MOパンダのわくわくレガシー生活

《もみ消し》を完全に理解しろ!MOパンダのレガシーで使う誘発型能力編

公開日:MOパンダ

MOパンダ

こんにちは。MOパンダです。
今回はルールついての記事になります。
レガシー以外でも応用が効くと思うのでぜひ目を通してみて下さい。

もみ消し

みなさんご存知のカード《もみ消し》
効果は

起動型能力1つか誘発型能力1つを対象とし、それを打ち消す。(マナ能力は対象にできない。)

という効果を持ちます。
呪文を打ち消すのではなく効果を打ち消す変わったカウンター呪文です。

フェッチランドを《もみ消し》でカウンターされて負けた!
《不毛の大地》を《もみ消し》されて1ターン損した!
《自然の怒りのタイタン、ウーロ》の生け贄を《もみ消し》されて3ターン目に着地した!

などなどこのカードの定番の使い方がありますね。

そんな定番の使い方がありますが、他のカードだと打ち消すタイミングがわからないという話になりました。

最近はカードのテキストがややこしく、誘発のどのタイミングに対して《もみ消し》をするのがベストなのかわからない方も多いと思います。
そもそもそんなタイミングあるの?って話も出るくらい知らない人も多いと思います。

なので今回は具体例をあげつつ誘発型能力のおさらいをする記事となります。
変わったルールを知らなくてもこのゲームは勝てますし困ることは少ないです。このMTGというゲームの素晴らしいところですね。
しかし100マッチやったら成績に1回くらい影響があるかもしれません。
冒頭でも書きましたが1度ぜひ目を通してみて下さい。

※MOパンダはジャッジではありません。
 ただルールを知ること、調べることが好きなパンダです。

最近の誘発型能力

《ウルザの物語》

ウルザの物語

このカードはどこにもみ消しをするのが一番いいのか?

2マナタップのトークン生成?いや違います。2章で《ウルザの物語》自体がトークン生成の効果を持ちます。効果を得る誘発型能力を《もみ消し》しましょう。

2体のトークンに怯える心配はありません。

1章のマナを生む効果を得ることを《もみ消し》するのもありですが無色マナでありトークン生成に影響がないためあまり効果的ではありません。

3章のサーチは《影槍》だけ負け筋で後から《もみ消し》を引いてしまった場合効果的です。

誘発した結果なにが起こるのか知ってないとできないので、相手のデッキを知ることも大切です。

《鏡割りの寓話》

鏡割りの寓話

このカードはどこに《もみ消し》するのがいいか?

1章のトークン生成も状況によっては《もみ消し》した方がいいかもしれません。《目くらまし》が機能しなくなる可能性もあります。
しかし一番《もみ消し》をしたいのは3章の誘発です。

3章の変身する効果をもみ消しすると《もみ消し》の解決後は、伝承カウンターが3つ置かれた《鏡割りの寓話》があり、3章の誘発型能力もスタックにないので、状況起因処理によってその《鏡割りの寓話》は生け贄に捧げられます。
実質除去として機能するわけです。
もう一度3章が誘発するわけではありません。

手札に除去がないときはやるでしょう。覚えておきましょう。

《タルキールへの侵攻》

タルキールへの侵攻

バトルも《もみ消し》できるタイミングが複数あります。
まずは出た時の誘発型能力。
もう1つは守備カウンターが0になったときの誘発型能力です。

この誘発型能力が解決されると1度追放され追放領域から第二面を唱えます。
つまりこの誘発を《もみ消し》すると唱えることができません。
守備値が0であり発生源である誘発型能力がスタックにないバトルは、そのオーナーの墓地に置かれます。これは、バトルのルールです。

そのためこれも実質除去となります。《タルキールへの侵攻》はレガシーで見ることが増えたので《もみ消し》することもありそうです。

《混沌の洞窟の冒険者》《練達の地下探検家》

イニシアチブ関連について。
1番使用するのは出た時にイニシアチブを得る効果を《もみ消し》することですが、他にも《もみ消し》をするタイミングがあります。

それは戦闘ダメージを受けイニシアチブが移動する誘発型能力です。

もしかしたら「罠だ!」の5点ライフロスが1ターンずれて勝つかもしれないし、自分の地下街探索が1ターン早まるかもしれません。

覚えておきましょう。

遅延誘発型能力

遅延誘発型能力とは

引用 総合ルール

603.7 効果によって、後で何かを行う遅延誘発型能力が作成されることがある。遅延誘発型能力は、それらの単語が先頭ではないことが多いが、「〜とき/When」「〜たび/Whenever」「〜時/At」の3語のうちいずれかを含む。

603.7b 遅延誘発型能力は、「このターンの間/this turn」のような記された期限がない限り、次に誘発イベントが起こった時に一度だけ誘発する。その誘発イベントが複数同時に発生し、その能力に記された期限がなかった場合、その遅延誘発型能力のコントローラーが、どちらのイベントによって誘発するかを選ぶ。

603.7e 起動型あるいは誘発型の能力が遅延誘発型能力を作った場合、その遅延誘発型能力の発生源は作った能力の発生源と同じであり、コントローラーは作る能力の解決時のコントローラーである。

この辺を覚えておくと便利ですね。

例:《騙し討ち》の場合

騙し討ち

赤:あなたは、あなたの手札からクリーチャー・カード1枚を戦場に出してもよい。そのクリーチャーは速攻を得る。次の終了ステップの開始時に、そのクリーチャーを生け贄に捧げる。

603.7「〜時/At」を含むので終了ステップ開始時に生贄に捧げる遅延誘発型能力を持ちます。
603.7b 期限が書いていないため終了ステップ開始時に1度だけ誘発します。
603.7e 終了ステップ開始時より前にコントローラーが移った場合生贄にする遅延誘発はしません。

1度しか誘発しないので《もみ消し》をした場合、次の終了ステップ開始時にもう1度誘発はしません。
《騙し討ち》で場に出したクリーチャーを《霊気の薬瓶》から《金粉のドレイク》で交換した場合コントローラーが変わっているので遅延誘発はしません。

具体例を挙げるとわかりやすいですね。

《空を放浪するもの、ヨーリオン》

空を放浪するもの、ヨーリオン

ヨーリオンは場に出た時、解決時に選んだカードを追放して終了ステップ開始時に追放したカードを場に戻す効果を持ちます。対象は取りません。
出た時に誘発し終了ステップ開始時に遅延誘発型能力がスタックに積まれて解決すると戻ってきます。

つまりこの戻ってくる遅延誘発型能力を《もみ消し》すると追放されたカードは戻ってきません。
勢いあまってたくさん追放して《もみ消し》されたら更地になります。

《もみ消し》をケアして追放を最低限にすることがプレイとして必要です。
逆に《もみ消し》する側は警戒されないように気をつけないといけません。

《ちらつき鬼火》

ちらつき鬼火

《ちらつき鬼火》は対象を取りますが効果の解決方法はヨーリオンと同じです。

終了ステップ開始時に遅延誘発型能力が解決されると戻ってきます。

再帰誘発型能力

再帰誘発型能力とは

引用 総合ルール

603.12. 呪文や能力の解決によって、プレイヤーに強制または任意で何らかの処理をさせ、そして「[プレイヤーが]そう[した/しなかった]とき/when [a player][does or doesn’t]」または「これにより[○○した]とき/when [something happens] this way」処理する、という誘発型能力が作られることがある。これらの「再帰誘発型能力/reflexive triggered ability」は、作られた直後にチェックされ、それを作った呪文や能力の解決中に、すでにその条件を満たしていたかどうかを参照するという点を除いては遅延誘発型能力のルールに従う(rule 603.7 参照)。

最近はこういった文章を持つカードが増えています。
テキストを読んでもわかりにくいので具体例を挙げていきましょう。

例:《炎投げのソナタ》

炎投げのソナタ

①《炎投げのソナタ》を唱えます。
このタイミングでは呪文なのでソーサリー呪文はカウンターできる呪文でカウンターできます。唱えたタイミングでは対象を取りません。

②解決されたら1枚捨て1枚引きます。このときインスタントかソーサリーを捨てたら対象を選びます。そしてこのダメージを与える効果が誘発しスタックに積まれます。

呪文は解決されているのでソーサリー呪文をカウンターできる呪文でカウンターすることができません。
しかし誘発型能力なので《もみ消し》でカウンターすることができます。

能力の場合

《時を超えた英雄、ミンスクとブー》

時を超えた英雄、ミンスクとブー

[-2]:クリーチャー1体を生け贄に捧げる。そうしたとき、クリーチャーやプレインズウォーカーやプレイヤーのうち1つを対象とする。時を超えた英雄、ミンスクとブーはそれにX点のダメージを与える。Xは、その生け贄に捧げたクリーチャーのパワーに等しい。生け贄に捧げたクリーチャーがハムスターであったなら、カードX枚を引く。

−2に注目しましょう。
まずは起動型能力のコストで忠誠値を2つ取り除きます。
そして解決時にクリーチャー1体を生け贄に捧げ対象を選びます。
そしてダメージを与える効果が再帰誘発型能力としてスタックに積まれます。

《もみ消し》をするタイミングはこの再帰誘発型能力をカウンターしましょう。
相手はクリーチャーを生け贄に捧げてなにも起きない状態になります。
−2起動時も《もみ消し》できますがクリーチャーを生贄に捧げさせた方が強力ですね。

《時を超えた英雄、ミンスクとブー》は生け贄が強制です。-2起動に対応で生け贄に捧げる予定だったハムスターを除去された場合生贄にしたくないクリーチャーを生贄にすることになります。

《飢餓の潮流、グリスト》

飢餓の潮流、グリスト

[-2]:あなたはクリーチャー1体を生け贄に捧げてもよい。そうしたとき、クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体を対象とし、それを破壊する。

 

こちらもミンスクと似たテキストです。
まずは起動型能力のコストで忠誠値を2つ取り除きます。
そして解決時にクリーチャー1体を生け贄に捧げ対象を選びます。
そして対象を破壊する効果が再帰誘発型能力としてスタックに積まれます。

この再帰誘発型能力を《もみ消し》しましょう

こちらは《時を超えた英雄、ミンスクとブー》と違い生け贄が任意です。
起動に対応して生け贄予定だったクリーチャーを除去されても大丈夫です。

終わりに

今回の「《もみ消し》を完全に理解しろ!MOパンダのレガシーで使う誘発型能力編」はいかがでしたでしょうか。

ルールを知ったらプレイの幅が広がり、他フォーマットにも応用が効く話なのでいいことしかありません。

比較的使用頻度の高いカードをまとめて記事にしましたが、カード別に覚えるのではなくルール自体を知れば応用が効く話です。これって遅延誘発型能力なのか?などジャッジを聞けるきっかけになれば嬉しいです。

読んでいただきありがとうございました。

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