【ボードゲームディープ】俺より高いビルは奪い取る! 『マンハッタン』
毎度!
Zxionことぜっくんです。
ちーすちーす。
なんか「いかがでしたか」的な文言をマイナスキーワードにしてる人が多いと聞いて戦慄しています。
今回は去年リメイク再販されたボードゲーム「マンハッタン」をご紹介。
マンハッタンは1994年に赤ポーンを獲得[1]ドイツ年間ゲーム大賞を受賞した作品の証。受賞した作品はライセンス料を払ってパッケージに赤いチェスのコマのマークをつけることができるしています。
1994年から2018年…。
20年以上過ぎてからの再販ってすごくないスか?
マンハッタン、ずっと欲しかったんですがなかなかめぐり合えず。
「ビルを建てるやつ…!!」とか考えながらフリマとかで買い漁るも間違ってメトロポリィスを購入したりなんやかんやで幾星霜。
まぁ別に大した苦労はしていませんが、結局旧版は入手できずに新版が出ちゃいました…ってな感じで。
ねんがんの マンハッタンをてにいれたぞ!
僕は穏便に入手しました。
古いゲームはルールが微妙だったり、あっさりしすぎていたりとイマイチな事も多々ありますが、僕的には今でも十分楽しめる名作だと思います。
人数は2-4ですが、2人・3人プレイの時は4人プレイ時とは異なるルールが採用されます。
それもあって、個人的には4人でのプレイがベストかなとおもいます。
1.みんなで仲良くビルを建てよう!
プレイ人数:2~4人 |
というわけで、マンハッタンというボードゲームです。
ただ闇雲に高いビルを建てればいいというわけでもなく、エリアマジョリティの要素もあります。
ゲーム中はカードの引き運が結構な比重で必要になるので、この部分がダメという人は割といそう。
さらに、殴り合いの要素も多いのでこの2点が問題ないと思えるのなら、かなりオススメ。
しっかりボードを使うのでボードゲームやってる感はバッチリ。
そびえ立つビルが写真映えするのもイチオシポイント。
残念なのは、コマの黄色とオレンジがやや見分けにくいこと。
なぜこの色にしたのか…。
実際プレイ中に「ん?」ってなる事があったので、この点は旧版のほうが良かったですねー。
個人的にクリアーコマはキレイなので好きなんですけど。
おしい。
2.マンハッタン 遊び方
※4人プレイの場合の説明になっています。
まずはセットアップ。
ボードを広げて各プレイヤーは担当色を決めます。
担当色に対応するプレイヤーボードと建物コマを受け取り、一番小さい建物コマを1つ得点マーカーとしてボード外周の得点トラックに配置します。
カードを各プレイヤー4枚手札として受け取り、スタートプレイヤーを決定します。
可能な限りボードの1辺に1人、というような席位置が望ましいです。
2018年版にはプロモーションカードが入っていて、それを使うと「得点を得るためのルール」を追加することができます。
馴れてないうちはプロモ抜きで遊んだほうがいいと思いますが、全員が良いと言うならぶち込んでやりましょう。
得点時の確認とか、プレイ時の配置にかかる時間が少し長くなるよ!
ゲームは4ラウンド(手元にある建物コマが無くなる)で終了。
4ラウンド目の最後の得点計算をして、最終的に最も多く得点を取ったプレイヤーの勝ち。
同点の場合は、より高い建物(ビル)を所有しているプレイヤーの勝ち。
それも同じ場合は、都市ごとに建物の所有数が多いプレイヤー。
まだまだ同じだという場合は、全体で見た建物の総所有数が多いプレイヤーの勝ちになります。
これでもダメなら分かち合うやつです。
同点になって、高層ビル判定まではたまにありますけど、それ以上は結構珍しいケースだと思います。
ゲームの流れ自体はシンプル。
後で詳細は説明するので、ざっくり書くと…
建物コマの選出→建物コマを1つずつ配置→得点計算
シンプルゥ!
ルール上でややこしいのは建物コマ配置時の制限ぐらいなので、そこさえ把握できれば問題はほとんどないはず。
◇建物コマの選出
手持ちの建物コマから好きなものを選ぶ。
選ぶ数はプレイ人数によって異なり、4人プレイの場合は各ラウンド6個。
建物コマは1階層分~4階層分の高さが異なるコマがあり、最初は全員が同じ数を手元に所持している。
スタートプレイヤーから順番に、手持ちの建物コマから自由に選び、プレイヤーボードへ乗せます。
選んだ建物コマは、他の建物コマと混ざってしまわないように注意。
選出した建物コマ以外はそのラウンドでは使えないのでよく考えて。
全プレイヤーが建物コマの選出を終えたら、建物コマの配置をしていきます。
◇建物コマの配置
手札を使い建物コマを配置していく。
建物コマの配置=ビルの建設。
スタートプレイヤーから順番に、自分の手番をおこないます。
手番では、手札からカードを出し、カードで指定された位置へ建物コマを1個配置します。
このカードを出すなら、《自分から見て》6つの都市どれかの◎の位置に建物コマを配置できる。
それぞれのカードにはどの位置に建物コマを配置できるかが示されています。
カードを出す時は、自分からみて正位置で(ボードに対して真っ直ぐに)出す必要があります。
配置できる位置を変えるようにして(カードを回転させて)使うことはできません。
このルールがあるため、同じカードでもプレイヤーごとに建物コマを配置できる場所が異なります。(中心以外)
建物コマの配置が完了したら、山札からカードを1枚引いて手札を補充します。
手札の引き忘れがチラホラあったので引き忘れないように。
建物コマは1手番に1個までしか配置できず、複数の建物コマを「重ねて1個」として配置することもできません。
建物コマを配置できた場合、配置したプレイヤーがそのビルの所有プレイヤーとなります。
所有プレイヤーを判別する方法は、ゲームボードを上から見下ろして、ビルの色を確認します。
その時に見えた色を担当しているプレイヤーがそのビルの所有プレイヤーです。
つまり、最上段に建物コマを置いているプレイヤーがそのビルの所有プレイヤーという事になります。
既に建物コマが置かれていたとしても、その上に重ねて建物コマを配置することができます。
自分の担当色だけのビルなら、無条件で建物コマを重ねて配置することが可能です。
ただし、他プレイヤーの担当色がある場合は、重ねた後に自分の担当色がそのビルで最も多くの階層を占めている必要があります。
最も多くの階層を占めているなら、他のプレイヤーと同数でも最も多いとみなされます。
自分が黄色で1階層のビルを配置したい場合、○には配置可能で×には配置できない。
左から順番に解説。
青1の上に黄色1なら1/1で最多同数。
青2黄1の上に黄色1なら2/2で最多同数。
青2黄2の上に黄色1なら2/3で黄色最多。
紫1青1オレンジ1にの上に黄色1なら1/1/1/1で最多同数。
紫2の上に1階層の建物コマは紫以外置くことができないが、2階層以上のビルであれば置くことができる。
他のプレイヤーの色は個別にカウントされます。
青2黄色2紫2の合計6階層のビルがある場合、オレンジのプレイヤーは2階層以上の建物コマならその上に配置することが可能です。
建物コマを1個配置したら次のプレイヤーの手番になります。
プレイヤーボードに移した建物コマがなくなるまで、建物コマの配置を繰り返します。
◇得点計算
毎ラウンド終了時に得点計算をおこないます。
ラウンドは、各プレイヤーがラウンドの最初に選出した建物コマをすべて配置し終わったら終了します。
(4人プレイの場合は6個配置したら得点計算になる。)
ボード上に書かれた3項目全てをチェックして、得点を獲得します。
得点はボードの外周の得点トラックに記録しておきます。
プロモを使う場合、毎ラウンドプロモで得点できる方法が異なります。
1.最高層ビル所有者
全てのビルの中で最も高いビルを所有しているプレイヤーは3点獲得します。
最も高いビルが複数ある場合は誰も得点できません。
2.都市ごとの最多ビル所有プレイヤー
各都市ごと(3×3で構成された区画)で最も多くのビルを所有しているプレイヤーは都市ごとに2点獲得します。
最多同数の場合は誰も得点できません。
3.各ビルの所有プレイヤー
各プレイヤーは所有するビル1つごとに1点獲得します。
4.プロモーションカード
プロモを利用する場合は、プロモに書かれた内容の得点計算を追加します。
◇ゲーム終了
4ラウンド目の得点計算が終了したら(全員の建物コマが無くなったあと得点計算したら)、ゲーム終了です。
最も多く得点を獲得したプレイヤーの勝利となります。
とまぁ、建物コマの配置ルールが一番気をつけておきたいところでしょうか。
あとは得点計算時の最多同数は得点なしの部分。
プレイ中のポイントは、高層ビルのビッグウエーブに乗れそうなら乗っておくこと。
高層ビルに集中し過ぎるとあまり得点が伸びないので、こだわりすぎるのは良くないですが。
あと、建物コマを配置する時に単独で5階層のビルを建設すると、そのビルの所有権を奪われることはないし奪うこともできません。
頭の片隅においておくといいかも。
3.あとがきと感想
ついついここで使いそうになるあのワード、どうしようか…。
そうか!読者に語りかけなければ良いのか!?
…それもどうなの。
ということで、マンハッタンでした。
遊びやすさは十分だし、セットアップもそこまでややこしくない。
カードの引きで展開が変わってくるので、勝ち確ルートみたいなのも多分無い。
逆に引き次第でどうにもならんわという時がありますが、なんとか頑張っていただければと思います。
プレイ自体の難易度はそれほど高くないので、ボドゲに興味を持っている友人とかを沼に引きずり込みたい時にオススメです。
このプレイヤーボードの人、恐怖新聞とかに出てくる人に似てない?
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脚注
↑1 | ドイツ年間ゲーム大賞を受賞した作品の証。受賞した作品はライセンス料を払ってパッケージに赤いチェスのコマのマークをつけることができる |
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ゼクシオンと読みます。(@Boardgameguild)某ねずみの王様が登場するゲームのキャラクターからとりました。ぜっくんって呼んでね!
群馬県館林近辺で仲間とともに「館林たぬきゲーム会」というボドゲ会の主催しています。最近は「たぬきつね工務店」というサークル名でゲムマとかにも出展し始めました。どちらも良きライバルであり協力者である「みこめくん(@mi_comments)」、後方支援の「BEEさん(@MaskedriderBee)」。その他大勢の協力により成り立っています。
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