ミステリー作家 千澤のり子のボードゲーム奮闘記

ボードゲーム遊び方紹介 番外編 初めての謎解き体験「謎屋珈琲店」

公開日:千澤(ちざわ)のり子

夏休み中、娘と一緒に根津にある謎屋珈琲店に行きました。

私の目当ては季節限定パフェ「向日葵の咲かない夏」です。原作はマイベストに入るくらい大好きな作品であります。夏にぴったりなソーダ系で、昼食後に女性2人で分けてちょうど良いくらいのボリュームでした。

 

店内の「踊る人形」を見て意味が分かるくらい、娘もミステリに染まってきています。特に好きな作品は『名探偵コナン』で、漫画と映画はコンプリート、アニメもあと数本で追いつけるそうです。謎が解かれる過程よりも、自分で解きたいという性格で、謎解きゲームにはかなり前から興味を持っていました。

 

娘はまったく初めてなので、難なく解けそうなリドルカフェライト「抜き打ち国語テストからの脱出」を選びました。タイトルのとおり、テスト問題がたくさん入っています。メモ用紙も入っていて、筆記用具は借りられるので、手ぶらでも謎を楽しむことができます。

物語性になっているので、まずはプロローグ確認。それから、解けそうな問題を各自が担当するという流れになりました。

「母、早い」

「解き方は分かってないけど」

「直感で解かない!」

慣れによって、謎解きのスピードは異なります。経験値が異なる人と謎解きをする際は、早いものがちで問題を問いていくのではなく、問題を均等に分けたほうがいいかもしれません。

終盤は、お互いに納得してから進ませるようにしました。時間はそんなにかからず、1時間程度で終了。

「抜き打ち国語テストからの脱出」は、難しすぎず、簡単に解けるわけでもなく、工夫をしないと解答できない箇所もあり、とても満足できました。

 

店内では物品販売も行っています。なかでも特にお勧めなのが、お客様への挑戦クイズ「絶海の孤島店からの挑戦」です。自宅でも謎解きゲームが行えるゲームキットです。

謎屋珈琲店では飲み物とフードを頼むと「お客様への挑戦クイズ」がもらえます。20問クリアすると公式名探偵に認定されますが、そんなに通えないという人に向けて作られた冊子だそうです。

開いてみると、これまで経験した脱出ゲームや謎解きゲームと似たコンセプトの問題が20問ありました。帰宅後に早速開封しましたが、2人がかりでもなかなか解けません。娘は謎解きに慣れていない、私は好きだけど苦手だからかもしれないです。

どうしても解けない場合は、LINEでヒントがもらえます。実はまだわれわれ母子はクリアしていません。最初の20の問題は、あと2問です。スピードで解くのも楽しいですが、ヒントに頼らず、2人でじっくり考えて答えを出す予定です。

実は、この謎解きゲームが、今年の夏の思い出です。娘と電車に乗った外出も、この時だけでした。

このように書くと、寂しい夏休みかもしれませんが、娘は親と一緒に何かをして楽しく過ごす年齢をとっくに通り過ぎています。私もとっくに子離れをしています。

コロナ禍でなかったら、一緒に謎解きをしようとは思わなかったのかなと考えると、謎解きがこの状況の気休めになりそうな気がしました。

 

千澤のり子先生の新刊『少女ティック 下弦の月は謎を照らす』(千澤のり子:著/出版社:行舟文化)好評発売中です。

以下のミステリ本にも寄稿されています。

毎年恒例の探偵小説研究会によるミステリ本
『2021本格ミステリベスト10』(探偵小説研究会:編著/出版社:原書房)

2001年から始まった本格ミステリ大賞の20年を読み解く論考本
『本格ミステリの本流――本格ミステリ大賞20年を読み解く』(出版社:南雲堂)

 

千澤(ちざわ)のり子

1973年生まれ
作家。2007年に宗形キメラ名義で二階堂黎人との合作『ルームシェア 私立探偵・桐山真紀子』で作家デビュー。2009年には『マーダーゲーム』で単独デビュー。近刊は「少女ティック 下弦の月は謎を照らす」(行舟文化)
ボードゲーム好きで『人狼作家』の編集も手がけ、羽住典子名義でミステリ評論活動も行っている。

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