ボードゲーム遊び方紹介 第35回『Otrio(オートリオ)』
脳に「オー!」と言わせる、頭脳プレイのボードゲーム『Otrio』を紹介します。
Otrioは、9×9マスのボード上に、大中小の丸いコマを同じ色で3つ揃えた人が勝ちという内容です。
プレイヤーは2人から4人まで。8才以上が対象年齢となるゲームです。
準備は、ゲームボードの外側のくぼみに、同じ色のコマをはめこみます。
プラスチック製なのでしっかりはまります。
コマの色は赤・青・緑・紫、全部で4色あります。
勝利パターンは3種類です。
まず1つめは、同じマスの上に、大・中・小のコマを全て置くこと。三重丸の形になります。
2つめは、同じ色で同じ大きさのコマを、縦・横・斜め、どのラインでもいいので3つ並べること。大きい丸、中くらいの丸、小さい丸、どれでも構いません。
3つめは、同じ色のコマを大きい順、または小さい順に並べること。
ラインは2つめの勝利パターンと一緒で、縦・横・斜め、どの線でも揃えば勝利になります。
2人で遊ぶ場合は、それぞれ2色、向き合っている色を選びます。
上の準備が完了した状態の画像ですと、プレイヤーの1人は赤と紫、もう1人は緑と青でプレイします。
自分の色を交互に置くようにしましょう。
3人で遊ぶ場合は、各自色を選び、余った色はボードから外します。順番が来たら、自分の色をプレイボードに置きます。
4人で遊ぶ場合は、各自好きな色を選んでください。
何人で遊ぶ場合でも、順番は一番年齢の若い人からです。
それから時計まわりに進めていきます。
プレイボードの好きな場所にコマを置けますが、一度置いたコマは取りやめることができません。コマを置けない場合は、順番を1つ飛ばします。
3つ並べられたら、「オートリオ!」と言いましょう。
これも勝利条件になるので、オートリオになっているのに気づかない、あるいは言い忘れてしまったら、ゲームは続行します。
簡単そうに見えて、意外と難しいゲームです。
試しに、ルールとは異なりますが、赤と青でプレイしてみました。
画像では青が斜めに3つ並んでいますが、実はオートリオになっていないのです。
右上の中の青丸と中央の大きな青丸が逆になっていれば、大・中・小の順番に並んでいるので、オートリオとなります。
リーチは、赤の中央横のラインです。
次が赤の手番でしたら、中央に中の赤丸を置けばオートリオとなり、ゲーム終了です。
青の手番でしたら、先に中の青丸を置き、赤の勝利を阻止することができます。
もう1つ、青も右縦のラインがリーチになっています。
次の手番で青は右下に中の丸を置いたらオートリオです。
逆に赤が右下に中の丸を置いたら、青の勝利を阻止できて、今度は下のラインに赤の中丸が3つ並べられそうです。
2色だと分かりやすいのですが、実際は4色使います。
このプレイは、2人プレイで、赤・青・紫・緑の順です。
次は紫で、左下に紫の小さい丸を置いてオートリオとなりました。
理詰めで進められそうなのですが、まだコツをつかめていません。
理解して楽しむまで、しばらく時間がかかりそうなゲームでした。
1973年生まれ
作家。2007年に宗形キメラ名義で二階堂黎人との合作『ルームシェア 私立探偵・桐山真紀子』で作家デビュー。2009年には『マーダーゲーム』で単独デビュー。近刊は「少女ティック 下弦の月は謎を照らす」(行舟文化)
ボードゲーム好きで『人狼作家』の編集も手がけ、羽住典子名義でミステリ評論活動も行っている。
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