記念版大好きィ! 6ニムト 20周年記念版~30周年記念版 内容を比較する回
毎度!Zxionです!!
「ぜっくん」って呼んでね☆
つい先日(2024/01/31頃)、ニムトの30周年記念版が発売されました。
ということで!
6ニムト30周年記念版のご紹介!!
…だけだとちょっと物足りない気がしたので、過去の記念版である20周年記念版と25周年記念版を一緒に見ていきましょう。
記念版、DX、BIGBOX大好きだからね、持ってるのに買っちゃうのも仕方ないね。
ちなみに、『6ニムト』はドメジャーなボードゲームなだけあって、過去に何回か軽く触っています。
ちなみのちなみに、ニムトの記念版には今回紹介する3つの他に、箱が缶になってる10周年記念版も存在します。
が、残念ながら見つかりませんでした。
持ってたような気がしたんだけどなぁ…。
目次
1.『6ニムト』ルール ざっくりおさらい
『6ニムト』は、1~104の数字と牛アイコンが描かれたカードを使うゲームです。
手札は10枚で、余りは使用せず箱にしまわれます。
手番制ではなく、全員が手札から1枚選んで裏向きに出して、全員がカードを選び終わったら「せーの」で一斉にカードを公開するシステム。
同時プロットなどと呼ばれるあれですね。
公開したカードはルールに従い、場に4列あるいずれかの列に並べられます。
カードを列に並べる時のルールは、《出されたカードの数字が小さいものから順に、そのカードの数字より小さくて数字が最大の列に並べる》です。
カードを引き取らないように上手く立ち回り、カードによる失点を抑えるのが目的です。
引き取ってしまったカードに書かれた牛アイコンの合計数がそのまま失点となります。
カードを引き取らなければならない場面になったときは、失点が少ないカード(列)を引き取ると良いでしょう。
ゲームに慣れてきたら、自分がある程度損をしても勝ってそうなプレイヤーに失点を押し付けるプレイをすることもあります。
2.『6ニムト』周年記念版
左から20周年記念版、25周年記念版、30周年記念版です。
箱には当時の価格シールが貼ってありますね。
20周年が1,600円、25周年が1,800円となっております。
価格シールはありませんが、30周年記念版はグッとあがって2,800円。
物価高で円安とはいえ、上がったなぁ…。
3. ニムト通常版
記念版ではありませんが、一応こちらも軽く見ておきましょう。
ニムトの通常版です。
◇内容物
- 牛(数字)カード104枚(1~104 各1枚)
- 説明書1部
☆ぜっくんのちょこっとコメント
ちゃんとしたルールで遊ぶ場合、ニムトは《誰かの失点が66点以上になったら》終了というルールになっています。
※30周年記念版のルールブックには規定ラウンドでの終了や、66点終了じゃなくても良いと明記されている。
しかし、メモもコインも入っておらず、必要最低限の内容しか入っていない様は、『THE小箱』といった感じです。
発売当時はいざ知らず、今となっては大体の人がスマホとか持っているので、得点メモ自体はどうにでもできるでしょう。
まぁ、僕の周りでは《1プレイで失点少なかった奴の勝ち》というルールで遊ぶ事がほとんどなので特に気になりませんが…。
4. ニムト20周年記念版
さて、ここからが本題です。
20周年記念版。
箱の左下に書かれているドイツ語
JUBILAUMS-
AUSGABE MIT
10 SONDERKARTEN
のせいで稀に10周年記念版と勘違いされてしまう20周年記念版くん。
ちなみに上記のドイツ語を雑に訳すと「記念版っス!10枚スペシャルカード入ってるっス!」となります。
なお、箱裏右上にひっそりと20周年記念っぽいアイコンが描かれています。
◇内容物
- 牛(数字)カード104枚(1~104 各1枚)
- ジョーカーカード10枚
- 説明書1部
◇ジョーカーカード
「ジョーカー」は追加ルール用のカードです。
10枚のジョーカーカードには、0.0~0.9の数字が書かれています。
ジョーカーカードの準備
各プレイヤーはゲーム開始時、ジョーカーカードを1枚ランダムに受け取ります。
余りのジョーカーカードは牛カードの山札に加えて混ぜます。
その後、各プレイヤーに通常通りカードを10枚配ります。
つまり、この追加ルールを採用する場合、プレイヤーの最初の手札は11枚になります。
ジョーカーカードの使用
ゲーム中、ジョーカーカードを使うことにした場合、ジョーカーは「一番小さい数字のカード」として、一番最初にカードを列に加えます。
さらに、ジョーカーを出したプレイヤーは、このカードを好きな列に置くことができます。
ジョーカーは置かれた列の最後の数字をその数値分大きくします。
(例1
上記画像の場合、37+0.6なので、37.6となります。
そして通常のルール通り、38以降の数字は(他の列を考慮しなければ)このカードの後に置かれていくことになります。
列に置かれたジョーカーカードも、通常のカード同様に列を構成する1枚としてカウントします。
もしもこの0.6が列の5枚目だった場合、38を出したプレイヤーはこの列を引き取らなければならなくなる、というわけです。
数字カードをジョーカーカードの後に置く場合、通常通り「より小さく、近いカードの後」のルールに従う必要があります。
(例2
上記画像のような列になっていたとしましょう。
この場合、一番上の17の列には18~104までの全てのカードが置かれることになります。
2列目は0.3ですが、3列目に0.9が置かれていますね。
「より小さく、近いカードの後」ルールに従う場合、「1」から見ると0.3の列はルール違反となるので置くことができません。
なので、2列目は疑似的にロックされており、3列目にが1~7のカードが置かれます。
最後の4列目は8なので、9~16のカードが置かれることになります。
数字カードをジョーカーカードの後に置く場合、通常通り「より小さく、近いカードの後」のルールに従う必要があります。
ジョーカーカードの特殊処理
ジョーカーカードは、常に最小のカードとしても取り扱うことが可能です。
そうした場合、いずれかの列を引き取り、その列にジョーカーを置きます。
複数のジョーカーが同時にプレイされた場合、より小さい数字のジョーカーを先に処理します。
例えば、0.4と0.6が同じタイミングで出された場合、0.4を先に処理して、その後0.6を処理します。
ジョーカーを他のジョーカーの「直後」に置くことはできません。
直後に置くことができないだけで、1つの列に複数のジョーカーが置かれることはあり得ます。
全ての列の最後にジョーカーが置かれているときに、さらにジョーカーの処理をしなければならない場合、いずれかの列を引き取る必要があります。
通常ルールで言うところの、《どの列にもカードを置けない場合の処理》をする必要があるということです。
☆ぜっくんのちょこっとコメント
20周年記念版ではジョーカーカード10枚が同梱されました。
良いですね…と言いたいところなんですが、この記念版だけ裏面がなんかきらびやかなんですよね。
キンキラキン。
※内容物画像の左下で裏面が確認できるよ!見てみよう!!
まあつまり、他の版と混ぜて使えない、ってことです。
どうして…。
ちなみに、別売りで販売された追加カードセットの裏面は普通のやつなので他の版と混ぜられるようになっています。
どうして…。
5. ニムト25周年記念版
お次は25周年記念版です。
20周年は組箱でしたが、…なんだこれ、なんていうんだ? N式箱でいいんか?
あの、なんか、こう、フタと底が1辺だけくっついてて、パカって開くやつ!!
なんか、豪華感があって良いですね!!!
豪華ついでに、今回からスコアシートと記入用の鉛筆までセットになっています。
すごい!ごうか!!
◇内容物
- 牛(数字)カード104枚(1~104 各1枚)
- スペシャルカード28枚(7種 各4枚)
- スコアシート1冊
- えんぴつ1本
- 説明書1部
◇スペシャルカード
ニムト25周年記念版には7種類のスペシャルカードが各4枚同梱されています。
原稿執筆時にざっくり調べた感じだと、スペシャルカードは別売されてなさそうです。
一応、同様のカードはいくつか新版ボードニムトに入っている模様。
25周年ヴァリエーションルール 準備
スペシャルカードを使用する場合、こちらのヴァリエーションルールを採用することになります。
プレイ人数は2~8人です。
数字カードとスペシャルカードを別々にしてよく混ぜ、各プレイヤーに数字カード12枚と、スペシャルカード3枚を配ります。
通常のゲーム同様に、場に列を4つ準備します。
数字カードは脇によけ、スペシャルカードは裏向きの山札にして手の届くところに置いておきます。
25周年ルール 手順
基本的なルールは通常のゲームと同様です。
25周年ルールは、2ラウンドで1ゲームとなります。
1ラウンド目が終了した後、再度新たな数字カードとスペシャルカードを配り、2ラウンド目を行います。
通常のゲーム同様、全員が手札から任意の数字カードを1枚選び、全員同時に公開します。
その後、数字の小さい順にカードをテーブルの中央に並べていきます。
プレイした数字カードを列に置くタイミングで、手札にあるスペシャルカードを1枚プレイすることができます。
自分のプレイした数字カードの隣にスペシャルカードを置き、スペシャルカードの指示に従って数字カードを列に置きます。
使用したスペシャルカードは、スペシャルカードの山札付近に捨て札置き場を作り、そこに表向きの状態で捨て札にします。
プレイヤーがいずれかの列を引き取るとき、自分の持つスペシャルカード1枚を捨て札置き場に捨て、スペシャルカードの山札から1枚引くことができます。
スペシャルカードの山札が無くなった場合、捨て札のカードを混ぜて新しい山札とします。
この処理でスペシャルカードの手持ち枚数が増えることはありません。
「1枚捨てて1枚引く」なので、あくまでもランダムな「交換」となります。
25周年ルール ラウンドの終了とゲームの終了
数字カードを全てプレイしたらラウンドが終了します。
得点用紙などに今回のラウンドのマイナスポイントなどを記録します。
そして、104枚全ての数字カードをよく混ぜ、各プレイヤーに12枚ずつ配ります。
もし、スペシャルカードを使うことなく保持していた場合、そのスペシャルカードは次のラウンドに持ち越すことができます。
さらに、各プレイヤーに新たに3枚のスペシャルカードを配ります。
これにより、2ラウンド目は3枚以上のスペシャルカードを持った状態で開始する場合があります。
※もし全員に3枚のスペシャルカードを配ることができない場合は、2枚ずつ、もしくは1枚ずつ配ります。
ルールブックでは言及されていませんが、スペシャルカードを配らない(配れない)場合もあると思います。
2ラウンド目の数字カードを全てプレイしたらゲーム終了です。
未使用のスペシャルカードは特に何も効果やメリットがないので、上手く使い切ってしまった方が得です。
2ラウンド目のマイナスポイントなどを記録し、1ラウンド目のポイントと合計します。
最もマイナスポイントが少ないプレイヤーが勝者です。
※同点だった場合は引き分け
◎スペシャルカード効果
左から右に向かって
上列
5列目
5列目を始める。
既に5列ある場合、このカードは使えない。
7枚目
このカードで指定された列は、6枚目のカードでは引き取らず、7枚目のカードで引き取りになる。
割り込み
数字カードを任意の列の適合する場所に割り込ませる。
交換
プレイしたカードを手札のカードと入れ替えて、入れ替えたカードを列に配置する。
下列
移動
カードを1枚他の列に移動させ、昇順になるように置く。
ストップ
列をブロックする。
この列に手を加えることはできなくなる。
このカードは最大2枚まで場の列に置かれ、効果を発揮する。
プラスマイナス
列を引き取った時、任意の1枚の牛マークをマイナス点からプラス点に変更する。
☆ぜっくんのちょこっとコメント
25周年記念版ではスペシャルカードが28枚同梱されました。
スペシャルカードは牛カードと混ぜずに使う仕様なので、ルールさえわかっていれば他の版で遊ぶ事も可能です。
なお、牛カード(数字カード)裏面はなぜか箔押しではなくなり、普通の裏面に戻っています。
箱の厚さは約1.5倍とサイズ感アップ。
縦横サイズは、ほぼいつもの小箱サイズなので収納的にはかなり優しい記念版。
そしてなぜか対象年齢が8歳以上に変更されています。
おそらくニムト初のスコアシート(+えんぴつ)同梱。
ありがたいけど僕はエリクサー症候群なのでこういうの使えねぇんだわ。
6. ニムト30周年記念版
最後は2024年1月に発売された30周年記念版。
これまでは英語版に和訳ルール付というスタイルでしたが、30周年目にして日本語で記念版が登場。
箱は25周年記念版よりも豪華な感じになり、サイズもアップ。
ちょっと分厚い本みたいなデザイン。
開き方は25周年記念版と同じように、フタと底が1辺だけくっついてて、パカって開くやつ。
◇内容物
- 牛(数字)カード 104枚(1~104 各1枚)
- スペシャルファンカード 13枚
- スペシャルカード《バッファローを倒せ》16枚(8種各2枚)
- バッファローシート1枚
- スコアシート1冊
- えんぴつ1本
- ゴムバンド1本
- 説明書1部
◇スペシャルファンカード
4つのスペシャルファンカードを使ったルールを紹介していきます。
どのファンカードも、通常のルールにちょっとした追加要素が加わる感じです。
注意書きとして、スペシャルカード同士は組み合わせず、1種類ずつ採用することが推奨されています。
1種類追加するだけでも判定がちょっとめんどくさくなるので僕もそう思います。
ぶっちゃけ別に無くても…。
奇数/偶数
※わかりやすくするため画像の編集してます。
実際は両面仕様のカードが1枚しか入っていません。
準備
通常通り4枚のカードで列を4つ作ります。
その中で最も小さい数字カードの左側に「奇数/偶数カード」を置きます。
この時、最も小さい数字が奇数なら奇数面を、偶数なら偶数面にします。
このカードが置かれた列については、カードで指定されている数字(奇数もしくは偶数)のカードしか置くことができなくなります。
既に置かれているカードには影響を与えません。
いずれかの列を取ったら、「奇数/偶数カード」を移動させます。
最初に通常通りカードを取って、牛の群れ(手元の失点置き場)に置きます。
そして プレイしたカードをその列の最初のカードにします。
その後、「奇数/偶数カード」を移動させます。
このカードを今置かれている列から取り、残り3つの列のうち「最後(右端)のカードが最も小さい列」の左側に置きます。
これは、つい先ほど引き取った列の場合もあります。
そして、最後のカードが奇数だった場合は奇数面に、偶数だった場合は偶数面にしておきます。
このカードは任意移動ではなく、ルールに則って勝手に移動していくことに注意しましょう。
また「奇数/偶数カード」は、列の上限数に影響を及ぼしません。
通常通り、列の6枚目のカードを出してしまったプレイヤーがその列を引き取ることになります。
山登り
※これも両面仕様が1枚しか入っていません。
準備
通常通り4枚のカードで列を4つ作ります。
その後、「山登りカード」を4列目の左側に置きます。
カードは上向き矢印の面(青い矢印に赤い牛のイラスト面)を表にしておきます。
「山登りカード」が置かれた列に数字カードを置く場合、《列の最後の数字よりも小さい数字カード》のみ、置くことができます。
この配置ルールは、他の3列には適用されません。
また、差が最も小さくなるように配置するルールは適用され続けます。
場合によっては、「山登りカード」のある列と他の列との差が同じになる可能性があります。
その場合、数字カードは「山登りカード」が置かれている列に置きます。
いずれかの列を通常のルール通りに引き取った後、「山登りカード」をカードに書かれている矢印の方向に移動させます。
もし「山登りカード」が一番上の列にある場合(または一番下にある場合)、「山登りカード」を裏返して矢印が逆の向きになるようにします。
次に「山登りカード」が移動する場合は、それまでとは逆方向(裏返し忘れていなければ矢印の向きの通り)に移動することになります。
また、「山登りカード」は、列の上限数に影響を及ぼしません。
通常通り、列の6枚目のカードを出してしまったプレイヤーがその列を引き取ることになります。
跳ね牛
準備
通常通り4枚のカードで列を4つ作ります。
その後、「跳ね牛カード」を最も小さい数字カードの《右側》に置きます。
「跳ね牛カード」は数字を持ちません。
「跳ね牛カード」の置かれている列に数字カードを置くとき、カードは「跳ね牛カード」の左側に置きます。
そうした場合、その列以外の3列いずれかに「跳ね牛カード」を移動させます。
移動先は最後(右端)の数字カードが最も小さい列に移動します。
「跳ね牛カード」に数字はありませんが、このカードも列を構成するカードのうちの1枚としてカウントします。
つまり、数字カード4枚+「跳ね牛カード」1枚=合計5枚という場合、この列にはもうカードを置く余裕はありません。
「跳ね牛カード」の置かれている列を引き取った場合も「跳ね牛カード」は移動します。
まず、通常通り数字カード(跳ね牛カードは除く)を引き取り、自分の牛の群れ(手元の失点置き場)に置きます。
そして、「跳ね牛カード」を《a.列にカードを置く:「跳ね牛カード」のある列》同様のルールで別の列に移動させます。
「跳ね牛カード」が移動した時、移動先の列が6枚になる事があります。
そうした場合、その列も「跳ね牛カード」を移動させたプレイヤーが引き取らなければなりません。
その場合、その列にある最も大きい数字カードが、その列の1枚目のカードとして場に残ります。
その後、「跳ね牛カード」はルールに従い再び別の列に移動します。
これにより、1枚のカードプレイで複数の列を引き取らされる可能性があります。
桁交換
準備
通常の手札10枚に加え、各プレイヤーは1枚ずつ「桁交換カード」を受け取ります。
この「桁交換カード」は手札として保持し、配りきらなかった「桁交換カード」は使わないので箱に戻します。
「桁交換カード」は、数字カードと一緒にプレイすることで、10の位と1の位の数字を入れ替えることができます。
例えば、31なら13に、80なら08となるので「8」になります。
1桁のカードの頭には「0」が付いているものとして取り扱うので、5と一緒に桁交換カードを使った場合、「50」になります。
「桁交換カード」は3桁の数字カード(100~104)と一緒にプレイすることはできません。
カードを置く順番は、桁を入れ替えた後の数字に従います。
入れ替えた数字と同じ数字のカードがプレイされていた場合、入れ替えた方(桁交換カードを使った方)を先に処理します。
その後、通常のルールに従ってもう一方のカードを処理します。
手札の数字カードが全てなくなったらラウンド終了です。
未使用の「桁交換カード」は特に何の効果もないので、箱に戻します。
「桁交換カード」を使用していずれかの列に置かれた数字カードは、列に置かれた時点で、カードに書かれている数字そのものとして扱います。
使用された「桁交換カード」は、ゲームから除外されます。
◇バッファローを倒せ
1人~6人でプレイする協力タイプのヴァリエーションルールです。
プレイヤーたちは一丸となり、スペシャルカードを駆使して、バッファローに出来るだけ多くの失点を与えるようにします。
ゲーム終了時にプレイヤー全員の失点がバッファローの失点よりも少なければゲームクリアです。
準備
バッファローシートを手の届く位置に置きます。
数字カードをよく混ぜ、各プレイヤーに10枚ずつ裏向きで配ります。
さらに、バッファローにも10枚のカードを配ります。
このカードはバッファローシートの青い方に裏向きの山札として置きます。
バッファローに配られたカードはまだ誰も見ることができません。
残りのカードから4枚引き、通常通りに4つの列を作ります。
ゲームに参加するプレイヤーの人数に対応した枚数のスペシャルカードを使用します。
使用する場合は、スペシャルカードをよく混ぜ、その枚数を取り、それ以外のスペシャルカードは内容を確認せずに箱に戻します。
スペシャルカードを使用する場合、裏向きの山札にして4つの列の上の方に置き、スペシャルカードを2枚引き、表向きに並べて置きます。
ゲームの流れ
1.カードのプレイ
通常通り、手札からカードを1枚選んで裏向きにして自分の前に置きます。
全てのプレイヤーがカードを出したあと、一斉に公開します。
また、バッファローに配ったカード山の一番上のカードも公開します。
そして、通常のルールに従ってプレイされたカードを順番に列に加えていきます。
2.列を取る
通常のゲームと同様に、列に対して6枚目のカードをプレイした場合、カードの引き取りが発生します。
これは、プレイヤーだけでなく、バッファローにも適用されます。
バッファローが「小さい数字カード」で列を引き取る場合、常に《牛のマークが最も少ない列》(失点が一番少ない列)を引き取ります。
牛のマークが最も少ない列が複数ある場合、最後(右端)のカードの数字が大きい方の列を取ります。
※牛の群れ(失点置き場)について
ゲームに参加しているプレイヤーはチームなので、引き取ってしまったカードは共有の失点置き場にまとめておきます。
バッファローがカードを引き取る場合、バッファローシートの黄色の側に置きます。
ゲーム中、プレイヤーたちの失点は確認できますが、バッファローの失点は確認できません。
3.スペシャルカードの使用
スペシャルカードは列の引き取りを防いだり、バッファローに列を引き取らせたりすることができます。
いつ使うかはチームで相談して決めましょう。
表向きになっている2枚のスペシャルカードのみを使用することができます。
スペシャルカードを1枚使ったら、即座にスペシャルカードの山札から1枚補充します。
山札のカードが無くなり、表向きになっているカードもなくなったら、もはやそれ以上スペシャルカードを使うことはできません。
基本的にはスペシャルカードはいつでも使うことができます。
例えば、最初のカードが置かれる前や、プレイヤーの誰かもしくはバッファローがカードを置く前などです。
1度に何枚も使うことができますが、スペシャルカードは使い捨てで、1回のゲーム中に限られた枚数しか使うことができないことに注意しましょう。
◇スペシャルカードの効果
左から右に向かって
上列
テイク7
このカードで指定された列は、6枚目のカードでは引き取らず、7枚目のカードで引き取りになる。
ストップ
列をブロックする(ブロックされた列に手を加えることはできなくなる)。
このカードは、好きなタイミングで取り除くことができる。
プレイされた数字カードはこのカードが置かれていない列に置かなければならない。
カード交換
プレイヤーを1人指定する。
そのプレイヤーが今プレイしたカードを手札に戻し、手札から他のカードを1枚選び即座に列の適切な位置に配置する。
代わりのカードとして選んだカードは既に出されている他プレイヤーやバッファローの数字カードの順番に影響を与えない。
このスペシャルカードはバッファローを対象にできない。
割り込み
数字カードを任意の列の適合する場所に割り込ませる。
このスペシャルカードはバッファローを対象にできない。
下列
プッシュ
プレイしたカードを列に置く前に、別の列のカードを1枚押し出すことができる。
押し出したカードは、他の列の正しい位置に(ルール通り昇順になるように)置く。
カードを押し出した結果、その列が6枚になってしまったらカードを引き取らなければならない。
ファーストカード
プレイヤーが出したカードのうち、数字を無視してどのカードを最初に置くか決めることができる。
このスペシャルカードを2枚同時に使用した場合、最初に置くカードと次に置くカードを指定できる。
このスペシャルカードはバッファローを対象にできない。
ラストカード
プレイヤーが出したカードのうち、数字を無視してどのカードを最後に置くか決めることができる。
このスペシャルカードを2枚同時に使用した場合、最後に置くカードとその前に置くカードを指定できる。
このスペシャルカードはバッファローを対象にできない。
順番決め
数字にかかわらず、プレイされた全てのカードの列に置く順番を自由に変えることができる。
ただし、列にカードを配置するためのルール(昇順になるように配置する)は無視できない。
4. コミュニケーションについてのルール
プレイヤーはチームとなってゲームをプレイしますが、何を話しても良いというわけではありません。
手札のカード内容は互いに秘密にしなければなりません。
プレイする順番、数字の大小などについて、他のプレイヤーと話すことはできません。
カードを公開した後で、これらをどのようにおいていくか、スペシャルカードを使うかどうかのみ、相談することができます。
5. ゲームの終了
手札のカードを全てプレイし、列に置いたらゲーム終了です。
プレイヤーたちの失点(合計)数を数え、その後、バッファローの失点を数えます。
プレイヤーたちの失点がバッファローの失点よりも少なければプレイヤーの勝利です。
☆ぜっくんのちょこっとコメント
30周年記念版ではスペシャルファンカード13枚の他に協力ヴァリアントのバッファローを倒せが同梱されています。
スペシャルファンカードは両面仕様なので他の版で遊ぶ事もできます。
牛カード(数字カード)裏面は普通の裏面です。
原価かなぁ…。
箱は全体的にサイズ感アップ。
ほぼ一回り大きくなってます。
収納的にはやさしくない。
しかし、大きくて豪華というのは正義なのである。
7. ニムト記念版まとめ
というわけで、ニムトの記念版を紹介してきました。
ざっくりまとめてみましょう。
牛(数字)カード
20周年:箔押し
25周年:普通
30周年:普通
スコアシート(+えんぴつ)
20周年:なし
25周年:あり
30周年:あり
牛カード以外のカード
20周年:ジョーカーカード10枚
25周年:スペシャルカード28枚
30周年:スペシャルファンカード13枚+バッファローを倒せカード16枚&ボード1枚
その他
20周年:日本語版なし
25周年:日本語版なし
30周年:日本語版あり+牛アイコンゴムバンド入り
サイズ感
こんな感じでしょうか。
大きさは20周年と25周年がほぼトントンで25周年の方がちょっと厚みが大きい。
30周年がずば抜けて大きい上に本のような形状になっているため、角折れがちょっと心配。
同梱されている内容物で牛カード以外はかぶりなし。
複数の記念版を買っても今のところは「これ○○周年にも入ってたな」とはなりません。
もし持っていない記念版をお手頃価格で見つけたら脳死で買って大丈夫です!
マストバイ!(怒られませんように)
8.あとがきと雑感
はぁい!
僕が調べた限り、国内で買えそう、または以前買えたスペシャルカード系は、20周年のジョーカーセット(裏面普通版)と偶数奇数カード1枚だけ…のハズ。
20周年記念版とジョーカーセットの入手は今だともう難しそうですが、25周年と30周年はまだ行けそう。
25と30両方買っても5000円くらいだから気になるなって方はとりあえず両方買っておくと良いと思います。
…「どちらか選ぶならどちらが良い?」と聞かれるとちょっと難しいですね。
入手難易度は明らかに30周年記念版に軍配が上がります。
ただ、箱の大きさとかがちょっと変わってくるんですよね。
あと、この背表紙が外装シュリンク切るとどうにもならなくて、折って保管するか、捨てるか、そのうち高確率で折れるという仕様、僕的ストレス値結構高いです。
タイル抜き後のボードも取っておく教の信者なので…。
内容的な話すると、僕は別に協力ヴァリアントとかいらねぇんだわ(過激派発言)と思っているので25周年記念版でいいんじゃない?派です。
定価で買えるなら30周年記念版より安いし。
あと、もしかすると「奇数/偶数カード」だけは持ってるよ!なんて人も多いのではないでしょうか。
カード1枚だけだったけど、たしか100円くらいだったし。
そうすると30周年記念版より25周年記念版の方が買えるならそっち買って置いたら良いじゃないと思います。
迷ったら両方買おう。
どうせ全部内容物違うし。
牛だけに。
今回はここまでッスー。
次の記事も読んでね!
よろしくおねがいしまぁす☆
ゼクシオンと読みます。(@Boardgameguild)某ねずみの王様が登場するゲームのキャラクターからとりました。ぜっくんって呼んでね!
群馬県館林近辺で仲間とともに「館林たぬきゲーム会」というボドゲ会の主催しています。最近は「たぬきつね工務店」というサークル名でゲムマとかにも出展し始めました。どちらも良きライバルであり協力者である「みこめくん(@mi_comments)」、後方支援の「BEEさん(@MaskedriderBee)」。その他大勢の協力により成り立っています。
記事一覧はこちら