ボードゲーム遊び方紹介 第30回 お邪魔者(前編)
今回は「お邪魔者」を紹介します。
舞台は山の坑道。穴掘り名人のドワーズたちが、金塊を目指して道を掘っていく、あるいは妨害するという、メルヘンチックなボードゲームです。
内容物は以下のとおりです。
40枚の通路カード
いろいろなタイプの道が描かれています。
27枚のアクションカード
ほかのプレイヤーの行動を阻止したり、助けたりすることができます。また、金塊の場所を確認できるカードも含まれています。
スタートカード
ゲームのスタート時に必ず使用するカードです。1枚しかありません。
3枚のゴールカード
金塊が1枚、ハズレの石の塊が2枚あります。
28枚の金カードはゲーム終了後、金塊を見つけた、あるいは阻止できたチームに与えられるカードです。
役割カードは11枚。金塊を探すドワーズが7枚、阻止するお邪魔者カードが4枚あります。
プレイ人数は3人から10人です。人数によって使用するカードの枚数が異なります。種類ごとに分け、使用しないカードは箱にしまっておきましょう。
ゲームは3回戦です。
まず、開始前に、規定の枚数の役割カードを裏面にしてよく混ぜ、プレイヤーたちはそれぞれ1枚ずつ取ります。全員が取ったらカードをめくり、自分が真面目ドワーズか、お邪魔者ドワーズか、確認します。ほかのプレイヤーには絶対に秘密にしてください。
役割カードは、何人でプレイしても必ず1枚余るようになっています。そのカードは、誰にも見られないように脇に置いておきます。
ゴールカードはよく混ぜて、裏面を上にして縦に3つ並べます。カードとカードの間は、1枚入るようにしてください。
スタートカードは、真ん中のゴールドカードから横に7枚空けて置きます。十字に道が分かれ、真ん中にはしごが描かれています。
通路カードとアクションカードはよく混ぜ、規定の枚数をプレイヤーに配ります。役割カードと同じく、自分が何の絵柄を持っているかはほかの人たちには見せないようにします。残ったカードは山札として、ゴールドカードの脇に置きます。
金カードはゲーム終了時にしか使わないので、隅っこに分けて置きましょう。
準備が整ったら、ゲームスタート。
ジャンケンなどで最初のプレイヤーを決めます。順番は時計回りです。
自分の手番がきたら、手札から何をするか決めます。選択肢は次の3つです。
・通路カードで通路を伸ばす(あるいは行き止まりになっているカードもあります)
・アクションカードを使う。
・1枚捨ててパス。
手番が終わったら、山札からカードを1枚めくって補充します。終盤で山札がなくなってしまった場合は、手持ちのカードでゲームを進ませます。
プレイヤーの誰か一人が金塊にたどり着けたら、その回のゲームは終了します。石の塊だったら、ゲームは続行します。全員の手札がなくなってしまった場合は、お邪魔者の勝利でゲームが終了します。
終了後は規定の金カードをもらい、次の回に移ります。3回戦後、得点のもっとも高い人が勝利者となります。
さて、誰がお邪魔者なのでしょうか。金塊はどこにあるのでしょうか。手探りで駆け引きをしていくゲームです。
Amigo社/メビウス・ゲーム お邪魔者 対象年齢:7歳~ |
1973年生まれ
作家。2007年に宗形キメラ名義で二階堂黎人との合作『ルームシェア 私立探偵・桐山真紀子』で作家デビュー。2009年には『マーダーゲーム』で単独デビュー。近刊は「少女ティック 下弦の月は謎を照らす」(行舟文化)
ボードゲーム好きで『人狼作家』の編集も手がけ、羽住典子名義でミステリ評論活動も行っている。
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