WS新弾レビュー「この素晴らしい世界に祝福を!紅伝説」
こんにちは、クロワです。
今回も新弾レビューやっていきます。
4/24発売の「この素晴らしい世界に祝福を!」(このすば)の追加パックです。
大会環境でも長い間活躍し続けたデッキの待望の追加ということで楽しみにしていた人もかなり多いのではないでしょうか。旧弾のカードの値段が高すぎる問題も、2月に発売したRe:Editのおかげで解決しているので、新弾に魅力を感じて組みたくなった人も安心ですね。
今回は2種類のデッキを紹介します。
「旧弾アップデートデッキ」と「新弾活用デッキ」です。
それではまず、注目カードから紹介していきます。
「最強の魔法使い めぐみん」
ド派手な効果を持つ今回の目玉カード。
コストはかなり重いのですが、このカード自体と、コストとなるゆんゆんがどちらもヒール持ちなので腐りにくいのはポイント高いです。
逆圧縮+クロックシュート2面なので殺傷力は充分だと言えますが、逆圧縮が強制なのでタイミングを誤ると相手の山が固くなってしまう場合もありますので、そこは注意しましょう。
「最高の魔法使い ゆんゆん」
上記のめぐみんの相方カード。それでいて単体でも優秀なアンコール持ちの早出しヒールとなれます。
めぐみんを使うならもちろん必須ですが、手札の豊富な、待ち伏せを使った旧弾構築ではアンコールが輝きます。幅広くデッキに採用されるカードとなるでしょう。
「紅魔の里へ! めぐみん&ゆんゆん」
このすば待望の単レスト控え集中。その時点で価値があります。
扉を貼った時のソウルパンプも、地味ながらサイド択を増やせるので良い効果だと思います。
「持ち堪えるのは得意 ダクネス」
レベル1は初となるツチノコ互換※1。
本家はレベル0で自身の色問題が無いですが、こちらは持ってくるCXの色に指定がないので、様々なデッキで採用できます。
色問題は付きまといますが、このカードを採用することで連動の成功率が格段に上がることは間違いありません。
「上上下下左右左右ホホホイホイホイ!」
3つの効果から選んで1つの効果が使えるイベント。
特筆すべきは相手の思い出のキャラを全て控室に戻す効果。直接的なアドバンテージには繋がりませんが、今までの常識であった「相手の思い出は触れない領域」という事実を覆す存在となりました。
特定のデッキにしか効かない効果ですが、他の2つの効果がバウンスと控え回収で、メタ対象となるデッキ以外相手にも腐らないというのは非常に良いポイントです。
カズマネームが無いと使えないことを含め、圧倒的に使いやすいというカードではありませんが、思い出圧縮に対しての抑止力になれれば強力です。
「とっておきの口上 ゆんゆん」
夢のある最大4枚回収CXコンボ。
1回決まるだけでもかなり手札を稼げますね。
手札は7枚までの都合上、手札が整っているときだとあふれてしまうだけなので、どちらかといえば序盤の劣勢を中盤で取り返すのに良いカードだと思います。
プール全体を見た感想としては、今回はCXコンボが充実しており、新しい軸となり得るカードが多く存在します。今回紹介したカード以外にも気になるカードはまだまだあるので、いろいろ試してみたいですね。
次にデッキ紹介に移ります。
まずは「旧弾アップデートデッキ」
旧弾のめぐみん連動と、新弾のゆんゆん連動の8ストブ構築です。
もともと、旧弾構築で最もメジャーだったのはバニーガールゆんゆんを使用した扉+ストブ構築でした。
ストブは捲った時弱いのでそれが難点。こう思っている人が多いとは思います。しかし、このすばを使ったことある人なら分かることだと思いますが、待ち伏せでストックを手札に還元できるこのすばにおいてストックというのは重要なリソースであり、打つだけで1ストック増やせるストブCXを打つことは強い行動と言えるのです。
もちろん前述の捲った時に弱いという問題は残りますが、扉を捲ったところで、ストックを手札に還元できるデッキである以上旨味は他のデッキと比べて大きく感じられません。この「ストブが本来よりも強く機能」「扉の旨味が薄い」という点を逆手に取り、CXを全てストブにしてしまおう、という他のタイトルでは考えられないような思考から誕生しました。
8ストブという発想自体は僕が考えたものではなく、旧弾のみの段階で、TDのストブ連動修羅場※2 を採用しての8ストブを使っている方を見かけ、その理由を類推しているうちにたどり着きました。
デッキの回し方に移ります。
レベル0全部残し、CX1枚まで残し、残り全切り。
待ち伏せを集めたいです。フィレスなら確実で、抜刀で出せたらアドが大きいです。
この2種はどちらも4投なので、待ち伏せそのものと合わせれば悪くない確率で集まるのではないかと思います。
また、CXはすべてストブなので、ストックを増やすためにガンガン打ってしまいましょう。このデッキでは、0パンで打つのもアリです。フィレス、待ち伏せの登場時効果、待ち伏せの起動効果とストックの消費する場面がレベル0から多発しますので、CXは躊躇せず打ちましょう。
2種類のストブ連動のどちらかを決めたいです。CXが手札にある方の対応を探しにいく感じでいいと思います。
どちらの連動もリバース要求である都合上、決めるのが難しい対面もあるかもしれません。そういうときは待ち伏せで手札を補充しつつチャンプアタックで流せばいいでしょう。
早出しヒールを使ってレベル2を長くやりましょう。
面取りができないデッキは長く試合をするとリソースが枯れがちですが、このすばは待ち伏せのおかげでその心配は軽減されます。
詰める効果は破壊力抜群ですが打点が太いためキャンセルされる確率は高いです。詰めに行く際は過信しないようにしましょう。
リソースに余裕が作れれば、差し押さえ→逆圧縮→バーンのコンボを狙いましょう。
パワーアップする爆裂魔法めぐみんの効果で逆圧縮の登場コストを踏み倒し、緩くなった山に5点バーンを打ち込むのは黄金ムーブです。
CX連動のめぐみんは4点バーンの分アタックを行っていないので、実質的には「アタック打点が4点確定+バトルを介さないクロックシュート」という形に近くなります。
つまりクロックシュートとしては防御札やパワーの影響を受けない点で強力といえますが、バーン自体はアタックしているのと大して変わりません。なのでどちらかといえばクロックシュートして確実に勝てる場面で使うのが良い使い方と言えるでしょう。
CXは打ってナンボです。ガンガン打つことが何より大切です。
次に「新弾活用デッキ」
新弾の扉連動2種を使った8扉構築です。
まあ実は旧弾のデッキとやれること自体は似ているんです。
新しいレベル3の扉連動は、逆圧縮、2体クロックシュート、3点バーン2回となります。
旧弾だと逆圧縮アクア+ストブ連動めぐみん2面とかなり似た形になります。
差別化ポイントは、CXが扉である点と、キャラがヒールを持っている点。
キャラがヒールを持っているというのは結構重要なポイントであり、詰めキャラ=ヒールキャラであるデッキは、集めるレベル3の第一候補が分かりやすく、また1枚で2役とれるという点があります。
都合上連動は1セットしかできないのでたくさん積む必要性は無いです。ただ、ゆんゆんの方は早出しヒールであり役割が持てることからフル投入。めぐみんの方も千鳥ヒールで役割が持てるので3枚。どちらもヒールなので、デッキのヒールの総数が多くなり、安心感が増します。
レベル1の扉対応が旧弾のバニーガールゆんゆんではなく新弾のめぐみんである理由はいくつかあります。まず、待ち伏せセットを採用していない点により、ストックの重要度があちらより高くないので、確実に手札を保てるめぐみんに軍配があがります。そして、めぐみんのもう1つの効果のツインドライブが、8扉との相性が良いというポイントがあり、自然と8扉になるこの構築ではめぐみんの方が良いのではないかと考えました。
デッキの回し方に移ります。
1連動CX、1連動めぐみん、レベル0を残して残りを切る。
相手を見て、先上がりからの1連動が有効そうな相手であればアタック数を調整して先上がりを意識します。そうでない場合では普通にできるだけアタックします。
できるだけ1連動を毎ターン打つくらいの気持ちで動きます。
同じ効果を持つ冴えカノと比べるとあちらは対応が宝でCXを集めやすい点で勝りますが、こちらにはツチノコ互換がある点、宝を噛みすぎて抱えすぎる心配が無いという点で勝ります。
相手が踏めないサイズならサイドアタックも視野に入れましょう。ツインドライブでソウルを乗せれば2/2相手でも打点が通ります。
早出しのゆんゆんを出します。これをレベル3までキープしたいです。アンコールをもっているので相手は無理して踏むのは躊躇しますし、踏まれたらアンコールすればいいだけなので場持ちは良いです。
それ以外は1と同じく連動を打てたら打つ感じで動きます。
早出ししたゆんゆんをキープできていれば、最低4コストスタートで連動ができます。ゆんゆんを手札から出さないといけない場合だと最低6コストスタートになり、発動ラインが重くなります。
ただ、連動効果はコストが重いので詰めきるときか相当余裕がある時でないと次のターンはほぼ息切れします。また、逆圧縮は強制なので普通にアタックした方が強そうな場合はそうした方がいいです。
8扉というCX配分も相まって安定感の高いデッキですが、大崩れしにくい分してしまった時のリカバリーは効きにくいデッキです。下振れケアを優先した慎重な回し方をこころがけましょう。
今回は2種のデッキ紹介を含んだ新弾レビューでした。
(画像出典:ヴァイスシュヴァルツ公式サイト)