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6年越しで日本語版登場! 名作ゲーム『サンファン2』

公開日:Zxion

毎度!Zxionことぜっくんです。
インディゴインディゴ。

今回紹介する「サンファン」は2004年のドイツゲーム賞で銀賞に輝いた名作です。


箱の表にでっかく書かれてます!

ぶっちゃけその銀賞がどのくらいスゴイのか到底想像できませんが、名作なのは間違いないです。
面白ければ賞とか正直関係ないっスよ。
…まぁ僕だったら賞とかもらったら超絶ドヤって自慢しまくりますけどね!(露骨なダブスタ)

ちなみに、「サンファン」の初版は2004年に発売されていて、その時は日本語版も存在していました。そして、2014年に発売された第2版は、なぜか日本語版が発売されず。
どうして…。

…それから約6年、初版から数えると16年ほど経過した2020年の終わり際に、やっと「サンファン2」となって日本語版が発売されました!!
やったー!
実質3版じゃん!サンファンのさんはんじゃん!!(書きたかっただけ)

 

 

1.『サンファン2』の概要

「金鉱堀りか総督、それとも市長か建築士?」
新たな世界でどの役割を選んだとしても、目的はひとつ。
それは富と名声を得ること。
最も儲かる生産施設を持つのは誰か。
最も重要な建物を造るのは誰か。
そして、最後に最も多くの勝利ポイントを獲得するのは誰か…。

(ルールブックより)

 

『サンファン2』
 Ravensburger
  / メビウスゲームズ
 プレイ人数:2-4人
 対象年齢:10歳以上
 プレイ時間:30~60分
■内容物
 施設カード:112枚
 総督カード:1枚
 役割カード:5枚
 商館カード:5枚
 拡張カード:30枚
 ルールブック:1冊

サンファンでは、「カード1枚が様々な役割を担っている」という大変画期的なシステムを採用しています。
カードを「建物」として使うか、「お金」として使うか、それとも「商品」とするのか。
プレイ感はシンプルですが、悩みどころが多く、大体あれもこれも足りなくてカツカツになりがちです。
このやりくりしていく感じがとても楽しいんですけどね。

 

 

2.『サンファン2』のセットアップ

① スタートプレイヤーの決定

まず、スタートプレイヤーを決定します。
スタートプレイヤーは、「総督カード」を受け取り、自分の前に置きます。

② テーブル中央に5枚の役割カードを配置

テーブル中央に5枚の役割カードを並べて置きます。
役割カードは、「建築士」「監督」「商人」「参事会議員」「金鉱掘り」の5枚です。

③ 商館カードの配置

商品の売却価格を表す「商館カード」5枚を良く混ぜ、裏向きの山札にして役割カードの近くに置きます。(ルールブックでは役割カードが2ヶ所分ありますが、裏向きに描かれている方は商館カードでしょう。エラッタですね。)

④ インディゴ染料工場カードの配置

各プレイヤーは「インディゴ染料工場カード」を1枚自分の前に表向きにして置きます。

⑤ 山札の設置

残りのカードは良く混ぜ、役割カードの横に裏向きの山札として置きます。

⑥ カードの配布

各プレイヤーは山札から4枚のカードを取り、他のプレイヤーに見られないように手札として持ちます。

これで、セットアップ完了です。

 

 

3.『サンファン2』ゲームの目的

ゲーム終了時に最も多くの勝利ポイントを獲得するのが目的です。

勝利ポイントを得るためには建物の建設が必要不可欠です。
様々なアクションにより得られる特権をうまく利用して、誰よりも多くの勝利ポイントの獲得を目指しましょう。

 

 

4.『サンファン2』の基本的な流れ

ゲームは以下のように進行します。

A ラウンドの開始と役割アクション

総督カードを持っているプレイヤー(以下総督)からラウンドを始めます。
総督は、テーブル中央から役割カードを1枚選択して自分の前に置き、すぐさまその役割のアクションを行ないます。
次に、総督の左隣にいるプレイヤーが同じ役割のアクションを行い、次はその左隣の…と、全プレイヤーが1度ずつ同じアクション(またはパス)を行なっていきます。これをフェイズと言います。

B ラウンドの終了

フェイズが完了したら総督の左隣のプレイヤーに手番が移動してAと同様のアクションを行っていきます。
全てのプレイヤーに手番が回り、それぞれのフェイズが全て終了した時点で1つのラウンドが終了した事になります。

C 再セットアップ

ラウンドが終了したら、使用された役割カードをすべてテーブル中央に戻し、セットアップの際と同じように並べます。

D 新しいラウンドの開始

総督カードを時計回りで次のプレイヤーに渡し、新しいラウンドが開始されます。
新たに総督となったプレイヤーから順にテーブル中央から役割カードを1枚選択して自分の前に置き…という流れを繰り返していきます。

全てのプレイヤーに総督カードが回り、最後のプレイヤーのラウンドが終了した時点でゲームが終了になります。

4人プレイであれば、1ラウンドは4つのフェイズで構成され、4つのフェイズが終了したら、総督カードが移動して次のラウンドが開始されるといった具合です。

 

2人プレイの場合

2人でプレイする場合には専用のルールがあります。
総督となったプレイヤーは、相手プレイヤーが役割を選択した後、もう1度役割を選択します。
その後、ラウンドが終了となり、総督カードが移動します。
つまり、2人プレイの場合は、1ラウンドで5つの役割のうち3つが実行できることになります。
(総督→相手プレイヤー→総督(2回目)→次のラウンド)

 

 

5.役割の選択

各役割にはそれを選択したプレイヤーだけが受けられる「特権」と、すべてのプレイヤーが行なうことが出来る「役割のアクション」があります。(一部例外あり)

役割のアクションは、その役割を選択したプレイヤーが最初に実行し、次に左隣のプレイヤー、次はその左隣のプレイヤー…と続いていきます。

プレイヤーは自分の手番になったら、必ず「役割」を選択しなければなりません。
役割を選択した後に、役割のアクションや特権を実行したくなければ、「パス」をすることができます。
他のプレイヤーも同様に、役割のアクションを実行するか、実行せずにパスをすることができます。
パスをした場合、ただ単にそのプレイヤーの手番が飛ばされます。

役割カードは、ラウンド終了時までそのプレイヤーの前に置いておきます。
ラウンドが終了するまで、その役割を他のプレイヤーが選択することはできません。
早取りです。

 

 

6.役割カード

役割カードは全部で5種類存在します。
どのアクションも「都市施設」によって効果の一部が拡張されたり変更されることがありますが、基本の効果は以下の通りです。
それぞれ実行できるアクションや特権が異なるので、そのとき最も有効と思われる1枚を見極めて選択しましょう。

①「建築士」(建築士フェイズ)

・建築士の特権
 建築コストとして支払うカードの枚数が1枚少なくなる。

・役割のアクション
 全プレイヤー:建物の建設ができる。

建築士は、自分の手札にある任意の建物1枚を、自分の前に表向きにして置くことで「建設」することができます。
建設した建物はゲーム終了時まで残り続けます。

建物を建設するにはコストが必要です。
コストはカード上部に書かれている数字です。

コストの支払いには手札のカードを使用します。
カード上部に書かれた数字分の手札を捨て札にすることで支払います。
特権を受けるプレイヤーは、支払うコストが1枚分少なくなります。

建設コストとして捨て札にしたカードは表面が見えないように、常に裏向きで置きます。
山札と間違えてしまわないように「乱雑に重ねていく」「専用のトレーなどで置き場を作る」などしておくと良いでしょう。

山札が無くなったら、捨て札のカードを良く混ぜて新しい山札を作りましょう。

ゲームを通じて、プレイヤーは同じ種類の「生産施設」をいくつでも建設することができます。
ただし、「都市施設」は各種類1つのみしか建設できません。


上段:生産施設 下段:都市施設

 

②「監督」(監督フェイズ)

・監督の特権
 通常の生産に加え、さらにもう1つの生産施設で商品の生産ができる。

・役割のアクション
 全プレイヤー:商品を生産する。

監督は既に建設してある「生産施設」で商品の生産ができます。
山札からカードを1枚引き、表を見ずに裏向きのまま、まだカードが置かれていない生産施設の上に少しずらして重ねます。


少しずらして

流れとしては、各プレイヤーは順番に山札からカードを1枚ずつ引き、カードの置かれていない生産施設の上に上記のように置いていきます。
特権を受けるプレイヤーはさらに別の、カードが置かれていない生産施設1つに、同様に商品を生産することができます。

カードが置かれていない生産施設が1つもないプレイヤーは、残念ながら今回のアクションでは商品を生産できません。

配置されたカードは、「商品」として扱われ、役割カード「商人」のアクションで売却することができます。

※1つの生産施設の上には、いかなるときも2つ以上の商品を置くことはできません。
監督の役割アクションは、順番にほぼ意味が無いので同時に処理してもかまいません。

 

③「商人」(商人フェイズ)

・商人の特権
 通常の売却に加え、さらにもう1つの商品を売却できる。

・役割のアクション
 全プレイヤー:商品を売却する。

商人は、商館カードの山札の一番上のカードをめくります。
そして、自分の商品のうち、どの商品を売却するのか宣言します。

自分の生産施設の上から売却する商品(カード)を取り、表面をみることなく、捨て札にします。
そして、表向きになっている商館カードの売却価格と同じ枚数のカードを山札から引いて手札に加えます。


このカードの場合、インディゴ(青)なら1枚、タバコ(茶)なら2枚カードを引ける。

各プレイヤーは、それぞれ自分の商品を1つ、商館カードに示されている価格で売却することができます。
商人の特権を受けるプレイヤーは、さらにもう1つ商品を売却することができます。

最後に、商館カードを裏向きにして商館カードの山札の下に入れます。
(つまり、5枚のカードの順番が入れ替わることはありません。)

※商人の役割アクションは、順番にほぼ意味が無いので同時に処理してかまいません。

④「参事会議員」(参事会議員フェイズ)

・参事会議員の特権
 新たにカードを得る際に、通常より3枚多くカードの内容を見ることができる。

・役割のアクション
 全プレイヤー:新たなカードを1枚得る。

参事会議員は、山札からカードを引き、その内容を見た上で、その仲から1枚を手札に加え、残りのカードは「捨て札」にします。

各プレイヤーは、カードを2枚山札から引き、内容を見てからその内の1枚を手札に加え、もう1枚を捨て札にします。
参事会議員の特権を受けるプレイヤーは、カードを5枚引き、内容を見て、1枚を手札に加え、残りは捨て札にします。

※参事会議員の役割アクションは、順番に意味が無いので同時に処理してかまいません。

⑤「金鉱掘り」(金鉱掘りフェイズ)

・金鉱掘りの特権
カードを1枚引き、手札に加えることが出来る。

・役割のアクション
なし

金鉱掘りを選択したプレイヤーだけが特権として、山札からカードを1枚引いて手札に加えます。
それ以外のプレイヤーは役割のアクションを実行しません。
(金鉱堀りに特権以外のアクションがない)

 

 

7.次のラウンド

全プレイヤーが役割を選択して、そのアクションを全プレイヤーが行なったら、ラウンド終了です。
各プレイヤーは、使用した役割カードをテーブル中央に戻します。
そして、総督カードを持っているプレイヤーは、総督カードを左隣のプレイヤーに渡し、[A ラウンドの開始と役割アクション]の処理を行います。

施設カードの「礼拝堂」を建築しているプレイヤーは、望むなら手札のカードを1枚、自分の前にある礼拝堂の下に差し入れることができます。

 

次に、全プレイヤーの手札が8枚以上になっていないか確認します。(ラウンドの途中で手札が7枚を超えてもかまいません。手札の枚数を調整する必要があるのはこのタイミングだけです。)
手札が8枚以上あるプレイヤーは、手札が7枚以下になるように選んで捨て札にします。(各プレイヤーの手札枚数は常に公開されている情報です。)

例外として、施設カード「塔」を建設しているプレイヤーは、手札を12枚まで持つことができます。

ラウンド開始前の処理が終わったら、総督カードを持っているプレイヤーが役割カードを1枚選択し、新しいラウンドを開始しますしていきます。

 

 

 

8.ゲームの終了条件、点数計算

誰かが役割「建築士」を選択し、建築士のアクション終了時点で、少なくとも1人のプレイヤーが自分の前に建物を12個建設していた場合、即座にゲーム終了です。
そのラウンドを最後まで行なったり、手番を等しく実行するなどという事はなく、「即座に」終了します。
ゲーム終了条件が満たされたら勝利ポイントの計算をします。

勝利ポイントは以下の合計値になります。

 ・自分の建物の勝利ポイントの合計(カード下部に記載)
 ・礼拝堂の勝利ポイント(=礼拝堂カード下に差し込んだカードの枚数)
 ・「凱旋門」「ギルドホール」「市役所」の勝利ポイント
 ・「宮殿」の勝利ポイント

 


凱旋門、ギルドホール、市役所!真ん中に書かれているテキストに沿って勝利ポイントを計算します。


宮殿!同じようにテキストに沿って勝利ポイントを計算。

最も勝利ポイントの合計値が高いプレイヤーの勝利となります。
同点だった場合は、手札と商品を合わせた数がより多いほうが勝者となります。

 

 

9.ゲームの流れまとめ

最後にゲームの流れをまとめてみたいと思います。
説明を聞いている最中は色々あるような気がしてきますが、基本的なルールはさほど難しくないです。
むしろ各カードの把握の方が大変かもしれません。

選択した役割や建築した建物によって様々なアクションが発生しますが、基本的には以下の通りです。

 1.スタートプレイヤー(最初の総督)の決定
 2.総督から順に役割選択→アクション実行
 3.プレイ人数分のフェイズを実行
 4.選択した役割カードを戻す
 5.総督を左隣のプレイヤーに渡す
 6.「礼拝堂」の処理をする
 7.手札の枚数調整をする
  — 終了条件達成 —
 (終了条件達成していないなら2に戻る)
 8.次のラウンド
 9.得点計算

 

 

 

10.あとがき

はぁい!

かなりカツカツなプレイ感で、ギリギリでいつも生きていたい皆様にとてもおすすめな超良作です。
以前栃木のゲーム会で遊ばせてもらって、長いこと欲しいなぁとは思っていたけどなかなか巡り合えず。
やっと発売されても品切れでしょんぼりしてましたが、ようやっと入手できて、僕はとても嬉しいです。

拡張の建物も30枚ほど入っているのでちょっとお得感。
ラッキー☆(裏声)


入っている拡張の建物。左が通常、右の紫っぽい枠になっているのが拡張の建物です。

ちなみに露骨なミスプリントがあるのですが、コイツです。

枠内のテキストが間違っていて、5勝利ポイントの方が正しいみたいです。
プレイの際はご注意ください。

 

今回はここまでッスー。

次の記事も読んでね!
よろしくおねがいしまぁす☆

 

Zxion

ゼクシオンと読みます。(@Boardgameguild)某ねずみの王様が登場するゲームのキャラクターからとりました。ぜっくんって呼んでね!
群馬県館林近辺で仲間とともに「館林たぬきゲーム会」というボドゲ会の主催しています。最近は「たぬきつね工務店」というサークル名でゲムマとかにも出展し始めました。どちらも良きライバルであり協力者である「みこめくん(@mi_comments)」、後方支援の「BEEさん(@MaskedriderBee)」。その他大勢の協力により成り立っています。

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