2021年レガシー振り返り ~ 良くも悪くもモダンホライゾン2~
はじめに
こんにちは!MOパンダこと鈴池 史康です。
今回はご縁があり2021年のレガシーについて書かせていただけることになりました。
自己紹介になりますがMOパンダはレガシーフォーマットを中心にMO(Magic Online)の実況配信をしています。
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レガシーの最前線を知りたかったらぜひご視聴宜しくお願いします。
目次
■2021年振り返り
ではMOパンダ的にこの2021年を振り返っていきたいと思います。
■2020年年末
2020年。翌年のことを祈る
2020年はすぐ禁止カードになったカードや相棒のルール変更など、溢れんばかりのカードパワーで環境を振り回していきました。流石に2021年はこんなこと起きないでしょう。MOパンダはMTGの未来を祈り新年を迎えます。
■2021年2月『カルドハイム』発売
え?なんで?どうしてこんなことに。祈りは虚しく新年早々大事件です。
なにが起きたか忘れてはいけません。
《嘘の神、ヴァルキー/Valki, God of Lies》が環境を支配してしまったのです。
3マナの続唱を持つ呪文を唱えて《嘘の神、ヴァルキー》がめくれると不思議なことに裏面側星界の《星界の騙し屋、ティボルト》をプレイできました。
Legacy Challenge #12256329(7th Place)
プレイヤー名:Samu_27
2《悪意の大梟》
4《タルモゴイフ》
3《嘘の神、ヴァルキー》
4《断片無き工作員》
2《自然の怒りのタイタン、ウーロ》
環境初期はBUG続唱のサブプランとして採用されていました。
Legacy League 2021/2/13(5-0)
プレイヤー名:jstealths17
数日で世界中からアップデートされターボティボルトというアーキタイプにまでなります。
1ターン目にティボルトをだしあとは全部カウンターすれば勝てる今見てもすさまじいデッキです。コロナ禍だったため紙で遊べなかったのは残念です。
目くらましと否定の力をケアして相手のアップキープに暴力的な突発をキャストし、ティボルトを場に出していたのが懐かしいですね。
こんな無茶苦茶が許されるわけなく2週間で続唱のルールが変更されターボティボルトは歴史の闇に消えていきました…。
それどころかルール変更だけでなく
《アーカムの天測儀》《戦慄衆の秘儀術師》《王冠泥棒、オーコ》の3枚も禁止となりました。
1/28にMOで発売され2週間の出来事です。
年始から飛ばしすぎです。
■2021年4月『ストリクスヘイヴン:魔法学園発売』
新環境と喜んでいましたがここでもレガシーフォーマットで採用されるカードが複数ありました。
《表現の反復》はデルバーデッキのリソース獲得手段の定番となります。呪文のマナコストが軽いカードが多く採用されるデルバーデッキだと、3枚めくってピッチカウンター+1マナクリーチャーをキャストなど3マナでも無駄なくカードをプレイできます。
アドバンテージ獲得手段として定番となりました。
魔技は軽いドローが多いレガシーフォーマットにぴったりなキーワード能力です。
《ウィザーブルームの初学者》は《煙霧の連鎖》とのコンボで無限ライフドレインになります。デルバーの派生やコンボ特化など複数のデッキに採用されました。
カードパワーがほどよく絶対王者なデッキもなくのんびりレガシーをする日々でした。やつらがくるまでは…
■2021年6月『モダンホライゾン2発売』
「モダンホライゾン1」の反省を生かし今回は控え目なはず!と期待していましたが。蓋を開けたら環境を破壊する「モダンホライゾン2」でした。
新環境初日から5-0したURモンキーデルバー。
《アーカムの天測儀》と《王冠泥棒、オーコ》を失ったが、URデルバーに強い《忍耐》と《虹色の終焉》を得たバントコントロール。
そしてコントロールに強い《最後の審判》やスニークショーの台頭によりメタゲームが回っていきます。
《ウルザの物語》を軸に組まれた青単親和などいままで存在していなかったアーキタイプまで現れます。
■2021年7月『フォーゴトン・レルム探訪』
《アーチリッチ、アサーラック》がアルーレンに採用され2枚コンボになりました。
無限に出し入れを繰り返し魂を喰らう墓を無限に踏破します。
■2021年9月『イニストラード 真夜中の狩り』発売
久しぶりに下フォーマットに影響はほぼなくやっと平穏が訪れます。
2月から大慌てでしたが今年リリースされたエキスパンションの話は以上です。
■モダンホライゾン2加入後のメタゲーム
さて、ここからは現在の環境についておさらいします。
以下のデータはMOのレガシーチャレンジでTOP32になったデッキ(928デッキ)の集計になります。
期間は6月の『モダンホライゾン2』から9月の『イニストラード 真夜中の狩り』発売前までです。
TOP32デッキ分布
集計結果から見てわかりますがURデルバーの圧倒的な入賞数です。
次点でデルバーに強いバントコン、デスタクが続きます。
次はTOP8のデッキ分布になります。
TOP32と比べるとスニークショーのTOP8入りが目立ちます。
騙し討ちが赤いため紅蓮破が当たらず、メタ上位にいるコントロールにとても有利です。
さらにデルバーは環境のクリーチャーが強くなったためメインの否定の力をサイドに落としていて、
デスタクはファイレクシアの破棄者が抜けているためスニークショーが勝ちやすいように見えます。
サイドボードの変化や使われなくなったカードを見定めて勝てるデッキを選べるといいですね。
■現在のレガシー環境の流行りデッキ
ここからは現在の流行りのデッキについて紹介します。
■URデルバー
Legacy Challenge #12353455(2nd Place)
プレイヤー名:Thalai
2《秘密を掘り下げる者》
4《ドラゴンの怒りの媒介者》
4《敏捷なこそ泥、ラガバン》
4《濁浪の執政》
だんだんデルバー(《秘密を掘り下げる者》)が減った結果、2枚で落ち着いたURデルバーです。
メインの56枚は固定されていて4枚が好みで変更されます。世界中でプレイされもうデッキに遊びがありません。
■デスタク
Legacy Challenge #12353455(1st Place)
プレイヤー名:xJCloud
最近はヨーリオン型が一般的です。
カラカスがラガバンに強く、孤独ソープロちらつき鬼火が濁浪の執政に強く明確にURデルバーに有利を付けられるデッキです。
■8-CAST
Legacy Challenge #12349451(1st Place)
プレイヤー名:Patxi
4《湖に潜む者、エムリー》
4《練達飛行機械職人、サイ》
4《思考の監視者》
8枚物読みが入ったエコー親和です。
マストカウンターが多くリソース差が付けやすいカードが豊富なためデルバーに有利に戦えます。
虚空の杯、ライオンの瞳のダイアモンド+永劫のこだまがフリーな部分なのでメタによって使い分けてみて下さい。
以上となります。
いかがだったでしょうか。
エターナルウィークエンドまではwotcが禁止発表はないと明言しています。
その後12月になにが起こるか楽しみですね。
何か気になることがあれば配信コメントやTwitterで教えてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
MTGを愛するパンダのVtuber。元競技MTG勢で現在の主戦場はレガシー。トップメタからローグまで全てのアーキタイプを使いこなす。 @mopanda_mtg
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