ボードゲーム遊び方紹介 第23回 カルカソンヌ(後半)
第21回に登場したミステリ好きの同じ年の友達と、またまた神保町にあるアソビCaféさんでカルカソンヌをプレイしてきました。
私はかなり昔に外国のサーバーで遊んだことがありますが、意味が分かっていなくて、ほぼ初心者状態。友達はまったく初めてです。
ちょうど夕飯時で店内も混んでいたので、スタッフさんの力を借りずに説明書を読みながら始めてみました。友達は黄色のコマ、私は青のコマです。
若いプレイヤーからゲームスタートということで、誕生日がほんの少し後の友達が先手になりました。引いた手札を取りあえずつなげてみます。せっかくだからコマも置いていきました。私も友達にならって、なんとなくタイルをつなげてみます。確か修道院は点数が高かったはず、と建物の上にコマを置きました。
2人とも、1枚置くたびにコマを置いているので、すぐになくなってしまいました。すると、スタッフさんから。
「完成している場所のコマは回収していいんですよ」
それすら分からず。
よく分からなくなったところはもういいよねと、できるところだけ回収して、ポイントを加算していきます。
「この旗みたいなのはなんだろう」
友達が言い、説明書を確認。旗の置いてる場所はさらにポイントが加算されることも、この時点で分かりました。
とにかく終了させようと、協力して地形を作りはじめ、1回目は友達が勝ちました。草原をうまく利用し、終了後の得点計算で、一気に高ポイントを獲得していきました。
後でスタッフさんにお聞きしたら、カルカソンヌは、2人プレイが一番楽しめるとのこと。タイルの絵柄をすべて覚えてしまえば、残っている手札も把握ができ、相手の置く場所を見ながら自分の有利になるように次のタイルを置けるそうです。
例えば修道院は、周囲を8枚のタイルで囲めないと完成できません。これをあえて妨害させるようにタイルを置くと、コマを置いている場合は回収できないし、ポイントも入りません。
あるいは、相手が高ポイントを狙って大きな都市を作ろうとしていても、自分が城壁のタイルを引いたら小さくしてしまうこともできます。
2回目は、ガチ勝負になりました。
友達はとにかく大きくゆっくり地形を広げていく戦法。1回目のように、草原にもコマを置いていきます。
私は逆に小さく早く地形を完成させ、低ポイントを貯めていきました。道は4タイル以内、都市は2タイルほどで終了させてしまいます。修道院のみ、互いに協力できるよう、あえて友達の隣に置きました。
ゲーム中にポイントは50点を超え、ボードの上をコマが周回していきます。ちょこちょこ稼いでいる私は一周以上差が付いていました。
そして、ゲーム終了。最後のポイント加算で友達がかなり追い上げてきましたが、どうにか逃げ切り、勝利。
ドミニオンでは8点たまったらすぐに属州を買い、カタンではバーストを恐れて資源を持たないようにしています。カルカソンヌでも同じようなやり方です。性格もあると思いますが、ド素人のプレイ法です。
次はもっと計算しながら遊んでみたいなと思いました。
1973年生まれ
作家。2007年に宗形キメラ名義で二階堂黎人との合作『ルームシェア 私立探偵・桐山真紀子』で作家デビュー。2009年には『マーダーゲーム』で単独デビュー。近刊は「少女ティック 下弦の月は謎を照らす」(行舟文化)
ボードゲーム好きで『人狼作家』の編集も手がけ、羽住典子名義でミステリ評論活動も行っている。
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