「イクサラン:失われし洞窟」プレビュー
こにぱーん。MOパンダです。
『イクサラン:失われし洞窟』が11月17日に発売されます。
11月10日のプレリリースから構築フォーマットで使用可能になります。
『エルドレインの森』が発売してから2ヶ月しか経っていませんが…もう発売です。
今回はプレビュー配信になります。カード購入の参考になればと思います。
いつも通り”レガシー目線”で緩くカード評価をしていきます。
それではよろしくお願い致します。
配信アーカイブ
新メカニズムの解説
新キーワード能力:作製(さくせい)
指定された素材を使って変身するキーワード能力です。
場にある自身と場か墓地にある素材を使って変身する効果です。
基本は墓地の素材を使って変身するのでカード枚数で損することは少なそうですね。
新キーワード処理:発見(はっけん)
続唱のリメイクのような能力です。
続唱と違いプレイした呪文のコストは関係なく発見の数字でデッキの上から条件を満たすカードを探します。
続唱と違いプレイしない場合は手札に入れることができます。
裏目がなくカウンターをめくってもいいため続唱より使い勝手が良さそうですね。
新能力語:落魄(らくはく)
自分の墓地のパーマネントカード数に応じて強くなるカードです。
落魄Nの場合はN枚以上のパーマネントカードが墓地にあれば効果を発揮します。
このターンパーマネントカードが墓地に置かれていたら落魄している状態になります。
パーマネントカードのサイクリングの起動、フェッチランドの起動、《ミシュラのガラクタ》の起動などで条件は満たせるため下のフォーマットなら条件を満たしやすいでしょう。
条件がパーマネントカードなのでトークンでは条件を満たしません。
パーマネント・カードとは、アーティファクトやエンチャントやクリーチャーや土地やバトルやプレインズウォーカーであるカードのことです。
トークンはカードではありません。トークンは消滅する前に墓地に置かれますが、その処理はプレイヤーが落魄したことには含まれません。
新メカニズム:地図・トークン
自分のクリーチャーに探検させるアーティファクトです。
ソーサリータイミングなので火力に対応などの使い方はできません。
土地は手札へ、それ以外なら+1カウンターを置いてデッキトップか墓地へ。
旧イクサランにあったキーワードで懐かしいです。
新メカニズム:最終カウンター
最終カウンターが置かれたパーマネントは墓地に置かれる代わりに追放されます。
手札には戻るし、カウンターが外れたら墓地に置かれます。
管理用のマーカーに近いですね。
それでは各カードのプレビューにいきましょう!
今回は通常パック→統率者→ジュラシック・ワールドの順に記載しています。
白
【バネ仕掛けの鋸刃】
使い回ししやすい除去。《大いなる創造者、カーン》でサーチできる除去系の呪文の中では使い勝手は良さそう。
【不安定な象形橋】【砂渦の歩く彫像】
《大いなる創造者、カーン》でサーチできる全体除去。
パワー2以下を残せるので《オーリオックの廃品回収者》を破壊しない。
サルベイジャーデッキのサイドボードか。
唱えていないと誘発しないので《実物提示教育》に合わせるといった使い方ができないので残念。
裏側は相手だけの行動制限。
攻撃するか呪文を唱えるかどちらかしかできなくなる。
《騙し討ち》を出したターンに攻撃できなかったりする。
意外と効くかも。
【不屈の解体者】
対アーティファクトカード
タフネスが4もあるので《稲妻》で破壊されないが、このカードが必要なマッチは《稲妻》がないのである。
《護衛募集員》でサーチもできない。
アーティファクトを使うデッキを対策するなら《戦争の報い、禍汰奇》でいい。
【加工鋳造所】
アーティファクトにしか使えないマナファクト。
下の効果は場のアーティファクトと墓地のアーティファクトを交換できる。
アーティファクトトークンを追放して墓地の0マナファクト拾えるのはうれしい。
【失せろ】
地図トークンを2つ渡す除去。
いまレガシーではエンチャントの採用が多く腐りにくいことは嬉しい。
メインボードの追加除去ならありか。
サイドボードでなんでも触れるなら《議会の採決》の方がいい。
青
【ティシャーナの潮縛り】
出たとき《もみ消し》。
アーティファクトかクリーチャーかPWなら場にいる間能力を消せる。
《一つの指輪》のプロテクション付与を弾いてドローできなくなるが…《もみ消し》でいいか。クリーチャーであることを生かし攻め切るデッキなら良さそう。
【帆凧の窃盗犯】
青でできる《忘却の輪》系除去。
アーティファクトかクリーチャーの能力を消す。
人間デッキで《反射魔道士》と比べると飛行と護法①の分こちらの方がいいかもしれない。
【最初の平等者、アカル・パカル】
エンドにリソースを増やす人間。
《稲妻》で落ちないタフネス5。でかい。
相手のターンでも誘発するので《ウルザの物語》や《改良式鋳造所》でトークンを出すのは強そう。
【最深の紀元、オヘル・パクパテク】
効果は強い!インスタントに反復を持たせる。
《剣を鍬に》《渦まく知識》を2回プレイできるとそりゃ気持ちいい。
しかし《稲妻》で破壊され土地になっても《不毛の大地》で破壊される。涙。
【深根の巡礼】
話題のトークン生成。
クリーチャー化した《変わり谷》でマナだしてトークン生成はおしゃれ。
アンタップできるマーフォークが多くいるため除去コンには強そうな1枚。
黒
【分派の説教者】
《古えの墳墓》と相性がいい吸血鬼。
1ターン目にプレイし《稲妻》を耐えながらトークン生成。ライフが増えたらリソースを増やす。接死持ちで止まりにくいのは嬉しい。
【最深の裏切り、アクロゾズ】
5マナのファッティーは黒いストンピィでなんでも試すのでとりあえず。
攻撃の度に手札破壊か自分がドロー。
接死がなく《濁浪の執政》を超えられないので少し不満だが、僅かな除去耐性に期待して1回は使ってみたい。
【税血の刃】
《ゴブリンの技師》で使い回せる布告除去。これでコモンなのはおどろき。
アーティファクトなのでとりあえず《大いなる創造者、カーン》でサーチできるだけでも嬉しい。
装備品に見えるがそんなことはない。
【迷いし者の魂】
《甦る死滅都市、ホガーク》で使えるファッティーになるのか?
墓地対策に弱いままなので結局使いにくいとは思っている。
【鍾乳石の追跡者】
フェッチ起動で条件を満たせる1マナ生物。
毎ターン育てるのは厳しい。4/4威迫になればいいが、なかなかならないよねこういうの。
赤
【嘶くカルノサウルス】
除去で使えるファッティー。
リアニメイトのサイド後に《封じ込める僧侶》や《スレイベンの守護者、サリア》を除去しつつ釣って嬉しいクリーチャー。
発見5により後続も準備しやすく《黙示録、シェオルドレッド》なんてめくったら小躍りしてしまう。
【地質鑑定士】
ドラストのおもちゃ。
《衝撃の足音》をめくることも可能。
《虚空の杯》をめくっても手札に入れられるのはうれしい。
単色になった代わりに使い勝手がよくなった《血編み髪のエルフ》。
【熱心な略奪者、プリーチェス】
ドラストのおもちゃB。
海賊が攻撃する度マナ加速、ブロック不可、アドバンテージ獲得のどれかができる。
3/3先制は止めにくく、効果と合わせて攻撃し続けることができるだろう。
緑
【好戦的な槌頭】
ほぼデメリットのない3マナ6/6。でかい。
他に恐竜をコントロールしていないと2ターンに1回しか攻撃できなくなる。
一応警戒を付けるとデメリットは消える。
《変容するケラトプス》と共にライフを攻める緑ストンピィは疾走感あって〇。
【床岩の亀】
4マナ6/6。デメリットなし。メリットしかない。
好戦的な槌頭と合わせて緑のストンピィデッキが生まれることに期待。
【暴走暴君、ガルタ】
《実物提示教育》から出すと手札のクリーチャーを全て出せる愉快なクリーチャー。
出すクリーチャーは色の指定もサイズも関係なくなんでも可能。
《自然の秩序》から出すのもおもしろい。
【最深の成長、オヘル・カスレム】
踏み倒しできる神。
手札に入れる効果ねって、テキストを読んでいたらクリーチャーと土地を場に出す効果で驚き。
デッキから《引き裂かれし永劫、エムラクール》がでてきても困る。
土地になったあと戻す条件も緩め。
【髑髏胞子の結節点】
レガシーで使うかと言われると使わなそうだが、《孤独》《激情》などインカネーションとの噛み合いがよくモダンで使いたくなるカード。
レガシーなら《自然の怒りのタイタン、ウーロ》と合わせて盤面に12/12を作る動きはおもしろい。
マルチ
【忘れられた者たちの嘆き】
実質《謎めいた命令》のソーサリー。(バウンス、ハンデス、1ドロー)
《甦る死滅都市、ホガーク》デッキなら、最低限《虚空の力線》をバウンスできるからいい気もする。
3つのモードを使えたら盤面はひっくり返る。
青いテンポ系で使いたいが《濁浪の執政》を使う都合落魄8のままプレイが厳しい。墓地が足らない。
【溶鉄の崩壊】
レガシー環境で使いそうな注目カード。
条件を満たすと除去+除去。
《時を解す者、テフェリー》と《花の絨毯》
や
《スレイベンの守護者、サリア》と《霊気の薬瓶》
や
《混沌の洞窟の冒険者》と《虚空の杯》
をまとめて破壊することができる。
赤黒でエンチャントを破壊できるようになったのはすごい。
アーティファクト
【千年暦】
1個の時間カウンターを乗せることができれば、そのまま《通電式キー》などでアンタップして1000個乗せることを目指せる。
アップキープに勝つことが多いこの手のカードの中では、条件が比較的緩いのでいいですね。
【大いなる扉、マツァラントリ】
ロマン枠。
自身がルーターで墓地を肥やせる置物。
表は種類を参照して変身するが、裏は枚数を参照する。
変身したターンはタップされているが変身起動に対応で《通電式キー》でアンタップすることですぐマナを出せるだろう。
茶系デッキでおもしろそう。
【魔術遠眼鏡】
新規ではない。
アンコモンになってもうた。
土地
【残響する深淵】
墓地版《ヴェズーヴァ》。
ポスト系でワンチャン。
コピーしないならアンタップで場に出てマナを出せる。
《ヴェズーヴァ》と違い最低限使えるところは良さそう。
統率者
【舷側砲の砲撃手】
やたら強いゴブリン。
威迫、速攻に誇示で火力を使える。
生け贄にしたクリーチャーやアーティファクト+2点。高火力である。
ストンピィ系で使っても適当なトークンを生け贄に2点与えられるのはいい。
ジュラシック・ワールド
【権限否認】
ストーム系に強いカウンター
《夏の帳》を撃たれようが後続の呪文キャストを禁止する。
《否認》+αだがコンボに対して絶対1ターン得られるのは大きい。
終わりに
「イクサラン:失われし洞窟」のプレビューは以上となります。
大きな大会前にカードが増えましたが大きな変化は無さそうです。
年末のイベントまで色々試してみましょう!
読んでいただきありがとうございました!
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