クロワのヴァイスシュヴァルツ道

WSデッキ考察「Charlotte」Part1

公開日:クロワ

こんにちは、クロワです。
先日Key20thAnniversaryのパックが発売されました。
新弾レビューでも軽く触れたのですが、追加としては「Charlotte」が頭一つ抜けていると感じました。
なので今回は、追加後のCharlotteの話をしていこうと思います。
文章を書いていく中で長くなってしまったので、記事を分けたいと思います。Part1の今回は、既存構築に追加が来たことでどのような影響を受けたかを軸に考察していきたいと思います。

 

 既存構築について

既存構築は僕の中ではCX配分別で3パターンあるという認識でした。
型違い、とは言っても30枚近くはカードは同じで、どの型も相互チェンジをメインギミックに据えて、バーンメタを込みで耐久するデッキでした。

Charlotteで最大の強みとも言える「バーンメタ」。バーン効果を完全シャットアウトできるため、相手の詰めプランを許さず、耐久の盤石性を高めます。

 
このカードをメインに楓ルック・ヒールをループする相互チェンジギミック。楓ルックで生き残る確率を上げつつ、生き残ればヒールできる。相互2体を並べておけば、毎ターン楓ルックを残しつつ無償でヒールができる状態を続けられます。

門連動なので、入ってない型もありますが、上記の相互チェンジと組み合わせて圧倒的な防御力を出すことができるカードです。このカード指定の強化が追加で来ています。

 

「門ストブ」

発売初期から存在した一番オーソドックスなタイプ。門とストブというCX配分は相性が良く、捲ると弱い分打つと強いというストブの特性は控えから拾わせてくれる門との相性が良いです。レベル3をキッチリ展開できないとお通夜モードなので、ストック不足に陥りにくいメリットがあります。
反面、手札を増やす手段はストブ連動に依存しており、一度リソースを失うとひっくり返す力はないデッキでした。門を捲った時も、アタッカーがいない状態だとなんの意味もありません。更には、黄色が少ない為ストブ対象がそもそもあまりいないという問題点も抱えており、強い点と弱い点がどちらもハッキリと存在しているデッキという印象でした。

 

「扉ストブ」


扉連動の効果がバーンなので自分のバーンメタにひっかかることから初期はあまり存在しなかったタイプかと思います。実際のところ、まず横向きを扉にすることで安定感が上がるのでそれだけでも扉を採用する価値はありました。バーンメタが必要無いと分かる相手にはバーンメタを思い出に飛ばさず、扉連動を打つという選択肢も一応取れます。
更には、青発生の必要が無くなるので色面での安定感も上がり、総合的な安定感は門ストブとは段違いに高かったと思います。
その分、門連動友利というひとつの強みを失ってしまっています。

 

「扉門」


上記2つをハイブリットし、連動を失った問題点を加速でカバーしたデッキ。
調べたところによると、Charlotteは彗星と呼ばれており、このデッキタイプが3つめのデッキタイプだったことから、このデッキタイプは「第三彗星」と呼ばれていたようです。
門ストブ、扉ストブの問題点を解決しており、捲れば手札に還元できるCX配分や、チェンジをしないことによりアド集中との噛み合わせが良いなど、画期的なデッキタイプだと思います。Charlotteはレベル3からが本番なので、弱い期間であるレベル1を加速することは他のデッキと比べて抵抗も薄いです。
しかし、弱点が無いわけではなく、レベル1のアタッカーを加速に任せきりになったことから加速で触れない相手(7000を超えるサイズ)には無力という点はあります。そうなると、レベル3になったころに手札が枯れ切ってしまったりそもそもほしい札が集まらなかったりということが起こるため、加速が通るか否かで大幅に動きがブレます。

 

 

 Key 20th Anniversaryの追加カード

語るべきことがあるカードや議論の余地があるカードを紹介します。


「人気アイドル 西森柚咲」
待望の単レストアド集中。
Charlotteの決定的な弱みであった「メインフェイズ中にカードを持ってくる手段」を解決してくれました。オマケ効果もオマケとしては申し分ない強さですし、色も黄色というのが優秀で、追加後にストブを採用する場合はもちろんのこと、そうでなくとも黄色は薄かった色なので、非常にありがたいと言えます。どう転んでも新規追加後のCharlotteには採用されるんじゃないかと思っています。

もともと存在していたこいつは、最大値は悪くないカードですが持ってくるタイミングが遅く、リバース要求もバカになりません。普通の集中に入れ替えたいと思っている人がほとんどだったかと思います。

 


「撮りたかった景色 友利奈緒」
新規の門連動。
ストブ連動にせよ、加速にせよ、リバースが必須だったので、リバースを必要としない手札を増やす手段という点で非常に優秀なカード。また、Charlotteの弱点であった山の遅さを(3ルックなので気持ち程度ですが)カバーしてくれるという役目もあります。
効果は申し分ありませんが、このカードの対応CXが「門」である点をどう捉えるかが、採用の可否に関わってくるかと思います。

 


「浜辺の姉妹 西森柚咲&美砂」
星杏フィレス。
これもメインフェイズにカードを持ってくる効果です。星杏ももちろん優秀。
そして黄色。集中と併せて、黄色の薄さの問題は解決できそうですね。

 


「ミステリアスな生徒会長 友利奈緒」
登場時追加1コストで控え室のCX回収。
門連動友利の為に確実に門を拾えるのが優秀です。
Charlotteのレベル3は友利にせよ相互チェンジにせよカウンターで返されるとお通夜なので、パワーパンプも助太刀圏外へもっていくのに役立つシーンがありそうです。

 


「約束 乙坂侑宇&友利奈緒」
まずパワーが高くその点が優秀。クロックシュートは耐久のコンセプトとは噛み合いませんが、耐久デッキの悩みである時間切れの対策として、時間内に終わらせるための採用は全然アリです。
問題点としては色。緑はオカ研と光景は入るとしても、レベル置場に置くには他のどれかの色を切らなければなりません。
ちなみに宝連動でヒール効果を持っています。悪くない効果なので、こちらを軸にするのもワンチャン程度あるかも?

 


「もう一人の少女 美砂」
2落下と収録中。
手札を切る手段も乏しかったので良い追加です。2落下もトップ盛りなので悪くない効果をしています。

 


「幸せな日常 友利奈緒」
門トリガー時に1ドロー1ディス、レスト1500パンプ。
8門なら必ず採用したいカード。門特有の手札がCXで溢れる現象を多少ケアできる他、デッキからカードを引く行為はCXやイベントを加えられる可能性があるので、欲しいカードが山にあるなら積極的に使いたいです。レスト1500パンプが普通に優秀なので8門でなくとも門採用の時点でこのカードも採用の余地があるかと思います。

 


「幸せな日常 乙坂歩未」
アタック時トップ確認しキャラかイベントなら3000パンプ。
条件付きの代わりにパンプ値は破格です。星杏でチェックすれば失敗もありません。
門連動と色が一緒なので、レベル1の色を統一する意味でも優秀です。

 


「幸せな日常 高城丈士朗」
落下移動と加速でパワー&ソウル上昇。
0のアタッカーに乏しいCharlotteにおいて貴重な存在。加速効果が地味に優秀で、ソウルも上がるので終盤にもソウル不足を補える点があるので、試合を通じて使い道があります。

 


「家族の絆 乙坂歩未&乙坂侑宇」
CX入れ替えとキャンセル時に自身をストックに置く効果。
1枚2役。CX入れ替え効果はどの型でも有用ですし、ストックを増やせる可能性があるのもポイント高いです。

 


「あまーい手料理 乙坂歩美」
キャラリセット+ガッツンダー。
これも1枚2役で非常に優秀。特に、本来苦手対面であるひなろじには1枚でかなりの圧がかけられます。色が悩みポイント。

 


「着痩せするタイプ 高城丈士朗」
足立+ソウル上昇。
ソウル上昇が横に触れるのがめちゃくちゃ優秀だと思います。タイトル内にはもともと足立すらなかったので刷られるだけでもありがたい一枚。
前述のガッツンダーとは選択。

 


「幸せな日常 乙坂侑宇」
門連動友利にアンタッチャブル付与と1500パンプ、レベル3に2000応援。
門連動友利を採用するなら必須カード。このカードでアンタッチャブルを与えられるからこそ、友利2面を狙う8門などの軸も考えられるようになったと思います。

 


「見守る 西森柚咲&乙坂歩未&高城丈士朗」
フォース。
どうしようもないほど固い面に対する回答になります。具体的には今まで対青ブタの大活躍はかなり苦しかったですが、このカード1枚で解決します。コストがきついので道中ガンガン打つことはできませんが、どの型でも1枚は刺したい効果です。

 

 

 新弾を踏まえての論点

増えたカードはたったの20種ですが、Charlotteは大きく強化、そして構築の幅が出るようになりました。
新弾を加えてデッキを構築する上での大きな論点は2つあるかと思います。

まずは、「引き続き相互チェンジを採用するのか否か」という点です。
門連動の友利にアンタッチャブルが付与できるようになったことでこれをサブプランではなく軸にしてしまう構築や、新たな宝連動の登場もあり、相互チェンジ軸以外も考えることができそうかと感じます。
ただ、アド集中が刷られたことや、手札の入れ替え手段が増えたこと、フォースが刷られたなど、純粋にデッキを強化したり弱点を補えたりするポイントも多く、もともと「強さの最大値」は足りており、「弱点が多く安定感も欠ける」ことが問題点だったので、強化された相互チェンジ軸のCharlotteも強いことは間違いないでしょう。

もう一つは新たなレベル1の門連動採用の可否。これも悩ましいです。
相互チェンジギミックを採用する場合、ストックの重要度が高かったためストブの有用度は高く、狙ったカードを確実に持ってこられる島風効果も強かったです。
また、レスト1500パンプやアタック時3000パンプの登場により加速の使い勝手も上がっており、触れる範囲や助太刀圏外にできる範囲が多くなっています。
門連動が他2種に差別化できるポイントは大きく2つ。リバース要求がない点と山を掘れる点です。山堀りに関しては3枚なので大幅に削れるものではありませんが、リバース要求がない点はかなり大きく、この記事を書いている段階だと冴えやこのすばの朧互換が使われていることもあり、環境的にリバース要求が無い方が圧倒的に戦いやすくなります。リバース要求が無いのは、計算しやすくもなり、CXと対応キャラがあればとりあえずハンドが持つということであり、不慮の事態の想定を減らせます。

 

Part1は以上です。
ご意見・反論・質問等ございましたら、Twitter(@334_ws)までリプライかDMをお願いいたします。

今回は読んでくださりありがとうございました!

 

~次回予告~
・Part1の話を踏まえてのデッキ案
・それぞれの強みと弱み
・自分ならこうする
を書く予定です。

 

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