読むだけでレガシーの”いま”がわかる!二大巨頭壊滅後の世界でMOパンダは踊る
はいどうも。MOパンダです。
3月7日に禁止発表が行われ、レガシーフォーマットはガラっと変わりました。
今回は《表現の反復》《白羽山の冒険者》が消えた世界でどんなデッキが活躍しているのかMTGOの結果から見ていこうと思います。
禁止カードの話は前回の記事をご確認下さい。
「わくわくレガシー生活『突然の禁止発表!レガシーの未来は???』」
配信でも新環境のデッキをたくさんプレイしています。
チャンネル登録をぜひ!
https://www.youtube.com/@mopanda
レガシーチャレンジ
MTGOで毎週開催されている大会の結果を見ていきましょう。
2週間分
この中から新デッキや気になるカードが採用されたデッキをご紹介します。
赤緑イニシアチブ
Legacy Challenge 2023-03-12, 3rd Place, 6-1
プレイヤー:gravy98
MTGOでは禁止と同時に《アンダーマウンテンの冒険者》が実装されました。
《白羽山の冒険者》は禁止になりましたがイニシアチブギミックは健在です。
赤と緑2種類の冒険者で地下街を走ります。
冒険者の他にレガシーフォーマット最強のプレインズウォーカーである《時を超えた英雄、ミンスクとブー》も採用されます。
《猿人の指導霊》《エルフの指導霊》によって上記4マナのパーマネントを押し付けるデッキです。
《魂の洞窟》も採用されているため、クリーチャーはカウンターを気にせずプレイすることも可能です。
《虚空の杯》と《三なる宝球》によるプリズン要素を持ちます。
マナフラッドは《鏡割りの寓話》で対応できます。
見た目より柔軟なデッキです。
デッキはかなり強力!。アーカイブをぜひ。
バント石鍛冶
Legacy Challenge 2023-03-12, 11th Place, 5-2
プレイヤー:georgejabbour
4《貴族の教主》
4《石鍛冶の神秘家》
3《真の名の宿敵》
3《自然の怒りのタイタン、ウーロ》
青緑白で構築された石鍛冶デッキです。
一番目を引くカードは《先駆者の松明》です。
《石鍛冶の神秘家》からサーチできるイニシアチブを得るカードとして注目されています。
最近の石鍛冶デッキの定番装備品は《カルドラの完成体》、《殴打頭蓋》、《先駆者の松明》です。
《梅澤の十手》と《火と氷の剣》は全く使われなくなりました。
デス&タックス
Legacy Challenge 2023-03-12, 14th Place, 5-2
プレイヤー:SufferingMatt
4《ルーンの母》
1《封じ込める僧侶》
1《獅子の飾緒》
4《迷宮の霊魂》
4《石鍛冶の神秘家》
4《スレイベンの守護者、サリア》
3《ちらつき鬼火》
1《第三の道のロラン》
4《護衛募集員》
3《スカイクレイブの亡霊》
2《練達の地下探検家》
4《孤独》
1《封じ込める僧侶》
2《議会の採決》
1《引き裂かれし永劫、エムラクール》
1《フェアリーの忌み者》
1《墓掘りの檻》
4《虚空の力線》
2《安らかなる眠り》
2《外科的摘出》
1《空を放浪するもの、ヨーリオン》
デス&タックスにも《先駆者の松明》が採用されます。
《宮殿の看守》と比べ統治者によるドローではないので《迷宮の霊魂》を気にする必要がありません。
仲が良くない
除去呪文の多いコントロールに対して有効なアドバンテージ獲得手段となります。
《先駆者の松明》がクリーチャーではないので除去されにくく《ちらつき鬼火》や《空を放浪するもの、ヨーリオン》で使い回ししやすいのも評価のポイントです。
RUGデルバー
Legacy Showcase Challenge 2023-03-19, 1st Place, 8-0
プレイヤー:Jacobisboss
4《秘密を掘り下げる者》
4《ドラゴンの怒りの媒介者》
3《タルモゴイフ》
3《濁浪の執政》
混沌としたメタゲームの中3/19に行われたレガシーショーケースチャレンジ(次の大会に繋がる規模の大きい大会)で優勝したのはRUGデルバーでした。
他のデルバーデッキが《航路の作成》や《予報》《無謀なる衝動》を試してる中アドバンテージを得るカードは一切無し!
クリーチャーの質は上がっていますが構築だけ見れば数年前に戻ったかのような構築です。懐かしい。
サイドボードの《地の封印》は
セファリッド・ブレックファーストの《戦慄の復活》
ペインターの《ゴブリンの溶接工》《ゴブリンの技師》
リアニメイトの各釣り竿
を止める手段として効果的です。
《墓掘りの檻》と違い《溶融》と一緒に使えるのは高評価です。
《自然の怒りのタイタン、ウーロ》や《忍耐》が採用されたデッキは厳しそうに見えます。
実際SEではTOP8に3人いたウーロデッキに1回も当たらず優勝なので気になるところです。
URデルバー
Legacy Showcase Challenge 2023-03-19, 14th Place, 7-1
プレイヤー:NathanLipetz
4《秘密を掘り下げる者》
4《ドラゴンの怒りの媒介者》
1《厚かましい借り手》
4《濁浪の執政》
これはほぼ旧環境のURデルバーです。
《表現の反復》だった枠を《無謀なる衝動》に変更しています。
《無謀なる衝動》は次のターンの終わりまでめくったカードをプレイできるカードです。
追加の土地探しなどでも効果的です。
カウンターがめくれても相手ターンで使用できるのはいいですね。
カウンターがめくれてもいいようにタイミングを見てプレイする必要があります。
レガシーチャレンジ採用カードランキングTOP30
レガシーチャレンジで採用されているカードをTOP30までまとめたものになります。前回のイベントからランキングが上がったカードは↗。下がったのは↘。新規はNEWにしています。
メタゲームの移り変わりを見ていきましょう。
《秘密を掘り下げる者》《ドラゴンの怒りの媒介者》《濁浪の執政》の3強だった状態からガラっと変わりました。
3/11 新環境1回目
白単イニシアチブが消え、《虚空の杯》デッキは赤単ストンピィ、赤緑イニシアチブ、8キャストに移行。
あらゆる緑のデッキがリアニメイトを意識して《忍耐》を採用。
墓地対策は《忍耐》《虚空の力線》《外科的摘出》の3種が人気です。
3/12
墓地対策は《虚空の力線》《外科的摘出》が上昇。
《剣を鍬に》の上昇の白いコントロールデッキが増える。
3/18
3/12でストンピィ系のデッキが多く墓地対策がパーマネントになった影響から、メインは勝ちやすい高速タイプの赤黒リアニメイトデッキが多く入賞。パーマネントが多いなら《静寂》が強いです。
《意志の力》より《水蓮の花びら》の方が採用枚数が多いです。
環境がいかに速度を意識しているかを物語っています。
1番採用されたクリーチャーはリアニメイトで定番の《悲嘆》。
そして2番目に採用されたクリーチャーはリアニメイトデッキもフェアデッキも使用する墓地対策《フェアリーの忌み者》。
治安が悪い!
3/19
大量のリアニメイトを意識してかコンボデッキに強い《虚空の杯》と《意志の力》を採用した8キャストが2敗ラインに5名入賞。
しかし上位のデルバーデッキは《溶融》を多く採用していてTOP8には入りませんでした。
《ドラゴンの怒りの媒介者》《濁浪の執政》がランクインし、《秘密を掘り下げる者》は25位タイの24枚なので《秘密を掘り下げる者》デッキ自体のパーツは戻ってきたことになります。
結論
《表現の反復》《白羽山の冒険者》禁止により両デッキが壊滅
↓
イニシアチブデッキは赤と緑のイニシアチブデッキと8キャストに移行
↓
《虚空の杯》を置く時間など与えずストンピィ系に強い高速リアニメイトデッキが大量発生
↓
リアニメイトにもイニシアチブにも強い《秘密を掘り下げる者》デッキがなんだかんだ強い
↓
白いイニシアチブデッキが消えただけで元に戻ってるじゃん!
↓
「ボルカを買え」
結局《秘密を掘り下げる者》デッキは強い!
終わり
今回の「読むだけでレガシーの”いま”がわかる」は以上となります。
新デッキがたくさん生まれ、昔使われた形のデッキも増え、これからのメタゲームの変化が楽しみです。
こうして記事の締めを書いてる間にも《もみ消し》が流行り始めておもしろいです。
4/21は新エキスパンション『機械兵団の進軍』の発売です。
次回はプレビュー記事でお会いしましょう。
読んでいただきありがとうございました。
MTGを愛するパンダのVtuber。元競技MTG勢で現在の主戦場はレガシー。トップメタからローグまで全てのアーキタイプを使いこなす。 @mopanda_mtg
Twitch:https://www.twitch.tv/mopandaa
Youtube:https://www.youtube.com/c/mopanda_MTG/featured
記事一覧はこちら