ボードゲーム遊び方紹介 第32回 コヨーテ
心理戦のカードゲーム『コヨーテ』を紹介します。
世界観は、インディアンたちの中に、狼のコヨーテが何匹隠れているのか推理するというゲームです。
カードの種類は、以下の通り。
まずは、数字の書かれた合計36枚のナンバーカードです。ナンバーカードには、基本カードと特殊カードがあります。
基本カードの種類は、3種類です。もっとも枚数の多い26枚の「コヨーテカード」には、1・2・3・4・5・10・15・20の数字が書かれています。「兵隊カード」は3枚。兵隊がコヨーテを退治してくれる、という設定につき、-5と-10が書かれています。「おばけカード」も、同じく3枚。数に入れないということで、0の数字が書かれています。
特殊カードは、各種1枚ずつ、4枚あります。数に加えない、0と書かれた「夜カード」。すべての基本カードの数値が2倍になる、×2と書かれた「酋長カード」。この回に出た、最大コヨーテカードの数値を0にする、MAX→0と書かれた「キツネカード」。山札からナンバーカードを1枚引いて数に加えることのできる、?マークの「ほらあなカード」。
これらのナンバーカードの裏面には、どの数字のカードが何枚あるか、書いてあります。分からなくなったときは、すぐに確認しましょう。
1人1枚受け取る「ライフカード」は、10枚あります。最初は、残りライフ3ということで、2体の人形の絵のほうを上にします。ダメージを受けたら、ひっくり返して1体にし、3回目は自分の命を差し出します。
スペシャルルールを行える「仮面カード」も10枚あり、最初に1人1枚、受け取ります。ゲーム内容が複雑になってくるので、慣れてから使用しましょう。
ナンバーカードをよく切って、裏向きで1人1枚ずつ受け取り、残りは「山札」として重ねて置きます。ライフカードも忘れずに。
全員でコヨーテの鳴き真似をして、一番うまい人から、ゲームスタート。
ナンバーカードは、表がほかの人たちに見えるように、おでこに付けます。つまり、自分の数字だけが分からないゲームなのです。
最初の人は、コヨーテの数を推測し、1以上の数字を言います。
そこから、時計回りに進行します。次の人は、前のプレイヤーの言った数が、この場にいるコヨーテの数以下だと思ったら、それよりも大きい数を言います。
あるいは、前のプレイヤーの宣言した数が、この場にいるコヨーテより大きいと思ったら、「コヨーテ!」と宣言します。宣言されたら、直前のプレイヤーの数字が当たっているかどうか、計算します。
コヨーテの数よりも大きかったら、宣言されたプレイヤーの負けです。小さかったら、宣言したプレイヤーの負けです。負けると、ライフが1つ減ってしまいます。
勝敗が分かってから、それぞれのナンバーカードはすべて捨て札として、各自山札から新しいナンバーカードを取り、次の回をスタート。
3回負けた人は脱落し、最後の1人になった人が勝者となり、ゲームは終了します。
ほかの人の表情や宣言した数字から、自分のナンバーカードに何が書かれているのか、を推理していきましょう。
思い切って「コヨーテ!」と賭けに出るのも、勝利の決め手になります。
ニューゲームズオーダー/コヨーテ 対象年齢:10歳~ |
1973年生まれ
作家。2007年に宗形キメラ名義で二階堂黎人との合作『ルームシェア 私立探偵・桐山真紀子』で作家デビュー。2009年には『マーダーゲーム』で単独デビュー。近刊は「少女ティック 下弦の月は謎を照らす」(行舟文化)
ボードゲーム好きで『人狼作家』の編集も手がけ、羽住典子名義でミステリ評論活動も行っている。
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