でっかいことはよいことだ! ラ・グランハDX & ラ・グランダ+α 開封レビュー☆
毎度!Zxionです!!
「ぜっくん」って呼んでね☆
2023年6月末に発売された『ラ・グランハDX版』買いましたか?
ええ、ええ、もちろんそういうことです。
限定版やDX版などの大型箱大好きマンの僕はもちろん買っちゃいました。
テンデイズさんの取り扱いだったのですが、あれこれまとめて買うと15%OFFになるって書いてあったので、ついついノリと勢いでセットを買ってしまいました。
そんなわけで。
ラグランハDX日本語版と、巨大化アップグレードキットの『ラ・グランダ』、そしておまけのメタルコインなどのレビューをしていきたいと思います。
ちなみに、ラ・グランハは2014年に発売されたゲーム。
名前はよくよく聞いていた気がしますが、実は1回も遊んだことがありませんでした。
まあせっかくだしちょうどいいよなってことで、開封していきましょう。
目次
1.『ラ・グランハ』概要
美しいマヨルカ島のエスポルレス村の近く、アルピチェ池のほとりで、小さな農場が繁栄して自然の珍味を生産しています。
才覚に富んだ所有者が農場を作り上げて維持しており、それらのほとんどすべてが農業の私腹を享受しています。
しかしもっとも繁栄し、最も有名で、最も尊敬される田舎の地所になる事ができるのはそのうちの一つだけです。
“大農場(ラ・グランハ)”になることができるのは、そのうちの一つだけなのです。
(箱裏より)
プレイヤーは、6ラウンドに渡って畑や有用な拡張部を追加して農場を発展させていきます。
屋根をかけ、強力な助力者を雇い、市場や組合に商品を輸送するなど、さまざまなことをやらなければなりません。
そうして、ゲーム終了時に最も多くの勝利点を獲得していたプレイヤーが勝者となります。
『ラ・グランハ デラックスマスターセット』にはこれまでのプロモ類と、新たな内容物がいくつか追加されています。
木製屋根タイル、新カードとマーカー、拡張モジュールなどです。
特筆すべきは拡張モジュールでしょう。
完全なソロモードに加えて、ラ・グランハの基本デザイナーとゲストデザイナーによる12の拡張モジュールがあり、DXの名に恥じない豪華ぶりです。
…まだ基本のゲーム1回しか遊べてませんけどね!
2.『ラ・グランハ』・『ラ・グランダ』 開封の儀
箱検分
それでは早速。
うおおどっちもでかい!!
すばら!!
『ラ・グランダ』巨大化アップグレードキットの方ですね。
これはでかい!
どこのご家庭にもあるファミコンのソフトと比較してみましょう。
ラ・グランダの箱サイズは大体[縦38cm×横50cm×高さ10cm]です。
こりゃすげえ。
『ラ・グランハDX』
パッと見だと、サイズ感がわかりにくいですね。
まあなんと言っても両方デカいッスからね!
ハハッ!!
ラ・グランハDXの箱サイズは大体[縦30cm×横30cm×高さ15cm]と、ほんの少しだけ高さが高くなっております。
おまけ
『ドンキーペン』・『メタルコインセット』
おまけとか言いつつドンキーペンは1,980円(内税)、メタルコインは4,620円(内税)と、それぞれ小箱・中箱相当の金額となっております。
イかれてやがるぜ。
気にならないだろうけどドンキーペンの箱サイズは[縦10cm×横15cm×高さ4cm]くらいで、メタルコインセットは[縦7cm×横10cm×高さ3cm]となっています。
内容物
・メインゲームボード(パズルボード両面仕様):9枚
・ロバの歌サイドボード:1枚
・コルチョネラ(マットレス屋)サイドボード:1枚
・長距離貿易サイドボード:1枚
・プレイヤー個人ボード:4枚
・交易ボード:4枚
・弁護士と無法者ボード(両面仕様):4枚
・収益タイル(両面仕様):6枚
・お金トークン:1銀30枚/3銀28枚
・勝利点トークン:1VP50枚/5VP20枚/20VP12枚/50VP8枚
・特大マーカー:8個(4色各2個)
・建物コマ:10個
・ダイス:15個(白9個灰5個黄緑1個)
・組合マーカー:24個(6種各4個)
・プレイヤーマーカー:40個(4色各10個)
・交易ボードマーカー:40枚(4色2種各5個)
・屋根タイル:48枚
・昼寝トラックマーカー:4個
・ルールブック類:4冊
・メインゲームボード(両面仕様):1枚
・プレイヤー個人ボード:4枚
・農場カード:66枚(No.1~66)
・収入ダイス(白):9個
・プレイヤーマーカー:100個(4色各25個)
・昼寝マーカー:4枚(4色各1個)
・ロバタイル:16枚(各4枚)
・銀貨:42枚(額面1と3)
・勝利点マーカー:54枚(1・5・20・50点)
・手番順マーカー:4枚(1~4)
・屋根タイル:42枚(元のタイル24枚・新しい屋根タイル18枚)
・組合マーカー:24枚
・建設順マーカー:3枚(1~3)
・使用済みマーカー:10枚
・プレイヤーエイド:4枚
・市場オーバーレイタイル:4枚
・中間地点カード:8枚
・壊れた屋根タイル:6枚
・建物カード:10枚
・建物マーカー:10個
・収益タイル(両面仕様):6枚
・コルチョネラ(マットレス屋)サイドボード:1枚
・弁護士と無法者ボード(両面仕様):4枚
・灰ダイス:5個
・ロバの歌タイル:12枚(3色各4枚)
・ロバの歌ディスプレイ:1枚
・大プレイヤーマーカー:8個(4色各2個)
・労働者コマ:8個(4色各2個)
・ロバタイル4枚
・ラ・グランハの淑女たちカード:6枚
・アナの特殊ダイス(黄緑):1個
・フェリパの助力者ホルダー:1個
・長距離貿易サイドボード:1枚
・追加農場カード:60枚(No.67~126)
・交易マーカー:20枚(4色各5枚)
・修正マーカー:20枚(4色各5枚)
・交易ボード:4枚
・柵1セット
・ロバコマ20個
・1金:20枚
・3金:15枚
・1勝利点:31枚
・5勝利点:13枚
・20勝利点:8枚
・50勝利点:4枚
とにかく物量がヤバい。
流石DX版。
物量が多いのは大変良いことですが、ちょっとした弊害として、初見だと基本プレイで使うものと拡張モジュールの見分けが全くつかない。
なので、手元に届いたらキッチリ仕分けしておくことをおすすめします。
3.「ラ・グランハ」「ラ・グランダ」コンポーネントのサイズ比較
巨大化アップグレードキットがどのくらい大きいのか見ていきましょう。
差し替えできるのは前項目の「◇内容物『ラ・グランダ』」の項に書かれているものすべてとなっております。
とりあえず、その中から基本ゲームで使うものをピックアップしてみて、どのくらいサイズ感が違うのか確かめてみましょう。
…と、言うわけで。
お家ではとてもじゃないけど広げられないサイズ感だったのでビッグボックス系の写真撮るときとかに間借りする倉庫に来ました。
倉庫内の気温が44度とか無理な温度になってたので速攻クーラーON。
…ダメだこれしばらく冷えないなあつぅい。
ちっとも爽やかじゃないじっとりした汗を流しつつ、コンポーネントを広げていきます。
やはりデカい。
大きいことは良いことですね。
組み立て後のサイズは96cm×96cm。
ラ・グランハのボードを重ねてみましょう。
ラ・グランハのボードサイズは56cm×56cmくらい。
実際、倍まではありませんが、まあ大体倍くらいデカいといって差し支えないでしょう。
こちら、ラ・グランダの大きいボード。
サイズ比較用に農場カードを置いてみました。
こちらはラ・グランハのボード。
全然サイズが違いますね。
重ねてみましょう。
ラ・グランダの個人ボードは約48cm。
ラ・グランハは約28cm。
こんなにサイズ差があるのに、カードの大きさは変わらないわけですから、農場を拡張したら見にくいんじゃないかと僕は思いました。
(※ラ・グランハは、カードを個人ボードの上下左右に差し込み農場の拡張ができる)
思いませんでした?
こんな感じになります。
左がラ・グランダ、右がラ・グランハです。
左側の拡張
右側の拡張
上部の拡張
下部の拡張
流石にカードをデカくするって言うわけにはいかなかったんだろうなぁという気持ち。
ボードが大きくなったことで文字の小ささとかが際立ってしまい、なんとなくアンバランスな感じ。
はい、みんな大好きダイスの比較です。
ラ・グランダのダイスは約2.5cm。
ラ・グランハは約2cm。
こちらはそこまで大きさに差はないですね。
いや、2.5cmのダイス自体はなかなかの大きさですが…。
条件を満たすと個人ボードに置ける組合マーカー。
こちらはラ・グランハで2cmくらいだったのがラ・グランダだと4cmくらいになってます。
色々な形状があるのでちょっと比較しにくいですが、こちらもおおよそ倍くらいの大きさになっています。
色々な用途で使用するプレイヤーマーカー。
このマーカーの大きさは倍以上。
高さ1cmくらいから2cmくらい、直径も1cmくらいから2.5cmくらいにグンとサイズアップ。
ただし、ラ・グランダの方にはマーカーが各色10個ずつしか入っていないため、ラ・グランダのマーカーと混ぜて使う必要があります。
これ、個人的にちょっと面倒だなって思ってまして。
基本的にマーカーが必要な全ての場所で目印として使うことになるのですが、上限が(一応)25個と決まっています。
大きい方だとスペース的にマーカーとして(ボード中央の「市場」くらいにしか)使えないので管理が面倒くさい。
大きいのは10個しかない、でも大10小15だと小が足りなくなった時、わざわざ取り出すのが面倒くさい。
かといって全部出しておくと上限以上うっかり置いちゃいそうでそれも…といった具合。
脇に避けて置いて必要な時に交換するくらいしかできないのかなぁ。
個人ボード上ならギリギリ置けるけど、ちょっと格好悪い。
ううん、むずかしい。
とってもいい感じの屋根タイル。
よく見るとサイズのばらつきがあるとかなんとかって見たけど、僕のやつはそんなに気になるモノは無かったです。
いやまてそれって屋根タイルじゃなくて、個人ボードのダブルレイヤーのとこじゃないのかと思ってそっちも確認したけど何ともなかったです。
ああよかった。
しかし見れば見るほど…。
なかなか小気味よい音を奏でながら倒れていきますね。このドミノ♪
流石木製。
気になるサイズはラ・グランハが3cmくらいで、ラ・グランダは5.5cmほど。
こいつは大きくて視認性もヨシ!
イイネ!
シエスタでおなじみの昼寝トラックマーカー。
ちなみにシエスタは「昼寝」ではなく「昼間にとる休憩」のことを指すそうな。
へー。
ラ・グランハで直径2cmくらいだったのがラ・グランダだと3cmくらい。
他のマーカーやトークンと比べ、そんなに大きくなってないように錯覚してしまいますが、十分大きいですよね。
最後に、メタルコインセットがある場合、十中八九使いませんが、お金、勝利点トークンも一応比較してみましょう。
メタルコインは買わなかったけど、ラ・グランダは買ったという方は、ラ・グランダのお金・勝利点トークンを利用しましょう。
大きくていい感じだし枚数も結構入っているので、小さい額面をちょっと多めに持っていても足りなくなりにくいのは良き。
むしろメタルコインの入数が少なすぎる。
もっと入れてクレメンス。
サイズ感はラ・グランハが1~2cmくらいで、ラ・グランダは2~5cmくらい。
ラ・グランハの50VPとラ・グランダの1VPが同じくらいの大きさ。
若干、ラ・グランダの印刷ズレが気になる。
ちゃんとしてくださいまあまあ高いんで!!
4.セットアップ比較
ラ・グランハDX
セットアップがまだ途中でしたが、ある程度準備ができたところで撮影。
普通のよくあるダイニングテーブルに収まるくらいのサイズです。
ちょっと引きで撮るとサイズ感がわかりやすいですね。
見切れているのは「ほっとするゲームラジオ」でおなじみのほッさんです。
2023年の4月に書いた、『山梨ボードゲームフェス2023 行ってきたレポ ~樹海を添えて~』にも友情出演しています。
7/14が誕生日でしたおめでとうほッさん。
閑話休題。
ダイストレーや、コイン・勝利点トークン、個人ボードの拡張を考えると若干のギリギリ感はありましたが、それほど不便はなかったです。
ラ・グランダ
同じ場所で比較するのは不可能だったので別撮りです。
担当さんにお願いして場所貸してもらえばよかったかな…。
ためしにセットアップをしてみると、想像以上にスペースが必要でした。
上記画像の敷かれているマット、大体185cm×130cmのマットだったのですが、基本だけで既にカツカツですね。
その上、追加のボードを出さなければならない拡張モジュールも使うとなると、もはや絶望的。
ちょっとやそっとのスペースでは展開できないと思います。
普通の会議用テーブル(だいたい幅180cm×奥行45cmくらいのやつ、ゲムマのテーブルを思い出そう)を使う場合、4つくらい使わないと収まらないんじゃないかな。
無理にテーブルの上でやろうとせずに、いっそ床でやった方が良いのかもしれない。
雑に重ねてみました。
こうして見ると、サイズ差すごいですね。
5.あとがきと雑感
はぁい!
そんなわけで、『ラ・グランハDX』、『ラ・グランダ』、『メタルコインセット』、『ドンキーペン』を用いてプレイした感想をつらつらと書き連ねていきます。
まだ基本ルールのみしかプレイしていない状態での雑い感想です。
ドンキーペン(ロバコマ):あんまりつかわない。
確かにあると便利なんだろうなって言うのは感じるけど、ロバの使用可能回数を忘れる前にロバコマを使うのを忘れる。
もはや何言っているのかわからない。
メタルコイン:1金が少ない。
せめて基本セット(お金42枚/勝利点54枚)と同じ枚数くらいは入れておいて欲しい。
勝利点トークンは足りてるんですけどね。
ラ・グランダ:一般のご家庭では広げられない。
ぶっちゃけ、広げてもデカすぎて逆に視認性があんまり良いとは感じなくて、「プレイ…アビリティ…?」って気持ちになった。
特に、マーカーの取り回し(25個制限のあれ【3.『ラ・グランハ』 『ラ・グランダ』 コンポーネントのサイズ比較・プレイヤーマーカー】の項参照)は、ちょっと手間。
ラ・グランハDX:めちゃくそ面白かった。
なんて良いゲームなんだろう。
他人とのインタラクションとかがちょうどいい塩梅に抑えられていて、かといってソロゲー感が強いわけでもなく、いい感じ。
農場の拡張したいけど、上下左右のどこを拡張するか迷うし、なんなら拡張はさておいて別のこともしたいし悩ましい。
あと屋根タイル好き。
いままでこれをプレイしていなかったなんて信じられない。
こんないいゲームあるなら早く教えてくださいよぉ。
めちゃくそ面白かった。
なお、順位はぶっちぎりの最下位だったのでこのゲームはクソゲ―です(ボードゲーマーギャグ)。
最後に、あまりよろしくなかった点を一つ。
最後によろしくない点を書くと全体の印象が悪くなるという仕組みは知っているがこのタイミングでしか書けねぇんだ許してクレメンス。
まあ何が悪いってゲーム的な部分じゃなくて、「メインボードのかみ合わせが悪い」っていうところ。
気にしない人は多分全然気にしない。
でもね、僕はコンポーネント大好きマンなので、これはマジでゲンナリしました。
まあね?別に普通のゲームならね?なんてことないんスよ?嫌だけど。
でもね?これ諭吉先生が一人半いなくなるんすよ。
一人半いなくなるって想像したら怖いね。
縦かな横かな?
「値段ぁんんん!!!!」って数十人の俺が大騒ぎでしたよ、心の中で。
どうやら製造上の仕様みたいなものらしく、エラーや初期不良ではないとのこと。
ううん…、そっかぁ。
なんなら切れてないのよ、ちゃんとした角度に。
微妙に浅いのよ。
でもこれは仕様グギギ。
無理やりぶち込んだら絶対破損案件なので、ちょっと悩みどころ。
悪魔のように繊細に天使のように大胆に押し込んでみようとしましたが、無理でした。
加工しないとちゃんとハメ込むの無理かも。
結構ちゃんとボードもイラストもズレてるし。
フォローしときますとね、サイズの大きさや拡張の多さ、とにかく豪華なのはマジで良いですね。
「どこで広げるんだ」っていうささやかな悩みは付きまといますが、そんな細かいことを気にしていたらDX版や豪華版、限定版や記念版なんて買ってられません。
お値段もまあまあしますが、それに見合うだけの満足感はしっかりと得られます。
これを執筆している7月上旬、観測範囲ではまだ在庫ありそうです。
ようこそDX&BIGBOX沼へ!
今回はここまでッスー。
次の記事も読んでね!
よろしくおねがいしまぁす☆
ゼクシオンと読みます。(@Boardgameguild)某ねずみの王様が登場するゲームのキャラクターからとりました。ぜっくんって呼んでね!
群馬県館林近辺で仲間とともに「館林たぬきゲーム会」というボドゲ会の主催しています。最近は「たぬきつね工務店」というサークル名でゲムマとかにも出展し始めました。どちらも良きライバルであり協力者である「みこめくん(@mi_comments)」、後方支援の「BEEさん(@MaskedriderBee)」。その他大勢の協力により成り立っています。
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