読むだけでレガシーの”いま”がわかる！「指輪物語：中つ国の伝承」編 指輪がMOパンダを誘惑する
こんにちは！MOパンダです。
やってきました！新環境！
レガシー環境は通常エキスパンションに加え、統率者デッキや特殊エキスパンションによって毎年凄まじい量のカードが構築プールに増えていきます。
今回の「指輪物語：中つ国の伝承」のカードはどんなデッキで使用されているのか、早速見ていきましょう。
今回は以下の大会からデッキリストを参照しております。
6/17 10000ドルレガシー
https://www.mtggoldfish.com/tournament/10k-legacy-scg-con-baltimore-saturday-9-00-am#online
6/25 プレイヤーズコンベンション千葉2023 日本レガシー選手権
https://mtg.bigmagic.net/article/2023/06/PCChiba2023-Legacy-TOP8Decklist.html
6/24-25 7/1-2 MTGO レガシーチャレンジ レガシープレリミナリー
https://www.mtgo.com/en/mtgo/decklists/2023/06?filter=Legacy
《オークの弓使い》
まずは発売前から話題の《オークの弓使い》です。
一番使用されているデッキはグリクシステンポデッキです。
4《ドラゴンの怒りの媒介者》
Legacy Challenge 32 2023-06-24, 1st Place, 6-0
プレイヤー：Maraxus_of_NL
4《オークの弓使い》
1《厚かましい借り手》
4《濁浪の執政》
オークの弓使いは青いデッキやプレインズウォーカーに対して非常に強い効果を持ちます。
追加のドローに反応して1点ダメージと動員を行うため《渦まく知識》や《思案》と言った青いデッキの定番カードに反応してダメージを与え盤面を構築します。
今回紹介したデッキは《会議の末の熟慮》を採用し占術するために《思案》が《定業》に変更されています。
アドバンテージ獲得手段としてはおもしろいアプローチです。
《ドラゴンの怒りの媒介者》の諜報で墓地に落ちたらうれしく、墓地から離れるので《濁浪の執政》のパワーアップにも使えます。
《オークの弓使い》は２ターン目に構えることができドロー呪文をプレイしにくくなるだけでも強力です。
複数体並ぶとより強くなるため４枚採用が定番となっています。
プレインズウォーカーに対しても強く、１点ダメージと1/1のクリーチャー２体による戦闘で忠誠値を削りやすくなっています。１度マイナスした《覆いを割く者、ナーセット》を１枚で処理できるのはいいですね。
《時を解す者、テフェリー》のプレイに対応してオークを出された場合マイナス起動が出来きません。
《悪魔の職工》を採用した《自然の秩序》デッキにも採用されます。
《オークの弓使い》は１枚でクリーチャー２体分になるため《ガイアの揺籃の地》のマナ数を安定させゲームを決めやすくなります。
動員により《悪魔の職工》のコストも用意できフィニッシャーに繋げやすくこのデッキの最後の１枚だったと言っても過言ではないでしょう。
デス＆タックスにも黒タッチで採用されます。
《迷宮の霊魂》と共にドローを咎める役割と序盤の除去として役立ちます。
《ちらつき鬼火》や《空を放浪するもの、ヨーリオン》と組み合わせて使い回しをすることや、《第三の道のロラン》との組み合わせでドローを強制させ《オークの弓使い》の効果を誘発させることができます。
ＢＵＧ悲嘆コントロールや８キャスト、ヘルムヴォイド、エスパー石鍛冶、忍者などなどあらゆる黒いデッキに採用されています。
さらにデス＆タックスのように《オークの弓使い》を使うために黒をタッチするデッキも現れました。
《オークの弓使い》は《オークの弓使い》で処理するのが一番楽なのでこれからは４枚デッキに入れることが基本になるでしょう。
世は大《オークの弓使い》時代に突入しようとしています。
《喜ぶハーフリング》
お次はマナクリーチャーである《喜ぶハーフリング》です。
定番の４色コントロールに採用されています。
4《喜ぶハーフリング》 4《渦まく知識》
Legacy Preliminary 2023-06-26, 3-1
プレイヤー：ANZID
3《自然の怒りのタイタン、ウーロ》
4《剣を鍬に》
2《否定の力》
4《意志の力》
4《思案》
3《虹色の終焉》
2《終末》
3《一つの指輪》
4《時を解す者、テフェリー》
2《時を超えた英雄、ミンスクとブー》
カウンターされない効果が非常に強力。
とくに《時を解す者、テフェリー》がカウンターできないとなるとなにもできません。
《時を超えた英雄、ミンスクとブー》と後述しますが《一つの指輪》もカウンターできないとなると非常に強力です。
《紅蓮破》でカウンターしていたデッキなどは今後対応策を考えないといけないですね。
アーカイブをぜひ
《進め、エオルの家の子よ！》
プレビュー時に全く見向きしてなかったカードが大活躍しています。
ジェスカイテンポ
4《秘密を掘り下げる者》
Legacy Challenge 2023-06-25, 4th Place, 6-0
プレイヤー：Anonymous
4《ドラゴンの怒りの媒介者》
このカードは統治者を得るカードです。
毎ターンエンドステップにドローする効果です。
X＝１で３マナ2/2運用も可能ですが、１ターン目に１マナクリーチャーを場に送り２ターン目にX＝０でプレイしてトークンは出さず統治者だけ得るというプレイが可能です。
序盤からカードをたくさん引くことで２枚目３枚目の《進め、エオルの家の子よ！》にたどり着き2/2を複数並べ攻撃することが可能です。
《表現の反復》環境で使われていた《神秘の聖域》が採用され、テンポデッキですがロングゲームを見据えています。
クリーチャーは８枚しか採用されていませんが
《進め、エオルの家の子よ！》＋統治者＋《神秘の聖域》＋《目くらまし》の組み合わせにより《進め、エオルの家の子よ！》を連打することが可能です。
これらの組み合わせによってクリーチャーは無尽蔵に湧き出ることでしょう。
《一つの指輪》
最後に紹介するのはぶっ壊れアーティファクト《一つの指輪》です。
《喜ぶハーフリング》を採用した４色コントロールにも入ってましたが《一つの指輪》に特化したデッキも入賞しています。
4《水蓮の花びら》 3《四肢切断》
Legacy Challenge 32 2023-07-01, 3rd Place, 5-0
プレイヤー：Xerk
4《オパールのモックス》
4《多用途の鍵》
1《ミシュラの研究机》
4《通電式キー》
4《防御の光網》
4《厳かなモノリス》
4《玄武岩のモノリス》
3《神秘の炉》
4《一つの指輪》
3《パラドックス装置》
4《大いなる創造者、カーン》
1《罠の橋》
4《虚空の力線》
1《ライオンの瞳のダイアモンド》
1《マイコシンスの格子》
1《神秘の炉》
1《パラドックス装置》
1《領事の旗艦、スカイソブリン》
1《トーモッドの墓所》
1《歩行バリスタ》
《厳かなモノリス》《パラドックス装置》《一つの指輪》を組み合わせることで有限にドローを繰り返し、マナを増やします。
呪文を唱える度に《厳かなモノリス》と《一つの指輪》がアンタップされます。
《一つの指輪》でカードを引き、呪文を唱えることでマナと手札を増やします。
《一つの指輪》に溜まっていく重荷カウンターは２枚目を出しリセットして無視しましょう。
なんと《通電式キー》や《多用途の鍵》でアンタップするだけでも《一つの指輪》が強力です。
これは実際に見て貰った方がわかりやすいので5-0したアーカイブをぜひ
このカードはプロテクション全てにより１ターンをほぼ必ず貰え、２回起動が確約されるのでカードを３枚引くことができます。しかもライフロスは１点。少なすぎる。
アドバンテージを得る手段を置いたターンにボディがガラ空きになってしまう問題がありましたが、《一つの指輪》はその問題を解決しました。
これは《神秘の炉》ではできないことでした。
一度《一つの指輪》を起動したら、ドロー枚数が適当すぎて癖になります。
タップするだけで4枚以上引いたらこのゲーム壊れちゃいますよ！！！
終わり
「指輪物語：中つ国の伝承」環境の「読むだけでレガシーの”いま”がわかる！」は以上となります。
紹介したカード以外にも
《ゴンドールの希望、ボロミア》入りサルベイジャー
《オルサンクのパランティール》入り死の影
《指輪の誘い》入りグリクシスデルバー
などなど新規カードはたくさん使用されています。
前環境と比べ《オークの弓使い》の影響により黒いデッキが増えています。
《一つの指輪》によるバカげたアドバンテージでコントロールデッキは復権。
《一つの指輪》のプロテクションを無視して勝てる《最後の審判》デッキの流行り。
などなどメタゲームはめまぐるしく変化しています。
７月は中旬にレガシー神挑戦者決定戦があり、指輪物語の影響がどれほどあるのか大会が楽しみですね。
今後も「指輪物語：中つ国の伝承」のカードを使ったデッキを配信していきますのでご視聴よろしくお願い致します。
https://www.youtube.com/@mopanda
読んでいただきありがとうございました！
MTGを愛するパンダのVtuber。元競技MTG勢で現在の主戦場はレガシー。トップメタからローグまで全てのアーキタイプを使いこなす。 @mopanda_mtg
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