ボードゲーム遊び方紹介 第9回 チケット・トゥ・ライド(後編)
ミスボドに行き、チケット・トゥ・ライドで遊んできました。詳しいルールは、前回をごらんください。(※参照 ボードゲーム遊び方紹介 第8回 チケット・トゥ・ライド(前編))
主催者の秋山真琴さんが用意してくださった10周年記念版で、今回は初めてお会いする方と4人でプレイしました。
青は男性のシモシモさん、緑は同じく男性のDさん、赤は女性の久遠さんです。私は黄色(列車コマは茶色)を選びました。年齢は、全員おそらく私よりもちょっと年下だと思います。でも、ゲームに老若男女は関係ありません。
全員がほぼ初心者ということで、説明書を見ながら、シモシモさんがゲームの準備とルールの説明を行ってくださいました。こんな感じだったかなあという記憶しか蘇ってきません。
開始時は、行き先カードを1枚に絞りました。場所は、モントリオールからダラス。13個以上の列車コマが必要になります。手持ちの行き先カードを達成できないと、減点になってしまうので、なるべくコマ数の少ないカードを選びました。
ですが、ここで問題が。
私、世界地理はとても苦手なのです。アルファベットを読むのも必死です。モントリオールってどこ? ダラスってどこ? 行き先カードに図が描いてはいるけれど、照らし合わせることができません。
とても困り、まずは色のカードをたくさん持っていたほうがいいかもしれないと、初手は山札から列車カードを2枚引きました。運良く同じ色が3枚揃ったので、次のターンで路線を引けそうです。
ほかの方々はさくさく進んでいきます。誰が何のカードを持っているかはまったく分かりません。先に路線を引かれたら、複数本引ける箇所以外には引けません。少ない列車コマでたくさん路線を引いたほうが、私には向いていそうだなあと思いました。
2手目でようやく、自分の目的地が見えてきました。結構遠いです。取りあえず、シカゴからピッツバーグまで路線を引いてみました。列車コマの数によって得点が加算されます。盤の周りには得点を記載した道が描いてあります。
点数が増えたら、すごろくみたいに道を進むことができます。一番乗りだったので、一歩リードできました。
ライバルはいなさそうだったので、それからは、とにかく山札から列車カードを引きました。オープンカードに欲しい色もありましたが、手札が分かりやすくなりますので、運に任せました。
手札に同じ色がたくさん揃ってきたので、一気に列車コマを6個置いてみるなどして、どうにかモントリオールからダラスまで路線を引くことが達成できました。
目標達成できたので、行き先カードを新しく引き、開始前と同様に、2枚は山札に返しました。そのほうが混乱しません。次は、モントリオールからニューヨーク。どこだかよく分かっていませんが、先にどんどん路線をつなげていたので、意外と簡単に達成できました。
このゲーム、中盤を過ぎると、誰がどこの都市に向かっているのかが分かってきます。何色のカードを集めているかも読めてきます。なので、ほかのプレイヤーが目的地に向かうことができないように、自分が先に路線を引いて、相手の道を分断することも可能になります。
でも、今回は、阻止に走る方はいませんでした。ライバルのいない地域に線を引っ張っていく方がいれば、列車コマを一度にたくさん使って高得点を狙う方もいました。つまり、マイペースなプレイヤーばかりだったということになります。
3枚目の行き先カードも短い路線を選び、難なくクリアできました。そうしたら、列車コマが残り2個になったので、ゲームが終了しました。
行き先カード全クリア、最長道のり達成ボーナスもいただいて、勝っちゃいました。
勝因は、正直、分かりません。
たぶん、普段囲碁をしているので、コマをつないでいくことが、自然に頭の中に入っていたのだと思います。
チケット・トゥ・ライドは、ほかにも種類がたくさんあるので、また遊んでみたいです。
ボードゲーム遊び方紹介 第10回 ケーキバイキングはこちら。
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1973年生まれ
作家。2007年に宗形キメラ名義で二階堂黎人との合作『ルームシェア 私立探偵・桐山真紀子』で作家デビュー。2009年には『マーダーゲーム』で単独デビュー。近刊は「少女ティック 下弦の月は謎を照らす」(行舟文化)
ボードゲーム好きで『人狼作家』の編集も手がけ、羽住典子名義でミステリ評論活動も行っている。
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