明星HiveのMTGスタンダードタイムズ

ついに来ましたローテーション!『団結のドミナリア』発売後のスタンダード環境をチェック!!

公開日:かーむ

おっすおっす。
かーむです。

『ニューカペナの街角』に続く新セット『団結のドミナリア』がようやくリリースされました!
4月の末に『ニューカペナの街角』がリリースされてから『団結のドミナリア』までが約4か月もあり、スタンダードのカードプールが動かない期間がかなり長かったですね。

僕はと言えば、あまりにスタンダードに動きがなさ過ぎてリミテの魅力に目覚めるなどしていました。

 

 

 

しかしなんだかんだで僕が一番好きなフォーマットはスタンダード!

さらに今回は新セットである『団結のドミナリア』のリリースと同時にローテーションもあり、これまで活躍していた以下の4セットがスタンダードで使用できなくなります。

 

 ・『ゼンディカーの夜明け』

 ・『カルドハイム』

 ・『ストリクスヘイヴン:魔法学院』

 ・『フォーゴトン・レルム探訪』

 

使えるカードプールが大きく変わったことで、スタンダードの環境は大きく変わります。
《黄金架のドラゴン》《光輝王の野心家》もいなくなりました。
エースアタッカーが《消失の詩句》で追放されることもありませんし、《表現の反復》でゴキゲンにアドバンテージを得ることもできなくなりました。

両面土地もなくなり、マナフラとマナスクにもう一度向き合う時がきました。

土地にも呪文にもなる《ジュワー島の攪乱》《髑髏砕きの一撃》はもうないのです。

 

 

 しかし別れあれば出会いあり

なじみのデッキが使えなくなるのは悲しいですが、代わりに新しいデッキたちがザクザク出てくるのもローテーション直後のお楽しみ。

今回は『団結のドミナリア』のリリースとともにローテーションが行われ、激変を迎えたスタンダードの様子をお届けしたいと思います!

 

 

 

新環境1週目

まずは新環境1週目のイベント結果を見ていきましょう。

MTGアリーナでは、早速3つのスタンダードでの競技イベントがありました。

 

 

 前回のローテーション後の環境の初動でグルールアグロと緑単アグロが暴れていたように、ローテーション後はアグロデッキが目立つことが多い印象ですが、デッキタイプで見るとミッドレンジが多くなっています。
そして色で見ると黒絡みのデッキが目立ちますね。

ローテーションにより除去の選択肢が減ってしまいましたが、貴重な確定除去の《冥府の掌握》が使え、前環境でも活躍してた《しつこい負け犬》《墓地の侵入者》など使いやすいカードが続投。

 

 

マルチカラーでは《策謀の予見者、ラフィーン》《税血の収穫者》といった優秀なクリーチャーも使用できます。

他の色の巻き返しにも期待したいところですが、まずは各イベントのデッキをピックアップしてみましょう。

 

 

 

Crokeyz Dominaria United

 

まずはCrokeyz Dominaria United

海外配信者のCrokeyzことStephen Crokeが毎セットリリース後に定期開催しているスタンダードイベントです。

注目はワンツーフィニッシュを飾ったジャンドミッドレンジ。

 

Crokeyz Dominaria United jund

上でも触れた《税血の収穫者》《しつこい負け犬》が2マナ域を埋め、フィニッシャーは前環境でも屈指のパワーカードだった《産業のタイタン》が務めます。

素出しも可能ですが、新カード《ギックスの残虐》の3章によるリアニメイトコンボが搭載されています。
3ターン目に《鏡割りの寓話》で生成したトークンの攻撃に成功すれば、最速4ターン目に《産業のタイタン》が着地するド派手なコンボですね。

 

新セットからは《太古の番人、ネマタ》が採用されています。
《しつこい負け犬》を追放しつつクリーチャートークンを生成できるため、再録された《ヴェールのリリアナ》《絶望招来》といった生贄除去に耐性ができます。

《太古の番人、ネマタ》

 

 

 

ジャンドミッドレンジ
Crokeyz Dominaria United Rank2
プレイヤー名:Elesh Norn
サイドボード(15枚)

1《切り崩し
3《強迫
1《未認可霊柩車
2《羅利骨灰
2《墓地の侵入者
1《削剥
1《豪火を放て
2《食肉鉤虐殺事件
1《碑出告が全てを貪る
1《魂転移

こちらのデッキにも《産業のタイタン》《ギックスの残虐》のコンボが搭載されていますが、1つ目のリストに比べると墓地利用カードが多く採用されています。

《ラトスタイン翁》は継続的な墓地肥やしカードで、場にいるだけで少しづつアドバンテージを稼いでいきます。
タフネスが4なのでパワー3までのアタッカーをふんわりキャッチでき、《稲妻の一撃》による3点ダメージの射程外なのがうれしいですね。

《ラトスタイン翁》

 

序盤からカードを墓地に落としたいデッキなので、2マナ域には《しつこい負け犬》ではなく《麒麟の教え》を採用していますね。

 

墓地活用ということで、墓地から土地を引っ張ってくる新カード《ウィンドグレイスの魂》が3枚採用されています。
4/5/4とジャンドカラーらしいパワフルなサイズに、3つの起動型能力まで持っています。
後半余りがちな土地を有効に活用でき、土地回収の能力で《産業のタイタン》の素出しもしやすくなる良いカードですね。

《ウィンドグレイスの魂》

 

 

 

蒼紅杯

蒼紅杯

続いてはMTG Vtuber蒼紅ちかさんが主催する蒼紅杯

ちなみに正式名は「蒼紅杯(ブルースカイクリムゾンヴァイオレンスゆるふわ団結のドミナリアカップ)」です。

蒼紅ちか

 

こちらもCrokeyzと同じく新セットがリリースされるたびに定期開催されているスタンダードイベントで、毎回多くの競技プレイヤーが参加しています。
最近では公式やその他のWebメディアでも取り上げられ、注目度急上昇中の国内競技イベントです。

蒼紅杯をはじめ、MTGを盛り上げるために精力的に活動されてますが、見てくれる人が増えるとやる気出してもっと色々やってくれそうなので全MTGプレイヤーはフォローしましょう。

Youtubeチャンネルには蒼紅杯の配信アーカイブもあるのでぜひチェックしてみてください。

▶蒼紅ちかTwitter:https://twitter.com/aobeni_chika
▶蒼紅ちかYoutube:https://www.youtube.com/channel/UCgbFhlRb-0bpMBZRIMuwQQw

 

グリクシスミッドレンジ
蒼紅杯(ブルースカイクリムゾンヴァイオレンスゆるふわ団結のドミナリアカップ) 優勝
プレイヤー名:Koki Kondo
サイドボード(15枚)

1《呪文貫き
1《電圧のうねり
2《削剥
1《否認
2《強迫
1《食肉鉤虐殺事件
1《勢団の銀行破り
1《軽蔑的な一撃
1《不笑のソリン
2《魂転移
2《未認可霊柩車

蒼紅杯 グリクシスミッドレンジ

こちらのイベントの注目デッキは優勝のグリクシスミッドレンジ。

フィニッシャーには新カード《穢れたもの、ソルカナー》を4枚フル投入。
一見するとコントロールが相手に移ってしまうデメリットが大きそうにも思いますが、コントロールが移るまでの間に3回殴れて他の3つの能力も解決できてるなら相当優勢です。

もしコントロールが移りそうになっても、手札から新しい《穢れたもの、ソルカナー》を出したり、《かき消し》の犠牲コストにすることで自発的に墓地に送ることもできます。

新カードの中でいち早く強いカードを見抜く慧眼、恐れ入りました。

《穢れたもの、ソルカナー》

 

他の新カードとしては《復活したアーテイ》《黙示録、シェオルドレッド》を採用。
《復活したアーテイ》は場の脅威とスタック上の脅威の両方に対処できますが、相手のものを対象にするとカードを1枚引かれるため、プレイングが試される1枚ですね。
《穢れたもの、ソルカナー》の最後の能力を打ち消しつつ1枚ドローする小テクもあります。

《黙示録、シェオルドレッド》は4/4/5に接死まで着いたマッシヴなクリーチャー。
ドローに誘発する2つの能力を持ち、場にいるだけでドンドンライフ差をつけていきます。
タフネス5で戦闘や火力ではでなかなか落としづらいサイズなのが良いですね。

 

 

 

ボロスリアニメイト
蒼紅杯(ブルースカイクリムゾンヴァイオレンスゆるふわ団結のドミナリアカップ) ベスト8
プレイヤー名:Yuya Hosokawa
クリーチャー(12枚)

4《神憑く相棒
4《聖域の番人
4《産業のタイタン

呪文(24枚)

4《安堵の火葬
4《報復招来
4《鏡割りの寓話
4《永岩城の修繕
4《巨竜戦争
4《放浪皇

 

こちらは《報復招来》を使ったボロスリアニメイト。
もう《産業のタイタン》はどこにでも登場しますね。
そろそろ労基に駆け込まれそうです。

 

しかしこのデッキで墓地から吊り上げるのは《産業のタイタン》だけではありません。
前環境のエスパーミッドレンジでたまに採用されていた《聖域の番人》も採用されています。
《消失の詩句》がなくなったことで、盾カウンターによる除去耐性の信頼性はかなり上がりましたね。

 

墓地にフィニッシャーを落としつつ、軽量クリーチャーの掃除と中堅アタッカーを兼ねるのは新カードの《巨竜戦争》
新ギミックの「先読」でどの章からでもスタートできるので、『団結のドミナリア』の英雄譚はかなり使い勝手がよいですね。

《巨竜戦争》

 

 

 

The Pizza Box: Standard Slice

 

3つ目はThe Pizza Box: Standard Slice

こちらは色んなフォーマットでほぼ毎週MTGアリーナのイベントを開催しているThe Pizza Boxの新環境イベントでした。

ピックアップするのは優勝のマルドゥミッドレンジ。

 

マルドゥミッドレンジ
The Pizza Box: Standard Slice Rank1
プレイヤー名:Stephen Magee
クリーチャー(8枚)

2《選定された平和の番人
2《セラの模範
3《夜明けの空、猗旺
1《聖域の番人

The Pizza Box: Standard Slice Rank1

『団結のドミナリア』からは2種類の新しい天使が採用されています。
《怒りの大天使》は素出しで4/3/4飛行・絆魂の白らしい優秀な中堅アタッカー。
キッカーによって除去や本体ダメージのボーナスがつくため、リーサルにも絡みそうですね。

もう1体は《セラの模範》
《夢の巣のルールス》めいた墓地利用能力を持っていますが、範囲が3マナ以下ということで、軽量クリーチャーのほかにも《鏡割りの寓話》《婚礼の発表》などもプレイすることができます。

 

前環境から続投の《魅せられた花婿、エドガー》《放浪皇》も相手によらず安定した強さがあり、マルドゥカラーもジャンドやグリクシスにも劣らない魅力がありますね。

 

 

2つ目はグルールアグロ。
ローテーションによって《群れ率いの人狼》《エシカの戦車》を失いましたが、《無謀な嵐探し》《結ばれた者、ハラナとアレイナ》など前環境のグルールのパーツも多く残っています。

 

目につく新カードは《怪しげな統治者、スクイー》《焦熱の交渉人、ヤヤ》
墓地利用と継続的な横展開&アドバンテージというグルールカラーらしからぬ搦め手のオプションを手に入れました。

 

他デッキのクリーチャーがサイズ・能力ともに戦闘でも優秀で、デッキよっては《産業のタイタン》を早いターンにリアニメイトするなどスケールが大きいコンセプトで攻めてくることもあり若干アグロが息しづらい感はありますが、メタが固まってきたときにグルールのようなアグロデッキの立ち位置がどうなるかは注目しておきたいですね。

 

 

 

MO スタンダードチャレンジ

 

大都会MTGアリーナで競技イベントが盛り上がっていたころ、MO村でもスタンダードイベントが開催されていました。

 

こちらは上3つのイベントと比べるとかなりメタゲームが極端で、16デッキの中に黒を含まないデッキが2つのみ
あとは全て黒絡みのデッキという分布になっていました。

 

 

 

新環境2週目

 

続いては2週目のイベント結果を見ていきましょう。
『団結のドミナリア』リリース後2週目には、参加費無料の賞金制イベント「マジック:ザ・ギャザリング ジャパンオープン2022」が開催されました。
無料ということもあって、参加者は687名の大規模イベントとなりました。

 

 

MTG ジャパンオープン2022

 

まずはメタゲームから見ていきましょう。

 

上位はグリクシス、黒単、ジャンド、エスパー、ラクドス…と上位7デッキが全て黒絡みとなっています。
※MTG Meleeの表記ゆれを修正していますが、多少誤差があります。

ここまで色が偏った環境はさすがに記憶にないですね。。。
これはすごい。。。

 

1日目の上位64名が2日目に進みましたが、2日目になってもメタゲームは黒一色
黒が入っていないデッキは64デッキ中5つのみとなっています。
※MTG Meleeの表記ゆれを修正していますが、多少誤差があります。

 

そしてTOP8はこちらの面々。

黒絡みの3色ミッドレンジが6つ、黒単アグロが2つ入賞し、優勝者は前環境の形を残すエスパーミッドレンジとなりました。

それでは各デッキを見ていきましょう。

 

優勝:エスパーミッドレンジ

エスパーミッドレンジ
MTG ジャパンオープン2022 優勝
プレイヤー名:卯月 祐至

MTG ジャパンオープン2022 優勝

まずは優勝デッキ。
目を引くのはメインから4枚積まれた《邪悪を打ち砕く》
除去対象がかなり狭くも見えますが、《鏡割りの寓話》《婚礼の発表》といった環境で見る機会が多いエンチャントがあり、タフネス4以上のクリーチャーはミラーの《策謀の予見者、ラフィーン》や黒単の《黙示録、シェオルドレッド》など明確なターゲットが存在します。

タフネス3以下のクリーチャーに関しては、《切り崩し》やクリーチャー同士の戦闘で対処可能ですが、それにしても4枚とはかなり思い切った採用ですが、実際回してみるとほぼ腐りませんし、最悪謀議で捨てられるので手札に余って困ることは少ないですね。

《邪悪を打ち砕く》

 

同じく4枚積まれた《ファイレクシアの宣教師》は素出しで2/2/3絆魂と良スタッツ。
中盤以降は《ファイレクシアの宣教師》から《ファイレクシアの宣教師》を拾う動きが強く、謀議とも相性がいいですし、後から回収できるので3枚積まれた《かき消し》の犠牲コストにもしやすいですね。
いや~本当によくできてます。

《ファイレクシアの宣教師》

追放除去の《消失の詩句》が落ちて注目されている伝説のドラゴンサイクルからは《夜明けの空、猗旺》を1枚採用。
前環境では出番が少なかったですが、デカい、飛んでる、《放浪皇》されない、死んでも嬉しいと4拍子そろった強力なフィニッシャーになりましたね。

《夜明けの空、猗旺》

 

 

 

準優勝:黒単アグロ

黒単アグロ
MTG ジャパンオープン2022 準優勝
プレイヤー名:O. Nozomi
クリーチャー(14枚)

2《隠し幕
4《しつこい負け犬
4《墓地の侵入者
4《黙示録、シェオルドレッド

準優勝は黒単アグロ。ローテーション後に現れた新アーキタイプですね。
《切り崩し》は1マナにしてかなり守備範囲が拾い軽量除去。
黒いデッキではほぼ採用されています。

《ヴェールのリリアナ》は下環境で使われてるイメージがありましたが、なんとスタンダードに復活。
《産業のタイタン》をリアニメイトするデッキに対しては+1能力が裏目になることもありますが、クリーチャーでの攻めの合間に《ヴェールのリリアナ》を出されるとそれぞれに回答を強要されるため、受けのプランを取ったデッキを粉々にする圧がありますね。

 

《セレスタス》は面白い採用で、フィニッシャーである《絶望招来》へのマナを伸ばしつつ、不要な土地を捨てて中盤以降の手札の質をあげてくれます。
能動的に「夜」にすることで《墓地の侵入者》を裏面にしてクロックを上げるシーンもあり、なかなか渋い働きをしてくれます。

 

 

 

ベスト4:黒単アグロ

黒単アグロ
MTG ジャパンオープン2022 ベスト4
プレイヤー名:平見 友徳
サイドボード(15枚)

4《強迫
2《切り崩し
1《真髄の針
2《寄生性掌握
2《魂転移
1《悪意ある機能不全
2《食肉鉤虐殺事件
1《勢団の銀行破り

続いて2つ目の黒単アグロ。
こちらのデッキでは1マナ域に《進化した潜伏工作員》を採用しています。
3つ目の能力は重ね掛けできるため、中盤以降のマナフラ受けとして非常に優秀です。

前環境の《レンジャー・クラス》もそうでしたが、こういった余ったマナの注ぎ先を用意しておくというのはアグロデッキにとって非常に重要ですね。

《進化した潜伏工作員》

 

1つ目のデッキには採用されていませんでしたが、こちらのデッキではメインサイドに3枚の《魂転移》を採用しています。
《産業のタイタン》やプレインズウォーカーどかすことも重要ですが、《消失の詩句》がなくなったことで《夜明けの空、猗旺》《真夜中の空、殉至》といった死亡誘発能力を持ったクリーチャーが活躍しそうな雰囲気があるので、可能なら追放除去は75枚のうちに何枚かは仕込んでおきたいですね。

《魂転移》

 

 

 

ベスト4:ジャンドミッドレンジ

お次はジャンドミッドレンジ。
記事のうえの方で紹介したジャンドのような構成ですね。

ただこちらはもっとリアニメイト戦略が強調されており、追加のリアニメイトカードとして《真夜中の空、殉至》が採用されています。
5/5/5飛行・威迫と自身が強力なアタッカーであり、サイズと能力も相まってほぼ戦闘では止められないでしょう。

かと言って相手が嫌がって除去すれば《産業のタイタン》をリアニメイトできますし、墓地に《産業のタイタン》《真夜中の空、殉至》がいるなら《真夜中の空、殉至》の方を吊り上げて、リアニメイト2段構えというのも相当いやらしいですね。

 

《羅利骨灰》は置物除去+キッカーで万能確定除去のインスタント。
《邪悪を打ち砕く》と同じく置物破壊の価値は高く、追放除去ということでリアニメイトや墓地回収を防ぐこともでき、ジャンドカラーではよく見かけるカードになりそうです。

 

 

 

ベスト8:エスパーミッドレンジ

エスパーミッドレンジ
MTG ジャパンオープン2022 ベスト8
プレイヤー名:丹生 裕之

こちらは2つ目のエスパーミッドレンジ。
あちらは《邪悪を打ち砕く》4枚だったのに対してこちらは《冥府の掌握》を採用していたり、《食肉鉤虐殺事件》がメインにあるなど、除去の採択に細かい違いがありますね。

クリーチャーの採択にも違いがあり、こちらのデッキでは《黙示録、シェオルドレッド》を採用しています。
1枚採用なのでそう機会は多くありませんが、謀議からの大量ルーティングで大回復するとめちゃくちゃ気持ちいいです。

 

2マナ域には新カード《毅然たる援軍》を採用。
2ターン目《毅然たる援軍》から3ターン目《策謀の予見者、ラフィーン》のブン回りは一気に主導権を握れそうですね。

《毅然たる援軍》

 

サイドの《未認可霊柩車》は色を問わず多くのデッキでも採用されていますが、リアニメイト含む墓地を活用するデッキは一定数メタゲームに残りそうなのでサイドボードにほぼ必須のカードになりましたね。

《未認可霊柩車》

 

 

 

ベスト8:オルゾフミッドレンジ

オルゾフミッドレンジ
MTG ジャパンオープン2022 ベスト8
プレイヤー名:伊藤 勇

続いてはオルゾフミッドレンジ。
《精鋭呪文縛り》こと《選定された平和の番人》が新たに採用されています。
こちらは元祖と違って飛んではいませんが、代わりに手札にないカードも指定することができ、起動型能力を縛ることもできます。

手札にあろうがなかろうが撃たれたくない呪文を睨んでおけるというのはこのカードの利点ですね。

《選定された平和の番人》

 

アーキタイプはオルゾフミッドレンジとなっていますが、青マナが出る土地が少量採用されており、サイド後は《軽蔑的な一撃》を入れてビッグアクションを解決前に対処できるようになります。

《軽蔑的な一撃》

 

 

 

ベスト8:マルドゥミッドレンジ

マルドゥミッドレンジ
MTG ジャパンオープン2022 ベスト8
プレイヤー名:Syain Slayer

こちらは黒ベースに赤と白をタッチしたマルドゥミッドレンジ。
赤いカードはメインは《税血の収穫者》《鏡割りの寓話》のみとなっています。

 

どちらも1枚から複数のパーマネントを展開できるため、4枚積まれた《忘却の儀式》と相性が良いですね。
《夜明けの空、猗旺》のような死亡誘発型能力持ちクリーチャーが元気出してきましたが、多くのデッキが追放除去をちゃんと積みはじめていて、早くも細かいところからカード採択が動き出しているのを感じますね。

《忘却の儀式》

 

 

 

ベスト8:グリクシスミッドレンジ

最後はグリクシスミッドレンジ。
うえで紹介した蒼紅杯で優勝したデッキに近い構成ですね。

こちらは《穢れたもの、ソルカナー》のバウンス兼確定除去の《ローナの渦》は採用せず、《呪文貫き》を採用するなどの細かい調整がなされています。

《ローナの渦》

 

 

 

まとめ

というわけでちょっとボリューム多くなってしまいましたが、『団結のドミナリア』リリース後のスタンダードについてお届けしました。

 

 

入賞デッキを並べてみると黒が優勢すぎる新環境のスタートでしたね。
(赤字が黒絡みのデッキです)

とは言えまだ環境は始まったばかり。
前環境でティムールタイタンが爆誕したように、まだ見ぬ強力なアーキタイプがまだ埋もれているかもしれません。

できればそれを自分の手で作ってみたいものですね。
僕も新環境のスタンダードをたくさん遊んでみたいと思います。

それではまた、次回の記事でお会いしましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました!

 

※デッキリストは「Study Hall of M:TG」のMTGToolsを使用しています。
※デッキリスト画像の表示はMTG-Decklist Viewerを使用しています。

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