クロワ/なんじょーの海賊王への道

BCF2024事前環境予想

公開日:クロワ/なんじょー

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今回はBCFも開幕が近づいてきたということでBCF2024環境の事前予想をしていきたいと思います。
過去には環境終了後の考察や中間考察を出したこともありましたが、プレイヤー目線で役立つ情報となると事前環境予想の方が役立ちそうだと感じたので今回はそうしてみました。

目次

①環境の中心

現環境の中心は?と聞かれれば、ほとんどの人はこう答えると思います。

「枝扉プロセカ」であると。

プロセカデッキ

参考リストを一応貼っておきます。
安定感の高い序中盤・トリガー時の価値の高いトリガーアイコン・火力が高く対策の難しい詰め能力と強みが多いうえに弱点が少なく、圧倒的な存在だと思います。

「アウトドアクッキング!青柳冬弥」「劇団員募集中!」

山をぶっ壊しながら1点の複数回。4面条件があるものの助太刀不可なので思い出拳や椎名拳等でケアが不可能。リバース要求でのバーンイベントも助太刀不可で容易にリバース可能。この詰め性能だけでも「詰めの強いデッキ」としての立場を確立できるレベルを有していますが、プロセカが環境の中心である所以はこれだけではありません。

「星の旋律 天馬司」「その心意気を買って 神代類」

1連動と集中のセットが非常に強力で、道中も隙がありません。1連動は素のパワーが低いですがイベントをプレイすると6500になります。集中がいればさらに1枚につき1000追加でパンプが可能です。

「泣き声はどこから?」「いっちばん得意な方法で!」

そして連動効果は2種類のイベントから選択して手札に加える効果であり、片方は控え回収、もう片方はストックブーストなので、手札とストックの欲しい方を進行に合わせて選択することができます。
しかも回収の方のイベントにはカウンターアイコンがついており、相手ターン中に1連動を6500+集中のパンプ状態にすることができます。

後列に集中が2枚あれば行き8000までの相手にはパンプ一か所集約で返すことができ、1連動の生存が可能。6500や7500でもデッキや引き次第で触ることができない数字であり、ここで構築上プロセカ対面が厳しくなってしまうデッキも存在します。

「レインボー☆キャスト 神代類」

レインボー☆キャスト 神代類

デッキの構成上、レベル2でも1連動を継続して狙っていくことになるので、一見するとレベル3多面早出しや2連動を軸としたデッキ、電源系には弱そうに見えますが、イベントが大量に採用されているため、「レインボー☆キャスト 神代類」を利用して高いパワーを出すことが可能。きちんとサイズの大きいキャラ相手への回答も用意できています。

このようにかなり強力なデッキで弱点が少なく、プロセカに対してどう戦うか、どうすれば勝てるかを考慮した上でのデッキ選択が必要になってきます。

②その他環境で見られる可能性の高そうなデッキ

1.五等分の花嫁(全5キャラ)

五等分 ミクデッキ

もともと強かったにも関わらず先日のプレミアムブースター発売で更に強化されました。このタイトルの恐ろしいところはメイン5キャラがそれぞれキャラ単推奨プールがしており、ざっくり5つのアーキタイプがあるにも関わらず、その全てのアーキタイプが強く、環境で見られる可能性が高い所です。
その中でも最も多そうと見られているのが三玖です。

「したいこと 中野三玖」「割り切れない想い 中野三玖」

プレミアムブースター発売前はそれほど使用者の多くなかったアーキタイプですが、プレミアムブースターで欲しかったピースが埋まり、ついに五つ子で最も使われる軸になりました。プレミアムブースターの「割り切れない想い 中野三玖」が連動時の山を削る枚数を増やすテキストを持っており、相手の山をぶっ壊して詰めるタイプのカードとしてもかなり強い部類に仲間入り。

冬弥と比較すると、山を削る枚数こそ少ないものの、1枚でもCXがヒットすればバーンの回数が1×2で固定であり、詰める際の計算がしやすいというメリットがあります。

「羞花閉月 中野三玖」「抱えた気持ち 中野三玖」

プロセカと対決した際も1連動がCX込8000の、レベル3サポート兼手札入れ替えが+αでエリア500を持っており、プロセカの1連動の基準となる8500を同値まで出すことができるので、1連動を漏らさず踏むことが可能で、対プロセカという観点でも良いデッキと言えるでしょう。

2.青ブタ8扉

青ブタデッキ

発売してすぐから流行している8扉型。

「君と過ごした一年間 桜島麻衣」「思い出の数々」

「君と過ごした一年間 桜島麻衣」の超火力は冬弥や三玖を凌駕し、最強クラスの山ぶっ壊し詰めカードと言えるでしょう。強力な2枚回収+疑似リフレッシュのイベント「思い出の数々」で「君と過ごした一年間 桜島麻衣」多面の再現性も高いです。
思い出4枚という条件の関係上構築が歪んでいたり、そもそもシステムカードがプロセカや五等分と比較して貧弱なこともあり、道中の強さはそれらに劣るかと思います。しかし思い出圧縮によりキャンセル率がたかいことや、詰めの火力で差別化できているデッキです。作品人気の高さも相まって、かなりの使用者が居ると予想されます。

3.アリスギア・アイギス8電源

「私に出来ること 夜露」「人助けの連鎖 夜露」

ここまでのデッキはどれも火力の高いデッキでしたが、このアリスギアは耐久側のデッキになります。
最速でレベル1から合体でレベル3が登場し、それがアタック時にヒールorバーン。連動をすれば分裂までします。これを処理できないと打点が全然進まなくなり、レベル3まであげることすら困難になっていきます。仮に処理できたとしても1枚でも残ってしまえばそこから再度連動で分裂できてしまうので、処理は全部しなければ意味は薄いです。

かといってその難易度はかなり高く、レベル2ならともかくレベル1で止まってしまった時にはもうどうしようもなくなってしまいます。コストを使ってヒールしていくので、クロックは減るけれど山の圧縮は悪くなっていく形となりますが、これが逆に冬弥・三玖・麻衣らのぶっ壊しに強く、そういった意味での立ち位置も良いと言えるでしょう。

環境の中心であるプロセカとまるっきり違うデッキで、プロセカには勝てる構築だとしてもこちらに勝てないとなってしまうタイトルも多そうに感じます。
作品自体がマイナーなこと、プレイ難易度が高いことから使用者自体はそれほど多くなさそうですが、使っている人は猛者の確立が非常に高いです。

4.ホロライブ

ヴァイスシュヴァルツで最も優遇されているタイトルです。
無限に来る追加により足らないピースどんどん埋まっていき、本当になんでも出来るタイトルですね。
その中でも環境上強そうなのは8電源でしょう。

ホロライブデッキ

前期の規制により「姫森ルーナ」と「はあちゃまビーム 赤井はあと」が同時に採用できなくなり、デッキとしては弱体化を受けたものの、「姫森ルーナ」+後列のパワーラインをまともに踏めるデッキは現環境でもかなり少なく、面取りデッキとしては先程のアリスギアと双璧を為す存在です。

5.ウマ娘宝ストブ

前期からの生き残り。解説記事書いているのでよかったらそちらもどうぞ。

解説記事はこちら

「フィーユ・エクレール カレンチャン」「シニカルガール ナイスネイチャ」

火力の高さは健在。更に「シニカルガール ナイスネイチャ」で無限自傷ができるので、「殺られる前に殺る」がしやすいところが魅力です。

「ジンクスに挑むお嬢様 サトノダイヤモンド」「夢は三冠!常に全力!!ツルマルツヨシ」

1連動が対応ストブで8000と、プロセカの8500ラインに一歩及びません。現環境こそ行き1000パンプを持つ「夢は三冠!常に全力!!ツルマルツヨシ」の採用を強く推奨します。

6.ブルーアーカイブ門枝

「阿慈谷ヒフミ(水着)」「聖園ミカ」

アド取り面破壊デッキ、という印象です。水着ヒフミの登場時効果は同名を出す方に注目しがちですが、実はパワーが3000も上がります。早出し条件となるカードが2000応援なので、展開ターンは連動CX込みで16500・16500・14500となり、これをカウンターで返すのは至難の業。レベル3多面展開なので一見美夏拳に弱そうですが、連動効果はCXを貼ったときに完結しており、美夏を打つ側のバリューはあまり高くありません。

これらのことから、8電源アリスギアや8電源ホロライブ相手に面勝負で強く出ることができ、それでいて最後は連動を必要としない山壊しができます。とにかく立ち位置の良いデッキで、かつファンがものすごく多い作品でもあるので、大会シーンで見かけることは多そうです。

7.転スラミュウラン軸

「自由を告げる鼓動 ミュウラン」「中身は子供?ミリム」

これも前期からの生き残り。バリューの高いレベル2連動と0から打てる光景がデッキのウリ。規制によりアンタッチャブル12500は作れなくなりましたが、10500を踏むのは今でも一苦労。

かつては「雑魚デッキブロッカー」と言われていましたが、アンタッチャブルを失ったことにより弱点が増え、前期よりは有象無象相手を落とすことも増えたかと思います。前期からの経験値を利用できることも相まって一定数は見かけると予想します。

8.ぼっち・ざ・ろっく!

「貫きたい音楽 山田リョウ」「普通じゃないことへの憧れ 喜多郁代」

お手軽高火力デッキ。3点バーン3面は並の硬さでは受けきれない火力であるにも関わらず、それが軽いコストで打ててしまいます。

ただそれだけと言えばそうなのですが、コストが軽いというのは偉大で、道中事故ってグダグダになった時でも詰め3面のコストを捻出するぐらいだったらなんとかなるし、パーツが上手く集まらない時でも集中やサーチカードにコストを使う余裕があり、最終的に詰め3面を打つところまでの再現性がかなり高いです。

また、コストが軽いことにより、「普通じゃないことへの憧れ 喜多郁代」のような数字しか書いてない早出しを採用・使用する余裕があり、これにより面勝負も意外と強くなっています。

9.チェンソーマンストブ宝

「公安対魔特異4課 早川アキ」「休憩中 姫野」

前環境の環境トップ。悪名高きアキの2枚制限と、「easy revenge!」サーチの選抜行きにより、確実に弱体化こそしたものの、完全に息の根を止められた訳ではありませんでした。安定感は損なわれたものの、最大値はアキ3面が2面に減っただけ。

高速で山を回しながら下のパワーだのアタックでもハンドを持たせられる連動で、山を作りつつダメージを入れられる性能は健在。

10.PIXAR、東リベ

「新しい世界 ルカ」「正面の敵 千冬」

前環境末期から今期頭に注目された2タイトル。パンチ数を犠牲に圧倒的なストックを積むことが出来るのが強みです。弱点である光景を持たないデッキが環境にはかなり多く、プロセカ、五等分、青ブタ、アリスギア、ブルアカ、ぼざろあたりは持っておらず、それらを使うと難しい相手になってきます。


プレイ難易度、特に時間制限以内に終わらせるというスピードを求められる難易度が非常に高く、使用者が減ったというイメージはありますが、逆に言えばこれらへのガードが甘くなっている今こそ危険です。

③環境予想の上でのデッキ選択

「本打点をキャンセル出来る山を作る」

巷では「ドリーム」と呼ばれている山ぶっ壊し連動が強力な詰め効果として環境上位予想のタイトルに搭載されており、レベル2からでも安心して受けることは不可能になっています。
耐えるのに現実的なのは「本打点を全てキャンセルする」ことかと思います。
山をぶっ壊してくる反面、光景が少ない環境でもあるので、シンプルにストックを積んでキャンセル出来る山を作るというのも現環境の指針としてはアリです。

「防御札を採用する」

強力な詰め効果を耐える方法としては防御札を使うというのも一つの手段です。ここ最近は使いやすい防御札がなかなか刷られませんが、ブルーアーカイブ等にある2コストでソウルマイナス3のイベントなどは候補になるでしょう。

「殺られる前に殺る」

耐えるのが難しい詰め効果が相手であれば、「殺られる前に殺る」というのは1つの選択肢に入るかと思います。プロセカ・三玖・青ブタの詰めを考慮すると、それらを使うことによって自然と 「殺られる前に殺る」性能に長けたデッキを使えることになり、同型を使うのが最大の対策とも言える状態です。
しかし、「殺られる前に殺る」に特化しすぎれば、面取りのアリスギアや8電源ホロライブも一定数おり、そちらに勝つのが難しくなります。青ブタは面勝負に弱いですが、プロセカ・三玖は行きだけであれば踏む性能は充分にあるため、こういった対面にも対応できていると言えます。

「受け切れるところまでヒールする」

冬弥や三玖がいくら強烈な詰め効果と言えど、レベル2の前半から殺し切るのは流石に分が悪いです。やれるデッキは少ないですが、レベル2の前半までヒールできるのであればよっぽど耐えられるでしょう。具体的にはアリスギアはこの戦法を取るのが正解と言えます。

これらの要素の内どれか、もしくはいくつかを満たせるデッキを選択すべきだと思います。そして、プロセカや②で予想したデッキのほとんどがこれを満たすことができます。(ホロライブ8電源だけは怪しいですが、ルーナの効果でキャンセル確率を上げられるのでギリギリ及第点?)
こうやって紐解いていくと、流行しているデッキが何故流行しているかが分かりますね。

おわりに

いかがだったでしょうか。
前環境に続いて難しい環境になっていますが、皆様のデッキ選択の役に立っていただければ幸いです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

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