わくわくレガシー生活 「第21期 レガシー神挑戦者決定戦について」
こにぱーん。MOパンダです。
あけましておめでとうございます。
2023年もよろしくお願い致します。
1月からレガシー環境カード解説動画を開始しています。
https://youtube.com/playlist?list=PLFbTIw4aFQv3bWEaaJQFIz7g3Jqj0twbi
ぜひご視聴よろしくお願いします。
先日1月8日にレガシー神挑戦者決定戦が開催されました。
事前のメタゲーム予想や翌日行われたレガシー神決定戦のことをまとめています。
よろしくお願いします。
メタゲームの予想
2022年末からイニシアチブが隆盛しています。
年末の12/29に行われたLegacy Super Qualifier (権利が掛かったMOの大会)ではイタリアの強豪アンドレア・メングッチ(Andrea Mengucci)が使用した白単イニシアチブが優勝しました。
Legacy Super Qualifier 2022-12-29 1st Place 8-0
プレイヤー:gnorilgrande
いままでのイニシアチブデッキと比べて対デルバーへのガードをかなり上げています。
4枚の《虚空の杯》
4枚の《魂の洞窟》
4枚の《スレイベンの守護者、サリア》
これによりカウンターに臆することなく人間クリーチャーや《孤独》をプレイできるようになり、押しまけることがなくなりました。
実際本人の大会マッチングを見るかぎり
5回対戦し4回URデルバーに勝利しています。
Won Legacy Super PTQ on MTGO!!!! 🤩🤩🤩
MonoWhite Initiative is broken and I’m glad in the future I can say I have witnessed its power in first person. #MTGLegacy #MTGO pic.twitter.com/sUFyDEdqX5— Andrea Mengucci (@Mengu09) December 30, 2022
いままで「デルバーにだけ弱くその他デッキに対して強いデッキ」という立ち位置だったイニシアチブデッキでしたが、全てに勝てるようになりメタゲームへ食い込んでくることが予想されました。
デルバーに強いがイニシアチブもコンボも厳しい4Cコントロール。
4Cコントロールに弱いがその他デッキに強いデルバー。
デルバーに勝てる可能性が出てきてその他デッキに強いイニシアチブ。
というのが私の認識です。
なので
デルバーとイニシアチブが頭抜けて多い。
ストンピィユーザーがイニシアチブに移行していたので、赤単プリズンは考慮せず。
コントロールはイニシアチブが辛すぎて勝ち切れない。
という予想でした。
大会結果
URデルバーが一番入賞数は多く、そこは予想の範囲内でした。
しかし優勝は予想を裏切って4Cコントロールでした。
おめでとうございます。
第21期レガシー神挑戦者決定戦 優勝
プレイヤー:Kiyota Katsuyuki
4《溢れかえる岸辺》
1《カラカス》
4《霧深い雨林》
3《神秘の聖域》
3《汚染された三角州》
1《サバンナ》
4《沸騰する小湖》
1《冠雪の島》
1《タイガ》
2《熱帯の島》
3《ツンドラ》
2《火山島》
3《不毛の大地》
3《忍耐》
4《自然の怒りのタイタン、ウーロ》
ヨーリオンが相棒の80枚構築です。
このデッキリストで一番目を引くのが3枚採用された《もみ消し》です。
もみ消しといえばテンポデッキがフェッチランドを打ち消すのに使うことが定番で、コントロールが使うことは疑問でしたが、このカードは実はイニシアチブに強いカードです。
まず「イニシアチブを得る」という効果を打ち消すことができます。
除去コントロールがイニシアチブに負ける要因は、イニシアチブを取り返すことができずアドバンテージを取られ続けることでした。
戦闘ダメージを与えてイニシアチブを取り返し、さらに攻撃してくるクリーチャーも捌かないといけないため難しいゲームとなります。
しかし《もみ消し》入りだと戦闘ダメージを与えてイニシアチブを奪ってゲームをするのではなく、そもそもイニシアチブを得らせないというアプローチでした。
目からウロコです。
まさかデルバーに強いイニシアチブデッキを作るのではなく、イニシアチブに強いコントロールを作るのが正解だったなんて。
気付くことができませんでした。
《激しい叱責》と併せて5枚。サイド後7枚の解答がありここまでやれば、確実にイニシアチブに勝ちそうですね。
レガシー神決定戦
翌日行われたレガシー神決定戦では解説をやらせていただきました。
高野さんが使用したデッキは前回同様URデルバーになります。
第21期レガシー神挑戦者決定戦
プレイヤー:高野 成樹
4《秘密を掘り下げる者》
4《ドラゴンの怒りの媒介者》
1《厚かましい借り手》
3《濁浪の執政》
今回も少し構築に口出しを。
事前のメタゲーム予想から白単イニシアチブが上がってきていたので、イニシアチブを意識した構築にしています。
よく聞かれる2点だけ。
《予報》
《スレイベンの守護者、サリア》がいる状況でも唱えやすい《表現の反復》です。
《スレイベンの守護者、サリア》がいる状態で《表現の反復》を唱えても追放して唱えることができずアドバンテージが得られないですし、3マナソーサリーは厳しいです。
《表現の反復》をサイドアウトしてもアドバンテージを得られるカードが残るように《予報》を採用しています。
《ミシュラのガラクタ》
《ドラゴンの怒りの媒介者》と《邪悪な熱気》の昂揚を補助するために4枚採用にしています。
《予報》を当てるのにも使いますね。
白単イニシアチブは《エメリアのアルコン》の採用が少なく《ミシュラのガラクタ》が邪魔になるケースは少なそうでした。
イニシアチブ戦のポイントは
・《魂の洞窟》から出される《練達の地下探検家》を即除去する
・イニシアチブを奪う
の2つなのですがそれを《ドラゴンの怒りの媒介者》と《邪悪な熱気》が満たし、昂揚を《ミシュラのガラクタ》によって達成します。
カード単体は強くないですが必要なカードです。
ゲームですが高野さんの不運もありメイン戦は全てURデルバーが敗北。
サイド後は後手を取りリソースでゲームを行い1本キレイに取り返しましたが、3本目を先取され4Cコントロールを使用した清田さんがレガシー神となりました。
おめでとうございます!
《自然の怒りのタイタン、ウーロ》も《時を超えた英雄、ミンスクとブー》も強い!
神決定戦の反省会配信をしております。
ゲーム内容を見つつ構築の変更をすればよかったことなどを話しています。
《真の名の宿敵》がサイドに2枚あれば変わったかもしれませんし、《赤霊破》を1枚追加できていても変わったかもしれません。
たった数枚で大きく変わるのがレガシーフォーマットのおもしろいところですね。
次のレガシー神決定戦も楽しみです。
終わり
第21期レガシー神決定戦については以上となります。
私自身はアルーレンを使い2-2と不甲斐ない結果となってしまい残念です。
構築の変更点もあとから見つかり久しぶりに後悔しました。
今年はURデルバーだけを気を取られずもう少し可能性を模索してみようと思います。
レガシーは次の大会はなくオフシーズンとなります。
大きな大会の発表まで力を付けましょう。
来月2月3日にファイレクシア:完全なる統一が発売されます。
新エリシュ・ノーンはレガシーで使えるぎりぎりなマナコストです。
さらに強力な効果も持つため期待しています。
《孤独》2回!イニシアチブ2回!
新エキスパンションも楽しみです。
読んでいただきありがとうございました。
MTGを愛するパンダのVtuber。元競技MTG勢で現在の主戦場はレガシー。トップメタからローグまで全てのアーキタイプを使いこなす。 @mopanda_mtg
Twitch:https://www.twitch.tv/mopandaa
Youtube:https://www.youtube.com/c/mopanda_MTG/featured
記事一覧はこちら