ボードゲーム遊び方紹介 第52回 少人数で遊べるゲーム 『緑の国のアリス』
本来なら「ぴっぐテン」の後半なのですが、ゲーム相手である息子が仕事で長期不在であるため、お試しゲームができません。
なので、1人でも遊べるゲーム「緑の国のアリス」を紹介します。
私はもともと『不思議の国のアリス』グッズをコレクションしていて、「緑の国のアリス」も「アリスっぽい絵が描いてあるから」というだけの理由で入手しました。
プレイ人数は1人から4人、対象年齢は12歳以上です。
箱の中には90枚のカードが入っています。
どんなゲームかまったく分からず、箱を開けてみました。
一番上には、「山札をシャッフルしないで!」というカードがあります。カードを全部持ち、一番下をひっくり返すと、同じく「山札をシャッフルしないで!」と書いてありました。危うく、何も見ないでシャッフルしてしまうところでした。
一番上のカードの裏側、「ルールカード」によると、プレイヤーは緑の怪物から逃げる逃走者になるそうです。4人だと1人1逃走者、3人以下なら誰かが複数の逃走者を担当するそうです。
なんと「緑の国のアリス」には、説明書が入っていません。「ルールカード」の指示では、すべてのカードを裏向きのまま、順番を変えずにテーブルの上に置くこと。カードの下部に数字が入っている面が「表」、数字の書かれていないほうが「裏」になります。つまり、写真は裏面になります。
カードを机上に置いたらゲームスタート。まずはカードの山の上から9枚取って表向きにします。写真はあえてすべて裏向きにしています。表側の見本は2のカードのみにします。
その後、カードに書いてある指示のように、写真のように並べます。
真ん中に置いてあるカードは、矢印が示しているように、現在の手番を示しています。数字の書いてある「裏」が出てきたら時計回り、「表」なら反時計回りでゲームは進行します。
それでは、第一章「迷走のはじまり」が始まります。説明書がないので心配ですが、裏面にちゃんと遊び方が書いてあります。
各自のカードの指示によると、最初は必ずルイスからだそうです。
手番の来たプレイヤーは自分の保有欄にあるカードから1枚選んで捨てます。とはいえ、保有するカードはだいたい各プレイヤーにつき1枚なので、選択肢はありません。カードの指示によっては、保有枚数が増えていくこともあります。なくなってしまったら、山札から1枚引いてください。
山札から引いたカードにはそれぞれ指示が書いてあります。シャッフルしてはならないというルールに基づくと、ゲームの進行は常に同じになりそうです。
でも、順番がちょっと変わるだけで、流れも変わっていくのが、このようなカードゲームの特色でもあります。
1人で何度も遊ぶとカードに何が書かれているか覚えてしまうので、行きあたりばったり、初プレイ同士の4人で遊んでみると楽しめそうです。
次回はできるだけ画像を使わず、ゲームの流れに入っていきます。
『緑の国のアリス 日本語版』
アークライト
対象年齢:12才~
プレイ人数:1~4人
プレイ時間:75~90分
1973年生まれ
作家。2007年に宗形キメラ名義で二階堂黎人との合作『ルームシェア 私立探偵・桐山真紀子』で作家デビュー。2009年には『マーダーゲーム』で単独デビュー。近刊は「少女ティック 下弦の月は謎を照らす」(行舟文化)
ボードゲーム好きで『人狼作家』の編集も手がけ、羽住典子名義でミステリ評論活動も行っている。
記事一覧はこちら