ボードゲーム遊び方紹介 第38回 『CHAIN somnia ~アクマの城と子どもたち~』(プレイ編)
今回は「CHAIN somnia(チェインソムニア) ~アクマの城と子どもたち~」のプレイ編です。
たいていのボードゲームは、プレイヤー同士で勝敗を競います。
ですが、チェインソムニアは異なります。みんなで力をあわせて城から脱出するゲームなのです。
最初は全員閉じ込められた部屋にいます。キャラクターは6人の中から4人選びます。
私は今回、ライアンを選びました。一番筋力のあるキャラクターです。バランスの取れたクロエ、賢いシャーロット、運のいいアイザックがいます。
昨日たくさん寝た人がスタートマーカーを持ってゲームスタート。時計回りに進行します。
まず、自分のキャラクターカードを見ます。左に描いてある数字が手番で行えるアクションの数です。そのすぐ上にあるクサリマーカーが増えると、アクションを行える数も減っていきます。
アクションは7種類あります。
1、新しい部屋への探索。
2、隣の部屋へ移動する。
3、怪しい場所を調べる。
4、アイテムを使用する。
5、アイテムを渡す。
6、クサリの受け渡しをする。
7、スキルを使用する。
最初は、新しい部屋への探索を選んだほうがいいでしょう。
城タイルの山札から1枚めくって、扉と扉、あるいは壁と壁がつながるように置きます。扉の隣は壁、壁の隣は扉では進むことができません。
タイルを置いたら、イベントカードを1枚引いて、指示に従います。一度引いたカードは戻しません。
悪夢カードを引いた場合は、例外を除き、城タイルの上に置きます。
絶叫カードを引くと、次の探索やアクマの行動時には、イベントカードを引く枚数が1枚増えてしまいます。良いイベントなら問題ありませんが、悪夢や絶叫が続くとあっという間に積んでしまうので要注意。
次のアクションでは、隣の部屋に移動するか、悪夢カードを捨てられる行動を選ぶほうがいいでしょう。城カードの内容によってはスポットを調べることもできます。
アイテムカードを手に入れたら、指定の置き場に置きます。意味不明な「クマちゃん」を引いてしまっても、後に活用できることもあります。
プレイヤーたちの手番が終わったら、アクマが行動します。スタートマーカーを持っているプレイヤーが代わりにイベントカードを引いて行動します。
これで、1ラウンドが終了です。次の手番の人にスタートマーカーが移動し、同じように繰り返します。
城タイルに置かれた悪夢カードを全て捨て札に置くことができ、WAKE UPタイルにプレイヤーが1人でも到達できたら、プレイヤー側の勝利です。
イベントカードがなくなる、あるいは、クサリトークンが増えて誰もアクションができなくなってしまったら、敗北でゲームは終了します。
とにかく城カードを引いて部屋を広げ、能力を使って悪夢カードを取り除き、クサリトークンが増えないようにしていけば、脱出できるはずです。
でも、結局、私たちは3回プレイしても目覚めることができませんでした。
脱出できた先には何が待っているのでしょうか。
ぜひともリベンジしたいゲームであります。
1973年生まれ
作家。2007年に宗形キメラ名義で二階堂黎人との合作『ルームシェア 私立探偵・桐山真紀子』で作家デビュー。2009年には『マーダーゲーム』で単独デビュー。近刊は「少女ティック 下弦の月は謎を照らす」(行舟文化)
ボードゲーム好きで『人狼作家』の編集も手がけ、羽住典子名義でミステリ評論活動も行っている。
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