ZXION ボードゲームディープ

小さい世界で大きく戦え!『スモールワールド・オブ・ウォークラフト』

公開日:Zxion

毎度!Zxionです!!
「ぜっくん」って呼んでね☆
スモアスモア(挨拶)。

『スモールワールド』と『ワールド オブ ウォークラフト』のコラボボドゲが出るらしい。
…おお、ワールド オブ ウォークラフト、聞いたことがあるぞTCGとかであったな?
言うてスモワじゃあ、また拡張でしょ?
とか思っていたら、単体でちゃんとゲームできるらしい。
(逆に他のスモールワールドと混ぜてプレイすることは想定されていない(無理をすれば一応できなくもないらしいが。)とのこと。)

「スモールワールド」は結構好きなゲームで、スマホアプリで黙々と遊んでいた事もあるのですが、ボドゲ自体は持っていないんですよね。(しかも基本しか遊んでない。)
元々がちょっとお高めの値段で、さらに地味にプレ値がついてたりとかしたので二の足を踏んでいたんですよ。
しかも拡張が8個もあって…。(2021年3月現在)
いや、全部欲しいんだけど他にも魅力的なボドゲがたくさんあって資金がですねゴニョゴニョ…。
などとモジモジしていた僕にはちょうどいいチャンス。

買うわ。

 

『ワールド オブ ウォークラフト』とは

『ワールド オブ ウォークラフト』はブリザード・エンターテイメント社が開発運営している2004年にサービスが開始になったPC用のオンラインゲームです。元々は1995年に登場したリアルタイムストラテジーゲームの「ウォークラフト」で、その世界観を受け継いだMMORPGが『ワールド オブ ウォークラフト』になります。
PCゲーム以外にもトレーディングカードゲームや、スマホ向けにデジタルカードゲームなども発売されています。

 

1.舞台はアゼロスへ 「スモールワールド・オブ・ウォークラフト」概要

アゼロスをめぐる戦いの始まりだ!

アゼロスに新たな夜明けが訪れる。これまでと同じような一日、そしてこの先も変わらない一日だ。
『ワールド・オブ・ウォークラフト』の支配を争う無慈悲な戦いの一日だ。
この『スモールワールド』の地は全員にとって狭すぎるだけではない。
それはアライアンスとホードという二つの陣営の終わりなき紛争が行われる場所なのだ。
さあ、夜明けだ。戦いの最前線へ乗り込む時だ。

『スモールワールド・オブ・ウォークラフト』は、Blizzard社の壮大なるゲーム世界アゼロスを舞台とした、独立したボードゲームです。
2-5人のプレイヤーはこの敵意に満ちた世界で島々の支配を争います。
唯一の希望は、種族と特殊パワーの強力な組み合わせを選べるかにかかっています。
この地の一角を占拠したら、隣人を撃退し領土を広げていきましょう。
伝説の地を占領したり強力な魔法のアーティファクトを支配したりできれば、この地の制覇も新たなレベルに進むでしょう。

しかし、どんな帝国もやがては滅びます。時が来たら手を広げすぎた種族を衰退させ、新たな種族を栄光へと導きましょう。すべてはアゼロスを支配するために。

ホビージャパン商品ページより

 

『スモールワールド・オブ・ウォークラフト』
 Days of Wonder / ホビージャパン
 プレイ人数:2~5人
 対象年齢:10歳以上
 プレイ時間:40~80分

 

■内容物
ゲームボード(両面印刷) 6枚
 種族バナー 16枚
 特殊パワーバッジ 20枚
 伝説の地 7枚
 アーティファクト 5枚
 山岳地帯 10枚
 ウィスプの壁 9枚
 調和トークン 4枚
 爆弾 12枚(爆発6枚+不発6枚)
 勇者 1枚
 砦 10枚
 軍事目標 2枚
 獣 5枚
 監視塔 6枚
ラウンド表示表 1枚
ラウンドマーカー 1枚
勝利コイン 110枚
 …1コイン 35枚
 …3コイン 20枚
 …5コイン 25枚
 …10コイン 30枚
サマリーシート 5枚
増援部隊ダイス 1個
ルールブック 1部
チーム戦選択ルールシート 1枚
種族トークン 計179枚
マーロック 15枚

 

 

2.「スモールワールド・オブ・ウォークラフト」開封の儀&収納

…買っちった☆(CV東山奈央)

ちなみに発売日は2021年3月7日、当初は2020年11月予定でした。

さて、早速開封してみましょう。
なんか色々大量に入っているみたいなので楽しみですね。


ご開封~!

いいですn…んおあああぁああああああああ!!!!!
あぶねぇええええええええええ!!!!!!!!!


折れてました(´;ω;`)

まじかちょ…あぶねぇ!!
ギリ!!ほんとギリだった!!!
「ヒッ」ってなったわ。

 

こんなにタイルがたくさん☆
コレを抜く時間が幸せなんですよ定期。
わかってくれる人がたくさんいると信じてる。

 

これがゲームボードです。

他のタイルを折り曲げそうになるくらい厚みも重みもしっかり。


この厚み

 

ルールブックチーム戦選択シート

ルールブックは全16ページ。
チーム戦選択シートは両面ペラ1枚。

 

そしてめちゃくちゃでかいサマリー
この大きさは結構珍しいサイズ。


ど~んと人数分のサマリ5枚


サマリのサイズ感を伝えたい①
左下にあるのが増援部隊ダイス。 普通のサイズのダイスが小さく見えますね。


サマリのサイズ感を伝えたい②
サイズを測ってみたら、28×28(cm)の正方形。 ちょっと邪魔??

 

さて、大量のタイルを抜き終わりました。
これを箱に収納するには収納トレイ(最初から入ってる)を使うわけですが、なんと、ルールブックの10ページ目に「付則」として収納方法やなんやが書かれています。


これは便利!!

しかも、「普通にトークンとかしまって縦収納したら中でメッチャ暴れるで。せやから収納トレイ抜いてその下にタイル抜いた後の台紙入れて収納するとええで。」(意訳)
という親切なメッセージ付き。


こうして…


こうして…


こうじゃ!

これで縦収納しても箱の中で暴れることはない…らしいです。

それでは、僕の茶番が終了したところでいつも通りルールの解説をしていきます。

…が、スモールワールドはルールがめちゃくちゃ複雑というか細かい処理が超多いし、テキストゲーだし、キャラと能力の組み合わせで効果が変わるしで色々ややこしいでござる。
あとがきの前あたりに変更や追加された部分だけ簡単にまとめるので、変更点だけ気になる方は【9.変更・追加点まとめ】を見てください。

 

 

3.「スモールワールド・オブ・ウォークラフト」セットアップ

① ゲームボードの選択

プレイヤー数に応じてランダムにゲームボードを選択します。
どのプレイ人数でも全部のボードを使うことはありません。

2人プレイ…大型1枚+中型1枚
3人プレイ…大型1枚+中型1枚+小型1枚
4人プレイ…大型1枚+中型2枚+小型1枚
5人プレイ…大型2枚+中型1枚+小型2枚

 

ボードの地域いずれかに「S」「M」「L」のアイコンが書かれていて、それぞれ「小型」「中型」「大型」のゲームボードであることを示しています。

プレイ人数に対応した数のゲームボードをテーブル中央にそれぞれ若干の間隔を空けて並べます。こうして並べた各ゲームボードは「島」を意味しています。

ボードの並べ方は特にゲームに影響しないので、適当で大丈夫です。

 

② ラウンドマーカーの設置(A)

ラウンド表示表をボードの脇に置き、最初のスペースにラウンドマーカーを配置します(A)。
この表示表でゲームの進行状況を管理します。
ラウンドマーカーが、プレイ人数に応じたラウンド表示表の位置まで到達し、そのラウンドが終了するとゲームが終了します。

2-3人プレイ…10ラウンド
4人プレイ…9ラウンド
5人プレイ…8ラウンド

 

③ トークン収納トレイの設置(B)

取り外し式収納トレイ(前述の茶番で四角い種族トークンを収納したやつ)を取り出し、適当な位置に置きます(B)。

④ 種族バナーの配置(C)(D)(E)

全ての種族バナーをシャッフルして、そこからランダムに5枚を引き、表向き(カラー面を上)にして、ゲームボード付近に一列に並べます(C)。
残りの種族バナーは、表向きの1つの山にして並べた種族バナーの一番下に配置します(D)。
特殊パワーバッジを種族バナーの横に、同じ要領でシャッフル→5枚並べる→山を作り配置します(E)。

⑤ マーロックトークンの配置(F)

ゲームボード上の「マーロックシンボル」のある地域にマーロックトークンを1枚ずつ配置します(F)。

マーロックは原始的で先住民的な種族であり、ゲーム開始時にはいくつかの地域に存在しています。
ゲーム中、マーロックは常に衰退している種族として扱います。
(※「衰退している種族」については後述【衰退させる】の項を参照)

⑥ 山岳地帯トークンの配置(G)

ゲームボード上の山が表示されている地域に、山岳地帯トークンを1枚ずつ配置します(G)。
サマリーシートの「山岳地帯」のイラストを参照しながら配置するとわかりやすいと思います。
大洞窟シンボルと間違えないようにしましょう。

⑦ アーティファクトと伝説の地マーカーの設置(H)

アーティファクトと伝説の地マーカーをあわせてシャッフルします。
そこからランダムにプレイヤー数と同じ枚数をとり、各ボードに1枚ずつ「S」「M」「L」のアイコンがある地域に1枚ずつ裏向きにして配置します(H)。

⑧ コインの配布(I)(J)

各プレイヤーに「1」のコインを5枚ずつ配ります(I)。
残りの勝利コイン(3、5、10コインも)は、プレイヤー全員の手が届く位置に置いておきます(J)。
このコインはゲーム中は「通過」として利用し、ゲーム終了時には「勝利点」として機能します。

これでセットアップは完了です。
(画像のアルファベットが上記の各工程のアルファベットに連動しています)

 

 

4.「スモールワールド・オブ・ウォークラフト」ゲームの目的

ゲーム終了時点で、最も多くの「勝利コイン」を保有していることが目的です。


こちらがコイン。片面にのみ数字が書かれており、裏面は全て同じ。

各プレイヤーは、様々な種族の特徴やスキルの力を使い、いくつもの地域を征服していきます。
プレイヤーは、自分が征服している地域から勝利コインを得ることができるので、出来るだけ多くの地域を征服し、支配することを目論見ます。

地域の支配以外にも、勝利コインを集める方法はいくつか用意されています。
この小さな世界の勝者となるべく、あらゆる方法を駆使して「勝利コイン」を集めていきましょう。

 

 

5.ゲームの流れ

ルールブックには「最近ビデオゲームをプレイしたプレイヤーが先手プレイヤーとなり…」と書いてありますが、じゃんけんなどの適当な方法で先手プレイヤーを決めちゃっていいでしょう。

大まかなゲームの流れは以下の通りです。

スタートプレイヤーが自分の「第1ターン」をプレイ

各プレイヤーターン(時計回りに進行)

プレイヤー全員が1回ずつ自分のターンをプレイ

次ラウンド

※スタートプレイヤーの第1ターンは移動はありません。

 

次のラウンドを開始する前に、先手プレイヤーはラウンド表示表のラウンドマーカーを1スペース進め、自分の新しいターンを実行します。
その後、他のプレイヤーも順番にそれぞれ自分のターンを実行していきます。

ラウンドマーカーが(プレイ人数に応じた)ラウンド表示表の最後のスペースへ到達したら、それが最後のラウンドです。
各プレイヤーが1回ずつ最後の自分のターンをプレイし、ゲーム終了となります。

 

 

 

6.ゲームの開始

ゲームの第1ターン(最初のターン)は、各プレイヤーは以下を実行します。

1)種族と特殊パワーの組み合わせを1つ選択する
2)地域を征服する
3)勝利コインを獲得する

 

1)種族と特殊パワーの組み合わせを1つ選択する

プレイヤーは、テーブル上に見えている6つの種族と特殊パワーの組み合わせの中から1つを選択します。(※列の一番下に山札の一番上も選択可能です。)

必ず組み合わせの横列で選択しなければなりません。
つまり、一列目の種族と三列目の特殊パワーバッジを選択するようなことはできません。

列の位置によって選択するためのコストは異なります。
山から一番遠い位置にある列の一番上を選択する場合には、コストはかかりません。
他の組み合わせを選択したい場合、列が下にいくにしたがって(山に近づくにつれて)勝利コインを1ずつ支払わなければなりません。

各組み合わせのコストは、選んだ組み合わせより上の位置にある組み合わせの上に、勝利コインを1枚ずつ乗せていく形で支払います。


3列目の《考古学者の》《ナイトエルフ》が欲しいので、その前の2つの列に1コインずつ乗せて、
《考古学者の》《ナイトエルフ》をゲット!

ボードゲームに明るい人にすばやく説明する場合、「センチュリースパイスロード」のカードを取るときと同じとか、最近出た「キャンバス」の絵画カードを取るときと同じとかそういう風に説明すると早いかな。

ちなみに、プレイヤーが既に勝利コインが置かれている組み合わせ(前のプレイヤーが勝利コインを置いていたもの)を選択した場合には置いてある勝利コインごと受け取ることができます。
ただし、その組み合わせに到達するまでに必要なコストは先に支払わなければなりません。
つまり「置かれている勝利コインを先に受け取って、そのコインを支払いに充てる」という裏技はできません。

 

プレイヤーは自分が選択した組み合わせを表向きのまま自分の手元に置きます。
そして、種族バナーに表示されている数値と、特殊パワーバッジに表示されている数値の合計分、その種族のトークンを取り外し式収納トレイの中から取り出します。

上の写真だと《考古学者の》は「5」でナイトエルフは「4」なので合計9枚の《ナイトエルフ》トークンを受け取った状態です。

一部の種族を除き、特に説明がない限りは、ゲーム全体を通じてプレイヤーが配備できるその種族トークンは、ここで受けとった枚数だけになります。

例外として、伝説の地や種族パワーによって、ゲーム中に収納トレイから追加の種族トークンを得られる場合もありますが、「物理的に使用可能な上限枚数」を超えて獲得することはできません。

例えば、ゲームの内容物としてトークンが20枚入っている「《フォーセイクン》のトークン」が既にボード上に20枚ある場合、トークンのうち何枚かが再び使用可能になるまで、フォーセイクンのパワー1)《フォーセイクン》のパワー:《フォーセイクン》は敵の死体を自分たちの部隊に引き入れることができます。いずれかの種族トークン(アクティブでも衰退でも)を1つ失わせるたび、勝利コイン1を支払って追加のフォーセイクントークンを1つ(収納トレイから)得ることができます。追加のトークンはこのターンの最後の征服の後、再配備ステップの前に受け取ります。(次のターンまでは征服には使用できません)を使用してトークンを得ることはできません。

トークンを受け取ったら、先程選択した種族バナーと特殊パワーバッジの部分に空きスペースができているはずですので、新たに種族バナーと特殊パワーバッジを補充していきます。

補充方法は、下から上へ(山の側から山から遠いほうへ)1つずつずらしていきます。
最終的に必ず山の上の組み合わせも動くので、新しい組み合わせが公開されます。
(勝利コインが乗っている列は、勝利コインごとそのままずらす。)

こうすることで、テーブル上には、常に6つの組み合わせが見えていることになります。
種族バナーや、特殊パワーバッジの山がなくなったら、捨てたタイルをシャッフルして新しい山を作ります。

 

 

 

2)地域を征服する

 プレイヤーの種族トークンは、ゲームボード上の地域を征服し、その支配した地域から勝利コインを得るために使用します。 

最初の征服

プレイヤーは任意の島から始めることができますが、最初はその島のいずれかの「進入地域」1つを征服しなければなりません。

進入地域を征服する場合は、プレイヤーは海を旅してその地域に3枚以上のトークンを配備する必要があります。(旅コスト:後述の【地域の征服】参照) 

 

 

地域の征服

地域を征服するためには、プレイヤーは以下の配備が可能でなければなりません。

・種族トークン2枚(最小)

・征服地域にある「ウィスプの壁」「砦」「山岳地帯」それぞれ1枚につき種族トークン+1枚


左から順に、ウィスプの壁・砦・山岳地帯

・その地域にすでにある「マーロック」や他の種族のトークンそれぞれ1枚につき、種族トークン+1枚

・その地域が進入地域で、すでに同じ種族が支配している地域と隣接していない場合、「旅コスト」として種族トークン+1枚
これは、遠くの地から海を超えて旅をすることの難しさを表しています。

 
前の項で《ナイトエルフ》を受け取りましたが、まだどの進入地域にも《ナイトエルフ》はいませんね。


同じ種族が支配している地域はないので、種族トークン2枚+旅コスト1枚=計3枚が必要です。


なお、同じ種族が支配している地域と隣接していれば、進入地域のアイコンがあっても、旅コストはかかりません。
上記の画像のように”基本2+旅コスト1”を払って右上から進入。そこから左下へ侵攻しても必要なのは”基本2+他種族1”(マーロックがいるので他種族が必要)だけで、旅コストはいりません。ちなみに、さらに左へ進んだら”基本2”しかかかりません。

海や湖は通常は征服できませんが、それが可能な場合(一部可能な種族が存在する)、種族トークンは2枚必要で、そこを支配しているプレイヤーには通常通り勝利コイン1枚が与えられます。

地域を征服したら、プレイヤーはこの地域の征服に使用した種族トークンを、ボード上の境界線の内側へ置かなければなりません。
このトークンは、ターン終了時にプレイヤーが自分の部隊を再配備するまでそのまま残します。(部隊の再配備:後述の【部隊の再配備】参照)

また、種族や特殊パワーの効果に関係なく、プレイヤーは新たな征服を始めるためには、常に1枚以上の種族トークンを所持している必要があります。

 

 

■敵の損害と撤退

征服される地域を他のプレイヤーが支配していた場合、地域を支配していたプレイヤーは即座にその地域にある自分の種族トークンすべてを自分の手元に戻さなくてはなりません。


進入地域から《ノーム》が攻め込んできました。 
”基本2+進入地域1+他種族3”なので6枚のトークンを使います。


攻め込んできた《ノーム》に征服されてしまったので、征服された地域にあった《ナイトエルフ》は手元に戻ってきます。

その後、以下の処理を実行します。

戻ってきた自分の種族トークンの中から1枚を取り除き、収納トレイにしまいます。

今回手元に戻ってきたのは3枚。 そのうち1枚を収納トレイに戻します… グッバイエルフ

 

 残りの自分の種族トークンをそのまま手元に保持し、現在のプレイヤーのターンの最後のアクションで、(もしあれば)自分の種族が支配している地域に再配備します。(後述の【部隊の再配備】参照)


おかえりエルフ! このケースだと、《ノーム》のプレイヤーの最後のアクションの時に、まだ自分の《ナイトエルフ》が支配している地域があれば再配備できます。

 

種族トークンが残っている地域での再配備は、必ずしも撤退してきた地域に隣接している必要はありません。
このターンにいずれかのプレイヤーが支配している地域全てが攻撃され、手元の種族トークンは残っていてもボード上に種族トークンが1枚もなくなった場合、自分の次のターンに前述の『【最初の征服】』をすることで再配備が可能になります。

トークン1枚のみが置かれている地域が征服され、新たに支配された場合、置かれていたトークンは捨て(トレイに戻し)ます。
この処理は、守っているトークンがマーロックであるか、衰退している種族に属するトークンである場合に適用されます。
(後述の【衰退させる】参照)

※プレイヤーは自分自身が所有する、衰退した種族トークンが支配する地域を自ら征服することもできます。
これによりそのトークンは失われますが、自分の新たなアクティブの(衰退していない)種族トークンが地域を支配するためのより有益な進軍手段となります。

なお、山岳地帯タイルは動かすことができず、その場所に残り続けます。
そして、常に山岳地帯タイルが置かれている地域を支配している種族の防御力となります。

 

征服を続ける

アクティブプレイヤーは、必要な枚数の種族トークンが残っていれば、この征服の手順を自分のターン中に好きなだけ繰り返して複数の地域を征服することができます。

新たに征服する地域は、自分の種族と特殊パワーの組み合わせで許可されていない限り、以下の条件をどちらか満たす必要があります。

・自分のアクティブな種族トークンがすでに支配している地域に隣接している
(境界線を共有している)。

・ボード上の任意の進入地域。
(この場合、その進入地域が現在の自分の地域と隣接していない場合、(旅コストとして)トークンが+1枚必要となります。)

 

■最後の征服の試みと増援部隊ダイス

プレイヤーは、自分のターンで「最後の征服」をしようとする際に、他の地域を完全に征服するために必要な手持ちの種族トークンが足りなくなることがあります。
そういった場合、未使用の種族トークンを1枚以上所持していれば、征服するために不足しているトークン数が「3枚以下」の地域を選択して、自分のターンの「最後の征服」を試みることができます。

 
《ナイトエルフ》が征服している地域に《ノーム》が「最後の征服」!
しかし手持ちトークンは2枚。 種族トークン3枚が置かれているのであと3枚分トークンが足りない。

征服しようとする地域を選択したら、プレイヤーは増援部隊ダイスを1回ふります。
「最後の征服」の対象となる地域は、必ずダイスを振る前に選択しなければなりません。
つまり、『ダイスを先にふって、ダイスの結果が良かったからこちらの地域にする』…といったような選択をすることはできません。

ここで選択する地域は、征服可能な地域の中で一番弱い地域を選択する必要はなく、ダイスの目がよければ征服可能な地域(前述した、不足が「3枚以下」の地域)なら可能な範囲でどこでも選択できます。


増援部隊ダイスを振る! ”残り種族トークン2+ダイスの目3=5”と言う事で、無事征服に成功。

ダイスの目の値と、残っていた種族トークンの枚数の合計が、その地域を征服するために必要な種族トークンの枚数に達していれば、プレイヤーは残りの種族トークンをその地域に配備します。
達していない場合、残りのトークンは自分が既に支配している地域の1つに配備します。
どちらの場合でも処理解決後に、このプレイヤーのターンの征服は即座に終了します。


結果!《ノーム》が「最後の征服」を成功させました。
《ノーム》は手元の種族トークンを全て「最後の征服」を実行した地域に配備して征服が終了します。

増援部隊ダイスがふれるのは「最後の征服」のときだけです。
トークンを温存したいからといって、手持ちトークンに余裕がある状態で増援部隊ダイスを振ることはできませんので要注意です。

 

■部隊の再配備

自分のターンの征服を終えたプレイヤーは、ボード上の自分の種族トークンを自由に再配備することができます。


自分の種族が支配している地域なら自由に移動させることができます

再配備の方法は、自分の種族が支配している地域間(隣接していなくても良い)で、自分の種族トークンを移動させるだけです。
ただし、必ず自分が支配しているすべての地域には1枚以上の種族トークンが残されている必要があります。

この時、ターンプレイヤー以外のプレイヤーも征服された地域から撤退してきた種族トークンを再配備することができます。
もちろん、再配備するためには、そのプレイヤーがアクティブにしている種族が1枚以上置かれている地域(支配している地域)がないと再配備はできません。

 

 

 

 

3)勝利コインを獲得する

ターン終了時、ターンプレイヤーはゲームボード上の自分の種族トークンが支配している地域1つにつき勝利コインを1枚獲得します。


【勝利コイン獲得例】《ノーム》で2つの地域を支配しているので、勝利コイン2枚獲得。

また、プレイヤーは自分の種族や特殊パワー、伝説の地、アーティファクト能力などによって追加の勝利コインを獲得することができます。
とくに明記がない場合、獲得する勝利コインはストックから取っていきます。

プレイヤーは自分が獲得した勝利コインを常に他のプレイヤーから合計数がわからないように保管しておきます。
最終得点は、ゲームが終了するまで公開することはありません。
必要があれば、勝利コインはゲーム中にいつでも両替をすることができます。

 

■アライアンスとホードの陣営ボーナス

多くの種族は、「アライアンス」と「ホード」という2つの陣営に分かれています。


アライアンスとホードのエンブレム。 らいおんさんちーむと○▽※◇さんちーむ

どちらかの陣営の種族が、もう片方の陣営の種族へ攻撃し、それが成功した場合には陣営ボーナスを得ることができます。
プレイヤーは敵対種族を攻撃してそれが成功、敵対種族を撃退した場合、ターン終了時に陣営ボーナスとして勝利コイン1枚を獲得できます。

「攻撃し、撃退」というのは、前述の征服のことだと思ってもらえれば良いです。
つまり、征服して相手の種族を倒し、自分の種族でその地域を支配できれば、このボーナスを得られるということですが、獲得には以下の条件があります。

・1つの種族の地域を複数征服しても、特に指示がない場合、獲得できるのは勝利コイン1のみです。
・アクティブな種族と衰退した種族が同じプレイヤーに属していたとしても、別の種族としてカウントできます。

 


ボード上にいるアライアンス陣営の2種族が同一のプレイヤーだと仮定します。


今回活躍してくれるのは対人戦に定評がある《トロール》さんです。
《トロール》さんは、空いていない地域を征服する際、必要なトークンの数が-1されます。
(画像のトークンが9枚に見えますが、安心してください10枚ちゃんとあります)


左下の進入地域からスタート☆ 連続して3地域を征服できましたが…

同一プレイヤーに属していてもいなくても、撃退した敵対陣営の種族が複数いればその分のボーナスを得ることができます。

上記の例では、全部で3地域の征服に成功しました。
《ノーム》の地域が2地域と《(衰退した)ナイトエルフ》の地域が1地域なので、3勝利コイン得られる…と思いがちですが、ここが陣営ボーナスの勘違いしやすいところです。
陣営ボーナスは、「撃退した地域数」ではなく、「撃退した種族の種類数(アクティブ衰退不問)」となります。
つまり上記の画像の場合、ホード陣営である《トロール》が、アライアンス陣営の《(衰退した)ナイトエルフ》と《ノーム》の「2種族」を撃退したことになるので、得られる陣営ボーナスは2勝利コインとなります。

 

一部の種族はアライアンスにもホードにも属していません。

その種族は「中立」です。
中立種族がアライアンスやホードの地域を征服しても、陣営ボーナスの勝利コインは獲得できません。
それとは逆に、アライアンスやホードが中立種族の地域を征服した場合も、同様に陣営ボーナスを得ることはありません。

ちなみに陣営はトークンや種族バナーで確認できます。

【種族トークン】右下のマークに注目。マークが無いものは中立ということになります。


【バナー】は逆に左下に注目!

 

■衰退した種族による得点

ゲームが進行していくことで、プレイヤーは最初に選択したものとは異なる種族トークンを持つことがあります。
これは自分自身の判断によって、種族を衰退させることで発生します。
(後述の【衰退させる】参照)

自分が持つ衰退した種族のトークンが支配している地域も、ターン終了時にそれらの地域1つに付き勝利コインを1枚獲得できます。
ただし、種族や特殊パワーの効果で明記されていない限り、その種族バナーや特殊パワーによるボーナスを得ることはできません。


衰退した種族からも勝利点は発生するが、ボーナスはない。

 

 

7.その後のラウンド

その後のラウンドでは、先手プレイヤーに再度ターンが回ってきたら、ラウンド表示表のターンマーカーを一つ進め、これまでと同様に時計回り順でゲームを進めていきます。

 

各プレイヤーは、自分のターンに以下のどちらかを実行しなければなりません。

・新たな征服をして、自分の種族の範囲を拡大する。
・自分の種族を衰退させ、新たな種族を選択する。

 

この後、プレイヤーは支配した地域などから勝利コインを獲得します。(前述の【3)勝利コインを獲得する】参照)

 

新たな征服による拡大


新しいターン!

■部隊の用意
プレイヤーは、自分が支配する地域それぞれに種族トークン1枚ずつを残して、それ以外の自分のアクティブな種族トークンをボード上から自分の手元に戻し、新たな地域の征服に使用します。


部隊の用意するために、種族トークンを1枚ずつ残して、自分のアクティブな種族トークンを手元に回収

 

■地域の放棄
新たな地域の征服には、手元に残った種族トークンしか使用できません。
それ以上の数の種族トークンを使用したい場合、いくつか(または全ての)地域に種族トークンを全く残さないことを選択できます。
しかしこの場合、このような放棄された地域は、支配されている地域とはみなされず、勝利コインも獲得できません。


せっかくだから俺は3ヶ所の地域を放棄することを選ぶぜ!(あまりやらないと思います)

プレイヤーは支配していた地域全てを放棄することを選択した場合、次の征服は「最初の征服」と同じルールを適用しなければなりません。

 

■征服
新たな地域の征服は前述の【6.ゲームの開始の 2)地域を征服する】と同様です。


レッツ征服♪ トークンが6枚になったので、山岳地帯を2ヶ所征服できました。

ただし、「最初の征服」は新たな種族で征服を開始する時のみ適用されます。 

 

 

 

衰退させる

プレイヤーが自分のアクティブな種族が拡大しすぎて、効率よく拡大させる勢いがなくなった、または近隣からの脅威が増えて防戦一方になると感じた場合、その種族を衰退させることができます。
衰退させることを選択した場合、次の自分のターン開始時に、公開されている6種類の種族と特殊パワーの組み合わせを新たに選択することができます。

まずプレイヤーは、自分の現在の種族バナーを裏返し、全てのプレイヤーにグレーの衰退面が見えるようにします。
特殊パワーバッジは、特に指示がない限り、効果がなくなるので捨て札にします。

 


《ドラナイ》を衰退しました。種族バナーを裏返し、特殊パワーバッジは捨て札にします。

各プレイヤーは、ゲームボード上に衰退した種族を1種類しか配置しておくことができません。
例えば4人プレイなら各プレイヤー1種類ずつ、最大で4種類の衰退種族(マーロックを除く)がボード上に存在する場合があります。

いずれかのプレイヤーが新たに種族を衰退させたとき、先に衰退させた種族のトークンがまだボード上に残っている場合、新たな衰退種族のトークンを裏返す前に、古い衰退種族のトークンをすべてボード上から取り除いて収納トレイに戻します。


古い衰退種族である《ナイトエルフ》はすべてボード上から取り除かれます

そして、新たに衰退させた種族トークンは、支配している各地域に各1枚ずつ裏返しにして残し、それ以外すべてをゲームボード上から取り除いて収納トレイに戻します。


新たな衰退種族である《ドラナイ》が配置されている地域に1枚だけ残して、(特に指示がなければ)それ以外は取り除く。

状況によって(種族バナーや特殊パワーの効果による)、2枚以上の複数の衰退した種族トークンが1つの地域に残る場合があり、その地域の防御を強化することも起こりえます。
そのような地域が征服された場合、全ての衰退しているトークンは捨てられます。
複数枚の衰退した種族のトークンは、前述の「敵の損害と撤退」の後半でした説明とは少し状況が異なりますが、衰退した種族であるためプレイヤーの手元にトークンが戻ることはありません。

 

ボード上から消失した種族の種族バナーは、テーブル上の種族バナーの山の一番下か、(空きができているならば)種族バナーの列の一番下の空いているスペースに置きます。
また、衰退した種族が支配している最後の地域が征服されて、最後の種族トークンが取り除かれた場合も同様にします。

種族を衰退させたプレイヤーは、このターンは征服をすることはできず(「衰退させる」以外の行動ができない)、勝利コインを受け取った後、ターンを即座に終了します。
このプレイヤーは、新たに衰退させた種族が支配している地域1つに付き、勝利コインを1枚獲得できますが、特に明記されていない限り、衰退した種族の種族バナーや特殊パワーによるボーナスの勝利コインは得られません。

このプレイヤーは、次のターンを前述の「【6.ゲームの開始】」と同様の処理でゲームを進めていきます。
異なるのは、自分のターンの「【6.ゲームの開始の 3)勝利コインを獲得する】」で、新たな自分のアクティブな種族が支配する地域だけでなく、衰退した種族が支配している地域からも勝利コインを獲得できるところです。
※マーロックは常にどのプレイヤーにも属さない衰退している種族とみなされます。

(めったにありませんが)テーブル上の特殊パワーバッジの山がなくなった場合、これまでに捨て札にした特殊パワーバッジをシャッフルして、新たな山とします。

 

 

 

8.ゲームの終了

ラウンドマーカーがラウンド表示表の最後のスペースに達し、プレイヤー全員が最後のターンを実行したら、各プレイヤーが所持する勝利コインを公開して勝利コインの総数を計算します。
獲得した勝利コイン数が最も多いプレイヤーが勝者です。

同点の場合、ゲームボード上に残っている種族トークン(アクティブなものと衰退したものの合計数)が多い方が勝者になります。

 

 

9.変更・追加点まとめ

ざっくりいきまぁす☆

 スモールワールド・オブ・ウォークラフトスモールワールド基本
セットアップ・ゲームボードの選択
・アーティファクトと伝説の地マーカーの配置
・ボード…1枚ボードだった
・アーティファクトと伝説の地マーカー…ない
地域を征服する・初の征服:進入地域ルール
・地域の征服:旅コストルール
・進入地域ルール…通常、ボード外周(海以外)ならどこからでも進入できた
・旅コストルール…ない
勝利コインを
獲得する
・伝説の地やアーティファクトによる追加のコイン
・アライアンスとホードの陣営ボーナス
・伝説の地やアーティファクト…ない
・アライアンスとホードの陣営…ない

 

ざっとこんな感じです。

 

 

10.あとがきと感想

はぁい!!

征服って入力するときにちょこちょこ「制服」に変換されてしまう予測変換有能すぎひん???
入力ミスるたびに「うん…まぁ…ね」と思う僕のヌルヌルハートはデスメタルだよ!(意味不明)

スモールワールドいいですね。
ワールドオブウォークラフトとか良く知らないんですが、どっちもファンタジーテーマなので雰囲気はマッチしていて良い感じです。

ゲーム自体はバチバチの殴り合いと陣取りがほぼほぼ間違いなく発生するゲームで、テキストもガッツリ。
細かい処理がルールブックやサマリーだけだと「…どうなん…だろ?」ってなること請け合い。
微妙なエラッタとかもしっかり(?)あるので拍車がかかります。
ルールブックが完全に信用できないってどうなの…。


妙なところがいくつかあるぞ! 探してみよう!!


見つかったかな!??

効果や処理がアレな感じになった時は、同卓したプレイヤー間で相談して柔軟にプレイしましょう。

諸々、そういうのはノーサンキューという方は手を出さないように。

 

…まぁぶっちゃけデジタルでやる方が快適なんですが、時間が結構あって、のんびりゆっくりじっくり腰を据えて遊べる人には超おすすめ。
1回やったら他のゲームをプレイするという雰囲気が僕の周りでは結構多めですが、このゲームに関しては繰り返し何回かプレイして欲しいゲームです。
時間は無限にないのにボドゲの新作が無限に出てくるのマジでやばくない?
現実世界のバグじゃん??

 

今回はここまでッスー。

次の記事も読んでね!
よろしくおねがいしまぁす☆

 

 

脚注   [ + ]

1.《フォーセイクン》のパワー:《フォーセイクン》は敵の死体を自分たちの部隊に引き入れることができます。いずれかの種族トークン(アクティブでも衰退でも)を1つ失わせるたび、勝利コイン1を支払って追加のフォーセイクントークンを1つ(収納トレイから)得ることができます。追加のトークンはこのターンの最後の征服の後、再配備ステップの前に受け取ります。(次のターンまでは征服には使用できません)
Zxion

ゼクシオンと読みます。(@Boardgameguild)某ねずみの王様が登場するゲームのキャラクターからとりました。ぜっくんって呼んでね!
群馬県館林近辺で仲間とともに「館林たぬきゲーム会」というボドゲ会の主催しています。最近は「たぬきつね工務店」というサークル名でゲムマとかにも出展し始めました。どちらも良きライバルであり協力者である「みこめくん(@mi_comments)」、後方支援の「BEEさん(@MaskedriderBee)」。その他大勢の協力により成り立っています。

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