遊戯王ライター鳩鷺の第4回「カジュアルデッキクリニック」《ビートルーパー》
遊戯王ライターの鳩鷺(はとさぎ)です。新発売となった「ワールドプレミアパック2022」に「騎甲虫(ビートルーパー)」が収録されました。
今回は、【ビートルーパー】デッキのレシピ紹介とともに、デッキの回し方や、相性の良いカードを解説していきますので、【ビートルーパー】を作ろうとしている方はぜひデッキ構築の参考にしてください。
目次
デッキレシピ
遊戯王ライター鳩鷺が考案した【ビートルーパー】のサンプルデッキレシピを紹介します。
「ビートルーパー」の基本展開
【ビートルーパー】デッキの基本的な展開を知る前に、メインデッキの「ビートルーパー」の効果を見ていきましょう。「ビートルーパー」は以下の5種が自身の効果で特殊召喚できます
1:《騎甲虫アサルト・ローラー》
昆虫族モンスター1体を墓地コストに特殊召喚
2:《騎甲虫スカウト・バギー》
召喚・特殊召喚に成功した場合同名カードをデッキ・手札・墓地から特殊召喚
3:《騎甲虫スケイル・ボム》
昆虫族が召喚・特殊召喚に成功した場合に自身を手札から特殊召喚
4:《騎甲虫スティンギー・ランス》
墓地の昆虫族モンスターと相手墓地のモンスターを1体ずつデッキボトムに戻して特殊召喚
5:《重騎甲虫マイティ・ネプチューン》
除外ゾーンの昆虫族モンスター3体をデッキに戻してし特殊召喚
5種とも簡単に特殊召喚できるので、湧いて出てきた虫のごとく、フィールドを昆虫族モンスターで埋め尽くせます。
特に《騎甲虫スカウト・バギー》は、召喚・特殊召喚に成功した場合に同名カードを特殊召喚できます。
効果モンスター このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。 |
エクストラデッキから昆虫族しか特殊召喚できなくなる制約がありますが、手札・デッキ・墓地から特殊召喚できるので、これ1枚で2枚のモンスターをフィールドに並べて《騎甲虫アームド・ホーン》のリンク召喚や《No.3 地獄蝉王ローカスト・キング》をエクシーズ召喚しやすいです。
他の昆虫族リンク素材確保としては、《ギャラクシー・ワーム》《トランシケーダ》《ブロック・スパイダー》が挙がります、召喚・特殊召喚どちらにも対応している点、特殊召喚元の幅広さを踏まえると圧倒的な利便性が《騎甲虫スカウト・バギー》には備わています。
《騎甲虫スケイル・ボム》と併せると、3体のモンスターをフィールドに並べることもでき、初動として安定したリンク素材の確保につながります。
よって、《騎甲虫スカウト・バギー》《騎甲虫スケイル・ボム》はそれぞれ3枚採用し、他の「ビートルーパー」は枚数を抑えた選抜にしました。
また、「ビートルーパー」リンクモンスターは、リンク素材の条件を昆虫族であることしか指定していないので、展開した「ビートルーパー」だけでなく、特殊召喚がしやすい「B・F」も素材に活かせるのも利点です。
《重騎甲虫マイティ・ネプチューン》の特殊召喚コストを用意するのが難しいですが、《騎甲虫アサルト・ローラー》と《デビルドーザー》と合わせることで展開しつつ、デッキのリソースを回復できます。《騎甲虫アームド・ホーン》の蘇生コストでも除外されるので、デッキに戻すカードの確保に苦労することはなさそうです。
【ビートルーパー】デッキの回し方
【ビートルーパー】デッキのデッキレシピの回し方を簡単に解説していきます。
実際にどのように動かしていくのか、デュエルの参考にしてください。
【ビートルーパー】デッキは、特殊召喚を駆使して昆虫族を展開していきます。
様々な制約が生じるため、他種族を多用できないデメリットはあるものの、リンク召喚を介した独自の展開力を見せてくれます。最終的には、展開した「ビートルーパー」やエクストラモンスターで打点を向上させ勝利をつかみます。
次に【ビートルーパー】デッキで押さえておくポイントを、3つ紹介します。
《騎甲虫スカウト・バギー》《騎甲虫スケイル・ボム》の初動展開
① :《騎甲虫スカウト・バギー》召喚時効果で《騎甲虫スカウト・バギー》をリクルート
② :《騎甲虫スケイル・ボム》を手札から特殊召喚
③ :《騎甲虫スカウト・バギー》2体で《甲虫装機 ピコファレーナ》をリンク召喚→《甲虫装機 ピコファレーナ》効果でデッキから《共振虫》を《騎甲虫スケイル・ボム》に装備
④ :《騎甲虫スケイル・ボム》《甲虫装機 ピコファレーナ》で《騎甲虫アームド・ホーン》をリンク召喚→墓地に送られた《共振虫》効果で《デビルドーザー》サーチ
⑤ :墓地の《共振虫》を含んだ昆虫族2体を除外し《デビルドーザー》を特殊召喚→《共振虫》効果でデッキから《ゴキポール》を墓地に送る
⑥ :《ゴキポール》効果で《応戦するG》サーチ
⑦:《騎甲虫アームド・ホーン》効果で《応戦するG》を追加召喚
⑧: 《応戦するG》《デビルドーザー》で《騎甲虫アームド・ホーン》をリンク召喚→《応戦するG》効果で《増殖するG》サーチ
⑨:《騎甲虫アームド・ホーン》2体で《大騎甲虫インヴィンシブル・アトラス》をリンク召喚
⑩:《騎甲虫アームド・ホーン》効果で自己蘇生
⑪:《大騎甲虫インヴィンシブル・アトラス》効果で《騎甲虫アームド・ホーン》をリリースし《騎甲虫スティンギー・ランス》を特殊召喚→《騎甲虫スティンギー・ランス》効果で《騎甲虫空殺舞隊》サーチ
手札3枚消費でランク4の《大騎甲虫インヴィンシブル・アトラス》を構えつつ、使いまわせる万能カウンター罠の《騎甲虫空殺舞隊》をセットできます。
また、《増殖するG》を確実に手札に加えられるので、相手への牽制札も抜け目ありません。
《No.3 地獄蝉王ローカスト・キング》や《天霆號アーゼウス》を召喚して相手を妨害する
【ビートルーパー】デッキでは、種族を活かした豊富な妨害手段を活用しています。
「ビートルーパー」単体でもバウンスや除去効果を備えていますが、組み込みやすい汎用昆虫族モンスターを採用したことでより強固な妨害布陣を作れます。
《B・F-毒針のニードル》
「B・F」のサーチ効果に加え、相手モンスターの効果無効効果も兼ね備えています。
《B・F-必中のピン》《B・F-連撃のツインボウ》
サーチすれば追加で即座に特殊召喚ができ、そのままリンク召喚か妨害のコストとして利用できます。
《騎甲虫スカウト・バギー》《騎甲虫スケイル・ボム》のようにレベル3の確保がしやすいので《No.3 地獄蝉王ローカスト・キング》によるモンスター効果無効化も採用しています。
バトルまで介入してしまえば、《電子光虫-コアベージ》を経由して《天霆號アーゼウス》を召喚でいます。
好相性な「クローラー」カードの使い方
効果モンスター このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。 |
【ビートルーパー】デッキに好相性な昆虫族テーマとして、「クローラー」を採用しています。
《クローラー・ソゥマ》は、レベル合計が下げた分と同じになる様、手札・デッキ・墓地から「クローラー」モンスターを守備表示で特殊召喚する効果を持ちます。
レベルを4つ下げればレベル2クローラーを2体特殊召喚でき、リンク素材の確保に一役買ってくれます。
ここでは《騎甲虫スカウト・バギー》《共振虫》、計2枚から《クローラー・ソゥマ》を使った展開例を紹介します。
①:《騎甲虫スカウト・バギー》を通常召喚→効果で《騎甲虫スカウト・バギー》をリクルート
②:《騎甲虫スカウト・バギー》2体で《騎甲虫アームド・ホーン》をリンク召喚
③:《騎甲虫アームド・ホーン》効果で手札の《共振虫》を追加召喚
④:《騎甲虫アームド・ホーン》《共振虫》で《甲虫装機 ピコファレーナ》をリンク召喚→《共振虫》効果で《クローラー・ソゥマ》サーチ
⑤:墓地の《共振虫》を含む昆虫族モンスター3体を除外して《騎甲虫アームド・ホーン》自己蘇生→除外された《共振虫》効果でデッキから《ゴキポール》を墓地に送る
⑥:墓地に送られた《ゴキポール》効果で《騎甲虫アサルト・ローラー》サーチ
⑦:墓地の昆虫族モンスター1体を除外し《騎甲虫アサルト・ローラー》を手札から特殊召喚
⑧:《騎甲虫アサルト・ローラー》を裏側守備表示に変更し《クローラー・ソゥマ》を手札から特殊召喚
⑨:《クローラー・ソゥマ》効果で自身のレベルを4つ下げて「クローラー」モンスター2体をリクルート
⑩:「クローラー」モンスター2体と《騎甲虫アームド・ホーン》で《騎甲虫インヴィンシブル・アトラス》をリンク召喚
⑪:《騎甲虫インヴィンシブル・アトラス》効果で《騎甲虫アサルト・ローラー》をリリースし《騎甲虫スティンギー・ランス》をリクルート→《騎甲虫スティンギー・ランス》効果で《騎甲虫空殺舞隊》をサーチ
⑫:《甲虫装機 ピコファレーナ》効果で墓地の昆虫族モンスター3体をデッキバウンスして1ドロー
⑬:《甲虫装機 ピコファレーナ》《クローラー・ソゥマ》で《甲虫装機 ピコファレーナ》をリンク召喚
⑭:《甲虫装機 ピコファレーナ》効果で手札の《騎甲虫空殺舞隊》を捨てデッキから《共振虫》を《騎甲虫スティンギー・ランス》に装備。《甲虫装機 ピコファレーナ》《騎甲虫スティンギー・ランス》で《熾天蝶》をリンク召喚→《共振虫》効果で《デビルドーザー》サーチ
⑮:《熾天蝶》効果でカウンターを2つ自身に置く
⑯:墓地の《共振虫》を含んだ昆虫族モンスター2体を除外して《デビルドーザー》を特殊召喚→《共振虫》効果でデッキから《B・F-毒針のニードル》を墓地に送る
⑰:墓地の昆虫族モンスター1体を除外し《騎甲虫空殺舞隊》を墓地からセット
⑱:相手ターンに《熾天蝶》効果で自身のカウンターを1つ取り除き《B・F-毒針のニードル》を蘇生
このように、手札2枚からモンスター効果2妨害に加え、高打点を2体構えることができます。
《甲虫装機 ピコファレーナ》の1ドローも地味にうれしいので、エクストラデッキに余裕があれば2枚採用するのがオススメです。
まとめ:【ビートルーパー】デッキは、昆虫族で大量展開してエクストラモンスターにつなげる!
【ビートルーパー】デッキについて、カード効果、デッキレシピ、回し方をまとめて解説しました。
他テーマの昆虫族サポートを活かせるのは「ビートルーパー」というテーマで縛られていない昆虫族に対応した展開方法ならではといったところでしょう。
気になる方は、ぜひ「ビートルーパー」のデッキを組んでみてください。
以上、遊戯王ライターの「鳩鷺(はとさぎ)」でした。
遊戯王担当ライターとして記事を書かせていただくことになりました、鳩鷺(はとさぎ)と申します。初購入したパックは「Vol.1」で、お年玉をためて買ったボックスでブラック・マジシャンを自引きした時から始めて遊戯王歴は20年以上!好きなテーマは鳥つながりで【炎王】で鳥から進化前でも自壊が楽しい【恐竜】デッキを愛用。SR魂喰いオヴィラプター UR究極伝導恐獣、遊戯王関連の記事を5年以上執筆。歴の長さと、日々の記事更新で培ってきたノウハウを活かして、新弾のカードを使ったデッキを独自の視点と偏見で解説していきます。
Twitterの方でも、鳩のアイコンを目印に遊戯王の小ネタを細々とつぶやいておりますので、併せてよろしくお願いいたします。(@hato_sagi)
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