わくわくレガシー生活 「2022年振り返り 今年のレガシー総括」
こにぱーん。MOパンダです。
大会の連戦も終わり、2022年のレガシーのイベントは終了となりました。
今年1年お疲れ様でした!
今回は1年の振り返り記事となります。URデルバーを中心に回っていたメタゲームがどう動いていったか見てみましょう。
目次
2022年まず思うこと
新規カードが多すぎる!
通常エキスパンションである
・神河:輝ける世界
・ニューカペナの街角
・団結のドミナリア
・兄弟戦争
この4つ。
それに加えて
・神河:輝ける世界 統率者
・ニューカペナの街角 統率者
・統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲートの戦い
・団結のドミナリア 統率者
・統率者デッキ:ウォーハンマー40,000
・Unfinity
・兄弟戦争 統率者
・ジャンプスタート2022
とほぼ毎月新規カードが実装されている状態でした。
昔はレガシーフォーマットは変化が少なく長く楽しめるフォーマットと言えました。
しかし現在は新規カードが一番多く、一番変化の多いフォーマットとなっています。
そんなレガシーフォーマットの変化を振り返ってみましょう。
2022年振り返り
1月
《敏捷なこそ泥、ラガバン》禁止
うわあああやったあああああ!!!!!
1ターン目からマウント取ってくる猿が新年早々禁止となりました。
《戦慄衆の秘儀術師》がNGで《敏捷なこそ泥、ラガバン》がOKになるわけないのである。
2月・3月
2/11 神河:輝ける世界が発売。
8CASTが《河童の砲手》を手に入りより強力に。
統率者デッキに収録されたカードですが多人数戦向けの効果ではなく1:1用にデザインされたカードが驚きでした。
そして発売当時は全く評価されなかったが、数か月で神河:輝ける世界のトップレアになったのが
そう《鏡割りの寓話》です。
発売して約2か月後からじわじわ評価され値上がっていきました。
いまではストンピィの定番カードになっています。
4月・5月
4/29ニューカペナの街角発売。
このエキスパンションはいまでは《帳簿裂き》《未認可霊柩車》が話題ですが発売当時はとくに話題にならず世間は《敵対するもの、オブ・ニクシリス》が話題の中心でした。
《敵対するもの、オブ・ニクシリス》使ったデッキを色々配信して使ってみた結果、特に強くなく世間に踊らされただけとなりました。残念です。
6月・7月・8月
6/17 統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲートの戦い発売。
発売前は《ディスプレイサーの仔猫》が話題でした。
《時を解す者、テフェリー》や《大いなる創造者、カーン》を使ったコンボルートが見つかりましたが特に流行らず。《紅蓮破》が多いことも向かい風です。
その他影響のないエキスパンションでした。
半年後あんなことになるなんて…。
9月
9/9 団結のドミナリア発売。
レガシーは影響なし。
10月
10/7 Unfinity発売。
UNシリーズですがレガシーで使えるエキスパンションでした。
コントロールで《Comet, Stellar Pup》が使われています。
そして意外にもアトラクションが使用されています。
MTGOに実装されていないため研究は進みませんが、いずれ実装されたら話題になることは間違いないでしょう。
11月・12月
11/18 兄弟戦争発売。
収録カードはサイドボードでの採用が多く、既存のデッキを強化する結果となります。
使用可能なカードが多いため毎月レガシーへの影響がある1年でした。
私は大変楽しい1年でしたが、追うのが苦手な方には少し苦痛だったかもしれません。
次は大会結果から1年を振り返ります。
大会結果から見るこの1年
1/2から11/13のイニシアチブが猛威を奮う前のレガシー環境(760デッキ)の集計になります。
・レガシーチャレンジ
・レガシーショーケース
・関西帝王戦
・エターナルパーティー
・BIG MAGIC OPEN
の結果をもとに集計しています。
圧倒的なURデルバーの数!全体の1/5。TOP8に平均1人以上いるデッキです。
使用者の多い結果デッキ自体のアップデートが世界中で行われていました。
その結果がデッキリストに反映されており1年を通じてもっとも変化のあるデッキでもありました。
URデルバーが一強であるとは間違いないのですが、URデルバー内での構築の変化も多かったです。
順に追っていきましょう。
5月「エターナルパーティー」
Eternal Party 2022 in Tokyo 優勝
プレイヤー:フクシマヒロアキ
4《秘密を掘り下げる者》
4《ドラゴンの怒りの媒介者》
1《厚かましい借り手》
4《濁浪の執政》
《狂乱の呪詛》がミラーやコントロールに強くサイドに2枚が定着。
ミラーで強いため《紅蓮破》がメインで増量。
《表現の反復》をプレイする都合《目くらまし》を序盤にプレイしにくく減少傾向になりました。
《秘密を掘り下げる者》の枚数は1~4まで存在しどれがベストか不明な状態でした。
6月 デルバー無しの隆盛
LEGACY SHOWCASE CHALLENGE
4《ドラゴンの怒りの媒介者》
3《帳簿裂き》
1《厚かましい借り手》
4《濁浪の執政》
ミラーに強い構築が世界で模索される中、生まれたのが《秘密を掘り下げる者》を採用せず《帳簿裂き》を採用したURドラゴンです。
一度2/4になった《帳簿裂き》はURデルバーだと《稲妻》で除去できないため対処が難しい存在です。
墓地対策や《忍耐》を使用したデッキにも強く流行しました。
7月「レガシー神挑戦者決定戦」
第20期レガシー神決定戦 防衛
プレイヤー:高野 成樹
4《秘密を掘り下げる者》
4《ドラゴンの怒りの媒介者》
1《厚かましい借り手》
4《濁浪の執政》
《稲妻》を減らし《邪悪な熱気》を増やしたURデルバーが神決定戦を防衛しました。
これはメタゲームの産物であり、URデルバーを倒そうと《忍耐》や《自然の怒りのタイタン、ウーロ》を採用したデッキが増えそれらに強い《邪悪な熱気》を増やした結果が功を奏した結果となりました。
8月「BIG MAGIC OPEN」
BIG MAGIC Open Vol.12 Openレガシー 優勝
プレイヤー:Kondo Masahiro
4《秘密を掘り下げる者》
4《ドラゴンの怒りの媒介者》
2《厚かましい借り手》
4《濁浪の執政》
ドラゴンストンピィが流行り、大会でもTOP8に2人入賞しました。
その中《島》を2枚採用し《血染めの月》に強くしたURデルバーが優勝。
構築見ても納得の優勝でした。
TOP9-32はURドラゴン(帳簿裂き入り)が多く、対デルバーを意識したデッキに強い《濁浪の執政》を使用したデッキが勝っていた状態でした。
9月~10月 さようなら《狂乱の呪詛》。こんにちは《相殺》
Legacy Super Qualifier #12468557 1st Place
プレイヤー:JUJUBEAN__2004
4《秘密を掘り下げる者》
4《ドラゴンの怒りの媒介者》
1《厚かましい借り手》
4《濁浪の執政》
特にイベントはありませんでした。
9月に《狂乱の呪詛》がMTGOに実装され世界中で使われた結果、採用が減っていきました。
減った枠が《相殺》に置き換わり、よりミラーで強いカードになりました。
《表現の反復》を一番うまく使えるようにする構築を目指すため、2マナの多い《帳簿裂き》入りのURドラゴンは数を減らし《秘密を掘り下げる者》を採用したURデルバーが増加。
《神秘の聖域》を《目くらまし》で再利用するので序盤に《目くらまし》をプレイするタイミングがなく枚数が《目くらまし》の枚数が減ったのも納得です。
11月~12月 黒船イニシアチブ到来
Legacy Eternal Weekend 2022/12/10 4th Place
プレイヤー:kohei1202
2《秘密を掘り下げる者》
4《ドラゴンの怒りの媒介者》
1《厚かましい借り手》
4《濁浪の執政》
白単イニシアチブが大流行した結果URデルバーのサイドボードに《解き放たれた狂戦士》と《真の名の宿敵》が採用。
《真の名の宿敵》は着地さえすれば《紅蓮破》で破壊されず心強いクロックになります。
こういった流れでURデルバーは変化していきました。
環境に合わせてデッキが調整され、ミラーマッチを意識しメインボード、サイドボードが変化していくことは見ていて感心しました。
お次は11月以降の環境の話
11月以降のイニシアチブ環境
11/19以降のレガシー環境(410デッキ)のデータになります。
・レガシーチャレンジ
・レガシーショーケース
・エターナルウィークインド
・エターナルパーティー東京・大坂
を集計しています。
TOP8だけ集計したものです。
前環境と比べる
・イニシアチブ追加
・URデルバー増
・エルフ増
・コントロール減
・デス&タックス減
となっています。
イニシアチブが4Cコントロールやジェスカイコントロール、デス&タックスを駆逐しURデルバーが苦手とするデッキを押さえつけています。
結果URデルバーが今まで以上に勝ちやすいようになっています。
Legacy Showcase Qualifier 2022-12-11 1st Place
プレイヤー:EronRelentless
2《ドライアドの東屋》
4《アロサウルス飼い》
2《樺の知識のレインジャー》
4《遺産のドルイド》
4《イラクサの歩哨》
2《クウィリーオン・レインジャー》
4《ワイアウッドの共生虫》
3《エルフの幻想家》
1《葉冠の幻想家》
2《孔蹄のビヒモス》
2《むかしむかし》
4《垣間見る自然》
4《緑の太陽の頂点》
3《自然の秩序》
1《飢餓の潮流、グリスト》
エルフはイニシアチブ相手にゲームをしやすく入賞数を増やしています。
横並びでイニシアチブを取りやすく《ワイアウッドの共生虫》で戦闘ダメージを与えることができないため、イニシアチブを取り返すことが難しくなります。
まとめ
世間を騒がせた白単イニシアチブですが、コントロールデッキに強いという立ち位置を確立し定番デッキとなっていくでしょう。
イニシアチブデッキがその他のデッキを抑えつつ、URデルバーとエルフに強い構築を生み出せることに期待しています。
《孤独》が《激情》に変わればエルフは改善するが、《濁浪の執政》を除去しにくくなりうーん。
今後もメタゲームの動き、構築の変化など要チェックです。
おわり
今年のレガシー振り返り記事は以上となります。
この1ヶ月は急激なメタの変化がありついていくのは大変でした。
来年もぜひMOパンダの実況配信を見て、メタの変化や流行を感じていただければと思います。
そして今年1年、記事を読んでいただき本当にありがとうございました!
毎月記事の投稿をさせていただき大変良い経験をさせていただきました。
来年もより良いコンテンツを作成できればと思います。
来年も宜しくお願い致します。
読んでいただきありがとうございました。
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