スピンオフ 謎解きゲームレポ「逆転のパズル」
あそびファクトリー主催のアニメ逆転裁判謎解きゲーム2「逆転のパズル」に参加しました。会場は、前作「逆転のリドル」と同じ「J-SQUARE SHINAGAWA」です。
メンバーは、いつものミステリ好き夫婦の奥さまが主催、合計12名で挑みました。4人1組なので、3チームに分かれました。
私のチームは、ネット友達のAさん、私も所属するミステリ評論家団体・探偵小説研究会の市川尚吾さん、秋好亮平さん。市川さんは初めての謎解きゲームです。
並ぶのが早かったので、席は1番でした。机の上には注意事項があり、ゲームで使う資料は、開始後にオリジナルアニメを観てから配られました。
ストーリー設定がアニメ「逆転裁判」というだけで、前作を経験してなくても物語についていけます。原作のゲームをしていたり、アニメを観ていたりしたほうが世界観やキャラクターに馴染めますが、まったく知らなくても楽しめます。
司会者が画面越しにキャラクターと話したり、前回の刑事役の人が登場したり、軽めですがフィクションと現実の世界がリンクしていました。
実際のゲームは、通常の謎解きゲームと同じように、小さな謎を次々に解き、最後の謎にたどり着くというスタイルです。裁判官に扮したスタッフに「異議あり!」と申し立てをしに行かないと、次の謎や資料はもらえません。
勝利を狙っていたので、以前のスピンオフ記事で計画を立てたとおり、今回は役割分担を徹底しました。Aさんと秋好さんは問題を解き、市川さんは資料を読み込み、私は解答提出と資料整理の担当です。
これが正解ではないかと誰かが言った途端に私は資料を持ち、スタッフ席に向かいました。その間に、席に残っている方々で、この答で当たっているのかどうかを検証します。
正解の場合。新しい問題をもらってきたら、机の上に置きます。すぐに秋好さんが手に取り、Aさん、市川さんと相談。私は必要のない資料を何かあったら取り出せるように片付けます。早いときは、しまっている間に次の答を導き出していました。なので、どういう問題でどういう解答なのか、私は把握していません。
不正解の場合。テーブルに戻ったら、即全体に次の解答候補にチェックをして、着席せずにスタッフ席に戻ります。ここで初めて、どういう問題が出たか知ることができました。
この戦法で、3分の2まで、かなり早く進むことができました。席もスタッフ席から一番近かったので、移動時間も省略できています。1つの問題で止まってしまうと、客席を観察しているスタッフの方がヒントを教えてくれます。ですが、私のテーブルはほとんどノーヒントで進められました。
ですが、最後の時間を多めに取れる複数問題で止まってしまいました。解き方は分かっていて、それなりに用意されていたミスリードにも引っかかりませんでしたが、解答の違う箇所があり、その問題の答が分からずにタイムオーバー。残念でしたが、あとちょっと時間があれば解けたので、よしとします。
参加した公演は初日の第1回目でした。それだけでも大満足です。謎解き成功チームは、4チーム。全体の3割くらいでした。難易度は低めだと思います。
1973年生まれ
作家。2007年に宗形キメラ名義で二階堂黎人との合作『ルームシェア 私立探偵・桐山真紀子』で作家デビュー。2009年には『マーダーゲーム』で単独デビュー。近刊は「少女ティック 下弦の月は謎を照らす」(行舟文化)
ボードゲーム好きで『人狼作家』の編集も手がけ、羽住典子名義でミステリ評論活動も行っている。
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