ボードゲーム遊び方紹介 第50回 少人数で遊べるボドゲ『バンディド/BANDIDO』前編
1人から遊べるゲーム「BANDIDO」(バンディド)を紹介します。
ちなみに対戦型ではなく、協力型ゲームです。
プレイ人数は1人から4人。カードゲームなので、ゲームの入っている箱は手のひらに収まります。カードは道の絵が描かれた道カードが69枚、スタートカードが1枚入っています。
牢獄から坑道を通って脱走しようとしている、バンディドというならず者がいます。プレイヤーは彼が坑道から出られないように道を封鎖していくという世界観です。
準備はスタートカードを置くだけです。なるべく大きめのテーブルを使いましょう。
まずは1人プレイなので、分かれ道が5本の「やさしい」スタートカードから始めます。
道カードは裏向きにしてシャッフルし、山札とします。
山札から3枚の道カードを枚取って手札として、ゲームスタート。
自分の手札から1枚選んで道をつなげます。向きは縦でも横でも構いません。1枚置いたら、1枚山札から補充します。
道カードの向きは自由ですが、道は途中で止まってはいけません。右上の道カードのようには置いてはいけないというルールになっています。
道をつないでいくボードゲームには、当連載でも何回か登場している「お邪魔者」があります。「お邪魔者」は道をつないでいくチームと道を封鎖するチームに分かれて進みますが、「バンディド」の目的は封鎖のみ。妨害されないから簡単なように見えて、意外と難しいです。
画像ではまだ7ヶ所閉鎖しないとならない道があります。テーブルも足りなくなってきました。
ついにスペースオーバーとなりましたので、このターンは自己ボツにして、仕切り直します。
1人プレイ2回目。
最初の手札には閉鎖カードはありませんでした。早めに封じ込めようと急ぎ足でゲームを進めています。あと3ヶ所といいところまで来ました。
けれど、手持ちのカードは、道が分岐するものばかりです。どうしても置けないときは、手札のすべてを山札の一番下に戻し、改めて3枚手札を引くということができますが、道はつなげられるので、シャッフルはできません。
なかなか封じ込めず、分岐点はどんどん増えていき、69枚並べ終えたときは、収集がつかなくなっていました。ざっと数えただけで、逃げ道が8ヶ所あります。
序盤は道を広げたほうがいいのでしょうか。もう1 回やってみます。
カードを引いても引いても、すぐに閉鎖できそうな柄ばかり出てきます。残り3つで閉鎖できると息巻いても、手札の中にちょうどいいカードはなく、いくつもの分岐があるカードを引いてしまいます。
結局、3回目も惨敗でした。
69柄をすべて覚えられたら、残りカードがこの柄だから、あと何枚で封鎖できるということが分かります。でも、現実はそんなに簡単にものをたくさん覚えられません。
テーブルの上で四苦八苦していたら、息子がやってきました。彼は経験者で、「結構簡単だった」と得意げでした。
次の回は2人プレイを実況してみます。果たして成功するのでしょうか。
『バンディド / Bandido』
ヘルベティック / すごろくや
対象年齢:6才~
プレイ人数:1~4人
プレイ時間:15分
1973年生まれ
作家。2007年に宗形キメラ名義で二階堂黎人との合作『ルームシェア 私立探偵・桐山真紀子』で作家デビュー。2009年には『マーダーゲーム』で単独デビュー。近刊は「少女ティック 下弦の月は謎を照らす」(行舟文化)
ボードゲーム好きで『人狼作家』の編集も手がけ、羽住典子名義でミステリ評論活動も行っている。
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