ZXION ボードゲームディープ

フルーツ集めは長期戦! 苦行か修行か『フルーツジュース』

公開日: / 更新日:Zxion

毎度!Zxionです!!
「ぜっくん」って呼んでね☆
はぴマはぴマ。

ボードゲームぜんっぜん関係ないんですけど、先日僕のサークル「たぬきつね工務店」の相棒みこめくんがマリッジしましてね。
いやーおめでたいですね。
こんな時勢にも関わらず回りも自分も笑顔に出来る生粋のエンターテイナーだなぁと思いましたまる(小並感)

そんな前文に関係ありそうなボドゲの「花嫁が多すぎる」とかを書くかと思いきや、今回はそんなのはさっぱり全く関係ない「フルーツジュース」をご紹介する回となります。
今月は5月じゃないですか。
5月といえばみどりの日があるでしょ?
ボードゲーマーが緑といえば?
そう、フリードマンフリーゼ氏1)フリードマン・フリーゼ:ドイツのボードゲームデザイナー。氏の作品は全てタイトルが「F」から始まり、緑色がメインの装丁となっており、自身の髪も緑色のすごい人。多分ハルクが好き(偏見)。ですよ。
そんなわけで勝手にフリーゼ月間と称して、フリーゼ氏の作品をご紹介していきたいと思います。

 

 

1.『フルーツジュース』概要

タイトルは禍々しいですが、フルーツジュースはいたって普通のワーカープレイスメント系のボードゲーム。
一応、昨今流行のレガシーシステム2)レガシーシステム:ボードゲームのジャンルの一つで、一度しか遊べないゲームや、ゲームの状態が継続されるゲームを指します。代表的なゲームは「パンデミック:レガシー」で、ゲームの進行に合わせてコンポーネント自体を破る、廃棄する、書き込む、シールを貼るため一度しかプレイする事ができません。のはしりとも言われていたり、いなかったり。

フルーツジュースにはゲームボードはありません。
その代わり、表面がワーカーを配置するためのスペース、裏面がジュースカードになるカードを使用します。

プレイヤーができるアクションは、「コマの移動」→「移動先アクションの実行orジュースの購入」と非常に少ないので、大変とっつきやすいゲームになっています。
その代わりに、ガッチガチのキツくて重いワカプレが好みの人は物足りなく感じてしまうかも?

 

むかしむかしあるところに、とても大きな森がありました。
その森の中には美味しくて色が鮮やかな果物がたくさん実っていました。
これらの果物を搾って混ぜると、極上の味のジュースが出来上がります。

プレイヤーはこの森に住んでいる動物となり、美味しい果物を探すことになります。
親切なこの森の住人たちが、あなたに果物をくれたり交換したり、その他様々な方法であなたを助けてくれるでしょう。
また、ある場所に一番最初にたどりついた場合、あなたは他のプレイヤーたちから果物をもらえるかもしれません。

あなたはノドが乾いているうえ、貪欲です。
その渇きを至高のジュースによって、タップリ満たしましょう。

【ルールブックより】 

 

『フルーツジュース』
プレイ人数:2~5人
対象年齢:8歳以上
プレイ時間:25~720分

◇内容物
・地域カード240枚
 (カードナンバー1~58が各4枚、59が8枚、裏面はジュース絵柄)
・果物カード60枚
 (バナナ、ココナッツ、ブドウ、パイナップル、イチゴ)各12枚
・フルーツミックスカード10枚
・木製コマ
 サル(盗賊)コマ1個
 動物コマ(ゾウ、キリン、ペンギン、ヒツジ、カメ、ヘビ)各1個
・動物トークン
 (ゾウ、キリン、ペンギン?、ヒツジ、カバ、ヘビ)各1個
・果物トークン
 (バナナ、ココナッツ、ブドウ、パイナップル、イチゴ)各1個
・ワイルドトークン3個
・追加手番トークン3個
・ルールブック1冊
・カード効果解説書1冊

※動物トークンはルルブに名称が書かれていないので僕の独断と偏見により名付けられています。

 

 

 

 

2.『フルーツジュース』遊び方

フルーツジュースは前述の通り、プレイ自体はものすごく簡単です。
実行したいアクションが書かれているカードにワーカーを移動させて、果物カードを集めるためのアクションを実行します。
そして手札に果物カードが十分に集まったところで、ジュースの購入をして、また果物カードを集めるためにワーカーを移動させ…という感じでプレイしていきます。
簡単ですね!(フラグ)

 

 

2-1.『フルーツジュース』セットアップ

この項で説明するセットアップは何度もする(かもしれない)ので、しっかり覚えておきましょう。

①地域カードをセットする

まず、地域カードをナンバーごとにそろえます。(新品買うとそろってるっぽいです)
ゲーマーはうっかりシャッフルしてしまいそうになりますが、十分に注意しましょう。
シャッフルしてしまったら涙を流しながら揃えなおしてください。


カードナンバー1つごとにカードは4枚あります。

 

地域カードを表向きの山札として、ひとまとめにしてテーブル中央に置きます。
山札は一番上が「#1の地域カード」で、一番底が「#59の地域カード」になるようにします。

地域カードを全部準備しておくと結構な量になる上、全部使うことはおそらく多分きっと無いと思うので、半分~1/3くらい出しておけば良いと思います。


地域カードを全部重ねた状態 コレが全部諭吉だったらいいのに…!!

 

地域カードの山からカードナンバーが1~6までのものを全て、それぞれのナンバーごとにまとめて並べていきます。


カード配置はこんな感じで。 画像では動物コマがなぜかカード上に配置されていますが、最初は手元にあります。 ※画像はイメージです。

各カードは(#59以外)4枚あるはずなので、それ以外の場合にはセッティングミスか封入ミスが疑われます。涙を流しながら再確認しましょう。

 

②果物カードの配布

60枚の果物カードをシャッフルして各プレイヤーに2枚ずつ伏せて配ります。
これが初期手札となります。
残りは果物カードの山札として地域カードの山札付近に置いておきましょう。
捨て札を置く場所の確保もお忘れなく。

 

③なりたい動物を選ぶ

各プレイヤーは自分がなりたい動物を選択し、そのコマとトークンを受け取ります。
残念ながらウマはいません。
涙を堪えつつ他の動物を選択しましょう。。

 

④スタートプレイヤーの決定

スタートプレイヤーを適当な方法で決定します。
スタートプレイヤーは誰も選択しないであまった動物コマを1つ取り、これをスタートプレイヤーマーカーとして持っておきます。


動物コマとスタピーマーカー

 

⑤使用しないコンポーネントの整理

使われないコンポーネントを箱にしまっておきます。
選択されなかったコマ以外に「サル(盗賊)コマ1個、フルーツミックスカード10枚、果物トークン5個、ワイルドトークン3個、追加手番トークン3個」は最初の段階では使われません。
連続してゲームをプレイすることで、これらのコンポーネントを使用する場面が出てきますが、とりあえず最初はいらないのでないないしちゃってください。

 

 

2-2.『フルーツジュース』ゲームの流れ

スタートプレイヤーから時計回りの順番で手番を行なっていきます。
自分の手番になったら、自分の動物コマを必ず移動させなければなりません。
つまり同じ場所に居座り続けることはできないということです。


地域カードとコマ

 

手番プレイヤーは、自分のコマを移動させた後、そのカードに対してどちらを行なうか選択します。

a.「アクション」を実行する
b.コストを払って「ジュース」を購入する

 

どちらかを実行したらそのプレイヤーの手番は終了し、次のプレイヤーの手番になります。

これを繰り返して行き、決められた数のジュースを購入したプレイヤーが現れた時点でゲーム終了フラグです。
全プレイヤーが同手番数プレイしたらゲーム終了、勝者を決定します。

ゲームの流れというか、内容としてもまじでコレだけです。
わーちょーかんたーん☆(棒)

なんて言いつつ、実際は細かい処理がいくつかあるので、確認していきましょう。

 

 

 

3.『フルーツジュース』のアクション内容

コマの移動

手番プレイヤーは自分の手番の最初に必ず自分の動物コマを移動させる必要があります。
一番最初のゲーム開始時は自分の手元に動物コマがあるので、6種類ある地域カードのうち任意のカードの上に移動させることができます。

移動先のカードに他のプレイヤーの動物コマがある場合


移動先にキリンさん(他のコマ)が

移動先のカードにいるプレイヤー全員に対して、自分の手札の果物カードを1枚ずつ(自分で選んで)渡さなければなりません。
果物カードを渡されたプレイヤーはそのカードを手札に加えます。


移動先にいる相手に手札を渡します

 

もし、手札が足りない場合、可能な限り渡さないとダメですが、渡す相手と渡さない相手を自由に選択することができます。


移動先には他のプレイヤーが3人! しかし手札は2枚だけ…


こういった時は渡す相手は任意に決定。 キリンさんとカバさんに渡して、ゾウさんにはなにも渡さないことを選択しました。

手札が1枚も無かった場合でも他プレイヤーがいる地域カードに移動できます。
その場合は手札を渡す必要はありません。
やったぜ!

 

 

移動先のカードに他プレイヤーのコマが無い場合

特にやるべきことは何もありません。


誰か来てくれないかな☆

 

 

アクションの実行

コマの移動が済んだら「2-2」でも触れている以下の「a」「b」どちらを実行するか選択します。

a.「アクション」を実行する

移動先のカードに書かれた内容(アクション)を実行します。


この地域カードの場合は「果物カードの山札から2枚引ける」というアクションができる。

書かれている内容は必要最小限になっているので、最初はできるだけ同梱されているカード効果解説書を参照することをオススメします。
ちなみに手札上限はありません。

貯めこみプレイが好きなあなたも、ギリギリプレイが好きなあなたも自由にプレイすることができます。
僕はバランス良くやるのが好きです。

 

 

b.コストを払って「ジュース」を購入する

移動先のカードに書かれているアクションを実行する代わりに、ジュースを購入することができます。
ジュースを購入するためにはカード下部に表示されている「コスト」を支払う必要があります。
コストは、手札の果物カードを捨て札にすることで支払います。


地域カード#2のジュース(イチゴ3枚+何でもいいから1枚)を購入したい。


地域カード#2にコマを移動させてから、手札のカードをコストとして捨て札に。 そして地域カード#2を裏返して、ジュースカードを獲得します。

分割して支払うことはできないので、表示されたコスト分のカードを一度に手札から出さなければなりません。
コストの支払いが完了したら、その地域カードを受け取り、自分の前に裏向きでジュースの面が見えるようにして置きます。
また、ジュースの購入を選択した場合でも移動先に他の動物コマがある場合は、ジュース購入前にそのプレイヤーに手札を1枚渡さなければなりません。

その後、地域カードの山札からカードを1枚引いて並べます。
既に並んでいるナンバーの地域カードならその上に重ねて置き、それ以外の新しいナンバーの地域カードなら、どのカードにも重ねずに新しい地域カードとして置きます。


地域カードの山から1枚、新しい地域カードを引いて、並べる。

地域カードの最後の1枚をジュースとして購入した場合、上に置かれていた動物コマは自分の手元に戻します。

 

 

手番の終了

「a」「b」どちらかを実行したら、終了フラグの確認をして、次プレイヤーの手番になります。
終了フラグが立っていない場合は、そのままゲームを続行します。
終了フラグが立てられていた場合は、次項目の通りに処理を進めます。

 

 

 

4.『フルーツジュース』ゲーム終了条件/勝利条件

いずれかのプレイヤーが決められた数のジュースを購入したら終了フラグです。

プレイヤー数必要なジュースの購入数
2人5枚
3人4枚
4~5人3枚

5人プレイ時の終了条件がかかれていなかったので調べてみたらエラッタが出ていました。
5人プレイの場合は4人プレイ時と同様にジュース購入3枚が終了フラグになります。

終了フラグが立ったら、全員が同じ手番数になるようにスタートプレイヤーの右隣のプレイヤーまでプレイして、ゲーム終了です。
通常、終了フラグを立てたプレイヤーが勝利しますが、複数のプレイヤーが同じ枚数のジュースを購入して終了する場合もあります。

 

 

5.まだまだ続ける猛者の為に ~次のゲームの準備とセーブの説明~

上記の処理を行い、勝者を決定したところで一旦ゲームが終了します。
しかし『フルーツジュース』はこれだけでは終わらないんです。

 

勝者を決定し、次のゲームへ移るための準備

仮に5人でプレイしていたとして、全員仲良くジュースを3枚作ったとしても15枚。
全部で240枚もある地域カードのうち、1/16しか使われていません。

つまり、まだまだ遊べるということです。

まず、複数回のゲームでの真の勝者を決定する為の得点を書き留めておきます。
(そのつもりがないのであれば、これは無視してかまいません。)

得点は、以下の通りです。
・ゲームの勝者(同数ならその全員):2VP
・ゲームの敗者(購入ジュースが最も少ないプレイヤー/同数ならその全員):0VP
・それ以外のプレイヤー:1VP


ヒツジがジュースを3枚購入しているので1位で2VP、一番購入数の少ないゾウが敗者で0VP。そして残りのキリン・カバはそれぞれ1VPとなります。

 

次に、購入したジュースは全て箱に戻します。
間違って地域カードの山札や、並べられている地域カードに戻さないように!

並べられている地域カードの枚数が24枚あるか確認します。
真剣にプレイしていると、うっかり地域カードを並べ忘れる…なんてことが結構発生するので、ここで正しておきます。
間違いなく24枚あれば、それでOK。
その地域カードはそのまま次のゲームで使用します。

新しいゲームのスタートプレイヤーは、前のゲームで最後に手番を行なったプレイヤーです。
そのプレイヤーは、スタートプレイヤーマーカーを受け取ります(余っていれば他のコマにしても良い)。

捨て札、各プレイヤーの手札、果物カードの山札、(あるなら市場など、全ての果物カード)をまとめて良く混ぜ、各プレイヤーに初期手札として2枚配ります。(セットアップの「2」と同じ)
他に必要なコンポーネントがあれば箱から取り出し、準備します。


ルール的には市場を利用するアクションの実行時に市場を作るっぽいですが、先に作ってしまっても良いでしょう。

これで次のゲームへ移るための準備が完了しました。
ガッツリプレイしてやりましょう。

 

 

セーブの仕方

ボードゲームにしては珍しい(?)セーブ機能が付いています。

セーブの方法は、セーブしたい時点で並べられている24枚の地域カードをカードナンバーの順で並べ、まだ使われていない地域カードの表面と24枚の地域カードの表面を向かいあわせになるように重ねます。


こうして…


こうして…


こうじゃ!!

 

または、プレイしているメンバーの名前と、並べられていた24枚のカードナンバーとその枚数をメモしておくことでもセーブすることが可能です。

 

 

 

6.雑感とあとがき

はぁい!
賛否両論ある問題作、『フルーツジュース』の紹介でした。
一部のゲーマーからは「別にやらなくても良い」なんて言われちゃうこともあるゲームですが…まぁ、その、そういう気持ちはわからなくもないです。

僕としては序盤は楽しくゆるっと進行していくので好みなのですが、地域カードのアクションでカードを奪う系統のものが出てきて猛威を振るい始めるとだるくなってきます。
それが中盤付近なので、某曲線みたいに「楽しい→楽しくない→チョットタノシイ」みたいな感じになります。
他には2人プレイとかで特定の行動をお互いがすると、手番だけ無駄に消費してほぼ元に戻る(しかも最適解だったりする)とかがあるのもいただけないですね。
これはまぁ、地域カード次第ですが。

それと、回避することもできますが、意図的に詰みの状態にすることも流れによってはできてしまいます。
そのアクションをしたいが、失敗するとゲーム自体が詰む(進行不能)という状況になるのはよろしくないですね。
「詰みの状態にならないように進めれば良い」ですって? …確かにそれはごもっともなお話ですが…。

一部、プレイ人数によって機能しない(アクションが弱い)地域カードや、逆にめちゃくちゃ強い地域カードもあります。
この辺はまぁ、ある程度は仕方ないかなぁと。

プレイ時間。
2人プレイでカードナンバー59まで、ゲームを完走するのに合計6時間ちょっとかかりました。
全25ゲームだったので、1ゲーム15分くらい。
3人以上でやっていないのであくまでも想像ですが、大体ボドゲって同時処理系じゃない限り人数増えるとメッチャ時間増えますよね。
多分3人だとアクションの処理の都合とかあるから約1.75倍くらい、4人だと2.5倍以上のプレイ時間になりそうです。
5人?考えたくもないですね。

…一応セーブ機能あるから。

 

なんかすごいディスった感しかないですが、僕はそんなに嫌いじゃないです。
機会があればインストして1ゲーム2ゲームくらい、たまに遊んでもいいかなって気持ち。
流石に『今日はフルーツジュースの日ね!!』とか言って5人完走プレイをするのは苦行。
ちょっと単調だからねぇ。

最後に、カード効果についてのエラッタがいくつかあります。
致命的なものではないのですが、プレイする際は一応確認してみてください。

 

今回はここまでッスー。

次の記事も読んでね!
よろしくおねがいしまぁす☆

 

 

脚注   [ + ]

1.フリードマン・フリーゼ:ドイツのボードゲームデザイナー。氏の作品は全てタイトルが「F」から始まり、緑色がメインの装丁となっており、自身の髪も緑色のすごい人。多分ハルクが好き(偏見)。
2.レガシーシステム:ボードゲームのジャンルの一つで、一度しか遊べないゲームや、ゲームの状態が継続されるゲームを指します。代表的なゲームは「パンデミック:レガシー」で、ゲームの進行に合わせてコンポーネント自体を破る、廃棄する、書き込む、シールを貼るため一度しかプレイする事ができません。
Zxion

ゼクシオンと読みます。(@Boardgameguild)某ねずみの王様が登場するゲームのキャラクターからとりました。ぜっくんって呼んでね!
群馬県館林近辺で仲間とともに「館林たぬきゲーム会」というボドゲ会の主催しています。最近は「たぬきつね工務店」というサークル名でゲムマとかにも出展し始めました。どちらも良きライバルであり協力者である「みこめくん(@mi_comments)」、後方支援の「BEEさん(@MaskedriderBee)」。その他大勢の協力により成り立っています。

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