ボードゲーム遊び方紹介 第22回 カルカソンヌ(前半)
「カルカソンヌ」は、2000年に発売されたドイツのボードゲームです。
プレイ人数は2人から5人、拡張セットを使うと6人までプレイできます。
何もないテーブルの上に、正方形の72枚の地形タイルを並べていくゲームなので、準備に時間はほとんどかかりません。
まずは、青・黄・緑・赤・黒のコマから自分の色を選び、8つ取ります。獲得ポイントを示すポイントボードはテーブルの隅に置き、プレイヤーたちは0地点に自分のコマを1つ置きます。
テーブルの中央には裏面の白黒が反転しているスタートタイルを表面にして、もっとも若いプレイヤーからゲームスタート。進行は時計回りです。自分の手番が来たら、すべて裏面を上にして置いてある山札の地形タイルから、1枚取ってめくります。
基本セットの地形タイルは24種類で、枚数は決まっておらず、1枚から9枚まであります。タイルに描かれている家は修道院、茶色は都市、緑は草原、白い線は道路を表します。いくつもの道路の真ん中に障害物があるタイルは交差点になります。
スタートタイルは、真ん中に道路が伸びていて、側面の1つに都市が描かれています。
最初のプレイヤーは、自分の取ったタイルとスタートタイルの一辺がつながるように配置します。次のプレイヤーも、テーブル上にあるタイルと絵をつなぐことができる一辺に、自分が引いたタイルを置きます。次のプレイヤーも同様に、と繰り返して、すべてのタイルがなくなったらゲームは終了します。
勝敗は、ポイントの数で決まります。
ポイントは、絵が完成したら手に入れられます。
道路はぐるっと囲めたら、あるいは交差点や都市、修道院で止まったらそのタイルの数だけ1ポイントが入ります。
都市は周りを城壁で囲めたら完成です。タイルの数と、紋章があったらその数につき1ポイント加算されます。
修道院は周りすべてを8枚のタイルで囲めたら9ポイント入ります。
ポイントが入ったら、ポイントボードのコマを進めましょう。ボードには50点までしか描かれていませんが、何周もすることができます。一周したらコマを倒し、50点以上取っているという目印にします。
さらに加算するためには、コマが重要になります。タイルを配置した時のみ、自分のコマを配下として置くことができます。道路でも修道院の上でも、都市の隅っこでも、緑色の草原でも、好きな場所で構いません。
コマは7つしかないため、手元になくなってしまう場合もあります。ですが、絵が完成したら、コマを回収できるので、そんなに心配はいりません。草原ばかりにコマを置くと高ポイントを狙うことはできますが、なかなか完成しないので、要注意です。
最終的には、完成していない道路、都市、修道院でも、コマを置いていればポイントが入ります。その場所にもっとも多くコマを置いている人だけがもらえるので、こちらも注意が必要です。同数の場合は全員にポイントが加算されます。
後半は遊んでみたレポートになります。
1973年生まれ
作家。2007年に宗形キメラ名義で二階堂黎人との合作『ルームシェア 私立探偵・桐山真紀子』で作家デビュー。2009年には『マーダーゲーム』で単独デビュー。近刊は「少女ティック 下弦の月は謎を照らす」(行舟文化)
ボードゲーム好きで『人狼作家』の編集も手がけ、羽住典子名義でミステリ評論活動も行っている。
記事一覧はこちら