5分でわかる!今の遊戯王ガチ環境 2023年6月 ~YCSJの結果考察~
こんにちは!主に関東圏にて遊戯王OCGをプレイしているぽとふです。2014年頃から本格的に遊戯王のCSに出始め、今も現役で競技目線で取り組んでいます。
今回は5月28日に幕張メッセで行われた「YCSJ TOKYO 2023」の結果考察となります!
「YCSJ OSAKA 2022」の時にも結果考察をしており、YCSJというイベントの簡単な概略にも触れておりますのでよろしければそちらも合わせてご覧ください。
参考:11月記事『5分でわかる!今の遊戯王ガチ環境 2022年11月 ~YCSJの結果考察~』
目次
YCSJ TOKYO 2023 ベスト4内訳
まずは上位入賞したデッキの内訳を見ていきましょう。
優勝 【斬機】
準優勝 【御巫】
3位 【ピュアリィ】
4位 【超重武者】
以上のようになっております!
5月の記事中で環境トップクラスのデッキとしてご紹介した【斬機】と【ピュアリィ】が、シングル戦開催の本大会でも入賞を果たしました。またダークホース枠として【御巫】も準優勝の位置につけており、今後の参加者増に期待がかかります。
4位入賞の【超重武者】もカスタマイズ性、安定感、先手後手問わず戦える柔軟性のどれを取っても一級品のデッキとなっています。
参考:5月記事『5分でわかる!遊戯王メタ環境の変遷をまとめてみた』
YCSJ TOKYO 2023 上位入賞デッキリストにフォーカス!
ベスト4入りした4つのデッキリストのうち、今回も優勝、準優勝のデッキリストについて深堀していきたいと思います!
シングル戦の『答え』!?【斬機】について
《斬機超階乗》から《斬機ダイア》をX素材とした《塊斬機ラプラシアン》を構えるが先攻展開がシンプルかつ強力なTier1デッキ。標準搭載されている《サイバネット・マイニング》を不採用にして後攻特化カード《拮抗勝負》や手数増加のための《死者蘇生》、そのどちらにもなれる《リンクスレイヤー》等を採用した形です。
デッキの約半数が手札誘発、伏せカード対策、壊獣やそれに繋がるカード等の後攻時に強く作用するカードで構成されていて、シングル戦を前提とした調整の跡が見て取れる良い構築だと感じました。
堅守速攻!【御巫】について
普段マッチ戦で活躍を見せる多くのデッキを押しのけて決勝に進出した【御巫】デッキのご紹介です。元々多く見かけるデッキではありませんが、《カイザーコロシアム》のような強力なロックカード+【御巫】ギミックの拘束力でゲームを有利に進め、自爆特攻で相手に戦闘ダメージを押し付けて勝つデッキというのが私の中のイメージでした。しかし蓋を開けてみれば勝ち上がったのは至ってプレーンな構築。意外ですね。
《珠の御巫フゥリ》の対象耐性付与及び【御巫】罠カードサーチが強力なことに目が行きがちですが、今回の使用者が中心に据えたのは初期から存在する《剣の御巫ハレ》。《剣の御巫ハレ》→《御巫の水舞踏》→《珠の御巫フゥリ》と繋げば罠カードサーチまでは漕ぎつけることができ、長期的に見るとリソースも太くなるため《剣の御巫ハレ》は積極的に引きたいカードという評価のようです。
サブギミック的な立ち位置で採用されているカードで光ったのが《焔聖騎士―ローラン》です。①の装備効果がフリーチェーンのため、相手ターンに《剣の御巫ハレ》のサーチ効果を起動するなど器用な立ち回りが期待でき、《増援》を共有することもできます。
またこのデッキの決まり手として《脆刃の剣》を伴った自爆特攻という線がありますが、《焔聖騎士―ローラン》の②の効果は《御巫かみくらべ》以外からの貴重なアクセス手段となります。
エクストラデッキは《神聖魔皇后セレーネ》を経由して《アクセス・コードトーカー》を目指すギミックと、エクシーズモンスターを用いて盤面を解決及び《天霆號アーゼウス》に向かうカードに絞って採用されています。デッキの本筋の動きと絡んだカードが今後開拓されていく可能性を残しており、まだまだ伸びしろ充分なデッキだと言えるでしょう。
番外編:注目デッキ2選
惜しくも上位入賞とはならなかったデッキの中で、個人的に「強そう!」「ちょっと使ってみたい!」と思っているデッキを2つご紹介します。
【六花聖天樹】
ベスト8の配信卓で優勝した【斬機】に手札誘発の投げ合いの末惜しくも敗れてしまいましたが、少ない必要枚数から安定した妨害数を構えることができるデッキです。構築を見るに自由枠も多分にあります。ベスト16まで勝ち進んだプレーヤーにも使用者がいたらしく、その将来性に注目している次第です。
【勇者ティアラメンツ】
予選を全勝で通過した友人のデッキです。
融合モンスターの採用が必要最低限の枚数で抑えられており、シンクロモンスターで戦う方向に舵が切られています。チューナーの中で一番出力の高い《レボリューション・シンクロン》を活かすのに必要なレベル4モンスターの供給を《アラメシアの儀》で行える他、《運命の旅路》のサーチ後手札を墓地へ送る効果を利用して各種墓地効果持ちのカードの効果を運用できるなど、様々な噛み合いが存在します。
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございました!
先手に後手にバランスの取れた合理的な構築に感心させられたり意外なデッキの活躍に驚かされたりと、プレーヤーとして良い刺激をもらえたYCSJだったと思います。
参加者の皆さん、運営に尽力した方々、遅ればせながらお疲れさまでした。
次回の大型公式イベントは「遊戯王OCG デュエルモンスターズ AREA CHMPIONSHIP SERIES(YACS)」の開催が決定しています!
全国各地でコンスタントに開催予定で、マッチ戦のようです。参加方法やレギュレーションの詳細は続報待ちですが、非常に楽しみですね。
それでは今回はここまで。また次回!
ぽとふ(@urami_yugi)と申します!
2014年頃から本格的に遊戯王のCSに出始め、今も関東地方で活動中です。
セレーネをリンク召喚した回数とチキンレースでドローした回数では誰にも負けません。ドロールが苦手なデッキをよく使います。
よろしくお願いします。
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