【買取実績】『電脳戦機バーチャロン』シリーズフィギュアフェイ-イェンほか多数

公開日：2024年3月21日 / 更新日：2024年9月18日

1995年より始動し、近年発売された新作にはクラウドファンディングで専用コントローラーであるツインスティックがリリースされるなど、根強いファンを持つ『電脳戦バーチャロン』シリーズ。1990年代から2000年代のフィギュアブームの中で発売された、同作関連フィギュア多数をお譲りいただきました！ありがとうございます。

第１作『電脳戦機バーチャロン』登場は95年12月。奇しくも『新世紀エヴァンゲリオン』の放送に重なるタイミングでもありました。翌年の96年からは次々と『エヴァ』のメカ・キャラが立体化され、折からのフィギュアブームと重なり当時の造形技術が躍進したタイミングでもありました。『バーチャロン』および続編『オラトリオ・タングラム』においても、ガレージキットや多数のマスプロ製品がリリースされています。もともと立体データであるため造形物との相性もよく、初期から非常に再現度が高かった印象があります。

セガ　リアルモデルシリーズ
海洋堂/WEBEC　モノシャフト・ドライブ搭載バーチャロンオラトリオ・タングラムシリーズ

セガ　リアルモデルシリーズ

セガのリアルモデルシリーズは、エヴァンゲリオン初号機からスタートした完成品フィギュアシリーズです。曲線で構成されたエヴァの特徴的な外観を完全再現したこのシリーズは、当時のエヴァ立体物の中でも大ヒットとなりました。ロボットだけでなく『サクラ大戦』や『少女革命ウテナ』などキャラクターも同じブランドで次々にリリースされています。

この「とにかくフィギュアを出す！」感も、当時を物語っていると思います。同シリーズ5でテムジン、シリーズ6でバイパーII、シリーズ8ライデンとリリース。シリーズ23でフェイ-イェン、シリーズ24でアファームドがラインナップと、その後限定版として初期３体の２Pカラーがリリースされています。

海洋堂/WEBEC　モノシャフト・ドライブ搭載バーチャロンオラトリオ・タングラムシリーズ

98年リリースの続編『オラトリオ・タングラム』からは、表示ポリゴン数も増えたことによる複雑な形状のデザインに加え、各バーチャロイドの機体表面に微細なテクスチャが施されるようになります。すでにガレージキットやアクションフィギュアで実績を重ねていた海洋堂は、立体化は難しいかと思えたそのグラフィックをタンポ印刷などで再現しました。

また、この時期のアクションフィギュアの流行だったのですが、上昇する塗装コストを抑えるため、あえて無塗装・クリア塗装バージョンが限定品としてリリースされるようになっていきました。

特に第１作より引き続き人気の高かったフェイ－イェンは、第２作ではフェイ－イェン・ザ・ナイトとして各種カラーバリエーションを展開。今回お譲りいただいたお客様も通常カラー、ハイパーモード、クリア版、そしてR.N.A SIDE版やフェイ－イェン・ザ・タイガー版と網羅されておりました。そのほかにもテムジンクリア版、ウィンターホワイト・テムジン、スぺシネフをお譲りいただいております。

ちなみにこの海洋堂/XEBEC版のモノシャフトドライブシステムとは、通常の関節とは敢えて異なる部位や角度に回転可動を仕込むことで、ダイナミックなポージングを可能とする可動システムです。原型師・山口勝久が提唱し、キャラクター性にあわせた場所と角度を計算したもので、現在は「山口式可動」と呼ばれています。「山口式可動」のフィギュアは、ぜひ製品を手にとって実際に動かし、その威力を確かめてほしいアイテムです。

このほか、ウェーブのソフビ製ポーズ固定モデル（２Pカラー）もお譲りいただいております。ウェーブのパッケージには「Whatabout“Virtual-on”（バーチャロンとは）の一文が記され、アーケードゲームであったバーチャロンがまだ一般的ではない初期のリリースであることが伺えます。

90年代のアクションフィギュアブームは、スタイルだけでなく「可動」についても飛躍的な進化を遂げています。ちょうど今回のリアルモデルとモノシャフトドライブの違いがそれを物語ってくれるでしょう。もちろんリアルモデルシリーズがユーザーのニーズに応えて、国内製アクションフィギュアの黎明期に速やかにリリースされていること、モノシャフトドライブはモノシャフトドライブであまりにも先鋭的な可動方式であるという点は記しておくべきでしょう。

たいむましんでは20世紀の各種なつかしフィギュアの買取をお待ちしております。一つの作品やキャラクターを追うことで進化の歴史が垣間見えることもあります。お客様のこだわりのコレクションをお待ちしております！