ボードゲーム遊び方紹介 第60回 東京天狼院書店さんでリアル人狼(後編)
前回の続きです。
10月23日金曜日、東京天狼院書店さんのアナログゲーム部で、人狼が開催されました。
東京天狼院書店 https://peatix.com/event/1648134
プレイヤーは初心者10人。ゲームマスターは私が務めました。
「村人の方、顔をあげてください」
しょっぱなからやらかしてしまいました。村人は、互いが村人同士だと分かりません。
平謝りで配り直し。
「人狼の方、顔をあげてください」
人狼は2人編成なのに、3人います。なんと、狂人の方も顔をあげてしまったのでした。
3度目でゲームは始まりました。
『人狼作家』と同様、初日に処刑の話し合いは行いません。昼の時間は2分にしました。夜ターンも、占い師が占うだけです。初回、占った結果は、なんと狼でした!
翌日の昼は3分に延長。占い師は沈黙のまま、処刑先は人狼の一人を希望しました。でも、多数決で別の人になります。結局狩人が吊られていきました。
占い結果が分かっているのに……。
夜のターン。ゲームマスターは狩人がいる振りをしないとなりません。死者や天狼院スタッフさんは足踏みをして騒音を出し、顔をあげる気配が伝わらないようにします。
翌日。狂人が『鬼滅の刃』の話題を振り、みんなの話題はそちらに。時間切れとなり、人間側は直感で人狼っぽい人に投票。霊能者が吊られていきました。
夜、今度は霊能者がいる振りをしないとなりません。当人以外は死んでいることを知らないので。ゲームマスター、意外と大変です。
その後、特殊能力のある人たちは次々に襲撃や処刑をされて亡くなっていき、初回は人狼の勝利で終わりました。
2回目。天狼院スタッフの平野さんもゲームに参加して、プレイヤーは11人になりました。
初回は人狼が勝ったので、人間有利になるように、村人5人、人狼2人、占い師1人、霊能者1人、狩人1人、狂人1人と編成しました。
2日目、初めての投票時、霊能者が吊られてしまいました。遺言でそれっぽいことを遺しましたが、翌日の昼ターン。なんと、村人が霊能者だとカミングアウト。
けれど、襲撃された人も処刑された人も人間だったと言ってしまい、あっけなく偽物だとバレてしまいました。人狼は人狼を襲撃できないと決めていたので、襲撃された人は人間です。つまり、怪しい。でも狂人だろうということで、処刑は別の人になりました。
もしも私がプレイヤーで霊能者を引いたら、襲撃された人も人間だと、うっかり言っちゃいそうなのですけどね……。
この回は、順調に人狼に票が集まって、人間側の勝利となりました。
3回目。村人が占い師カミングアウトしたり、狩人が襲撃防御に成功したりと、見どころのあるプレイだったのですが、夜ターンの「○○の方、顔をあげてください」という時に、違う役職の人が顔をあげてしまい、ゲーム不可能となり、終了。
2回と半分のプレイでしたが、参加者の皆さまはとても楽しそうでした。もちろん、全員マスク着用です。
アップしている写真は参加者の皆さまから許可をいただいたプレイ風景になります。
天狼院書店ゲーム部の人狼会、また開催できたらと思っています。
千澤のり子先生が関係されている書籍が立て続けに出版されます。
毎年恒例の探偵小説研究会によるミステリ本
『2021本格ミステリベスト10』(探偵小説研究会:編著/出版社:原書房)
2001年から始まった本格ミステリ大賞の20年を読み解く論考本
『本格ミステリの本流――本格ミステリ大賞20年を読み解く』(出版社:南雲堂)
どちらも12/8発売予定です。
こちらも定番の宝島社の『2021このミステリーがすごい!』(12/4発売)にも投票で参加されていらっしゃいます。
そして年明けの1/15には新刊の『少女ティック 下弦の月は謎を照らす』(千澤のり子:著/出版社:行舟文化)が発売に!
1973年生まれ
作家。2007年に宗形キメラ名義で二階堂黎人との合作『ルームシェア 私立探偵・桐山真紀子』で作家デビュー。2009年には『マーダーゲーム』で単独デビュー。近刊は「少女ティック 下弦の月は謎を照らす」(行舟文化)
ボードゲーム好きで『人狼作家』の編集も手がけ、羽住典子名義でミステリ評論活動も行っている。
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