ミステリー作家 千澤のり子のボードゲーム奮闘記

ボードゲーム遊び方紹介 番外編 ミステリーカフェ謎屋珈琲店に行ってきました。(後編)

公開日:千澤(ちざわ)のり子

前回からの続きです。

緊急事態宣言の発令前、ミステリ作家の稲羽白菟さん、同じくミステリ作家の浅倉秋成さん、ツイッター相互フォローのクッキーモンスターちゃんと「ミステリーカフェ 謎屋珈琲店」に行ってきました。謎屋珈琲店 謎解きはコーヒーと共に 自家焙煎ミステリーカフェ (nazoyacafe.jp)

 

目当ては謎解きゲームの「リドルカフェ」です。メニューはたくさんあり、様々な難易度に分かれています。「やっぱりわれわれはコロシでしょう」と、殺人事件があるfile.2『迷宮入り事件。犯人と凶器を追え!』を選びました。

 

飲み物とともに、問題と世界観説明の入った封筒、筆記用具、鍵のかかった小箱が配られます。

 

なんとなく平成ヤングチームと昭和枯れすすきチームに分かれ、それぞれが得意そうな問題を手に取りました。

1枚目、数字パズル。まったく分からない!!

「む、無理」と、別の問題を手に取ったら、文章問題。私は文字を読むのは速いですが、理解するまで時間がかかります。しかも、場合分け的な文章問題は解けたことがありません。
(……これまでの脱出ゲームは、ただ場にいるだけで、実はさほどプレイしていなかったのね。)

他の皆さんのファインプレイで、40分くらいで小箱を空けることはできました。
ですが、箱の中には、次の問題が入っています。謎が解けたわけではないかったのです。

「ちきしょー!」と叫ぶ浅倉さん。リアルで言う人を初めて見ました。

問題とはいっても、メモが1枚。何をどうしていいのか、さっぱり分かりません。

この意味はあの問題のここに関わっているなと資料を探っても、解けそうにありません。どうしても足りないものがあるのです。

「この文字数に該当する単語はこれだから、ここに行けばいいんじゃないですかね」

「JR……の……駅?」(まったく解答には関係ありません)

 私はクッキーモンスターちゃんを道連れにおやつタイムに入りました。選んだメニューはミステリーパフェ『甘美なる死』です。

「いやあ、はっはっは。難しい事件でしたね」と稲羽さんは収束モードです。「ここをこうすればこうなるのに一つ足りない」と私は店員さんに泣きつきました。

「ここを見てくださいね」と、資料の一部分を指さされたら……。

「よし、わかった!」

でも、答を導き出す余力がありません。ここは唯一おやつを食べていなかった浅倉さんに託しました。

まだ続きがあります。おそらく最終ミッション。明らかに怪しい箇所は分かっています。

「次は、これをこの指示にして、これをこの指示にして……」

別の資料を取り出し、作業を始めましたが、ほかの皆さんは歓談モードです。

「ここがズレてるから、直して、こうして、と。……できたあ!」

鳥肌が立ちました。自分で最終的な謎を解いたのは初めてです。

脱出ゲームでクリアしたことは1回しかありませんが、同グループにいたまったく知らない人の流れに乗っただけです。

街歩きの謎解きゲームでは、同行者がキットで何かをしているのを見て、真似していたら解けたという感じでした。

「正解!」ということで、攻略証明証をいただきました。

時間制限がないので、自分のペースで解けるのがとても良かったです。

ご興味のある方、ぜひ一緒に謎を解いてみませんか?

 

千澤のり子先生の新刊『少女ティック 下弦の月は謎を照らす』(千澤のり子:著/出版社:行舟文化)好評発売中です。

以下のミステリ本にも寄稿されています。

毎年恒例の探偵小説研究会によるミステリ本
『2021本格ミステリベスト10』(探偵小説研究会:編著/出版社:原書房)

2001年から始まった本格ミステリ大賞の20年を読み解く論考本
『本格ミステリの本流――本格ミステリ大賞20年を読み解く』(出版社:南雲堂)

 

 

千澤(ちざわ)のり子

1973年生まれ
作家。2007年に宗形キメラ名義で二階堂黎人との合作『ルームシェア 私立探偵・桐山真紀子』で作家デビュー。2009年には『マーダーゲーム』で単独デビュー。近刊は「少女ティック 下弦の月は謎を照らす」(行舟文化)
ボードゲーム好きで『人狼作家』の編集も手がけ、羽住典子名義でミステリ評論活動も行っている。

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