ああ夏休み!! 今だからこそ遊びたい 夏を感じるオススメボードゲーム紹介 【後編】
毎度!Zxionです!!
「ぜっくん」って呼んでね☆
こめこめ。
♪ ボードゲー金かけて 積めば鳴く棚~ ♪
皆様はこのうだるような灼熱の暑さの中いかがお過ごしでしょうか。
僕は引きこもり生活が捗っている…と言いたいところですが何でか知らんけどやたら外に行かなきゃ行けない予定が組まれていてしんどいです。
いよいよずっとおうちに籠っていたい。
今回は前回に引き続き「夏に遊びたい夏を感じるオススメボードゲーム紹介」の後編となります。
前回は軽いアクションゲームの「プールパーティー」とチキンレースダイスゲー「ビーチリゾートパラダイス」をお送りしました。
後編では約束通り、前より少しだけ重いゲームを2本紹介していこうと思います。
言うてボードゲーマーの皆様からしたらそんなに重くない、でもそれ以外の人からすると遊び応えがある絶妙な重さ。
大体「軽~中量」の中量級よりな感じで、10段階なら3~4くらいの比較的遊びやすいやつとなっております。
目次
1.意外と本格派 ダイビングを楽しんだ気分になろう系ボドゲ「スキューバ」
『スキューバ / SCUBA』
プレイ人数:2~4人 対象年齢:8歳以上 プレイ時間:30~60分 |
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① ゲームの概要
あなたと友人たちはダイビングボートに乗り組んでいます。
タンクにはエアが満タンです。
さぁ!楽しいダイビングだ!
でも、ちょっと待って!
きちんと計画通りに行動して海中でエアが切れないようにしてください。
さもないと重大な事故が発生しダイビングどころではなくなってしまいますよ!
このゲームの目的はなるべく多くの勝利点を稼ぐことです。
勝利点はつまり幸福点です。
スキューバダイビングの目的は、まずリラックスすること、そして、探検し多くの海洋生物を見つけることにあります。
海洋生物を多く見つけるほどあなたのダイビングがより良いものとなり、ひいては多くの得点を獲得することになります。
ダイビングを終え、無事ボートに戻ってきたプレイヤーの中で最も多くの勝利点を獲得したプレイヤーの勝ちです。
ところで、ボートに戻ることができなかった不運なプレイヤーはどうなると思いますか?
そのようなプレイヤー(たち)には、莫大な量のマイナス点がプレゼントされます。
そうならないためにも、綿密な潜水計画を立てて、ダイビングを楽しみましょう。
② ゲームのポイント
・エア残量(リソース)の管理と発見した海洋生物をコレクション
・タイルをめくって海底を探索するシステムでとにかくタイルめくりが楽しい(ほぼガチャ)
・実際のダイビングに基づいたルールが採用されている、実は本格派
③ こんな人におすすめ
・スキューバが好きな方はもちろん、ダイビング気分を楽しみたい方にもおすすめ
・協力ではないがタイミングを読んで相乗りしたり、時には出し抜いたりという
ちょっとした駆け引き要素を楽しみたい方におすすめ
・他のプレイヤーを直接攻撃するのが苦手な人にもおすすめ
④ ざっくり遊び方解説
セットアップについては省略☆
限られた移動力と酸素(エア)の管理をしつつ、出来るだけ多くのお魚を見て、勝利点を集めていくゲームです。
プレイヤーは、「移動→アクション」を、自分の移動力の上限になるか満足するまで繰り返し行います。
そして手番の最後に現在の深度に応じたエアを消費して手番終了です。
結構大きいゲームボード
最初はボートの上からスタートです。
お魚はどこに潜んでいるのかわからないので、早速海に潜って探索していきましょう。
最初のラウンドだけは、海底の砂を巻き上げて視界が遮られる「ダスト」や「潮流」といった要素はなく、穏やかな海を探索できます。
(2ラウンド目からは「ダスト」「潮流」の処理も追加されます)
スキューバダストと潮流カード。潮流次第では強制移動や移動力減衰が。 そしてプレイヤーが探索したマスにはダストが舞い、視界が妨げられる。
プレイヤーは、最大4マスまでの移動力を有しています。
上下左右へ移動でき、斜め方向への移動はできません。
斜めに行きたい場合は→↑みたいに2移動力を消費して移動します。
ヘックスじゃないスパロボの移動時や遠距離攻撃時のアレを想像してください。
そうそうそれそれ。
画像を加工して移動可能な範囲を赤い枠で表示してみました。
まさにスパロボのあれ。 おいおい射程すげぇな?
赤い部分はあくまでも移動可能範囲です。
一度に全部の探索が出来るわけではありませんのでご注意を。
また、「潮流」によっては移動できる数が減ってしまうこともあるのでその点も気にしておく必要があります。
ところで上の画像、上方向に塗りもらしがあるような気がしませんか?
実は海中から海上へ向かう、いわゆる「上方向への移動」は、通常2マスまでに制限されています。
これはスキューバをやったことがある人なら多分ピンとくるのですが、海中から急浮上すると減圧症というものを引き起こす恐れがあるためです。
というか、ある程度の深さから急浮上するとほとんどの場合、恐れじゃなくて発生します。
それを予防するためにある程度浮上したら一旦そこで一定時間停止して、再浮上するというのを繰り返して海上へ戻るんですね。(ドヤ顔早口)
そんなわけで、このゲームでも実際のスキューバと同様に上方向への移動には制限があります。
プレイヤーは、1マス移動するごとに、アクションを行なえます。
移動先のマスに裏向きのタイルがあれば、それを表向きにすることで探索したことになります。
【タイルの種類】左から「何も無い海」「イベント発生」「海洋生物の発見」
タイルには「何も無い海」「イベント発生」「海洋生物の発見」の3種類があります。
「何も無い海」は本当に何もおきません。つまりハズレ枠。
「イベント発生」はイベントカードの山札からカードを1枚めくりその指示に従います。
勝利点が増えたり減ったり、貴重なエアが減ったりダイバーが流されたりと色々です。
ちなみにゲーム中エアが増えることはありません。
当たり前ですよね、どうやって海中でエアが増えるんだい?と。
実際のダイビングでもエアを増やす方法はボンベの交換をするしかないです。
潜水士が使うヘルメット式の船上から空気を供給しつづけるやつなら話は違うんでしょうけども…。
ちなみにヘルメット式はこんな感じ。(http://www.sensui.or.jp/style)より
「海洋生物の発見」をした場合、発見した海洋生物と同じカードを山札から見つけ出して獲得し、手元に裏向きで置きます。
山札全部見ちゃっていいのがなんとなく新鮮でちょっと面白かったです。
手番の最後に、現在の水深をゲームボードで確認し、そこに書かれている消費エアの量と同じだけ自分のエアを減らします。
この丸いボードがエアダイヤルです。(実際のゲームではエアが20の状態でこの位置にいることはないですが、例と言う事で)
ゲームボードに書かれている表示を確認します。この位置にいるならエアを3減らします。
エアを3つ減らして、エア残量は17になりました。
そして、次のプレイヤーの手番になります。
終了条件である「1人を残して他のダイバーのエア残量が海中で0になった」または「1人を残して他の生存ダイバーが海上でシュノーケリングしているかボートの上にいる」どちらかが満たされたら終了トリガーです。
終了トリガー後、各プレイヤーは最大で2手番以内に、ボート上または隣まで戻らなければなりません。
ボート上または隣まで戻れなかった場合、やはり大きなマイナス点を覚悟する必要があります。
最終的に、お魚やイベントカードなどで得た得点や不運や事故による失点の計算をして、最も勝利点が高かったプレイヤーの勝利です。
おさかなカード! 4+2+7+4+3=20点 そしてさらにセットコレクションによるボーナスも受けられます!
⑤ 雑感
※上記のざっくり解説ではやさしいせかいバリアント「ダイバーは死なない」を採用し、「DECO」を不採用にしている体で解説しています。
通常、ダイバーのエアが0になった場合、そのダイバーは死亡し、得点とか以前の問題で問答無用で敗北となります。
ダイバーは死なないバリアント採用時、死亡の変わりにマイナス点を受け取り得点計算を行なえますが、その場合の最大マイナス点は48(53)点。
普通にプレイすると得点は30~40点くらい(4人プレイ時)だったので多少無茶してもマイナス点が小さければワンチャンなくもないです。
やさいせいかつ。
タイルガチャが大変楽しい。
セットコレクションの「あともう1枚」が見つかるかどうかで勝利点が結構違うのでタイルをめくる指に力がこもりますね!
うおおおおおお!!
《何も無い海》
スンッ
僕がOWDの免許もらったのはるか昔なんですが、なんとも懐かしい気持ちと共にまた潜りたいようなそうでもないような、そんな気持ちになるくらい作りこみは良いです。
でもなぁ、1回で大箱2個くらい買えちゃうからなぁ…。
まあボドゲがたのしいからこれでいっか☆
あれ?ゲームの話してないな?
「こんな人におすすめ」の項でちょこっと触れていますけど、協力プレイではないが2人1組で上手く潜っていくといい感じです。
多分バディシステムを意識しているのでしょう。
しかしそれはそれ。
いいところで出し抜かないと勝つことは難しいですね。
イベントカードの効果でイレギュラーが発生する可能性があるのも面白いです。
ちなみに僕の買ったやつには拡張?も入っていました。
タコとカジキ拡張です。
それぞれカードが4枚とタイルが2枚ずつあり、30~40mの海洋生物タイルの一部と入れ替えて遊ぶみたいです。
多分。
2.青い珊瑚礁☆ ダイビングでサンゴ礁を見た気になろう系ボドゲ「リーフ」
『リーフ / Reaf』
プレイ人数:2~4人 対象年齢:8歳以上 プレイ時間:30~45分 |
■内容物
ルールブック1部 サンゴのカケラ112個(4色各28個) |
① ゲーム概要
南洋の海にダイビングし、素晴らしいサンゴ礁に出会いましょう。
このゲームで、あなたは自分のサンゴ礁を成長させるために奮闘します。
どんな色のサンゴをどのような大きさ、形状に成長させるのか、それはあなた次第です。
一体誰が最も美しく、壮大なサンゴ礁をつくり上げることができるでしょうか。
あなたの努力によって壮麗なサンゴ礁が出現することでしょう。
② ゲームのポイント
・コンポーネント(サンゴのカケラ) が大きさ!感触!重さ!とにかくいい感じ
・カードを引くか、カードを使うか状況によってどちらかを選ぶだけのシンプルなゲーム
・カードを使うと絶妙に噛み合わない効果が2つ発生するので、どのカードを使うか大変悩
ましいのが面白い
③ こんな人におすすめ
・シンプルなボードゲームが楽しみたい人
・パズルの要素が強いのでパズル系のゲームが好きな人には特におすすめ
・ゲーム終了時にはプレイヤー毎に異なる美しいサンゴ礁が完成するので見栄えのいい
映える系のボドゲが好きな人にもおすすめ
④ ざっくり遊び方解説
プレイヤーの手番になったら「公開されているカードを獲得する」か、「手札のカードを使用する」のどちらかを選択します。
基本はこの2択のうち、どちらかを実行するだけです。
どちらかを実行し終わったなら、手番は次のプレイヤーに移ります。
カードには「成長させることが出来るサンゴ(獲得できるサンゴのカケラ)」と「目標とするサンゴの配置パターン」が示されています。
カードを使用することでサンゴ礁を成長させ、同時に指定された配置パターンを達成することで勝利点を獲得します。
ゲーム終了後、より多くの勝利点を獲得していたプレイヤーが勝利するという、本当にわかりやすくシンプルでプレイしやすいゲームです。
自分のボード上にサンゴを作っていきます。
各プレイヤーは最初に手札2枚と支払い用のコスト兼勝利点を3点分、そして4色のサンゴのカケラを各1個ずつ受け取ります。
まずは受け取ったサンゴのかけらを自分のプレイヤーボード中央4マスに重ねないように配置しましょう。
配置ができたらゲーム開始です。
手番になったら「公開されているカードを獲得する」か、「手札のカードを使用する」のどちらかを選択します。
基本はこの2択のどちらかを実行するだけです。
どちらかを実行したら手番は次のプレイヤーに移ります。
手番プレイヤーが「カードの獲得」を選択した場合は、公開された3枚の場札から1枚獲得するか、コストを支払って山札の一番上にあるカードを獲得します。
どのカードも獲得前に内容は見えています。
今必要なものを取るか、先を見据えたカードを取るか、他のプレイヤーが有利になり過ぎないようにカードを取るか…適当にカードを取っているだけでは勝つことは難しいでしょう。
写真のようにリーフカードの山と、その横に3枚並べます。
1枚取ったら補充して絶えず4枚が公開された状態を作っておきます。
「手札のカードを使用する」ことを選択した場合、使用したいカードを1枚自分の前に公開します。
そしてそのカードに対して2つの処理を実行します。
1つは「サンゴのカケラの獲得と配置」です。
カードの上半分には獲得できるサンゴのカケラが「2個」書かれているので該当のカケラを獲得します。
獲得したサンゴのカケラは取っておくことはできないので、即座に自分のボード上に配置する必要があります。
カードに書かれている物と同じカケラをゲット!
配置は自分のボード上であれば自由に配置できます。
隣り合っている必要もなければ右端に1個左端に1個とか、同じ場所に2個(重ねて配置する)とかでもかまいません。
1度配置したサンゴのカケラは以降動かすことができないので配置は慎重に行ないましょう。
こんな風にサンゴのカケラを配置していきます
もう1つは「サンゴの配置パターンを確認し、勝利点を獲得する」です。
自分の前に公開したカードの下半分には「目標とするサンゴの配置パターン」が書かれています。
そこに書かれている配置パターンと同じものが自分のボードにいくつあるか数えます。
そして、
・一致あり(1箇所)→ カード右下に書かれている数字と同じだけ勝利点を獲得します。
・一致あり(複数)→ カード右下に書かれている「数字 × 一致数」の勝利点を獲得します。
ただし、1マスを複数の一致パターンに対して何度も数えることはできません。
各マスは1回しか数えられないということですね。
【一致パターン例】配置パターンを見るときはカードを回転してOK。 この場合だと縦に2列一致しているので、3×2で6点獲得できます。
上記を繰り返していき、「サンゴのカケラいずれか1色のストックが枯渇」、または「山札が枯渇」したらゲーム終了です。
「サンゴのカケラ枯渇」の場合はそのラウンドの最後まで。
「山札が枯渇」したら即座にゲーム終了です。
ゲーム終了後、余った手札を得点にすることができますが、ゲーム中のルールとは異なり、配置パターンが複数一致していても獲得できる勝利点の上限はカードに書かれている数字までです。
最も多くの勝利点を獲得しているプレイヤーがゲームの勝者です。
⑤ 雑感
実はマジでサブタイトルが「碧いサンゴ礁」なんすよね。
いやまあどうでもいい話なんですけど。
南の風に乗って走り出しそうなサブタイトルですね。(聖子ちゃん)
とにかくコンポーネントが良い。
コンポーネントマニアの側面がある僕としてはとても良い感じです。
そんなに重くなくて、でもやりごたえはそれなりにあって、何回かプレイしてもつらくないのも良いですね。
山札のめくり運に左右されがちなのと、4人プレイ時には公開されているカードが結構入れ替わってしまうのでプランがやや立てにくいのはデメリット。
それはそれで楽しいんですけどね。
それから、別売ですがミニ拡張の「トロピカルフィッシュ」というのがあります。
この拡張では、各プレイヤーは受け取ったお魚コマを自分の手番の最後に1マスだけ動かすことができ、得点を得るときの一致した配置パターン上にお魚コマがあれば+1点されるという拡張です。
ただしお魚コマのあるところにはサンゴの配置ができないというデメリットもあるので欲張るとろくな事になりません。
邪魔だオラぁ!!
このミニ拡張をちょい足しするとさらに良い感じになるので、リーフを遊ぶ際はこちらのあわせ買いも検討してみてください。
おすすめ☆
3.あとがき
はぁい!
後編ではお約束通り前編よりちょっと重いやつを紹介しました。
「夏を感じるオススメボードゲーム紹介」ということでしたが、お盆とかで集まったときにみんなでちょっと遊べるサイズ感であることも意識しました。
いや、物理的な大きさっていうサイズじゃなくて。
大鎌でもなくて。
『リーフ』は最後の方になると結構映えるよ!!
…はぁい!
そんなわけで夏に遊びたい夏を感じられるボドゲ紹介でした。
ぶっちゃけ夏を感じたかったら外に出ろってね。(台無し)
もうこの時期なら秒で夏を感じられるでしょう。
つらい。
夏は捗らないで有名なゼクシオン先生なのでここらで気合入れて頑張っていきたい所存です。
えい!えい!むん!
今回はここまでッスー。
次の記事も読んでね!
よろしくおねがいしまぁす☆
ゼクシオンと読みます。(@Boardgameguild)某ねずみの王様が登場するゲームのキャラクターからとりました。ぜっくんって呼んでね!
群馬県館林近辺で仲間とともに「館林たぬきゲーム会」というボドゲ会の主催しています。最近は「たぬきつね工務店」というサークル名でゲムマとかにも出展し始めました。どちらも良きライバルであり協力者である「みこめくん(@mi_comments)」、後方支援の「BEEさん(@MaskedriderBee)」。その他大勢の協力により成り立っています。
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