ミステリー作家 千澤のり子のボードゲーム奮闘記

ボードゲーム遊び方紹介 第48回 『侍石』

公開日:千澤(ちざわ)のり子

今回は侍石(じしゃく)を紹介します。
プレイ人数は2人以上、対象年齢は14歳以上の、ちょっと上級者向けっぽいボードゲームです。

箱に入っているものは、マグネット・ストーンが18個に収納袋、フォースフィールドという磁石置き場に、22~23個ほどのくぼみのついたスポンジです。

ルールはとても簡単。超強力磁石をスポンジの上に置いていくだけです。どの磁石ともくっつかずに、手持ちの磁石がすべてなくなった人が勝ちというゲームです。

戦略は、マグネット・ストーンの置き方です。マグネット・ストーンはS極とN極があり、置き方によってはすぐにくっついてしまいます。どの向きで置いたら引きつけてしまうか、どのように置いたら跳ね返せるかを、直感で判断しないとなりません。

今回は、2人でプレイしました。

まずは「いちぬけ!」という遊び方です。プレイヤーはそれぞれ9個ずつマグネット・ストーンを手持ちの石とし、交互に置いていきます。

最初はフォースフィールドに石がないので、好きな場所に置けます。次も、スペースが離れていれば問題ありません。4隅に置けばほぼ安全なので、2ターンは楽に進めます。

3ターン目は、ちょっと考えないとなりません。真ん中に置けばだいたい大丈夫です。

このようにしていくと、2人プレイの場合、先手のほうが有利になりそうです。
ですが、油断は禁物です。超強力マグネットなので、石はすぐにくっついてしまいます。
くっついてしまったら、自分が置いた石とくっついてきた石は回収します。
すると、今まで石があったスペースは空いてしまいます。次のプレイヤーは楽に石を置くことができます。

すごく簡単そうですが、実は難しく、相当の集中力を必要とします。
私も友達もフラフラになり、9個では難しいので、1つ減らして8個でプレイしてみました。

競うというよりは協力して石を全部置いてみることから始めました。
何回か繰り返したら、ようやくコツをつかめたので、ゲーム再スタート。
私はとても苦手で、すぐに負けてしまいました。

侍石は、1人で18個の石を置いてみるソロプレイの遊び方もできます。
それから、「脱落者」といって、くっついた石の数だけマイナス点をつけたり、自分が置いた石に相手の石がくっついたらプラス点をつけて、点数を競い合う遊び方もあります。

逆に「狩り」といって、最初に10個の石をフォースフィールドに置き、自分の手持ちの石を使ってどれだけたくさんフィールド上の石を取れるかを競うプレイ法もあります。「脱落者」と「狩り」は点数計算をしないとならないので、筆記用具が必要になります。

磁石は赤鉄鉱という鉱石からできています。古代エジプトの治療師たちは、この赤鉄鉱を使って、炎症を軽くしたり、不安障害を治療したりしていたそうです。また、古代ローマでは、磁石は幸運のお守りだったそうです。現代でも、身体のこりを和らげるなど、磁気には何かパワーが込められています。

そんな背景のもと、生まれたゲームです。単純ですが、かなり楽しめます。

 

『侍石 JISHAKU』

ホビージャパン/CMON Limited
プレイ人数:2人用
対象年齢:14才以上
プレイ時間:約20分

 

千澤(ちざわ)のり子

1973年生まれ
作家。2007年に宗形キメラ名義で二階堂黎人との合作『ルームシェア 私立探偵・桐山真紀子』で作家デビュー。2009年には『マーダーゲーム』で単独デビュー。近刊は「少女ティック 下弦の月は謎を照らす」(行舟文化)
ボードゲーム好きで『人狼作家』の編集も手がけ、羽住典子名義でミステリ評論活動も行っている。

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