クロワ/なんじょーの海賊王への道

ヴァイスシュヴァルツ 「8袋リゼロ」解説とそこに至った経緯

公開日: / 更新日:クロワ/なんじょー

クロワです。
本日は8袋リゼロのデッキ解説と、なぜ8袋構築になったのかをお話したいと思います。

僕は氷結の絆エクストラブースターの追加で、思い出に飛ぶ後列セットや、なのフェイ互換の登場でリゼロというタイトルに興味を持ち、そこを使う構築でデッキをいくつか考えました。特に後列が強烈で、早出し千鳥ヒールが新たに登場したことも強さに拍車がかかっています。

 
 

 

 

まず最初は、6袋2宝でデッキを組んでみました。

 

エクストラブースターで追加されたカードの多くは特徴ではなくエミリア・パックネームを指定するものが多く、ネームを持たないことがデッキの不純物になるため、できるだけエミリアやパックのみの採用で考えました。
宝連動のエミリアは派手な詰め効果ではないものの思い出条件で11000のパワーになるヒールとして優秀と思い採用していました。使ってみるとヒールで多面しやすいのも相まって詰め効果も結構有効に働くシーンが多かったのですが、どちらかというと思い出条件が意外と満たせないことが多く、そこが使った上での問題点でした。
光景パックの採用理由は光景だからです。
…とはいえ最初は袋連動ということもあり躊躇していました。
しかし、1連動のパックが袋連動で強力な効果を持ちつつ、袋トリガー時の効果で手札を補充することができたため、袋の問題点であったトリガー時のバリューの低さをカバーできました。この理由により、袋を6枚、宝を2枚というCX配分のデッキになりました。その後調整が入り、7袋1宝になりました。
感触はそこまで悪くなかったですが、手札が枯れがちなのが気になったので、1連動を手札を増やせる構築に移ります。

 

 

 

次に試したのが本宝です。

 

個人的にはリゼロを代表するカードの1枚だと思っている、アタック時4ルックの始祖。
他のアタック時4ルックと比べて、パワーが出る点が優秀です。
僕が最初に掲げたコンセプトの都合上、思い出を貯めないといけないことから採用していた「死に戻り」と色が同じで、組み合わせるとパワーが9000まで伸びる所も高評価ポイントでした。
1連動を本にすると袋トリガー時のバリューは低くなってしまうため光景は切って宝を4枚に。3連動の宝を4枚採用するとどうしても手札でダブつきがちなので収録中互換は多めの2枚採用にしていました。

回してみた感想としては良くも悪くも凡デッキといった所。束としては成立していますが、ガチ環境でやっていくには強みが薄いなと感じました。
本宝という不安定なCX配分をしているので安定感が低いものの、最大値もそれほど高くないという感じです。
また早出しが強力でストックをバンバン使うリゼロでは、ストックがかなりキツいです。最初に使っていた構築は袋連動+袋トリガーでストックがかなり作れていたのでそこまで気になりませんでしたが、1連動を本にしてストックが増やせなくなったことによりそれが浮き彫りになってきました。僕はバニラストブセットを採用していますが、それでも足りなく感じました。
1連動は袋の方が良いんじゃないかと思い、袋構築に戻ります。

さて、6袋2宝、本宝と使ってきて1つ思ったことがあります。
「宝連動のエミリア、いらないんじゃね?」

たしかにパワーの出るクロックシュートは強力でした。しかし、もうひとつのダイレクトアタック時の効果はあまり強いとは思えませんでした。2点バーンは悪い効果ではないのですが、CXを貼ってダイレクトアタックをすると4点スタートとなり、太すぎます。ダイレクトならCXを貼りたくないシーンが多いと思います。
そしてデッキコンセプト上、面取りが成功するとダイレクト面をもらうことが多くなり、この問題に直面することが多くなりました。そもそも、面取りデッキと宝アイコンの相性が良くありません。
また最初にも述べた通り、意外と思い出が貯められないことがあります。思い出が貯められていない展開=面取りも上手くいかない、なのでクロックシュートのチャンスなのですが、肝心のエミリアのパワーが上がっていないとたったの8000しかなく、ちぐはぐな感じになります。

 

 

 

こういった理由から宝連動エミリアがデッキから抜け、最初のデッキをより特化した8袋構築が誕生しました。

 

最初の構築とデッキ内容も異なっています。そして、プレイングも変えました。
エミリアが抜けた枠には早出しマーカーレムを採用し、早出しのかさ増し件千鳥ヒールではなく純ヒールの早出し枠になってます。現環境でそう都合良く試合が運ぶとは思えませんが、マーカーを貯めまくればそれだけで勝てる山を形成できます。

 

 特有のプレイングについて

レベル1での袋連動の重要度がかなり高いと感じています。なので、最低2面のできれば3面を喋れるように意識してマリガンからプレイします。
マリガンは1対応袋と1対応パックを残し。CXのみある場合はレベル0全残しでない場合は全切り。1対応袋が3枚以上ある場合は2枚になるまで切り。
レベル0は集中を配置して1対応パックをトリガーすることで手札に加えられるので、この場合はたくさん殴ってトリガーの機会を増やしたいです。集中を配置出来ていないのであれば、レベル1で連動するために、パーツ集めに必要なアタックのみにしましょう。連動すればストックが返ってくるので、レベル0でのストックは意識して貯める必要はないですし、ある分はパーツ集めのために使って大丈夫です。
このマリガン+0レベルの動きで、かなり高確率での多面連動が可能でした。
連動の際は、特に1週目なら必ずツインドライブをして袋トリガーを狙います。1連動オパックで袋をトリガーした際のバリューは異常なほどに高いので、積極的に狙うためです。デッキ内のCXが全て袋なのでトリガーするCXは絶対に袋ですし、全面ツインドライブで噛まないのであれば山の強度はかなり高くなり、どちらにせよ強いという状況が作れます。
それ以外での袋トリガー時の考え方は本と似ています。山を1枚触るのが避けたいのか大丈夫なのか。さらにはストックが1増えることのうまみがあるのか否か。これを考えてトリガー時にブーストするかを決めます。

 

 採用カードについて

 


天城互換1枚採用
たまったストックをキャラに還元する札でもありますが、連動が多面できなかったり違う方の袋を引いてしまった際の流し札にもなりますし、山を削りたい際に枚数を調整しての削りが可能な点を評価して1枚採用しました。毎試合活躍するカードではありませんが、あってよかったと思うシーンが結構訪れます。

 


オカ研レム採用
自傷枠兼青発生兼1連動多面を安定させるために入っています。
全ての役割がレベル0において強力です。レベル1以降はレベル応援が滝壺効果を持っているので本当にレベル0での役割がほとんどになってしまいますが、それでもこれを4枚採用して0を安定させることが強いと感じました。
オカ研パックの方が本体のネームが強い上に、副産物のアラームも強いのですが、あちらはエミリアネームしかサーチできない都合上1連動に触れません。前述の通り1連動の重要性が高いので、1連動に触れるか否かの差は大きいと感じたので、こちらの採用になっています。

 


5点バーンエミリア採用
上手くプラン通りにいかなかった試合で光景と組み合わせてワンチャンが作れるようにするために採用。光景の横にいるとパワー11000になりますし、自身がヒールを持っているので順当に回っている試合でも邪魔にならないので無理なく採用できました。

 

千鳥ヒール4、マーカーレム3
出てすぐのパワーの数値を優先し、千鳥ヒールの方を多くしています。ネーム的にもなのフェイにひっかかりますしね。
面をきっちりとれれば手札はだんだん余ってきますが、早い試合展開だと手札が足りなくなりがちです。選べる時はパワーもですが、ヒール方法でどっちを出すのがリソース的に良いかを考えて回収しましょう。

 


光景パック
2枚以上採用する意味を感じなかったので1枚なのですが、これを欲しいタイミングで握るのが案外難しかったです。存在しているだけで見せ札としても有効ではありますが、1枚採用のこのカードの所在が分からないなんてことは避けられるようにしておきましょう。

 

 このデッキの総評

リゼロを使う上ではかなりタイトル特有の強みを出せる構築なのではないかな、と思っています。8袋というCX配分は躊躇する人も多いかもしれませんが、他の袋とは比べ物にならないくらい強いです。その都合上、安定感はあまりありませんが、環境でも通用しうるデッキだと思います。トリオがあるときはその1枠にするのも良さそうかなと思っています。

 

今回は以上です。
環境でバリバリ活躍しているデッキではないデッキの紹介でしたが、いかがだったでしょうか?
評判が良ければ、こういったデッキの研究成果もまた発表していきたいと思います。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

 

(画像出典:ヴァイスシュヴァルツ公式サイト

 

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