俺にも手作りの愛をくれ! 「パッチワーク :冬の贈り物」
毎度!Zxionことぜっくんです。
ンゴエヤッヨ ンゴエヤッヨ。(挨拶)
早いもので今年も12月。
12月といえばリア充共がいちゃこらし出して我々の様な(?)非モテは怨嗟と羨望の眼差しを向けつつ心の中で爆発しろと念じるばかりですがみなさまはいかがお過ごしでしょうか(早口)。
今回はそんな僕の怨嗟とは全く無縁の2人プレイ専用ボードゲーム「パッチワーク」を取り上げてみたいと思います。
どうせみんな2人専用のボドゲでお家デートとかしてるんだろはいはい紹介するんでなかよくおうちで遊んだらいいんですよ。
今回は通常版の「パッチワーク」と、ゲームマーケット2020秋で先行発売された新バージョンの「パッチワーク :冬の贈り物」の比較もしていきつつ、いつも通りゲームの紹介をしていきたいと思います。
目次
1.冬のギフトパッケージ仕様「パッチワーク :冬の贈り物」
パッチワークというのは、布辺を縫い合わせていき1枚の大きな布を作る手芸技法(または、作品そのもの)のこと。
ゲームもこれを彷彿とさせるようなシステム&デザインになっています。
「パッチワーク :冬の贈り物」
(ゲームマーケット2020年秋先行販売)
Lookout Games/ホビージャパン
プレイ人数:2人
対象年齢:8歳以上
プレイ時間:約30分
ホビージャパン商品ページ
■内容物
・時間ボード1枚
・キルトボード(個人ボード)2枚
・ポーンコマ(ツリー型)1個
・時間マーカー2個
・スペシャルパッチ5枚
・特別タイル1枚
・ボタンチップ50枚
1ボタン32個
5ボタン12枚
10ボタン5枚
20ボタン1枚
※通常版、冬の贈り物どちらもプレイ人数やプレイ時間、内容物の数量は同じです。
1-1.コンポーネント比較
まずは箱から。左が通常版で右が冬の贈り物になります。
冬の贈り物は冬のギフトパッケージをイメージしているので華やかです。
冬の贈り物版を開けてみましょう。
なんか紙?に包まれた大きい物体が入ってますね。
開けてみましょう。
特別付録のクッキー型ってそういうことかよ!
マジのクッキー型じゃん…。
正直イラn…ゲフンゲフン。
気を取り直して…。
ボードやタイルは冬の贈り物版の方が鮮やかというか、ちょっとゴージャスな感じが演出されてますね。
左が通常版、右が冬の贈り物。 きれーい☆
コマは通常版ではポーンだったのがクリスマスっぽくツリー型になっており、時間マーカーもゴージャスな感じに。
左が通常版、右が冬の贈り物。 すごーい☆
1-2.両バージョンの違い
■ルールブックのフレーバーに追加の一文が加わっています。
ルールブックのフォントサイズが変わってるのか改行の位置が違いましたね。
あとこんな感じのことが追記されていました。
そのため、パッチを慎重に選択し、ボタンを適切に入手して、キルトを仕上げるだけでなく、対戦相手よりも美しいキルトを完成させましょう。(ルールブックから転載)
誤字ィ!!
■時間ボードと個人ボードの裏面がブランク
通常版の時間ボードはデザイン違いで両面使用でき、個人ボードも両表でしたが、冬の贈り物版は片面仕様になっています。
どうして…。
なお、冬の贈り物版の裏面は写真のようにすべて同一の茶色っぽいデザインになっています。
(マス目調になっているのが個人ボードで星がたくさんある方が時間ボード)
■十字架っぽい形のコスト表記修正
光の反射ァ!! 手前の方が冬の贈り物版。
通常版(画像奥側)では何も書かれていなかったのですが、冬の贈り物版(画像手前側)では「ボタン0」と追記されています。
この表記は必要だったと思う。
■アートワークが全部違う
光の反射ァ!!(2回目) ダメカメラマンッぷりを遺憾なく披露!!
特別版をうたってるくらいですからそりゃそうですよね。
発売時期(12月上旬)を意識したデザインはクリスマス感たっぷり。
スペシャルパッチ(1マス分のやつ)なんてプレゼントボックス風になってます。
いい感じ。
■スペシャルパッチトークンの獲得位置が違う
反射に気を使う良カメラマン。 なお背景は…。
唯一ゲームに影響を与えそうな変更点はこれです。
1枚目のスペシャルパッチトークンを獲得する為には、通常版だと20マス目に入ると獲得できますが、冬の贈り物版では26マス目まで行かないと獲得できません。
以降少しずつずれがありますが、4枚目以降のスペシャルパッチトークンを獲得できる位置は同一です。
スペシャルパッチ トークン |
スタート地点から何マス目か | |
通常版 | 冬の贈り物 | |
1枚目 | 20 | 26 |
2枚目 | 26 | 32 |
3枚目 | 32 | 38 |
4枚目 | 44 | 44 |
5枚目 | 50 | 50 |
2.「パッチワーク」のセットアップと遊び方
こういう特別版ってミニ拡張だったりヴァリアントが増えてたりと、変更点や追加要素がわりとある気がしますが、冬の贈り物にはそういうのはありません。
一応微調整されているようですが、気分に合わせてお好きなデザインの方を購入すればOKです。
2-1.セットアップ
・キルトボード(個人ボード)1枚
・キルトボードと同じ色の時間マーカー
・5ボタンチップ(通貨)
(余ったボタンチップはプレイヤーの手が届くところに「ストック」としておいておく)
普通であれば対戦相手と面と向かって座っていると思うので、お互いの間、テーブルの真中あたりに時間ボードを置いておきます。
各プレイヤーの時間マーカーを時間ボードのスタートマスの部分に置きますが、スタートプレイヤーの時間マーカーが上になるように重ねて置いておきます。
ちなみに、最近針仕事をしたプレイヤーがスタートプレイヤーとなるそうですが、まぁ適当に決めましょう。
パッチタイルを時間ボードの周りや適当なスペースにぐるりと円を書くように環状に並べていきます。
ポーンコマ(ツリーコマ)を最も小さいパッチタイル(2マス分のタイル)から時計回りに見て次のタイルとの間に置きます。
条件を満たすと入手可能な特別タイルは適当なところに置いておきます。
スペシャルパッチ(1マスタイル)を時間ボード上の指定された位置に1枚ずつ置きます。
これでセットアップが終了です!
写真の数字が上記のセットアップの番号となっているのでご参考までに。
2-2.ゲームの目的(終了条件)
お互いの時間マーカーが時間ボードの中央(ゴール)まで進んだらゲーム終了です。
ゲーム終了後に得点計算を行い、合計得点がより高いプレイヤーがゲームの勝者。
同点だった場合は、先にボードの中央に到達した(ゴールした)プレイヤーが勝利します。
2-3.ゲームの流れ
パッチワークでは、プレイヤーが順番に手番を実行するわけではありません。
手番を行なえるのは時間ボード上にある時間マーカーがより後ろ(スタートに近い方)にいるプレイヤーになります。
このシステムにより、相手の手番になる前に複数回自分の手番を実行することがありえます。
もし時間マーカーが同じマスになった場合、後から来たプレイヤーのマーカーを既に置かれていたマーカーの上に乗せます。
そして、マーカーが上にあるプレイヤーが手番を行ないます。
つまり、後から来たプレイヤーの方が優先されるということですね。
コマは重ねて配置して、プレイヤーの手番をわかりやすく
■手番アクション
自分の手番では2つのアクションからどちらかを選択して実行します。
B.パッチタイルをとってキルトボードに配置する
A.時間マーカーを進めてボタンを受け取る
自分の時間マーカーを相手の時間マーカーの1マス先まで進めます。
進めたマス1つに付きボタンを1つストックから受け取ることができます。
例えば、4マス進めた場合、4ボタンチップ(1ボタンチップ4枚)を受け取れます。
Aのアクションの例。金プレイヤーの手番、この状態でAのアクションを実行すると…。
相手のマーカーの1マス先までマーカーを進めて、4マス分移動したことになるので合計で4ボタンチップを受け取れます。
B.パッチタイルをとってキルトボードに配置する
このアクションを選択した場合、以下の5ステップを順番に行ないます。
ポーンコマ(ツリーコマ)のある位置から、時計回りの方向に3枚先までのパッチタイルから1つ選択します。
選んだパッチタイルのわきにポーンコマを移動させます。
2番目のタイルが欲しいかな。
選んだパッチタイルの値札に示されたボタンの数だけボタンチップを支払い、そのパッチタイルを入手します。
ボタンのマークの横に書いてある数字が必要なコスト。このタイルだと「3ボタンチップ」ですね。
「書かれていないことはできない」というテイでいくと、ボタンの支払いができない場合そもそも①の時点でそのタイルを選択することはできないと僕は考えます。
なので、取れるパッチタイルがない場合「Bのアクション」は選択すらできず「Aのアクション」しかできない…で良いかと思います。
③で取ったパッチタイルを自分のキルトボードに配置します。
その際、空いているマスにしかパッチタイルの配置はできませんが、向きは自由に変更ができ、タイルを裏返してもかまいません。
ここだぁーーー!!!
2個目以降のタイルを配置する際に、前に配置したタイルに隣接している必要もありませんので自由な位置に配置ができます。
最後に、配置したパッチタイルの値札に書かれている砂時計アイコン横の数字分、時間ボード上の時間マーカーを進めます。
砂時計の数字は「3」だったので、スタート位置から3マス進めました。
もし、相手の時間マーカーと同じマスに止まったら、その上に重ねます。
マーカーが上にあるプレイヤーが手番を行なえるので、続けてもう1回手番を行えます。
■時間ボード上のアイコン
ABどちらのアクションを実行しても時間マーカーはゴールに向かって進んで行きます。
時間ボード上のマスとマスの間にはアイコンが描かれていることがあり、プレイヤーの時間マーカーがこれらアイコンの上を通過するたびに、以下の処理を実行します。
[四角いアイコン] スペシャルパッチ
時間ボード上のスペシャルパッチタイルが置かれた位置を通過した場合(冬の贈り物版ではその位置に停止または通過した場合)、1マスの空白を埋めるための唯一の方法であるスペシャルパッチを入手できます。
入手したスペシャルパッチはすぐに自分のキルトボードに配置します。
スペシャルパッチタイルは早いもの勝ちなので、先に取られてしまっていた場合(遅れて通過した場合)には、なにも起こりません。
タイルの隙間お埋めします♪ うっかり空いてしまったスキマもほらこの通り!!
[丸いボタンマーク] ボタンの決算
時間ボード上のボタンアイコンの上を時間マーカーが通過した場合、ボタンの決算を行ないます。
ボタンアイコンはマスとマスの間にありますので通過した場合に効果が発生します。(ボタンアイコンの上に止まる必要はありません)
上の画像だと、銀のプレイヤーがボタンアイコンのある位置を通過したので銀のプレイヤーはボタンの決算を行います。
決算では、自分のキルトボード上にあるパッチタイルに描かれたボタンの数を合計し、その数分のボタンチップを受け取ることができます。ボタンチップのストックの山から取ってきましょう。
パッチタイルに描かれたボタンの数は4個なので4個のボタンチップをゲット
決算はアイコン上を通過させたプレイヤーだけが行います。
両方のプレイヤーが一緒に決算するわけではないので注意してください。
※上記の画像はあくまでも説明の為の例なので、時間マーカーの位置と砂時計アイコンの整合性がないです。
■特別タイル
自分のキルトボード上で、先に7×7マスをパッチタイルで埋めることができたプレイヤーは、特別タイルを受け取ります。
中央に7×7完成! マスの数と隙間に注意して!
この特別タイルは、ゲーム終了後の得点計算の際に、7点分になるタイルです。
ゲーム中にボタンチップの代わりとしては使うことができないので間違えないように。
ちなみにキルトボードは9×9マスなのできっちり全部埋めなくても獲得できます。
難しいですけど。
3.ゲーム終了
両プレイヤーの時間マーカーがゴールマス(時間ボードの中央)に入ったらゲーム終了です。
どちらか片方が先に入っただけではゲームは終了しません。
両方のプレイヤーのマーカーがゴールに入るまでゲームは終わらない!
ゴールマスより先はないので、それ以上進むことはできません。
相手の時間マーカーがゴールにある状態で「Aのアクション」を行なった場合、実際に進んだマスの数だけボタンを受け取ります。
(相手のマーカーと同じマスに止まることになるので、通常より1ボタン分少なくなります)
3-1.得点計算
各プレイヤーは、以下の得点の対象を確認して得点計算を行います。
②特別タイルを持っているかどうか(持っていれば+7点)
③自分のキルトボードにある空きマスを数える(空きマス1つにつき-2点)
計算式としては《①+②-③=合計得点》になります。
合計得点が高かったプレイヤーの勝利です。
①31+②0-③《16×2=32》=-1点でフィニーーーーーーーッシュ!!(敗北) おやぁ?
同点だった場合は、先にゴールマスにたどり着いたプレイヤーの勝利となります。
4.あとがき
はぁい!
記事の公開タイミング次第では発売ちょい前くらいの公開になるんじゃないかと思っていますが、どうでしょうか。
確か発売日は12/15だったか…。
購入検討中の方の参考になったら嬉しいっスね。
買うにしろ買わないにしろ。
まあ日本人は「限定版」とか「ラス1」とか「特別版」とかそういうのに弱いやん?(偏見)
とりあえずこうたったらええんや(買いましょう)。
持っていない人はわりとオススメの2人専用ゲームなのでとりあえず買っといても損はないんじゃないかな。
実は(?)パッチワーク持っていないどころか初プレイだったんスけど面白かったですね。
パズルっぽいの好きなんで好み補正はありますが、ありよりのありだと思います。
今回はここまでッスー。
次の記事も読んでね!
よろしくおねがいしまぁす☆
ゼクシオンと読みます。(@Boardgameguild)某ねずみの王様が登場するゲームのキャラクターからとりました。ぜっくんって呼んでね!
群馬県館林近辺で仲間とともに「館林たぬきゲーム会」というボドゲ会の主催しています。最近は「たぬきつね工務店」というサークル名でゲムマとかにも出展し始めました。どちらも良きライバルであり協力者である「みこめくん(@mi_comments)」、後方支援の「BEEさん(@MaskedriderBee)」。その他大勢の協力により成り立っています。
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