ミステリー作家 千澤のり子のボードゲーム奮闘記

ボードゲーム遊び方紹介 第24回 あやつり人形(前編)

公開日: / 更新日:千澤(ちざわ)のり子

 フランスのカードゲーム「Citadelles」の完全日本語版「あやつり人形」を紹介します。

12月分前半1枚目
 いろいろな役職になってお金を稼ぎ、さまざまな建物を建築して、誰か1人が8つ目を建てた時点でゲーム終了。点数を計算して一番得点の高い人が勝ちという内容です。

12月分前半2枚目
 画像のタイプのプレイ人数は2人から7人です。建物カードを4枚と金貨を2個受け取ってゲームスタート。余った建物カードはデッキとして伏せて中央に、残りの金貨は銀行としてひとまとめに置きます。
 ターンのはじめは必ず、1人1枚ずつ役職の描かれたキャラクターカードを選びます。自分がどのカードを選んだかは秘密にします。

12月分前半3枚目
 キャラクターカードの特徴は以下のとおりです。
1、 暗殺者。プレイヤーから1人を選び、その人の手番を飛ばせる。
2、 盗賊。プレイヤーから1人を選び、その人の手番がきたら、その人の持っている金貨を全部もらえる。
3、 奇術師。プレイヤーから1人を選び、その人と建物カードをすべて交換するか、自分の建物カードを好きなだけデッキの底に返し、同じ枚数をデッキの一番上から引くことができる。
4、 王様。自分の持っている黄色の建物カード1枚につき、1金貨を銀行からもらえる。親が王様を呼んだとき、王冠コマを受け取れる。
5、 司教。自分の持っている青色の建物カード1枚につき、1金貨を銀行からもらえる。将軍から指名されても、建物を壊されることはない。
6、 商人。緑色の建物カード1枚につき、1金貨を銀行からもらえる。アクションを行った後、1金貨を追加でもらえる。
7、 建築家。アクションを行った後、デッキから2枚建物カードを引いて手札に入れられる。1回の手番で3つ、建物を建設することができる。
8、 将軍。自分の持っている赤色の建物カード1枚につき、1金貨を銀行からもらえる。手番の最後に金貨を支払えば、場に出ている建物を1つ壊すことができる。
 キャラクターカードに書かれた数字が、プレイする順番になります。数字の小さい人から始まり、大きい人で終わるようになります。このターンごとにプレイ順が異なるのが、「あやつり人形」の特色です。
 手番でできることは以下のとおりです。
1、 銀行から2金貨受け取る。あるいは、デッキから2枚建物カードを引き、1枚を手札にして、1枚をデッキの底に返す。
2、 手札の建物から1枚選び、そのカードに書かれた数の金貨を銀行に返して建物を建築する。
3、 自分の持っているキャラクターカードの能力を発揮させる。
 建物カードの左上には、支払う金貨の枚数が示されています。金色の丸が2個描かれていたら2金貨、5個描かれていたら5金貨を建設する際に銀行に返します。つまり、金貨のたくさん必要な建物カードを建てる場合は、たくさんお金を貯めないとなりません。
 慣れるまでは、ゲームの手順が書かれている早見表カードを見ながら進めていきましょう。
 ターンを繰り返し、誰かが8つ目の建物を建てたら、そのターンでゲームは終了します。
 得点計算は以下のとおりです。
1、 自分が建築した建物に記されている金貨の合計数。
2、 建物カードに描かれている黄・青・緑・赤・紫の5色すべてを建設できたら3点追加

3、 最初に8つ目の建物を建てた人は4点追加。
4、 2番目以降に8つ目の建物を建てた人は2点追加。
5、 特殊効果を持つ建物を建設していたら、カードに書かれた能力に応じて加点。
 理解するのに時間がかかるゲームですので、はじめは特殊カードは使わないほうがいいかもしれません。

 

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