ボードゲーム遊び方紹介 第58回 『さかな、さざなみ、さようなら』 後編
「さかな、さざなみ、さようなら」は、デッキを0にしていく一人用のカードゲームです。
前回の続きです。
4ターン目。手札は、「徳カード」の1、「特殊カード」の縁、「アクションカード」の因、食欲に財欲です。
まずは縁[1]縁:【特殊】手札または使用済みエリアにあるアクションか合点のカードを1枚選び、その能力を持っているように扱うことができる。を使って因[2]因(カルマ):【アクション】山札からカードを3枚引く。の効果を用いてカードを3枚引きます。
徳カード2とアクションカードの諦め[3]諦め:【アクション】コスト4以下の手札を一枚開放する。この効果ではお得ポイントや解放枠は消費しない。と、財欲を引きました。コスト4以下の手札を解放できる諦めを使って、食欲を解放します。諦めは徳ポイントも解放枠も使用しないので、まだ解放できます。続いて、因を使って、さらにカードを3枚引きます。徳カードの1と3、「合点カード」の気づき[4]気づき:【合点】このカードを解放したとき、解放枠を3増やす。を引きました。
まずはコスト0の気づきを解放します。解放枠が3つ増えました。
続いて、「徳カード」の2と3を使って財欲を1つ解放します。
残り2つの解放枠を使って、「徳カード」1を2枚とも解放させました。
さて、山札は残り1枚です。手札を5枚引けないので、山札を作り直さないとなりません。これは、三途の川を渡ることになり、渡し賃として彼岸にあるカードから2枚を超彼岸に送る、「超解放」を行います。
山札を作り直した5ターン目。手札は徳2と3、合点の赦し[5]赦し:【合点】このカードを解放したとき、お得ポイントを3増やす。、アクションの因、色欲です。因を使って山札からカードを3枚引きます。徳3と合点の赦しと特殊の縁を引きました。
お徳ポイントの合計が8になったので、コスト8の色欲を解放します。
6ターン目。手札は徳1と2、アクションの因、合点の悟り、財欲です。枚数を減らしたいので、徳2を使ってコスト2の悟りを解放し、コスト5以下のカードを解放できる効果を使って財欲を解放しました。
7ターン目。諦めを使って悟り[6]悟り:【合点】このカードを解放するとき、コスト5以下の手札を1枚解放してよい。この効果ではお得ポイントや解放枠は消費しない。を解放、コスト5以下のカードを解放できるので、コスト3の徳2を解放、解放枠は消費しないという効果があるので、徳1も解放しました。山札がなくなったので、再び超開放をします。
8ターン目。「徳カード」しかありません。
コスト6かかる徳3を1枚解放しました。
9ターン目は徳1が2枚、徳2が1枚、諦めと縁。諦めを使って縁を解放、使用したアクションカードの効果を使えるので、コスト4以下の徳2を解放。解放枠は消費しないので、残りは3回。徳1を2枚とも解放しました。
10ターン目。赦しが2枚に、因が2枚、縁が1枚です。山札を作り直し、因を使って徳2を2枚と徳1を引きました。
お徳ポイントを4つゲットし、因を解放します。
11ターン目。徳1、2、3がそれぞれ1枚ずつ。ほかは諦めと赦しです。諦めを使ってコスト4以下の手札である徳2を解放、残った解放枠で徳1を解放しました。
12ターン目。徳2、赦し、縁、諦め、因。諦めを使って因を解放で終了。
13ターン目は徳1、2、3に赦しが2枚。徳2を解放します。
14ターン目。縁を使って諦めの効果を発揮。赦しを解放して、諦めを使い、赦しをもう1枚解放します。
デッキは残り4枚ですが……、詰みました。どんなカードを使っても、コスト6のお徳カード3は解放できません。
今回は無念の敗退です。次回は、何の効果もないカードから先に解放し、続いてコストの高いカードを解放していくとうまくいきそうな気がしています。
冒険企画局
プレイ人数:1人
プレイ時間:15分
対象年齢:15歳~
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脚注
1973年生まれ
作家。2007年に宗形キメラ名義で二階堂黎人との合作『ルームシェア 私立探偵・桐山真紀子』で作家デビュー。2009年には『マーダーゲーム』で単独デビュー。近刊は「少女ティック 下弦の月は謎を照らす」(行舟文化)
ボードゲーム好きで『人狼作家』の編集も手がけ、羽住典子名義でミステリ評論活動も行っている。
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