カードゲーム遊び方紹介 第20回 赤ずきんは眠らない
心理戦ゲーム「赤ずきんは眠らない」を紹介します。
プレイ人数は3人から6人。今回は3人で遊びました。
キャラクターカードは、「赤ずきん」「はらぺこ狼」「おやぶた」が各1枚、「こぶた」が3種類3枚と合計6枚あります。
準備は簡単です。1つ1点の丸型トークンと1つ5点のハート型トークンをすべてテーブルの中央に置きます。
プレイヤーは各自「おうちタイル」を1枚、「進行早見表」を1枚持ちます。「おうちタイル」には、「おやすみなさい」か「トラップ」の絵が背中合わせに描かれています。
3人時は、「赤ずきん」と「はらぺこ狼」と「こぶた」のキャラクターカードを使用します。さらに、得点トークンを3点、あらかじめ受け取ります。
人数は何人の時でも、「はらぺこ狼」を持っている人からゲームスタート。他のプレイヤーは「おうちタイル」を「おやすみなさい」か「トラップ」、どちらか好きなほうを上に置き、自分のキャラクターカードで隠します。
初手で「はらぺこ狼」を持っていた私は、「赤ずきん」を持っていたAさんを襲撃しました。
カードは「おやすみなさい」。なので、成功です。「はらぺこ狼」は相手のキャラクターカードに書かれた数だけ得点をもらえます。「赤ずきん」は3点なので、3点もらいました。食べられたAさんは、逆に3点をトークンの山に返します。残りのプレイヤーであるBさんは、「トラップ」だったので、何も起きません。
次のターンは、食べられたプレイヤーか、トラップに引っかかった「はらぺこ狼」が、全員のキャラクターカードを選ぶことができます。
2ターン目はAさんが「はらぺこ狼」になりました。残りのキャラクターカードは、狼の人が選んでプレイヤーたちに渡します。AさんはBさんに「赤ずきん」、私に「こぶた」を渡しました。
Aさんは「赤ずきん」のBさんを襲撃しました。Bさんは「トラップ」です。この場合、「はらぺこ狼」はひどい目にあい、相手のキャラクターカードに書かれた点数を返さないといけません。Aさんはすでに得点がなかったので、そのままです。逆にBさんは自分のキャラクターカードに書かれた点数、3点をもらえました。私は「トラップ」を置いていたので、得点は入りません。
次のターンは、Bさんが「はらぺこ狼」、私が「赤ずきん」、Aさんが「こぶた」になりました。襲撃されたのは、「赤ずきん」。「おやすみなさい」を上にしていたので、私は3点を返しました。「赤ずきん」を食べたBさんは3点得点をもらえます。Aさんはトラップを向けていたので、何もなしです。
次のターンは、私が「はらぺこ狼」になりました。得点の高いBさんに「こぶた」、Aさんには「赤ずきん」を渡しました。「こぶた」を襲撃したら、「トラップ」。1点を返し、Bさんには1点が入りました。
この時点で、Bさんは10点獲得。プレイヤーの誰かが10点になったらゲーム終了です。
3人だとあっさり終わってしまうので、次は6人集めて遊んでみたいです。
1973年生まれ
作家。2007年に宗形キメラ名義で二階堂黎人との合作『ルームシェア 私立探偵・桐山真紀子』で作家デビュー。2009年には『マーダーゲーム』で単独デビュー。近刊は「少女ティック 下弦の月は謎を照らす」(行舟文化)
ボードゲーム好きで『人狼作家』の編集も手がけ、羽住典子名義でミステリ評論活動も行っている。
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