ボードゲーム奮闘記 番外編 ご当地キティコレクション
今回は番外編として私の持っているご当地キティコレクションを紹介します。
旅好きの両親がお土産でストラップを買ってきてくれたことがきっかけで、ご当地キティを集めるようになりました。正式にはいつなのか覚えていませんが、持ち始めたばかりの携帯電話につけた記憶があるので、2000年前半だったと思います。
ご当地キティの誕生は1998年なので、少し遅れてから興味を持ったことになります。なお、第一号は北海道のラベンダーキティです。
当時は自分で買うお金なんてありません。お土産も食べ物を希望していました。けれど、両親のほうが気になったみたいで、現地で必ず数種類買ってきてくれるようになりました。
自分で初めて購入したのは、デニーズキティ。あまりにもたくさんあるので埋もれてしまいましたが、たぶん今では入手できないはずです。
娘が生まれてしばらくしてから生活に余裕ができたので、何ヶ月かに一度、まとめ買いをしていました。
都心のサンリオショップでは十種類以上の東京バージョン、東京タワーなどの観光地では、関東近辺のご当地キティにも手に入りました。赤ちゃんだった娘を連れて、買い物のために遠出するのは、私の密かな楽しみでもありました。
あまりにも増えてしまうと、ストラップだけでは収まりきれません。つける場所がなくなってしまいました。なので、紐なしの金具だけのファスナータイプのものを集めるようになりました。携帯にはつけられるストラップは3つくらい。その金属の輪っかに、さらに5~6個のファスナータイプをつけていました。まるで当時の女子高生みたいです。
明らかにご当地キティ好きとわかるので、次第に帰省された方や上京された方からお土産でもいただくようになりました。いろいろな方にご協力いただいて、都道府県は制覇。ハワイも持っています。
ご当地キティは都道府県だけでなく、スポットバージョンもあります。1つの観光地につき、1種類以上。数年経つと新バージョンが発売されます。
一時期はそれでもコンプリートを目指していました。その頃には、未開封のご当地キティが引き出しの中にいっぱいたまっていました。
これではただ持っているだけだと、コルクボードに貼り付けるようになったのが、5~6年前。相当大変な作業でした。これでもまだ全部ではありません。
私のお気に入りは、映画『NANA』バージョン。中島美嘉と宮崎あおいがモデルになっています。それから、湯島天神バージョン。一番お世話になっている神社です。地元だと矢切の渡しバージョンよりも、寅さんのほうがお気に入りです。地元だとほかには北千住のお化け煙突キティも売っているのは見かけましたが、なんとなく買わないままでいたら入手できなくなってしまいました。
意外と壊れやすく、紛失してしまったものも複数あります。それがあまりにも悲しいので、今はときどき買う程度になっています。
いつしか、本当の地元の『こち亀』両さんバージョンも出てくれることを願っています。
あすなろ舎WEB
1973年生まれ
作家。2007年に宗形キメラ名義で二階堂黎人との合作『ルームシェア 私立探偵・桐山真紀子』で作家デビュー。2009年には『マーダーゲーム』で単独デビュー。近刊は「少女ティック 下弦の月は謎を照らす」(行舟文化)
ボードゲーム好きで『人狼作家』の編集も手がけ、羽住典子名義でミステリ評論活動も行っている。
記事一覧はこちら