2021年のおすすめボードゲーム トピックス
北関東を中心に活動しているボードゲーム主催者の皆さんが選ぶ、2021年度のベストオブボードゲームを選んでいただきました。
目次
2021年のボードゲームを振り返る
ライトなボードゲームから、何処かで聞いたことのあるボードゲームも出てくるかもしれません。 世界各国でボードゲームはいまだ熱が冷めておらず、海外製・同人系・クラウドファンディング上にと至る所で新たなボードゲームが産声を挙げています。
購入したはいいけどボードゲームをプレイする機会も少なくなってきていて、発売量も少ないかと思われましたが、日本だけでも毎月20~30ほどのボードゲームが発売されています。ほとんど例年と変わらない程の作品が発売されていますが、購入者もプレイする機会が少なく棚に眠っている作品も多いのではないでしょうか?
ボードゲーム主催者と選ぶおすすめボードゲーム7選
ボードゲームを始める・再開するのに「どんなゲームが面白いのか?」「実際にプレイした感想を知りたい」など、皆さんのボードゲーム活動の参考になれば幸いです。
アリスガーデン
販売 :GP
対象年齢 :10歳以上
プレイ人数:1~4人
プレイ時間:約30分
アリスガーデンの魅力は万人受けしそうなところ。
題材も良く、個人ボードに様々な形状のタイルを配置していくタイル配置系パズルとなっています。
タイルの形は4マスのパターンしかなく、すでに置いたタイルに隣接などのルールもなく自由に配置することが可能。
タイルにはマスごとに絵が描かれていて、それらがゲーム終了時に得点になります。
配置する場所はよく考える必要がありますが、得点の種類(=タイルに書かれている絵の種類)は4種類しかなく覚えやすいです。
なので、初プレイでもほとんどのケースで「ある程度の点」が出せるので満足度が高いと思います。
何回か遊んでいますが、一緒に遊んだ人からの評価が高く、何人かは購入していました。
初心者の人や、家族で遊んだり、重いゲームの合間に遊ぶゲームとしてもおすすめです。
唯一の不満は点は『アリスガーデン』なのにゲーム中に一切アリスがでてこない所ぐらいです。
ラッキーナンバー
販売 :Tiki Editions
対象年齢 :8歳以上
プレイ人数:1~4人
プレイ時間:約15~20分
個人ボードに数字の書かれたクローバータイルを昇順に置いていき、1番最初にボードが埋まった人の勝ち。
サクサク進む時もあれば全く埋まらなかったりと、まさにラッキーな人が勝つゲーム。
1ゲーム15分程で終わるが、つい「もう一回!」と言ってしまう面白さ。
欲し過ぎてわざわざ英語版を輸入したけれど、直後に日本語版の発売が発表されたボードゲーマーあるあるを体験した一品です。
オルレアン
販売 :アークライト
対象年齢 :12歳以上
プレイ人数:2~4人
プレイ時間:90分
2014年に発売され、2021年2月に日本語版が再販された根強い人気を誇るボードゲーム『オルレアン』。 バッグビルド&ワーカープレイスメントの比較的重ゲー寄りなタイトルではあるが、プレイ感は想像よりも軽め。
わかりやすい得点要素とバッグから引いたワーカー次第で実行できるアクションが決まり、何人でプレイしていてもダウンタイムは少なめ。
テンポ良く遊べるのが非常に良い。 毎ラウンドのイベントや特殊効果のある建物タイル、拡張も豊富にあってリプレイ性も抜群。何度遊んでも新たな発見があり面白いの一言!
余談ですが、地元の県庁所在地が本タイトルと姉妹都市なのも親近感を感じられて良い。
ギャラリスト
販売 :Eagle-Gryphon Games
対象年齢 :13歳以上
プレイ人数:1~4人
プレイ時間:60~150分
2015年にリリースされている作品だが、日本語版が2021年5月に発売された。
ラセルダ作のゲームの中でも、気持ち良くまとまっている一作です。
ワーカーを他プレイヤーに押し出してもらうことにより追加アクションを実行できるため、いかに波を作れるか&波に乗れるかの探り合いが面白いです。
実際のアート作品を使用した豪華コンポーネントもさることながら、「アーティストを発掘して価値を高め、VIPたちへ売って利益を得る」というシステムが現実をなぞっているのも素晴らしい。
スモールワールド・オブ・ウォークラフト
販売 :ホビージャパン
対象年齢 :10歳以上
プレイ人数:2~5人
プレイ時間:40~80分
本当はカタン3Dとかテラフォ3Dとかチケライ15周年記念版とか書きたかった気持ちを自重。
個人的には今年は3Dや再販、記念版、DX版のようなものが目立った年だったと思っています。
集まって遊びにくいという状況も相まって、どうしてもコレクターズやファンアイテムに目が向いてしまうのは仕方ないんじゃなぁい?
閑話休題。
そんな中でも今年発売されたボードゲームの中で特にうれしかったものは『スモールワールド・オブ・ウォークラフト』です。
本家がややプレ値というのもあり、新作が独立エキスパンションとして発売されたのはありがたい。
ルールはやや煩雑でプレイ感も決して軽いものではないが、プレイ後には十分な満足感を提供してくれることでしょう。
プレイヤーが使用する種族などにランダム性が強く表れるので、優れたリプレイ性も有しています。
WoWのファンにもおすすめできるかもしれない。
詳しくは【こちらの記事】も読んでみてね☆
キャンバス
販売 :Engames
対象年齢 :14歳以上
プレイ人数:1~5人
プレイ時間:30~40分
透明なイラストカードを組み合わせて、自分だけの絵画を完成させることが目標になります。目の前で美しい絵画が仕上がっていくのはやはりテンションが上がります。パッケージもコンポーネントも美しいので絵画が題材にしているだけあり、視覚的に耽美な仕上がりになっています。
拡張版の『キャンバス:リフレクション』が2022年1月以降に発売予定になっています。拡張版の新しく作成できる絵画にも期待大です。
キャリコ
販売 :アークライト
対象年齢 :10歳以上
プレイ人数:1~4人
プレイ時間:30~45分
自分だけの特製クッションを作成してネコを招き寄せるタイル設置型のゲームになっています。
タイル設置型のボードゲームで心配なのはプレイスペースになりますが、カルカソンヌのように広いスペースを使用しません。予め用意されているボードに組み合わせていくので個々のボードを置く場所とコンポーネントを置ければ大丈夫です。
可愛らしいネコたちのコンポーネントが所狭しと同梱されていて、自分の作ったクッションにネコたちが集まってくる様は壮観。ネコ好きには堪らないゲームになることは必須ですが、使用するタイルの柄もキレイで、自分の作ったクッション(タイルボード)とネコが入り混じるのを見れば心が和んでいきます。
ボードゲーム主催者と選ぶボードゲームでしたが、皆さまは気になるボードゲームは見つかったでしょうか。興味があればすぐにプレイ!そんな間口の広さもボードゲームの楽しさです。
とりあえずやってみたい方は近所で行っている『ボードゲーム会』や『ボードゲームカフェ』などを探してみてください。新しい発見や仲間が見つかり面白いこと間違いなしです!
おまけ ボードゲーム 無限サメ編
絶叫系映画やB級映画でお馴染みの「サメ」が恐怖とパニックの旋風を巻き起こす!そんな愛すべきサメを題材にしたボードゲームも多数登場しています。
机上でもサメの恐怖は健在で、笑いあり涙あり?の熱い戦いが繰り広げられることでしょう。
サメポリー
販売 :サイバーダイン
対象年齢 :8歳以上
プレイ人数:2~4人
プレイ時間:20~60分
土地を買うことが出来るのはモノポリーと同じ部分ですが、盤面上からサメが追いかけてくるので資産的に追い詰められるだけではなく、生命の危機に立たされるデンジャラスなゲームです。
追いかけてくるサメのコンポーネントもリアルさが恐怖を煽ります。土地を購入して武器を作り後ろからサメを倒すことが出来るのがゲームの特徴の一つでありますが、他のプレイヤーを陥れてサメのエサにすることも可能で、プレイヤー次第で勝利条件が変わってくるので”本家”のように奥深い作りとなっています。
サメマゲドン
販売 :Azb.studio
対象年齢 :10歳以上
プレイ人数:2~6人
プレイ時間:10~15分
カードを組み合わせて自分だけの”最凶”のサメを作り、ハンターや巨大タコといったエネミーを倒して点数を競い合おう!
画像を見てわかるように、色々なパーツカードが入っているので誰も見たことがないサメを作ることが出来ます。サメ映画に精通している人なら大爆笑するであろうサメたちが次々に出来上がる様子は痛快です。
カードを引いていき「サメマゲドン」の号令でバトルが始まります。手持ちのカードを使って融合サメをエネミーにぶつけていくので、プレイヤー同士のサメを見せ合っても楽しめる視覚的な楽しさもあります。
確かにサメは海水生物において恐怖の象徴ですが、ここまで魔改造されていると恐怖を通り越して笑いが出てきますね。
ジョーズ
販売 :Ravensburger
対象年齢 :12歳以上
プレイ人数:2~4人
プレイ時間:40~60分
サメ VS 人間の極限バトル
お馴染みサメ映画の元祖であるスティーブン・スピルバーグ監督の『JAWS』を題材にしたボードゲームで、原作を再現されているシーンも多数あり映画ファンそうでない人も楽しめる作りになっている本作。
プレイヤーの1人がJAWSになり人を襲い、他のプレイヤーは人間側となりJAWSを捕獲する側になる非対称型の対戦ボードゲームになっています。
前半はアミティ島が舞台になり、条件で後半は船上で舞台が目まぐるしく変わっていきます。まるで映画JAWSの世界に入り込んだような、スリリングなサメ体験が楽しめます。
想像以上に読み合いや駆け引きがあり、ゲーム中はJAWS側も人間側も油断が出来ないゲームで何度も楽しめる内容に仕上がっています。
映画の内容が何度も変化するようでとても面白いですし、JAWSのコンポーネントも良く出来ていて臨場感満点です!
シャークインパクト
販売 :ArclightGames
対象年齢 :10歳以上
プレイ人数:3~8人
プレイ時間:10~15分
映画『シャークインパクト』の主人公になり、危険なバイオサメの脅威から生き延びるというコンセプトの生存確率が凄まじく低いカードゲームです。
パッケージもサメ映画を意識して作られているので、細かい部分もとても面白い策人になっています。
10~15分と短い時間の間で、各プレイヤーのアクションで映画さながらの臨場感が楽しめるカードゲーム。開始時に均等に配布されるカードの中にサメカードを持っていたら悲鳴を上げなくてはならないの点などは、TRPGの要素があり「流石はアークライト」と感じられる一面もあります。
最後の最後まで逆転の要素もあり、「いつサメに襲われるか」「誰が生き残れるか」というドキドキ感がゲーム中から離れないアドレナリン満点のゲームですので、サメ映画好きにはたまらないゲームになっています。
何故こんなにサメを主題としたボードゲームがここまで出ているのか?と、不思議に思ったあなた。その感覚は正しくもありますが、今後くるサメブームに乗り遅れる恐れもあります。
パニックと言えばサメ。そんな図式が出来上がっている昨今のB級映画界ですが、それは映画の中だけではあらず。机の上で本格的なサメパニックからB級サメパニックまで楽しめるのはボードゲームの特権ではないでしょうか。