ボードゲーム遊び方紹介 第37回 『CHAIN somnia ~アクマの城と子どもたち~』(準備編)
イベントで1時間もしないうちに完売した人気ゲーム「CHAIN somnia(チェインソムニア) ~アクマの城と子どもたち~」を紹介します。
監修はゲームデザイナーのカナイセイジさんと「JELLY JELLY CAFÉ」代表の白坂翔さん。対象年齢は14歳以上、プレイ時間は40分から60分の探索×協力型脱出ゲームです。
舞台は遠い遠いある国。眠ったまま起きない子どもが続出しました。この現象は、実はアクマの仕業で、子どもたちの魂が夢の城に連れ去られていたのです。
夢の城にはたくさんの部屋があり、外に出られません。さらに子どもたちが恐怖を感じると、アクマは魂をクサリでつないできます。クサリが増えたり、長時間城内にいたりすると、魂はアクマのトリカゴにとらわれてしまいます。果たして子どもたちは、アクマの妨害を阻止し、無事に出口までたどり着けるのでしょうか。
まずはルールサマリーを1枚受け取り、自分がプレイするキャラクターコマを選びましょう。
国王の隠し子・ライアン。
歌声の素敵な女の子・クロエ。
車椅子の少年・アイザック。
神童と呼ばれる令嬢・シャーロット。
没落した貴族の息子・ヴェイン。
貧しい家に育った少女・ティミ。
キャラクターは6人それぞれ特徴が異なりますので、自分のキャラクターの描かれたプレイヤーボードを受け取ります。
次に、クサリの絵が描かれたトークンを2個、プレイヤーボードに表示されているクサリのマスに置きます。
最後に、足跡の絵のAPマーカーを1個受け取り、プレイヤーボードのクサリゲージに見えている一番上の数字と同じ数字のAPゲージの上に置きます。
表を上にしたCHAIN somniaタイルをテーブルの中央に置き、全てのプレイヤーコマをタイルの上に並べます。
続いて、初心者モードの準備方法を紹介します。
あらかじめWake upタイルを抜き取ります。部屋の特徴が描かれた20枚の部屋タイルをよくシャッフルし、裏向きに置きます。上から5枚抜き、それを「城タイル山札」とします。抜いていたWake upタイルは山札の一番下に表を上にして入れます。
さまざまな効力が描かれた20枚のアイテムカードは、裏向きでよくシャッフルして「アイテムカード山札」とします。その隣にアイテムカードを捨てる「捨て場」も作っておきましょう。
イベントカードは「幻惑」「絶叫」の各1枚、「怨念」の3枚、合計5枚のカードを抜きます。残りの35枚のカードは裏向きにしてよくシャッフルします。それから、7枚ずつ5つの山に分けて置きます。「怨念」は山の1、「幻惑」は山の5、「絶叫」は2、3、4の山の上に乗せ、それぞれの山をよくシャッフルしましょう。
これで準備は完了です。
「昨日一番長い時間寝た人」がスタートプレイヤーマーカーを持ち、ゲームスタートです。
ルールが複雑で、相当難易度も高いゲームです。後半に続きます。
1973年生まれ
作家。2007年に宗形キメラ名義で二階堂黎人との合作『ルームシェア 私立探偵・桐山真紀子』で作家デビュー。2009年には『マーダーゲーム』で単独デビュー。近刊は「少女ティック 下弦の月は謎を照らす」(行舟文化)
ボードゲーム好きで『人狼作家』の編集も手がけ、羽住典子名義でミステリ評論活動も行っている。
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