「天才たちの真剣勝負 圭」から学ぶデッキスロットの話
こんにちは、クロワです。
たいむましんさんでの投稿はこれが今年最後の記事となります。
今年からこちらでブログを連載させていただき、多くの反響を頂きました。今後もコンスタントに記事を出していければと思っていますので、今後ともよろしくお願いします。
今回はデッキ構築に関するコラムです。
「天才たちの真剣勝負 圭」
こちらのカードを主となる題材にしてお話していきます。
このカードの効果は霞互換+拳移動。分離した2つの役割を持っています。
このカードが「強い」ということは見ただけでも分かると思いますし、使ったことのある方は強さを実感していると思います。
先攻で強い拳移動と、後攻や2ターン目以降で強い霞。先攻なら有利を加速させやすく、後攻なら不利を埋めにいきやすいレベル0という立ち位置になり、状況に左右されにくい強さです。
今回のお話は、その強さから派生して、「デッキ単位でみた際」のこのカードの優秀さを語っていきたいと思います。
前述の通り、先攻と後攻のどちらでも強いこのカードは、「先攻アタッカー」「後攻アタッカー」をそれぞれ別のカードを考慮する他デッキと比べて、デッキスロットの圧縮という役目を持てます。
「先攻アタッカー」「後攻アタッカー」を両方採用した場合、おそらく6~8枚のデッキスロットを消費しますが、圭を使う場合は4枚の投入で済みます。つまり2~4枚の枠ができ、ここに別のカードを採用することができます。
現代ヴァイスシュヴァルツはレベル0から強力な効果を持ったシステムカードがどんどん刷られており、採用したいカードをどんどんデッキに投入していくと簡単にデッキ枚数が50枚を超えてしまいます。「先攻アタッカー」「後攻アタッカー」という表現をしましたが、システムを多く採用するために「先攻アタッカー」枠を切ったり、そもそもシステムのみで構成されたレベル0帯のデッキもありえます。
そんな中かぐや様は圭の採用のみでアタッカーが解決するので、システムをきっちり採用した上でレベル0のやり合いが強いデッキとして成立します。
逆に、効果は強いけれどデッキスロットを圧迫することがネックとなるカードも存在します。
同じかぐや様のプール内だと「ラブ探偵」と「会心の一撃 千花」のセットです。
「ラブ探偵」が狙って回収できるというのはめちゃくちゃ優秀なのですが、両方を採用することでこれも6~8スロットを消費します。なので、明らかに強いセットなのですが、無条件で入れていいようなセットではないと考えています。
ここで、これらが同プールであることで、圭のおかげで空いたスロットにラブ探偵セットを採用するという構築ができます。圭の強みが、ラブ探偵セットの弱点を補っている形となります。
ということで、デッキスロットの重要性のお話でした。
次に、圭のようにデッキスロットの圧縮になる他のカードの紹介をしていきます。
①詰め効果+ヒール効果のレベル3全般
WSをプレイしている人にとっては常識として、ヒール効果を持ったレベル3の採用は必須となっています。詰め効果を持っているカードがヒールを持っていないと、詰めカード+ヒールカードで8枚近くレベル3のスロットをもっていかれることになりがちです。
僕は常々詰め効果を持ったカードはヒールを持っているかいないかで評価に大きな差が出来ると言っているのですが、それにはこういった理由もあります。
②椎名拳、美夏拳といった効果付き拳
拳としての利用、もう一つの効果としての利用。大抵はもう一つの効果を目的として採用されている場合がほとんどかと思います。これは逆に言えば拳のいらないタイトルだとうまみが半減するという取り方にもなります。
③「夏の思い出 鴎」「Je vous suis attache 由美子」etc…
CX連動ですが2つの効果から選んで使用できるということで、状況に応じて効果を選択ができるというのはこれもまたデッキスロットの圧縮になっています。山を崩す効果or追加ダメージを与える効果は共存して採用したい所なので、1枚でどちらも使えるというのはとても強いですね。例にあげたカードはヒールを持っているので、①にも当てはまることとなり強さに拍車がかかります。
④「最悪の精霊 狂三」
強すぎ、やりすぎ。
ここまで読んでいただければ分かるかと思いますが、①と③を満たした上で③よりも選択肢が多いです。(本題ではないですがコストの都合で選択肢以前に内容も③の連中より強い)
よくぶっ壊れカード筆頭としてあげられる理由には、この理由もありますね。
~あとがき~
今回はデッキスロットの重要性、と銘打った複数の効果をもったカードは強いというお話でした。
レベル3でこういったのに当てはまるカードは結構ありますが、レベル0でこの役割ができる圭は貴重な存在ですね。
デッキを構築する際は、こういった点を考慮して採用カードを考えてみると良いかと思います。
以上です。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。