カードゲーム遊び方紹介 第19回 犯人は踊る(後編)
6人で「犯人は踊る」をプレイしました。全員、ほとんど初心者です。
第一発見者1枚、犯人1枚、探偵2枚、アリバイ2枚、たくらみ2枚を用意し、残りのカードから16枚取り出し、シャッフルして1人4枚ずつ配りました。
「第一発見者」の方が「私の絵本がなくなりました」と事件概要を述べて、ゲームスタート。
私は2番手でした。「取り引き」を出して、なんとなく怪しそうな5番さんとカードを1枚交換しました。3番さんは「うわさ」。全員が右隣の人の手札からカードを1枚引きました。4番さんは「情報操作」を出したので、全員が左隣の人に手札を1枚こっそり渡しました。5番さんは「たくらみ」。犯人が勝ったら「たくらみ」を出した人も勝ちになります。6番さんは「取り引き」を出し、3番さんと交換しました。
ここで、飲み物がこぼれるハプニングが発生。交換したカードが見えてしまいましたが、全員ルールをよく分かっていないので気にしません。
2周目は1番さんが「取り引き」を使って4番さんとカードを交換しました。2番の私は「少年」を出し、全員に目を閉じてもらって、犯人を持っている方だけ目を開けてもらいました。
「私、犯人、分かっちゃいました」
6番さんでした。カードの移動がなく、私が「探偵」を持っていたら、次のターンで犯人を名指しして勝つことができます。
3番さんは「うわさ」。全員が右隣の人からカードを1枚引きました。1番さんはカードがなくなってしまいましたが、ゲームは続きます。4番さんは「たくらみ」。何も起きません。5番さんは「うわさ」で、またまた全員が右隣の人からカードを1枚引きます。6番さんは「アリバイ」を出しました。
3周目で、1番さんは「いぬ」。誰か1人の手札を選び、そのカードを全員に見せます。犯人なら勝ち、犯人でないならもとに戻します。3番さんの手札から1枚選びましたが、「アリバイ」でした。2番の私は「目撃者」を使い、6番さんの手札をこっそり見せてもらいました。「犯人」カードは健在です。3番さんは「取り引き」で6番さんと手札を1枚交換ました。
4番さんで初めて「探偵」が登場しました。6番さんに「あなたは犯人ですね」と言いましたが、即否定。「アリバイ」を持っているからなのです。4番さんは「たくらみ」を出しているので、当てたら自爆でした。……でも、誰も気付かなかったかもしれません。
6番さんが「アリバイ」を出したあと、4周目に入りました。手札のない人も続きます。
ついに5番さんが残り1枚の「犯人」を出しました。「たくらみ」を出していますが、「犯人」なので勝利です。同じく「たくらみ」を出していた4番さんも勝ちになります。
さて、6番さんが持っていた「犯人」カードはいつ移動したのでしょうか。ちなみに、私が最後に持っていたカードは「アリバイ」です。
2回戦はさくさくと進んでいき、4番さんが勝利。皆さん楽しんでくださったようでよかったです。
1973年生まれ
作家。2007年に宗形キメラ名義で二階堂黎人との合作『ルームシェア 私立探偵・桐山真紀子』で作家デビュー。2009年には『マーダーゲーム』で単独デビュー。近刊は「少女ティック 下弦の月は謎を照らす」(行舟文化)
ボードゲーム好きで『人狼作家』の編集も手がけ、羽住典子名義でミステリ評論活動も行っている。
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