赤宮文也の机上ネクロマンシー!

TRPGの魅力! 無限に膨らむ物語と唯一無二の体験

公開日:赤宮 文也

皆さん、TRPGしてますか?

こんにちは。赤宮文也です。
僕もだいたい月に15回くらいのペースでTRPGを遊んでます(一緒に遊んでくれている仲間たちには感謝するばかりです)。他の遊びでは味わえないTRPGの魅力は唯一無二のもので、費やした合計時間的にも人生の一部と言っても過言ではありません。

ですが、TRPGって名前は聞いたことあるけど正直よくわからない、楽しいって話は聞くけど何が楽しいのか想像できない、という方もまだまだ多いのではないでしょうか。

そこで。今回は主にTRPG未経験の方を対象に、TRPGの基本的な知識や解説というよりも、その楽しさをお伝えする記事にできればと思います。本記事が皆さんのTRPGに興味を持つきっかけになりましたら嬉しいです。最後までお付き合いいただければ幸いです。

 

1.そもそもTRPGって何?

ルルブとサイコロの写真
我が家にあるTRPGルールブックの一部。
複数巻に渡るものや大判サイズの本もあり、本棚が何列にも渡って占領されています。

TRPGとはテーブルトーク・ロールプレイングゲームの略。ロールプレイングゲームは皆さんお馴染みの言葉ですよね。役=キャラクターを演じて(ロールプレイ)遊ぶゲームです。ではテーブルトークとは?

まだファミコンすら生まれていない時代。テーブルを囲んで会話しながら、紙と鉛筆、サイコロを用いてゲーム処理を行い、物語を紡いでいく遊びが生まれました。そう、これが最初のロールプレイングゲームです! 元々RPGはゲーム機ではなくアナログで処理されるものだったのです。

ゲーム機が生まれてコンピュータRPGが遊ばれるようになっても、テーブルを囲んで想像力でお話を紡いでいく魅力は薄れません。コンピュータRPGと区別するためにTRPGと呼ばれるようになり、沢山のファンによって確固たる地位を築き上げました。

コンピュータRPGと違って、想像力次第で自由に、そして無限にキャラクターとお話を作っていくことが出来る。それがTRPGなのです。

 

2.対話と発想で遊ぶゲーム

ドラゴン戦闘漫画
ゲームの進行役はGMと呼ばれます(システムによって別な呼ばれ方をする場合もあります)。プレイヤーの提案や予想外の事態に対して、GMは物語が面白くなる方向へと判断を繰り返して、お話を転がしていきます。

TRPGはゲームを管理する進行役とプレイヤーが対話することによって物語が進んでいきます。あらかじめ進行役が想定したストーリーはありますが、どう進めるかは基本的にプレイヤーの自由です。

強大な敵を相手にしてもそのまま正面突破するだけでなく、寝込みを襲ったり、説得して仲間に引き入れたり、買収したり……。発想次第で物語の枝は幾重にも広がります。ゲームの進行役も様々な場合を想定し、プレイヤーたちの機転に対応して物語を面白くしていきます。

TRPGとはみんなで一緒に物語を紡いでいく遊びなのです。

 

3.TRPGにおける勝利とは

サイコロの写真
大体の処理はサイコロを振ることで行われます。
サイコロの種類はスタンダードな6面ダイスから、10面ダイスなど普段あまり目にしないものまで様々。

プレイヤーのキャラクターが何かに挑戦するとき。例えば素早い敵を攻撃する、崖を飛び越えるなど、成功するかわからない行為を試みる際にはサイコロで判定が行われます。例えば「6面ダイスを2個振って、出目が6以上なら成功」という感じですね。

この判定をいくつも繰り返して目的達成を目指す、というのが基本的なTRPGの流れになります。ときには難しい判定に挑戦しなくてはならないこともあるでしょう。そんなときも、発想次第では厳しい戦いを回避して勝利に近づくことも出来るかもしれません。

もちろん、ゲームを管理する進行役も一緒に物語を作る参加者の1人であり、倒すべき敵ではありません。TRPGにおける勝利とは『参加者全員が楽しむこと』だと考えられています。参加者全員が『また遊びたい』と思えるのが理想ですね。

 

4.おわりに

同人ルルブの写真
TRPGのルールブックは出版社だけでなく、個人やサークルが同人で制作したものもあり、どれも商業のものでは味わえない魅力を持っています。

対話によって作られる物語はフィクションであり、キャラクターたちも架空の存在です。しかし、ゲームを通してプレイヤーが感じた喜び、怒り、悲しみなどの気持ちは本物です。
キャラクターを演じて物語を進めるTRPGでは感情移入がしやすく、他の遊びでは得られないような、かけがえのない体験が出来る。それがTRPGの大きな魅力のひとつだと思います。

もちろん、キャラクターになりきる(ロールする)やり方も、プレイヤーや界隈によって様々だと思います。「俺の新型チェーンソーで強化骨格ごとぶった切ってやるぜ!」と言って斬りかかっても良いし、「じゃあここで僕のキャラは決め台詞を言います、そして攻撃に移ります」と言ってサイコロを振っても良いのです。

そして、本記事でお伝えしたTRPGの魅力はほんの一部分に過ぎません。むしろ、TRPGは遊ぶ度に新たな魅力が生まれていきます。みんなで一緒に新しい楽しみを見出していけることも魅力のひとつだと思います。

本記事を読んで少しでも「面白そうだな」と思っていただければ、執筆者としてそれ以上に嬉しいことはありません。

さいごに。TRPGの楽しみ方は人によって千差万別です。
実際に会って遊ぶオフラインセッションと、インターネットを介して遊ぶオンラインセッションの違い、メインで遊んでいるシステムやイデオロギーなどにより、各々の持つTRPGイメージは様々。
本記事内でも「うちの界隈では違う!」という部分が多々あるかと思います。出来る限り多くの方に楽しく読んでいただけるように記事を書いていますが、至らない点がありましたら「こういう考えの界隈もあるんだな」くらいに捉えていただければ幸いです。

次回はTRPGについてもっと知りたいという方のために、もう一歩踏み込んだ記事をお届けできればと思います。

みなさま、よきTRPGを!

 

具体的なシステム、用語、参加方法などについてはこちらの記事もどうぞ!
『【TRPGのやり方を動画付きで紹介】初心者でも楽しめるTRPG3つのコツ』
https://t-machine.jp/web-bungei/52417/

 

 

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