わくわくレガシー生活「まだまだいけるよなぁ?!ホガーク!」
こにぱーん🐼
2021年はたくさんMTGをプレイすることができたでしょうか。大きい大会はあまりなくて不完全燃焼だった人もいると思います。2022年は大きなイベントが無事開催されるといいですね。
視聴者の方は御存知だと思いますが私はクリーチャーを使うコンボ要素のあるミッドレンジデッキを好んで使います。アルーレンやフードチェインがそうですね。ホガークもその中の1つです。プレイが難しい分豊富な選択肢があり技術介入できる要素が多く練習しがいのあるデッキです。
そんな甦る死滅都市、ホガーク(以下ホガーク)デッキが受けたモダンホライゾン2の影響や、今後のデッキの方向などをまとめました。
目次
■ホガーク基本情報
《甦る死滅都市、ホガーク》は探査と召集でしかマナの支払いができない8/8のクリーチャーです。
場の黒か緑のクリーチャー2体(召集)+墓地のカード5枚(探査)を支払い場にでます。
マナを支払ってキャストすることができず場と墓地にカードがないといけませんが2ターン目に8/8トランプルを場に出せる大きなメリットがあります。
■ホガークデッキの勝ち筋
まず1つは「ホガークを高速召喚しライフを詰める」ことです。
8/8というサイズのクリーチャーをフェアデッキが除去することは難しく場にでさえすればそれだけでゲームを決めます。
また復讐蔦や黄泉からの橋で生み出した2/2のゾンビトークンによってビートダウンします。
もう1つ「ビートダウンと別に狂気の祭壇(以下アルター)を使ったコンボ」要素も備えています。
アルター(《狂気の祭壇/Altar of Dementia》)+墓地に《黄泉からの橋》2枚+場か墓地に《甦る死滅都市、ホガーク》が1枚あれば
- ホガークをアルターで生贄に捧げ自分に起動
- 黄泉からの橋が誘発しゾンビが場に2体出てデッキを8枚削ります。
- 削ったカード+場にでたゾンビ2体をコストにホガークを場に出し1に戻ります
これを繰り返し相手のデッキ枚数以上のクリーチャーを並べたらアルターを相手に起動しデッキを破壊します。
そんな別軸の勝ち筋も持つデッキです。
アルターはホガークを見つける手段にもなりデッキの完成度が高く大変好きなデッキです。
■構築
青黒緑か赤黒緑で構築されます。
青の部分は《面晶体のカニ》と《入念な研究》。赤の部分は《信仰無き物あさり》です。他はほぼ構築が変わらずやることはあまり変わりません。
サイドボードで使いたい色など好みに合わせて変更できます。どちらが良いは無く、どちらも一長一短です。
《面晶体のカニ》は落とす枚数が一番多いですが召集の種にならずゾンビでもないので《黄泉からの橋》が絡まないとアクションがしにくいです。ですが落とす枚数が多い部分を生かし《復讐蔦》の大量展開ができる可能性があります。
赤は《信仰無き物あさり》によって途中引いた不要なカード(黄泉からの橋)などをフラッシュバックによって整理することができます。
基本的な動きを知りたい方は以下のプレイ動画を参照して下さい。
モダンホライゾン2リリース前
スルタイホガーク
ジャンドホガーク
そんな最高のデッキでしたが悲劇が訪れます。
■モダンホライゾン2の影響
モダンホライゾン2のリリースによりデッキのカードの使い勝手がかなり悪くなりました。
約半年プレイしてみて感じたことを並べてみます。
- ラガバンをブロックできないクリーチャーが多いため相手が宝物を作りやすい
- 墓地を肥さすクリーチャーがラガバンで奪われた際濁浪の執政に繋がりやすい
- 濁浪の執政というブロックできないクリーチャーの増加
- 濁浪の執政というホガークより大きくなる可能性のあるクリーチャー
- コントロールがクリーチャー主体に変更され黄泉からの橋が追放されやすい
- 除去呪文が白色に寄り虹色の終焉によってアルターが追放されやすい
- ラガバン増加に伴いカラカスの増加
- 忍耐による墓地対策兼黄泉からの橋メタ
- ウルザの物語によるメインからデッキに入る墓地対策
- 各インカネーションによる黄泉からの橋の信頼度低下
などなどモダンホライゾン2に咎められたモダンホライゾン1のデッキになってしまいました。
そんな環境になってしまったのでアプローチを変える必要があります。
■デッキ構築の方向
ラガバンをブロックできるクリーチャーを増やします。
一押しは《サテュロスの道探し》です。上陸のための土地を拾い、墓地を肥し、ホガークの召集に使えるクリーチャーです。定番クリーチャーではないのですが私は必ず採用します。
最近リリースされたカードだと《アンデッドの執事》もなかなかデッキコンセプトにあっていて強そうですね。ゾンビなので《墓所這い》の条件を満たします。
また単体で生贄に捧げる手段があれば《復讐蔦》の誘発条件を満たします。セラピー(《陰謀団式療法/Cabal Therapy》)と相性が良く追加の《縫い師への供給者》のように使えます。
増やすにあたり、ブロックできずカードパワーが低い恐血鬼を減らしてもいいと思います。
ただ《面晶体のカニ》入りの場合、上陸により召集クリーチャーを作るので、青入りの場合は恐血鬼の減らしすぎに注意しましょう。
■プレイ方針
《虹色の終焉》が無かった頃は先にアルターを設置して《剣を鋤に》を避けながらゲームしていればよかったのですが、いまはメインから追放されやすくホガークが農場にいくゲームが増えました。
盤面に全く除去を撃ってこない場合、アルターを不用意に設置せず《陰謀団式療法》で《虹色の終焉》を抜いてしまいましょう。
以前よりソーサリー除去が増えたので《陰謀団式療法》の価値が上がったように見えます。
ホガークでビートダウンしつつコンボを仕掛けるなら意識しましょう。
■マリガンの判断
まずホガークデッキは墓地がリソースです。積極的にマリガンをしましょう。
墓地を肥やせるクリーチャーがあったらキープします。
このデッキは《復讐蔦》の誘発を行うために2アクションをします。上陸もします。よって1ランドでキープはしないようにしましょう。
《信仰無き物あさり》は捨てるカードとセットになるのでキープ基準にはなりません。
■サイドボード
《濁浪の執政》を除去できるカードを軸に考えます。
以前はクリーチャーにも墓地対策にも触れる《突然の衰微》が鉄板のサイドボードでしたが、《濁浪の執政》が除去できないので《暗殺者の戦利品》の方が良さそうです。《突然の衰微》と違い《虚空の力線》を破壊できます。
《骨の破片》ですがサイドの捨てる手段や生贄にする手段が減るためただ使い勝手がいい除去となります。蔦が捨てられない場合、《縫い師への供給者》を生贄にできない場合相手のクリーチャー諸共除去しましょう。
活性の力は以前より割りたいカードが増えたため使いやすくなりました。《ウルザの物語》が採用された結果置物デッキが増え対象に困りません。
■主要サイドボードガイド
私はコンボ要素を残しちょっとずつカードを抜きます。
墓所這い1~2枚
恐血鬼1~2枚
ホガーク1枚
陰謀団式療法1~3枚
アルター1枚
がアウト候補です。
サイドボード例
3 暗殺者の戦利品
2 骨の破片
4 活性の力
4 虚空の力線
2 思考囲い
の場合
URデルバー
OUT
3 陰謀団式療法
1 墓所這い
1 アルター
IN
3 暗殺者の戦利品
2 骨の破片
カラカス引かれないように祈りつつホガークでライフを詰めます。
濁浪の執政より先にホガークをプレイすることはできるので先にアタックできる状況を作りましょう。1マナのクリーチャーには除去を使わず我慢です。
カウンターモンキー
OUT
1 墓所這い
1 恐血鬼
1 ホガーク
1 アルター
3 陰謀団式療法
IN
3 暗殺者の戦利品
2 骨の破片
2 活性の力
URデルバーと違いウルザの物語から墓堀の檻や魂標ランタンなどの墓地対策が場に出てきます。
ウルザの物語に頼ったキープであれば墓堀の檻が場にでてくることも遅れるのであまり厳しくマリガンをしないようにしましょう。
デス&タックス
OUT
1 ホガーク
1 墓所這い
2 恐血鬼
IN
4 活性の力
カラカス、剣の鍬に、孤独、カルドラの完成体など妨害するカードが複数あるためホガークでビートダウンを目指さずコンボパーツとして使います。安らかなる眠りを割るため活性の力をINします。
アルターが対処されにくいため小さいクリーチャーでビートダウンしつつゾンビを生んで攻めましょう。
陰謀団式療法は石鍛冶に対して強いため残します。
4Cコントロール
OUT
1 ホガーク
2 恐血鬼
1 墓所這い
1 陰謀団式療法
IN
3 暗殺者の戦利品
2 骨の破片
白い除去を手札に抱えやすいため陰謀団式療法を抜ききらず虹色の終焉をコールするように残します。
疫病を仕組むものや忍耐を除去するために盤面触るカードをinします。
最後の審判
OUT
1 黄泉からの橋
1 恐血鬼
IN
2 思考囲い
ハンデスで減速させ自分のコンボを目指します。コンボスピードを落としホガークでライフを詰め最後の審判+通りの悪霊ができないところまでライフを減らすことを目指しましょう。攻撃は最大の防御です。ライフを1にすれば最後の審判をキャストできません。
青型なら面晶体のカニでフェッチを構えることもできます。
アルターを設置することで最後の審判キャスト後デッキを破壊することができます。
黄泉からの橋は解決時にトークンを生成します。
誘発対応で墓地から追放された場合トークンを生みません。
黄泉からの橋は場から墓地にクリーチャーと一緒に墓地に落ちた場合もトークンを生みます。
実物提示教育で場に出しエムラクールの滅殺と共にクリーチャーと黄泉からの橋を生贄に捧げゾンビトークンを生成できます。
MOで5-0していたおすすめのデッキリストを貼っておきます。
Legacy League 2021/12/25
プレイヤー:haimu
上記デッキ構築の変化させたい部分が全て直っていて驚きです。感動しました。
信仰無き物あさりは基本キープに絡まず後半数回フラッシュバックすればいいくらいのカードなので減っていてとても納得しました。
■最後に
2021年ホガークデッキに感じたことは以上となります。
ホガークは押しつけて対応を迫る最高のデッキです。
練習すればするほど陰謀団式療法は当たるようになります。
相手の手札を想像する能力は色々デッキを回して磨きましょう。
少し逆境に感じますがこの機会にぜひホガークデッキをプレイしてみて下さい。
読んでいただきありがとうございました!
記事内のデッキリストは「Study hall of M:TG」のデッキエディタを使用しています。
MTGを愛するパンダのVtuber。元競技MTG勢で現在の主戦場はレガシー。トップメタからローグまで全てのアーキタイプを使いこなす。 @mopanda_mtg
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