【買取実績】集英社りぼん10年10か月分とちびまる子ちゃん未収録話
今回ご紹介するのは集英社の月刊少女雑誌「りぼん」10年10か月分です。この分量を大事にとっておいてくださってありがとうございました! なによりこういう集合状態を見ることができることができるだけでも眼福です。さすがにこの年数ありますと、一つの時代の移り変わりもなんとなく見えてきます。
当然一つの雑誌の中に限っても色々な出来事があるわけですが、やはり白眉はさくらももこ先生の『 ちびまる子ちゃん 』95年2月号掲載分でしょうか。この号には単行本未収録エピソード「まる子 夢について考える」の巻が掲載されています。
収録予定だった単行本(13巻)のあとがきでご本人も触れられているのですが、この時期はちょうど『コジコジ』の新連載、『永沢君』の最終回、エッセイ『そういうふうにできている』の締め切り、『ちびまる子ちゃん』単行本12巻の描き下ろしに加え、『ちびまる子ちゃん』2度めのアニメ化がスタートする時期で新作台本を書き始め、その上でこの号の連載を描かなければならないと色々なことが重なったタイミングだったそうです。いかにも売れっ子らしいといえばそうなのですが、おそらくそんなレベルじゃない忙しさだったのではないでしょうか。しかもその多忙のせいか、よりにもよって「夢」という入り組んだストーリーを選択してしまい、余計に苦労されたとか……。そのため本エピソードの内容には不満で、単行本などへの収録は遠慮されたようです。
90年代はまだまだ「毎月連載(毎週連載)」こそが至上だったと思います。ですがそれで体を壊す作家さんや、いわゆる「作品が荒れる」ケースも多くなりました。しかしこれより少し後に、週刊誌・月刊誌に掲載されつつも必ずしも毎号は掲載されない(もしくは休載期間をとる)、しかし作品の人気は落ちない、という前例が生まれることで働き方改革ではないですが連載のあり方も色々変化したのではないでしょうか。
現在週刊誌などで長期連載作品が多く、その事実を「あたらしいアイデアの枯渇」と分析する人も多く、もちろんそれも事実なのでしょう。しかし無理のない連載態勢(もちろん今も昔も雑誌連載が大変なことであるのは間違いないのですが)が整備されたことで、作品が荒れることなく、人気を維持しているというのも長期連載の理由の一つだと考えられるのではないでしょうか。
話を再び『ちびまる子ちゃん』の未掲載エピソードに戻しますが、そうした大変な状況が重なったこのエピソード。内容もちょっと難解ですし展開も少々いびつだったりする、本当にさくら先生大変だったんだなあという気持ちになります。むしろさくら先生の悪夢を反映させたような……。戦術の13巻あとがきでは、「いつか完成した発表したい」という旨も語られていました。残念ながらその機会は失われてしまいました。個人としては、何かしら世の中に出たものは残しておくべきという考え方なのですが、このエピソードはこのまま眠らせておいた方がいいかなとも感じますね。
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商品カテゴリー | 少女漫画/付録懐かしい本・紙モノ |
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ご依頼地域 | 徳島県徳島市 |
買取方法 | 宅配買取 |
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