ボードゲーム遊び方紹介 第49回 少人数で遊べるボードゲーム『7th Night』
緊急事態宣言中でも問題なし、少人数プレイのボードゲームを紹介してまいります。
第1弾は2人用のカードゲーム・7th Night(セブンスナイト)です。
腕時計箱くらいの大きさの箱の中には、青のオペロンと黄のティタニア、2種類の妖精が描かれたフェアリーカードが各17枚、丸い形のフラワータイルが7枚、妖精駒が1つ、ルールカードが3枚入っています。
フラワータイルは裏返してよく混ぜ、テーブル中央に横に1列に並べてから表向きにします。
フェアリーカードは好きな妖精を選び、裏向きにしてよく切って3枚引いて手札にし、残りは山札とします。相手に手札を見せてはいけません。
横に並べたフラワータイルの中央のタイルに妖精駒を置き、向かい合わせで座ります。
最近妖精を見た人からゲームスタート!
手番がきたプレイヤーは、手札からフェアリーカードを1枚選び、妖精駒のいるフラワータイルの下に置きます。フェアリーカードには0から5の数字が書かれています。カードに書かれた数字の数だけ、妖精駒をフラワータイルの右か左に移動させます。山札から1枚引いて手札を補足し、手番は終了です。
妖精駒は中央にあるので、初手では4と5の書かれたフェアリーカードは出せません。
次のプレイヤーも同様に行います。
左右のどちらにも動けない場合、全手札を相手に見せて1枚除外してもらいます。補足として山札からカードを1枚引いて、そのターンは終了になります。
同じ場所にフェアリーカードが置かれた場合、重ねないで数字が見えるように置きます。
山札がなくなってしまったら、何も引かずに次のプレイヤーに手番を移動します。
手札と山札がなくなったらゲームは終了です。勝敗は点数計算で決まります。
計算はフラワータイルを1つずつ見ながら、フェアリーカードに書かれた数字の合計を競い、大きい数のプレイヤーがフラワータイルを獲得できます。
まずは一番左から。黄色は0、青は画像では見にくいですが、4あるので、このフラワータイルは青のものになります。
次に左から2番目。黄色は1、青は8なので、このフラワータイルも青のものになります。左から3番目も、青のほうが数字が大きいので、フラワータイルは青がもらいます。
中央はひと目見ただけで黄色のほうが大きいので、初めて黄色がフラワータイルをもらえます。残りは右から2番目と3番目が黄色、一番右は青いフェアリーカードしか出ていないので、青が取ります。このゲームにはありませんでしたが、同点の場合は除外となり、どちらのプレイヤーもフラワータイルを獲得できません。
それぞれのフラワータイルは、青が4つ、黄が3つ。したがって、このゲームは青の勝ちになります。
序盤は直感の赴くままにカードを置き、中盤から相手の残りカードを読みながら、点数の高いところに妖精駒を動かしていくと勝利できそうです。考察を重ねて、何回も同じ人とプレイしてみると勝ち方がつかめそうです。
1973年生まれ
作家。2007年に宗形キメラ名義で二階堂黎人との合作『ルームシェア 私立探偵・桐山真紀子』で作家デビュー。2009年には『マーダーゲーム』で単独デビュー。近刊は「少女ティック 下弦の月は謎を照らす」(行舟文化)
ボードゲーム好きで『人狼作家』の編集も手がけ、羽住典子名義でミステリ評論活動も行っている。
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