MOパンダのわくわくレガシー生活

読むだけでレガシーの”いま”がわかる!「レガシーの最前線」編

公開日:MOパンダ

わくわくレガシー生活

こんにちはー。MOパンダです。

11月~12月はレガシーのイベントが多くレガシーフォーマット自体の盛り上がりをとても感じています。

11月4日 第24期レガシー神挑戦者決定戦

11月25日 エターナルウィークエンドレガシー

12月10日 大阪エターナルパーティー

12月24日 東京エターナルパーティー

特にプレイヤーズコンベンションで行われるエターナルウィークエンドは《ドラゴンの怒りの媒介者》のプロモが手に入る大きなイベントです。

ドラゴン怒りの媒介者
(世界に24枚)

まだ受付しています。気になったらぜひ行ってみて下さい!

https://ssl.bigmagic.net/tournaments/top/22

今回は「イクサラン:失われし洞窟」の発売前に現環境のまとめ記事になります。

レガシーの最前線を見てみましょう!

環境デッキ解説

現環境は《オークの弓使い》を巡るゲームです。

オークの弓使い

お互いに《オークの弓使い》が採用されお互いにドローソースがあるデッキの場合は、相手の《オークの弓使い》に《オークの弓使い》を合わせた方が圧倒的に有利になります。

《思案》に釣られて《オークの弓使い》出してプレイヤーに1点与えても、《オークの弓使い》で《オークの弓使い》を除去されたらただ損です。カード1枚分損ですね。

お互いに《オークの弓使い》が採用され相手だけドローソースがない場合、自分の《オークの弓使い》が相手の《オークの弓使い》より弱くなります。

しかしサイドアウトしてしまうと本来除去しないといけないクリーチャーへの除去呪文を《オークの弓使い》に使ってしまうと、除去しないといけないクリーチャーへの除去呪文が不足します。

タフネス2以上のクリーチャーを除去しないといけないのであれば尚更です。

《オークの弓使い》を《オークの弓使い》で処理してゲームを進めるのがレガシーフォーマットの現状です。

禁止にしてほしいという声も聞きますが、《思案》と《渦まく知識》が強すぎるので生き残ってほしいですね。《オークの弓使い》は青くないデッキの希望です。

それでは各デッキの解説をしていきましょう。

多色コントロール

除去とドローを繰り返し《自然の怒りのタイタン、ウーロ》で蓋をするデッキです。

自然の怒りのタイタン、ウーロ

昔はコントロールといえば基本地形を多く採用し《不毛の大地》を無視して土地を伸ばすことが主流でしたが、いまではカードパワーを上げるため基本地形を最小限にし各色の強力なカードを採用しています。

採用される除去呪文には《剣を鍬に》と《力線の束縛》。追加で《終末》《孤独》も採用されていることがあります。

ドローソースは《思案》《渦まく知識》《ロリアンの発見》《一つの指輪》《豆の木をのぼれ》と異常な枚数のドローする呪文が採用されます。こう見るとここ数年のカードが強いですね。

サンプルデッキ

多色コントロール
Legacy Showcase Challenge 1位 2023-10-22
プレイヤー:ziofrancone
クリーチャー(4枚)

4《自然の怒りのタイタン、ウーロ

サイドボード(15枚)

1《忍耐
1《空を放浪するもの、ヨーリオン
1《青霊破
2《水流破
2《紅蓮破
1《赤霊破
2《外科的摘出
2《活性の力
3《花の絨毯

エルドレインの森で追加された《豆の木をのぼれ》ですが2マナの置物にしては異常な枚数のカードを引くことができます。

《豆の木をのぼれ》を追加したことでマナコスト5以上のカードを採用する価値が上がりました。《力線の束縛》、《終末》、《孤独》、《ロリアンの発見》、《意志の力》、マナコストが可変の《進め、エオルの家の子よ!》、そして相棒の《空を放浪するもの、ヨーリオン》です。

《豆の木をのぼれ》がある状態で《空を放浪するもの、ヨーリオン》をプレイすると唱えたときの誘発と出た時の誘発により大量のカードを引くことが可能です。

4枚貼っていれば唱えたとき4ドロー!出た時も4ドロー!UNOみたいなドローですね…。

ティムールテンポ

《探索するドルイド》の追加で強化された青緑赤のテンポデッキです。

探索するドルイド

《秘密を掘り下げる者》は0〜4枚採用と様々になったためティムールデルバーではなくティムールテンポと表記しています。

赤で除去し、青でドローをして再現性を上げ、緑のクリーチャーで攻めるのが一般的なデッキでした。あぁ懐かしき《タルモゴイフ》。

環境の除去が《稲妻》に寄ってるときはタフネスが4以上になる《タルモゴイフ》は強力なクリーチャーですが、今は多色コントロールが多く《剣を鍬に》が使用頻度の高い除去です。

そうなるとタフネスは関係ないため《タルモゴイフ》は減少傾向です。

《秘密を掘り下げる者》も環境に《オークの弓使い》がいるためいつプレイしても除去されるため減少傾向になっています。

《ドラゴンの怒りの媒介者》と《濁浪の執政》。そして追加のクロック兼アドバンテージ獲得手段として《探索するドルイド》を採用したデッキが入賞しています。

サンプルデッキ

ティムールテンポ
Legacy Showcase Challenge 2023-10-22, 8th Place, 7-2
プレイヤー:Gul_Dukat
クリーチャー(12枚)

4《ドラゴンの怒りの媒介者
4《探索するドルイド
4《濁浪の執政

呪文(30枚)

4《渦まく知識
3《稲妻
3《邪悪な熱気
4《目くらまし
4《意志の力
4《思案
2《定業
4《ミシュラのガラクタ
2《退去の印章

サイドボード(15枚)

2《自然の怒りのタイタン、ウーロ
2《狼狽の嵐
4《紅蓮破
1《否定の力
2《溶融
2《魂標ランタン
2《花の絨毯

《探索するドルイド》はアドバンテージ源としてとても優秀です。めくった2枚と《探索するドルイド》を含め最大カード3枚分になります。《探索するドルイド》自体サイズアップしやすく手が付けられない大きさになることが多いです。

目を引くカードで《退去の印章》が採用されています。

退去の印章

《探索するドルイド》で捲った場合相手の場にクリーチャーがいなくてもとりあえずプレイできること。

唱えた《探索するドルイド》をバウンスすることで《獣の探索》を使い回すことができること。

墓地に落ちやすいエンチャントなため《ドラゴンの怒りの媒介者》や《邪悪な熱気》の昂揚の補助ができること。

が挙げられます。

カードパワーが高いとは思えませんが…実は強い可能性がありますね。

グリクシステンポ

「指輪物語」実装後に生まれた《オークの弓使い》を採用したテンポデッキです。

現環境で一番攻めっ気のあるデッキと言えるでしょう。

《秘密を掘り下げる者》《ドラゴンの怒りの媒介者》で序盤からクリーチャーを展開し、それらの除去するカードを探しにいくドローソースを《オークの弓使い》で咎めライフを攻めるデッキです。

現環境のデッキの中では珍しくティムールテンポに採用されていた《探索するドルイド》のようなアドバンテージを得るカードはありません。

サンプルデッキ

グリクシステンポ
Legacy Showcase Challenge 2023-10-22, 11th Place, 7-2
プレイヤー:AyeItsNick
呪文(26枚)

4《渦まく知識
4《稲妻
1《呪文貫き
4《目くらまし
1《四肢切断
1《殺し
4《意志の力
4《思案
3《ミシュラのガラクタ

サイドボード(15枚)

1《水流破
3《紅蓮破
2《外科的摘出
1《火の中へ投げ捨てる
2《発展の代価
2《否定の力
2《溶融
2《相殺

クリーチャーはテンポデッキの中では珍しく16枚採用されています。

《秘密を掘り下げる者》は《オークの弓使い》により除去されるので採用されないとティムールテンポで書きましたが、グリクシスの場合は《オークの弓使い》を出させて自分の《オークの弓使い》で処理することが可能なので矢の的として《秘密を掘り下げる者》を使うことができます。相手に《オークの弓使い》を出させるきっかけですね。

また一定数いるコンボデッキ相手には早く攻めるカード且つ《意志の力》、《否定の力》のコストとして役立ちます。青いカードは最低限役立ちます。

4色テンポ

上で説明したティムールテンポとグリクシステンポとの折衷案デッキです。

《オークの弓使い》と《探索するドルイド》どちらも採用されアドバンテージも盤面処理も行うことができます。

強いカードは入れるほどデッキが強くなるわけですね。

《探索するドルイド》は緑のカードに見えますがほぼ《獣の探索》からプレイするので実質グリクシステンポと言えるでしょう。

採用されたカードはテンポデッキに似ていますが、手数で勝つというよりカードパワーで押し切る4色レオヴォルドのようなデッキです。

見た目以上に太い攻めにアドバンテージ獲得手段がありいま熱いデッキです。

ここ最近で現れたデッキです。

サンプルデッキ

4色テンポ
Legacy Showcase Challenge 2023-10-22, 6th Place, 8-1
プレイヤー:kl0gW
土地(18枚)

3《汚染された三角州
4《沸騰する小湖
2《熱帯の島
2《地底海
4《火山島
3《不毛の大地

サイドボード(15枚)

1《水流破
3《紅蓮破
2《外科的摘出
1《四肢切断
2《否定の力
2《溶融
1《墓掘りの檻
1《無のロッド
2《相殺

青いカードが少し足らず《意志の力》と《否定の力》が構えにくい印象でしたが、《ロリアンの発見》を採用し少しだけ青いカードが増え唱えやすくしています。

《獣の探索》により土地は伸びやすく5マナでプレイすることもあります。

ソーサリーが墓地に落ちやすくなるため昂揚の条件も満たせデッキにフィットしているカードでしょう。

青黒想起

ここ数ヶ月の間にレガシーチャレンジで最も優勝したデッキです。

《悲嘆》+《再活性》はモダンでお馴染みのラクドス想起を思わせるムーブで序盤から手札を破壊します。

破壊した手札を復旧させるドローソースを《オークの弓使い》で咎めゲームを決めます。

《サウロンの交換条件》を《神秘の聖域》で使い回しアドバンテージで戦うこともできます。

《オークの弓使い》の捌きあいが増えたいま、《再活性》で《オークの弓使い》を場に定着させることができ、メタにマッチしてきたデッキと言えるでしょう。

相手の《濁浪の執政》がどうにもならないことが多く、《再活性》を使うとライフが足らずグリクシスデルバーには不利な展開が多いデッキです。

頼みの《カザド=ドゥームのトロール》も《邪悪な熱気》で破壊されやすいのもマイナスです。

サンプルデッキ

青黒想起
Legacy Showcase Challenge 2023-10-22, 2nd Place, 8-1
プレイヤー:Do0mSwitch
土地(17枚)

1《
2《霧深い雨林
1《神秘の聖域
4《汚染された三角州
1《
4《地底海
4《不毛の大地

デッキリストはここ数週間ほぼ変化がありません。

「エルドレインの森」のカードはもちろん0枚です。

デッキリストはほぼ完成されたと言ってもいいでしょう。

8キャスト

《ウルザの物語》を使ったアーティファクトデッキです。

相変わらずトークン生成+《影槍》のパッケージが強力です。

このデッキが環境に少しでもいるからこそ《溶融》がサイドから抜けることはないでしょう。

溶融

最近は《継ぎ接ぎ自動機械》を採用した形が主流です。

継ぎ接ぎ自動機械

1/1ですが護法②のため《オークの弓使い》に打ち取られることなくサイズを上げることができます。

除去しにくいので《溶融》で一掃するのが楽ですね。いままで8キャストになかったマナコストが2なので、自分の《無のロッド》を巻き込む可能性があります。

なので最近は緑マナが使えるなら《無のロッド》より《溜め込み屋のアウフ》の方がいいでしょう。

デッキの構造上ドローが多すぎるため《オークの弓使い》が厳しいことには変わっていません。

サンプルデッキ

8キャスト
Legacy Showcase Challenge 2023-10-22, 14th Place, 7-2
プレイヤー:WrzoBuSeks

スニークショー

《偉大なる統一者、アトラクサ》の登場により使用者が増えたデッキです。

各種大型クリーチャーを《実物提示教育》か《騙し討ち》で場に送り出すコンボデッキです。

サンプルデッキ

スニークショー
Legacy Challenge 32 2023-10-14, 8th Place, 5-1
プレイヤー:ktmr-39
呪文(33枚)

4《渦まく知識
2《呪文貫き
2《目くらまし
4《意志の力
4《思案
2《定業
4《実物提示教育
1《ロリアンの発見
4《水蓮の花びら
4《騙し討ち
2《全知

《全知》を採用することで《偉大なる統一者、アトラクサ》から次の《偉大なる統一者、アトラクサ》に繋ぎ《引き裂かれし永劫、エムラクール》にたどり着けるようになっています。なので《偉大なる統一者、アトラクサ》を多く採用したリストが目立ちます。

コンボデッキなのでコントロールキラーとして有名でしたが、いまは少し違います。

多色コントロールの除去呪文に《力線の束縛》が採用され《引き裂かれし永劫、エムラクール》を対処することが可能になりました。

《グリセルブランド》は《オークの弓使い》が場にいると起動することができず、《偉大なる統一者、アトラクサ》だけでは《一つの指輪》のドロー枚数といい勝負になってしまい、昔ほどコントロールキラーとしての立ち振る舞うことができなくなりました。

最近のカードは強い!

デス&タックス

昔からある白いクリーチャービートダウンデッキです。

《霊気の薬瓶》でマナを加速しつつ《リシャーダの港》や《不毛の大地》《スレイベンの守護者、サリア》で相手の行動を減らしなにもできない相手を《石鍛冶の神秘家》+《カルドラの完成体》などで攻撃します。

80枚で《空を放浪するもの、ヨーリオン》を相棒に使い《オークの弓使い》を採用した白黒ヨーリオンデスタクが一般的です。

サンプルデッキ

デス&タックス
Legacy Showcase Challenge 2023-10-22, 5th Place, 9-0
プレイヤー:Freudian_Slip
呪文(11枚)

4《剣を鍬に
4《霊気の薬瓶
1《梅澤の十手
1《殴打頭蓋
1《カルドラの完成体

入賞したリストはなつかしい60枚構築です。

サイドボードを引けば勝てるのであれば枚数を減らし確立を上げているのは納得です。

《孤独》を除くと3マナ以下で構築され《霊気の薬瓶》は気にせず2と3で放置できるのはいいですね。

《大変動》はコントロール相手に非常に強力なカードです。

自分は《霊気の薬瓶》を残して行動できますが相手は土地1枚になりゲームに勝ちます。

大変動

ボロスイニシアチブ

《白羽山の冒険者》禁止後の赤白イニシアチブデッキです。

2種類の人間クリーチャーでイニシアチブを得ます。

「指輪物語」で《進め、エオルの家の子よ!》を獲得しマナフラッドを受けつつ速攻によりイニシアチブを取り返せるようになりました。

「エルドレインの森」ではなにも得られず変化はありません。

使用者が少ないデッキではありますが《魂の洞窟》を使った押しつけストンピィデッキの中でも一番破壊力があります。

カードにプレイにそこまで幅がなく、少ない練習量でも高い勝率を出せるいいデッキです。

サンプルデッキ

ボロスイニシアチブ
Legacy Showcase Challenge 2023-10-22, 3rd Place, 8-1
プレイヤー:xJCloud
土地(18枚)

4《古えの墳墓
4《魂の洞窟
4《裏切り者の都
1《カラカス
1《
2《平地
2《プラトー

このデッキもここ数週間ほぼ変化がありません。

デッキリストはほぼ完成されたと言ってもいいでしょう。

終わりに

今回の読むだけでレガシーの”いま”がわかる!「レガシーの最前線」編は以上となります。

11月はイクサラン:失われし洞窟のプレビューがあります。

少しいい成績だったら大会レポートのまとめや、各色のテンポデッキのまとめなど書けたらと思います。

読んでいただきありがとうございました。

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